アニポケ転生者物語 作:投稿者
ステージの中央で、キルリアが光り輝く。
それは進化の光だ。
トレーナーへの強い想いと、勝利への渇望が、彼女の細胞を書き換えていく。
観客たちが息を呑み、会場全体が静まり返る。
「サーナイト……!」
光が収まると、そこには純白のロングドレスを纏ったような、優美で気高いポケモンが立っていた。
サーナイト。
包容ポケモン。トレーナーを守るためなら、サイコパワーを使い果たしてでも戦うという、献身の象徴。
その瞳は慈愛に満ち、しかし敵に対しては毅然とした強さを秘めている。
「サナァ……」
サーナイトは、ゆっくりと目を開き、俺に微笑みかけた。
『……ミナト。力が、溢れてくる。……貴方を守る力が』
テレパシーの声も、より鮮明に、より優しく響く。
会場中が爆発的な歓声に包まれた。
「進化した!?コンテスト中に!?」
「なんて美しいんだ……!」
「ブラボー!!」
「行くぞ、サーナイト!俺たちの最高の舞を見せてやれ!」
「ロゼリア、負けるな!『ソーラービーム』!」
相手も必殺の大技を放ってくる。太陽のエネルギーを凝縮した極太のビーム。
「サーナイト、受け止める必要はない。……『サイコキネシス』で光を曲げろ!」
サーナイトが右手を掲げると、直進していたソーラービームが目に見えない力場によって屈折し、ステージの天井へと逸れていった。
「なっ、光線を曲げただと!?」
「そして……『ムーンフォース』!!」
サーナイトが両手を合わせると、満月のような輝きを持つエネルギー弾が生成された。
妖精の力を宿した、美しくも破壊的な一撃。
それがロゼリアを直撃した。
閃光が弾け、花びらが散る。
ロゼリアはダウンした。
「ロゼリア、戦闘不能!勝者、ミナト選手!」
優勝。
俺はステージに駆け上がり、サーナイトを抱きしめた。
「ありがとう、サーナイト!最高だったよ!」
「
俺の手にはリボンが、そして隣には最高のパートナーがいる。
コンテストでの勝利は、単なる名誉ではない。俺たちの絆の証明だ。
控室に戻ると、ヒンバスが水槽から顔を出していた。
「
サーナイトの進化を見て、ヒンバスも刺激を受けたようだ。
「ああ。次は天気研究所だ。……お前も、そこで輝く時が来るはずだ」
俺たちは街を後にし、119番道路へと向かった。
そこには、激しい雨と、不穏な空気が待ち受けている。
だが、今の俺たちには恐れるものはない。
サーナイトの守護と、仲間たちの絆がある限り。
雨雲の向こうに、新たな奇跡の予感がしていた。