アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第257話

深い森を抜けると、巨大な樹木の上に作られた街、ヒワマキシティに到着した。

木々の間に吊り橋が架かり、人々は鳥ポケモンのように空に近い場所で生活している。

自然と共生するその独自の文化は、ホウエン地方の中でも特に美しい。

 

「すっげえ!秘密基地みたいだ!」

サトシが大はしゃぎで吊り橋を渡る。

「高いところはちょっと苦手かも……」

ハルカがおっかなびっくり付いていく。

 

俺たちは街の中心にあるヒワマキジムを目指した。

だが、ジムへの道は、見えない何かに阻まれていた。

「あれ?通れないぞ?」

サトシが何もない空間にぶつかる。

 

「そこにはカクレオンがいるのよ」

頭上から声がした。

見上げると、エアームドに乗った青い服の女性が降りてきた。

パイロットのようなゴーグルをつけた、凛々しい女性。

ジムリーダーのナギだ。

 

「私はナギ。空と鳥ポケモンを愛する者。……君たちが挑戦者?」

 

「はい!マサラタウンのサトシです!」

「同じく、ミナトです」

 

ナギは俺たちを見定めると、デボンスコープ(見えないものを見る装置)を使ってカクレオンの姿を暴き、道を空けさせた。

「いい目をしてるわね。……私のジムは、空の戦い。飛べない者は勝てないわよ」

 

「望むところです。……俺たちにも、空を飛ぶ翼はありますから」

俺はペリッパーとビブラーバのボールに触れた。

 

「ふふっ。楽しみにしているわ」

 

ジムのフィールドは、地上数十メートルの高さにある足場だ。

柵はなく、落ちればただでは済まない。

風が強く吹き付け、立っているだけでもバランスを取るのが難しい。

ここでのバトルは、三次元的な空間認識能力が問われる。

 

「まずはミナト君からね。……準備はいい?」

 

「はい!」

 

審判が宣言する。

「これより、ジムリーダー・ナギと挑戦者ミナトのジム戦を行う!ルールは2対2!どちらかのポケモンが全滅した時点で終了とする!」

 

「私の先発はこの子よ!トロピウス!」

ナギが繰り出したのは、巨大な葉っぱの翼を持つトロピウス。

草・飛行タイプ。巨体に似合わず、風に乗って軽やかに浮遊している。

 

「なら、こっちはこの子だ。……行け、ペリッパー!」

 

俺はペリッパーを放った。

「ペリィッ!!」

特性『あめふらし』が発動し、上空に雨雲が発生する。

ヒワマキの青空が、一瞬にして雨空へと変わった。

 

「雨……。私の鳥たちの翼を濡らす気?……行くわよ!『はっぱカッター』!」

 

「ペリッパー、雨に乗れ!『ぼうふう』!」

 

暴風雨の中、空中戦が始まった。

ペリッパーは雨と風を味方につけ、トロピウスの巨大な体を翻弄する。

ナギの華麗な飛行テクニックに対し、俺たちは「天候支配」という戦術で対抗する。

勝負の行方は、風のみぞ知る。

 

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