アニポケ転生者物語   作:投稿者

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【閑話】石の輝きと次なる海

カナズミの祝勝会

カナズミジムでの勝利から一夜明けた。

俺たちは、街のポケモンセンターのカフェテラスで、サトシ、ハルカ、マサトと共に朝食をとっていた。

テーブルには、地元産の新鮮なフルーツや焼きたてのパン、そして温かいスープが並んでいる。

 

「いやー、昨日のバトルは本当にシビれたぜ!」

サトシが、オムレツを頬張りながら熱っぽく語る。

 

俺は、そんな賑やかなやり取りを横目に、手持ちのポケモンたちのケアをしていた。

特に昨日の主役、色違いのココドラは、念入りにオイルで磨いてやった。

白銀の装甲が朝日に反射して、プラチナのような輝きを放っている。

その奥で輝く紅い瞳も、今は穏やかだ。

戦いでついた小さな傷も、彼の勲章だ。

 

ココッ……(いい気分だ)

ココドラは、満足げに鼻を鳴らした。

 

キャモメも、ジグザグマも、ラルトスも、みんな元気そうだ。

特にラルトスは、昨日のバトルでコンテストへの興味がさらに湧いたらしく、空中で念力を使ってスプーンを曲げたり、光の粒子を作ったりして遊んでいる。

ジグザグマは、テーブルの下に落ちたパン屑をせっせと拾っている。

 

「(いい雰囲気だ。……このメンバーなら、どこへ行ってもやっていける)」

 


ダイゴという男の噂

食事の最中、俺のポケナビにツワブキ社長から一通のメールが届いた。

 

『ミナト君、昨日はお疲れ様。ジム戦の勝利、おめでとう。

……実は、もし君がこれからムロタウンへ向かうなら、私の息子に会ってやってくれないか?

名前はダイゴというんだが、今は石の洞窟で珍しい石の調査をしているはずだ。

彼もまた、石を愛し、ポケモンを愛するトレーナーだ。きっと話が合うと思うよ』

 

「ダイゴ……」

俺はその名前に、微かな記憶の断片を刺激された。

ホウエン地方のチャンピオン。

最強の鋼使いにして、石マニア。ダイゴ・ツワブキ。

 

「(いずれ戦うことになるかもしれない相手だな。……今のうちに顔を繋いでおくのは悪くない)」

 

俺は、ムロタウンでの再会を楽しみに、返信を入れた。

彼となら、ココドラの育成についても良いアドバイスが貰えるかもしれない。

 


出航の朝

食事を終え、俺たちは港へと向かった。

そこには、ハギ老人という陽気な船乗りが、小型船『キャモメ号』を準備して待っていた。

サトシたちがムロタウンへ行くために手配した船だが、俺も便乗させてもらうことになった。

 

「よーし!ムロタウンへ向かって、全速前進だ!ピーコちゃん(ハギ老人のキャモメ)、風はどうだ?」

ハギ老人の威勢のいい声と共に、船が白波を立てて滑り出す。

 

「海だー!!」

サトシとピカチュウが、舳先で風を浴びている。

ハルカは、酔い止めを飲みながら、少し不安そうに海面を見つめている。

マサトは地図を広げ、航路を確認している。

 

俺は、船の最後尾で遠ざかるカナズミの街並みを眺めていた。

石の街。科学と伝統が息づく場所。

そこで得た最初のバッジと、最高の仲間。

 

「キャモメ、お前のホームグラウンドだぞ。……道案内、頼むな」

「キャーモッ!!」

 

俺のキャモメが、ハギ老人のピーコちゃんと並んで飛翔する。

空はどこまでも青く、海はどこまでも深い。

ホウエンの本当の冒険は、この広い海を越えた先にある。

 

「(次のジムは格闘タイプのトウキ。)」

その準備は、もう始まっている。

 

「よし、行こう」

 

船は、潮騒を背に、未知の孤島へと向かって力強く舵を切った。

新しい風が、俺たちの髪を揺らす。

旅は、まだまだ続く。

 

 

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