アニポケ転生者物語 作:投稿者
第21話
クチバシティの喧騒を後にし、俺は次の目的地であるタマムシシティを目指していた。その道中には、カントー地方でも異質な空気を放つ町、シオンタウンがある。
クチバシティの陽気な雰囲気とは打って変わって、シオンタウンへと続く道は、どこか物悲しく、静まり返っていた。道の脇には古い墓石のようなものが点在し、時折、乾いた風が不気味な音を立てて吹き抜ける。
「(シオンタウンは、亡くなったポケモンたちの魂が眠る町……。どこか冷たい空気が肌にまとわりつくようだ)」
俺は、そんな町の雰囲気を肌で感じながらも、別の興味を抱いていた。
「(ポケモンタワー……ゆうれいの正体は、ゴース、ゴースト、ゲンガー。分かってはいるが、この目で見てみたい。そして、あの霊的エネルギーの正体を、科学的に分析してみたい)」
転生者としての知識と、シルフのテスターとしての探究心。その二つが、俺をこの紫の町へと駆り立てていた。
やがて、紫色の屋根を持つ家々が見えてきた。シオンタウンだ。町全体が、まるで薄紫色の霞に包まれているかのように、静かで、どこか幻想的な雰囲気を醸し出している。
町の中心には、ひときわ高くそびえ立つ、巨大な塔があった。あれが、ポケモンタワーだ。
俺が町を歩いていると、ポケモンセンターの前で、数人の町人が深刻な顔で話し込んでいるのが見えた。
「フジ老人が、またタワーに行ったきり、戻られないんだ」
「最近、タワーの周りで黒服の怪しい男たちも見かけるっていうし、心配だわ……」
「(フジ老人……そして、黒服の男たち?)」
原作知識が、警鐘を鳴らす。ポケモンタワーと黒服、そしてフジ老人。これは、ゲーム版で起こった、ロケット団によるポケモンタワー占拠事件を彷彿とさせた。
「あの、すみません。何かあったんですか?」
俺が声をかけると、町人の一人が、心配そうに答えてくれた。
「ああ、君は旅のトレーナーさんか。実は、この町でポケモンたちの世話をしてくれているフジ老人という方が、数日前からポケモンタワーに行ったきり、連絡が取れないんだ。タワーにはゆうれいが出るという噂もあるし、それに、最近じゃあ怪しい連中も……」
話を聞き、俺の予感は確信に変わった。これは、ただのゆうれい騒ぎじゃない。ロケット団が、この町で何かを企んでいる。
「(霊的エネルギーの観測……そして、ロケット団の暗躍。テスターとしての仕事も、いよいよ本番ってわけか)」
俺は、そびえ立つポケモンタワーを見据えた。これから始まるであろう新たな戦いを前に、静かに闘志を燃やすのだった。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い