アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第254話

ステージの中央で、キルリアが光り輝く。

それは進化の光だ。

トレーナーへの強い想いと、勝利への渇望が、彼女の細胞を書き換えていく。

観客たちが息を呑み、会場全体が静まり返る。

 

「サーナイト……!」

 

光が収まると、そこには純白のロングドレスを纏ったような、優美で気高いポケモンが立っていた。

サーナイト。

包容ポケモン。トレーナーを守るためなら、サイコパワーを使い果たしてでも戦うという、献身の象徴。

その瞳は慈愛に満ち、しかし敵に対しては毅然とした強さを秘めている。

 

「サナァ……」

サーナイトは、ゆっくりと目を開き、俺に微笑みかけた。

『……ミナト。力が、溢れてくる。……貴方を守る力が』

テレパシーの声も、より鮮明に、より優しく響く。

 

会場中が爆発的な歓声に包まれた。

「進化した!?コンテスト中に!?」

「なんて美しいんだ……!」

「ブラボー!!」

 

「行くぞ、サーナイト!俺たちの最高の舞を見せてやれ!」

 

「ロゼリア、負けるな!『ソーラービーム』!」

相手も必殺の大技を放ってくる。太陽のエネルギーを凝縮した極太のビーム。

 

「サーナイト、受け止める必要はない。……『サイコキネシス』で光を曲げろ!」

 

サーナイトが右手を掲げると、直進していたソーラービームが目に見えない力場によって屈折し、ステージの天井へと逸れていった。

「なっ、光線を曲げただと!?」

 

「そして……『ムーンフォース』!!」

 

サーナイトが両手を合わせると、満月のような輝きを持つエネルギー弾が生成された。

妖精の力を宿した、美しくも破壊的な一撃。

それがロゼリアを直撃した。

 

閃光が弾け、花びらが散る。

ロゼリアはダウンした。

 

「ロゼリア、戦闘不能!勝者、ミナト選手!」

 

優勝。

俺はステージに駆け上がり、サーナイトを抱きしめた。

「ありがとう、サーナイト!最高だったよ!」

サナッ!(ミナトのおかげよ)

 

俺の手にはリボンが、そして隣には最高のパートナーがいる。

コンテストでの勝利は、単なる名誉ではない。俺たちの絆の証明だ。

 

控室に戻ると、ヒンバスが水槽から顔を出していた。

ヒンッ!(おめでとう!次は僕の番だね!)

サーナイトの進化を見て、ヒンバスも刺激を受けたようだ。

 

「ああ。次は天気研究所だ。……お前も、そこで輝く時が来るはずだ」

 

俺たちは街を後にし、119番道路へと向かった。

そこには、激しい雨と、不穏な空気が待ち受けている。

だが、今の俺たちには恐れるものはない。

サーナイトの守護と、仲間たちの絆がある限り。

雨雲の向こうに、新たな奇跡の予感がしていた。

 

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