アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第24話

ポケモンタワー最上階。ロケット団幹部との激しいバトルは、予期せぬ第三者の介入によって、新たな局面を迎えようとしていた。

 

グオオオオオッ!(私の子供に、よくも……!)

 

それは、言葉にならない、母親の怒りの咆哮だった。今まで俺たちの戦いを静観していたガラガラのゆうれいが、その手に握られた骨、ボーンブーメランを構え、ロケット団幹部が繰り出すスリーパーとゴルバットの前に立ちはだかったのだ。

 

「な、なんだこいつは!?ゆうれいだと!?」

 

幹部たちは、実体を持たないはずのガラガラが、明確な敵意を持って自分たちを威嚇していることに狼狽する。

 

「(違う……!これは、ただのゆうれいじゃない。フジ老人と、このタワーに眠る魂たちを守りたいという、強い想いが生み出した、エネルギーの塊だ!)」

 

俺のグラス型デバイスが、ガラガラのゆうれいから発せられる、膨大なエネルギーを分析し、警告を発していた。

 

ガラガラのゆうれいは、凄まじいスピードでスリーパーに突進し、そのボーンブーメランを叩きつけた。エスパータイプのスリーパーは、ゴーストタイプの攻撃には無力だ。強烈な一撃を受け、スリーパーは戦闘不能になる。

 

「ば、馬鹿な!ゆうれいの攻撃が、当たるだと!?」

 

残るはゴルバット一体。幹部は、空を飛ぶゴルバットに指示を出す。

「こ、こうなったら、あの老人を人質に……!」

 

だが、幹部がフジ老人に近づくより早く、俺のポケモンたちが動いた。

 

「フシギソウ、『つるのムチ』!」

「ゴース、フジ老人を守れ!」

 

フシギソウの力強いツルが、幹部の体を拘束する。ゴースは、そのガス状の体でフジ老人の体を包み込み、衝撃から守った。

 

「グオオオッ!」

 

そして、ガラガラのゆうれいが放った骨のブーメランが、正確にゴルバットを撃ち落とした。

 

あっという間に、状況は逆転した。ロケット団幹部たちは、戦意を喪失し、武器を捨てて降伏した。

 

「ありがとう。君たちのおかげで、助かったよ」

 

俺たちが駆け寄ると、気を失っていたフジ老人が、ゆっくりと目を覚ました。

 

「フジ老人!ご無事でしたか!」

「ああ、この通り、ぴんぴんしておるよ。それよりも、ガラガラが……」

 

フジ老人の視線の先では、ガラガラのゆうれいが、満足したかのように、その姿をゆっくりと消していくところだった。役目を終えた母の魂は、安らかに天へと昇っていくのだ。その光景は、どこまでも、切なく、そして美しかった。

 

俺たちは、ロケット団幹部たちを町の人に引き渡し、フジ老人をポケモンセンターへと連れて行った。幸い、フジ老人に大きな怪我はなかった。

 

「まさか、ロケット団が、亡くなったポケモンの魂まで利用しようとしていたとは……。許しがたいことじゃ」

 

フジ老人は、悔しそうに拳を握りしめた。

 

「奴らの目的は、古代ポケモンの復活です。そのために、あらゆるエネルギーを求めている。今回の件も、その一環でしょう」

 

俺がそう言うと、フジ老人は、何かを思い出したように、俺に一枚の地図を手渡した。

 

「これは、タマムシシティへと続く、古い抜け道の地図じゃ。ロケット団の連中が、そこを使って何かを運んでいるのを見た、という話を聞いたことがある。君の旅の、助けになるかもしれん」

 

「ありがとうございます、フジ老人。必ず、役立てます」

 

俺は、その地図を、確かに受け取った。

 

シオンタウンでの一件は、こうして幕を閉じた。俺の仲間には、イタズラ好きのゴースが加わった。そして、ロケット団の野望が、俺の想像以上に邪悪で、大規模なものであることを、改めて知らされた。

 

「行くぞ、ゴース。お前の新しい遊び場は、ここじゃない。もっと広い、世界だ」

 

ゴ、ゴース!(面白そう!)

 

俺の肩に乗ったゴースが、嬉しそうに笑う。俺は、頼もしい(?)仲間と共に、次なる目的地、タマムシシティへと、決意を新たに歩き出すのだった。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
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