アニポケ転生者物語 作:投稿者
俺は、ポケモンタワーの内部へと足を踏み入れた。ひんやりとした空気が肌を撫で、線香のような、独特の匂いが鼻をつく。内部は薄暗く、静寂に包まれていた。壁には、亡くなったポケモンたちへの感謝の言葉が刻まれたプレートが、無数に飾られている。
「(ここは、亡くなったポケモンたちの魂が眠る場所……。どこか悲しい、厳粛な空気だ)」
俺はグラス型デバイスを起動し、周囲のエネルギー反応を探る。
『高密度の、未分類エネルギーを広範囲に検知。生命反応とは異なる、特殊なパターン』
「(これが、霊的エネルギー……あるいは、ゴーストタイプのポケモンが発するエネルギーか)」
俺が階段を登り、二階へと進んだ、その時だった。
ガタンッ!
突然、背後で扉がひとりでに閉まった。身構える俺のデバイスが、警告音を発する。
『警告。正体不明のエネルギー体が、物理的な干渉を行いました』
天井から、不気味な笑い声が聞こえてくる。物がひとりでに浮かんでは落ち、不気味な人魂のような光が、俺の周りを飛び交い始めた。ポルターガイスト現象だ。
「(これが、ゆうれい騒ぎの正体か……!)」
俺は、デバイスの解析モードを最大にする。
「ポリゴン、あのエネルギー体の正体を分析しろ!可視化できないか!」
『了解。特殊波長スキャンを開始。……エネルギー体の可視化に成功』
デバイスの画面に、半透明のポケモンたちの姿が映し出された。ガス状の体を持つゴース、不気味な笑顔を浮かべるゴースト。そして、その奥には、ひときわ大きな影、ゲンガーの姿もあった。
「(やはりな。ゆうれいの正体は、こいつらだ)」
だが、安堵したのも束の間だった。俺のデバイスが、別の警告を発したのだ。
『警告。タワー上層階から、強力な妨害電波を検知。通信システムに異常が発生。さらに、複数の武装した人影を確認。生体データ、ロケット団員のものと一致』
「ロケット団……!やっぱり、このタワーにいやがったか!」
俺が叫んだのと、上階から複数の足音が聞こえてきたのは、ほぼ同時だった。階段から、黒服のロケット団員たちが、ぞろぞろと降りてくる。
「何者だ、貴様!ここは、一般人は立ち入り禁止だ!」
「フジ老人はどこだ!あんたたちが、何かしたんじゃないのか!」
俺が怒りを込めて問い詰めると、ロケット団員たちは鼻で笑うだけだった。
「フジ老人なら、今、我々のボスと、有意義な”お話”をしているところだ。邪魔はさせんぞ」
「そうはいくか!行け、フシギソウ!」
俺は、フシギソウを繰り出す。だが、ロケット団員たちの数も多い。ポケモンタワーの狭い通路で、乱戦が始まった。
ゴーストたちも、突然現れたロケット団に驚き、壁の中に隠れてしまったようだ。
「(妨害電波のせいで、デバイスの分析能力が落ちてる……!それに、この狭さじゃ、フシギソウの力が存分に発揮できない!)」
状況は、明らかに不利だった。ロケット団員たちは、狭い場所での戦闘に慣れているのか、巧みな連携で俺を追い詰めてくる。
「くっ……!」
このままでは、ジリ貧だ。フジ老人を助け出すどころか、俺がやられてしまう。何か、この状況を打開する手はないのか。
俺が焦りを募らせた、その時だった。
俺の足元の影が、不自然に揺らぎ、ニヤリと笑ったように見えたのは。
そして、どこからか、くっくっく、という不気味な笑い声が、俺の頭の中に直接、響いてきた。
「
チラシ裏から表にでるべきか
-
チラシ裏でいい
-
表にでてもいい
-
まだ表にでるのは早い