アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第22話

俺は、ポケモンタワーの内部へと足を踏み入れた。ひんやりとした空気が肌を撫で、線香のような、独特の匂いが鼻をつく。内部は薄暗く、静寂に包まれていた。壁には、亡くなったポケモンたちへの感謝の言葉が刻まれたプレートが、無数に飾られている。

 

「(ここは、亡くなったポケモンたちの魂が眠る場所……。どこか悲しい、厳粛な空気だ)」

 

俺はグラス型デバイスを起動し、周囲のエネルギー反応を探る。

『高密度の、未分類エネルギーを広範囲に検知。生命反応とは異なる、特殊なパターン』

 

「(これが、霊的エネルギー……あるいは、ゴーストタイプのポケモンが発するエネルギーか)」

 

俺が階段を登り、二階へと進んだ、その時だった。

 

ガタンッ!

 

突然、背後で扉がひとりでに閉まった。身構える俺のデバイスが、警告音を発する。

『警告。正体不明のエネルギー体が、物理的な干渉を行いました』

 

天井から、不気味な笑い声が聞こえてくる。物がひとりでに浮かんでは落ち、不気味な人魂のような光が、俺の周りを飛び交い始めた。ポルターガイスト現象だ。

 

「(これが、ゆうれい騒ぎの正体か……!)」

 

俺は、デバイスの解析モードを最大にする。

「ポリゴン、あのエネルギー体の正体を分析しろ!可視化できないか!」

『了解。特殊波長スキャンを開始。……エネルギー体の可視化に成功』

 

デバイスの画面に、半透明のポケモンたちの姿が映し出された。ガス状の体を持つゴース、不気味な笑顔を浮かべるゴースト。そして、その奥には、ひときわ大きな影、ゲンガーの姿もあった。

 

「(やはりな。ゆうれいの正体は、こいつらだ)」

 

だが、安堵したのも束の間だった。俺のデバイスが、別の警告を発したのだ。

 

『警告。タワー上層階から、強力な妨害電波を検知。通信システムに異常が発生。さらに、複数の武装した人影を確認。生体データ、ロケット団員のものと一致』

 

「ロケット団……!やっぱり、このタワーにいやがったか!」

 

俺が叫んだのと、上階から複数の足音が聞こえてきたのは、ほぼ同時だった。階段から、黒服のロケット団員たちが、ぞろぞろと降りてくる。

 

「何者だ、貴様!ここは、一般人は立ち入り禁止だ!」

「フジ老人はどこだ!あんたたちが、何かしたんじゃないのか!」

 

俺が怒りを込めて問い詰めると、ロケット団員たちは鼻で笑うだけだった。

「フジ老人なら、今、我々のボスと、有意義な”お話”をしているところだ。邪魔はさせんぞ」

 

「そうはいくか!行け、フシギソウ!」

 

俺は、フシギソウを繰り出す。だが、ロケット団員たちの数も多い。ポケモンタワーの狭い通路で、乱戦が始まった。

 

ゴーストたちも、突然現れたロケット団に驚き、壁の中に隠れてしまったようだ。

 

「(妨害電波のせいで、デバイスの分析能力が落ちてる……!それに、この狭さじゃ、フシギソウの力が存分に発揮できない!)」

 

状況は、明らかに不利だった。ロケット団員たちは、狭い場所での戦闘に慣れているのか、巧みな連携で俺を追い詰めてくる。

 

「くっ……!」

 

このままでは、ジリ貧だ。フジ老人を助け出すどころか、俺がやられてしまう。何か、この状況を打開する手はないのか。

 

俺が焦りを募らせた、その時だった。

俺の足元の影が、不自然に揺らぎ、ニヤリと笑ったように見えたのは。

 

そして、どこからか、くっくっく、という不気味な笑い声が、俺の頭の中に直接、響いてきた。

 

ゴース……(……クククッ……)

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
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