アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第229話

翌日。キンセツジムの前には、多くの観客が集まっていた。

ニューキンセツでの事件解決の噂は、一夜にして街中に広まっていた。「街を救った少年がジムに挑むらしい」と、期待に満ちた人々が詰めかけているのだ。

 

「頑張れよミナト!俺も応援してるからな!」

観客席の最前列で、サトシが声を張り上げる。ハルカとマサトも手を振っている。

「ミナト君なら大丈夫よ!」

 

「これより、ジムリーダー・テッセンと、挑戦者ミナトのジム戦を行う!ルールは3対3!どちらかのポケモンが全滅した時点で終了とする!」

審判の声が響く。

 

「ワッハッハ!昨日は世話になったな!だが、勝負は別じゃ!手加減はせんぞ!」

テッセンさんが、電気が走るような豪快な笑みを見せる。その背後からは、ビリビリとしたプレッシャーが放たれている。

 

「望むところです!……行くぞ、キャモメ!」

 

俺の先発はキャモメ。

水・飛行タイプ。電気タイプには圧倒的に不利な相性だ。

観客席からは「なんで水タイプを?」「自殺行為じゃないか?」というざわめきが起こる。

 

「(不利なのは分かってる。だが、今のキャモメならやれる)」

 

「ほう、チャレンジャーじゃな!行け、コイル!」

テッセンの先発はコイル。

 

「コイル、『10まんボルト』!」

開始早々、強烈な電撃が放たれる。

 

「キャモメ、風に乗れ!」

キャモメは翼を広げ、ジム内の空調を利用して急上昇した。

電撃が足元を通過し、地面を焦がす。

 

「当たらなければどうということはない。……『みずでっぽう』!」

上空からの水流射撃。コイルに直撃するが、電気・鋼タイプのコイルには等倍だ。

 

「しぶといのう!『ロックオン』じゃ!」

コイルが照準を合わせる。赤いレーザーサイトがキャモメを捉えた。次の攻撃は必中になる。

「からの、『でんじほう』!」

 

高威力の電気技の塊が放たれる。

逃げ場はない。

 

「(ここだ!)キャモメ、『まもる』!」

 

キャモメの前に光の障壁が出現し、電磁砲を受け止めた。

バチバチと火花が散るが、障壁は割れない。

「なにっ!?」

 

「今だ!懐に飛び込んで『つばめがえし』!」

 

キャモメが障壁を解除した瞬間、音速でコイルに突っ込んだ。

鋼鉄のボディに翼が叩きつけられる。

コイルは回転しながら吹き飛び、壁に激突した。

 

「コイル、戦闘不能!」

 

「……やるのう。相性の不利を、スピードとタイミングで覆すとは」

テッセンさんは楽しそうにコイルを戻した。

 

「だが、ここからが本番じゃ!行け、レアコイル!」

 

進化したレアコイルが登場する。

三位一体の磁力が、フィールドの空気を震わせる。

 

「キャモメ、戻れ!……次は、お前の番だ!」

 

俺はキャモメを戻し、次のボールを手に取った。

ニューキンセツで共に死線をくぐり抜けた、鋼鉄の相棒。

 

「頼むぞ、ココドラ!」

 

「ココォォッ!!」

白銀の輝きを放つココドラが、フィールドに仁王立ちした。

鋼対鋼。

重量級の激突が始まる。

 

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