アニポケ転生者物語   作:投稿者

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CPUをAMDに変更したので遅れました。


第255話

119番道路。

ここは常に雨が降り続き、背の高い草むらが広がる湿地帯だ。

俺たちが進んでいくと、前方に巨大な施設が見えてきた。

ホウエン地方の気象を観測する重要拠点、天気研究所だ。

 

だが、その様子がおかしい。

入り口のゲートが破壊され、黒い煙が上がっている。

「(アクア団か……!)」

 

俺が駆けつけると、そこには既にサトシたちの姿があった。

「ミナト!」

「サトシ!無事か?」

「ああ!でも、研究所がアクア団に占拠されちまったんだ!ポワルンっていう珍しいポケモンを狙ってるらしい!」

 

「ポワルン……天候によって姿を変えるポケモンか」

アクア団は、その能力を利用して天候を操作し、カイオーガの手がかりを探そうとしているのだろう。

「あいつら、手段を選ばないな」

 

「突入するぞ!」

 

俺たちは正面突破を仕掛けた。

研究所内は、アクア団員たちで溢れかえっていた。

「止まれ!ここは我々アクア団が管理している!」

 

「どけっ!……マッスグマ、『しんそく』!」

「ピカチュウ、『10まんボルト』!」

 

俺とサトシの連携攻撃が炸裂する。

マッスグマが高速で敵を薙ぎ倒し、ピカチュウが電撃で痺れさせる。

「うわぁぁっ!」

 

俺たちは最上階の所長室へとたどり着いた。

そこには、恰幅の良い所長を脅している女性幹部の姿があった。

イズミだ。

 

「しつこい子供たちね。……でも、もう遅いわ。ポワルンのデータは頂いた」

イズミの手には、ポワルンが入ったカプセルと、データディスクが握られている。

 

「返せ!」

「嫌よ。……この子は、私たちの理想郷『アクアトピア』を作るための重要な鍵なの」

 

イズミは窓を破壊し、外へ飛び出した。

「逃がすか!」

 

俺たちも後を追って外へ出る。

そこは、豪雨が吹き荒れる屋上だった。

雨脚が強まり、視界が悪い。雷鳴が轟いている。

 

「ふふふ。この雨は、私たちの味方よ。……行け、サメハダー!」

イズミが繰り出したのは、以前よりも強化されたサメハダー。

雨を受けて凶暴さを増している。

 

「(水タイプ同士なら負けない!)」

俺は、ヒンバスのボールを握りしめた。

「ヒンバス、行けるか?」

「ヒンッ!」

 

ボールから飛び出したヒンバスは、雨を受けて生き生きとしている。

だが、相手は凶悪なサメハダー。

「サメハダー、『かみくだく』!」

 

ヒンバスは必死に避けるが、サメハダーのスピードに追いつけない。

「ヒンッ!?」

体当たりを受け、吹き飛ばされる。

 

「ヒンバス!」

俺が駆け寄ろうとすると、サーナイトが前に出ようとした。

だが、ヒンバスはそれを制した。

ヒン……(まだだ。僕一人でやる)

 

彼は、ボロボロになりながらも、決して諦めていなかった。

きのみ名人のポロック、コンテストでの特訓、そしてサーナイトの進化。

その全てが、彼の背中を押している。

「(僕は、もっと強くなりたい。もっと美しくなりたい!)」

 

「(信じるんだ。……あいつの可能性を)」

 

「ヒンバス!雨を利用しろ!『すいすい』だ!」

 

俺の声に、ヒンバスが覚醒した。

雨粒が彼の鱗を滑り落ち、加速装置となる。

サメハダーの攻撃を紙一重でかわし、懐に飛び込む。

 

そして、奇跡が起きた。

激しい雨と、ヒンバスの内なる美しさが共鳴し、眩い光が放たれた。

 

「進化……!」

 

光の中で、泥色の体は虹色に変わり、ボロボロのヒレは美しい扇へと変化していく。

嵐の中で生まれた、最も美しい竜。

 

ミロカロス、降臨。

 

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