アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第199話

コトキタウン。

ここは、「始まりの道と終わりの道が交わる場所」と言われる、交通の要衝だ。

小さな町だが、ポケモンセンターやフレンドリィショップなどの施設は充実している。

 

俺たちはポケモンセンターで一休みした後、街を散策することにした。

「あ、あれ何だろう?」

ハルカが指差したのは、華やかなポスターが貼られた建物だった。

『ポケモンコンテスト・コトキ大会』

 

「コンテスト……?」

サトシはあまり興味がなさそうだが、ハルカは吸い寄せられるように近づいていく。

「ポケモンを戦わせるんじゃなくて、魅せる大会かぁ……。綺麗そう!」

 

「入ってみるか?」

俺の提案で、俺たちは会場に入ってみた。

そこでは、コーディネーターたちが自分のポケモンを美しくアピールする演技が行われていた。

アゲハントが鱗粉を撒き散らしながら舞い、エネコが泡の中でジャンプする。

 

「うわぁ……!すっごく可愛い!」

ハルカの目が輝いている。

「私、バトルよりもこっちの方が好きかも……」

 

「コンテストか。……奥が深いぞ」

俺は呟いた。

「ただ技を出すだけじゃない。タイミング、角度、ポケモンの表情……全てを計算して、観客を魅了する。バトルとは違う種類の『強さ』が必要だ」

 

「ミナト君、詳しいね」

「まあな。……実は俺も、少し興味があるんだ」

 

「えっ、ミナト君も!?」

ハルカが驚いて振り返る。

「ああ。……俺のこのジグザグマも、磨けば光ると思うんだ」

 

俺はジグザグマを出した。

「ジグザグマ、あそこで回ってみろ」

「ジグッ!」

ジグザグマが尻尾を振ってクルクル回る。愛嬌たっぷりの動きに、周囲の観客からも「可愛い!」という声が上がる。

 

「ね?……ハルカちゃんのアチャモも、炎の技を使えば綺麗に見せられるはずだ」

 

「そっか……。私、コーディネーターになろうかな!」

ハルカの中で、新しい目標が生まれた瞬間だった。

 

「なら、ライバルだな」

「えっ?ミナト君も出るの?」

「ああ。……バトルもコンテストも、両方楽しみたいのさ」

 

「負けないよ!……へへっ、なんだかワクワクしてきた!」

 

会場を出ると、夜空には満天の星が広がっていた。

サトシは「俺はやっぱりジム戦だな!」と言っているが、ハルカの視線はポスターの「リボン」に釘付けだ。

 

「よし。明日はトウカシティへ向かうぞ」

「パパのところね!……ミナト君、パパに会ったら驚くよ。すっごく強いんだから!」

 

「楽しみだ。……俺も、センリさんに挑戦するためにここまで来たようなものだからな」

 

それぞれの目標。それぞれの道。

でも、今は同じ道を歩いている。

俺は、この心地よい時間を噛み締めながら、宿へと戻った。

まだ見ぬ相棒への想いを馳せながら、俺はコトキタウンの夜を過ごした。

ポケットの中のポロックケースが、カチリと音を立てた。

 

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