アニポケ転生者物語 作:投稿者
ゴースを包んでいた光が収まった時、そこに現れたのは、黒い影のような体に、不気味な笑みを浮かべた、新しい姿だった。ガス状だった体は、より明確な輪郭を持ち、その両手は、何でも掴めそうなくらいに大きい。
「ゴースト……進化したのか!」
密猟者の非道な行いから、仲間であるウインディを守りたい。その強い想いが、ゴースに進化という、新たな力をもたらしたのだ。
「
進化したゴーストは、以前とは比べ物にならないほどの威圧感を放っていた。密猟者のリーダーも、その気迫にたじろぐ。
「な、なんだこのポケモンは……!化けて出やがった!」
「化けて出たんじゃない。進化したんだ。お前たちのような、自分より弱いものを踏みにじる奴らを、許さないという、怒りの力でな!」
俺は叫んだ。
「行け、ゴースト!あいつらを、こらしめてやれ!」
俺の言葉に、ゴーストは不気味な笑みを深め、その姿を、ふっと消した。
「き、消えた!?」
密猟者たちが、混乱する。ゴーストは、壁や地面を自在にすり抜け、彼らの背後に回り込む。そして、冷たい手で肩を叩いたり、耳元で不気味な声を出したりして、恐怖のどん底に突き落としていく。
「ひ、ひいぃぃぃ!」
「助けてくれー!」
ゴーストの、ゴーストタイプならではのトリッキーな戦術の前に、密猟者たちは完全に戦意を喪失した。デルビルも、主人の混乱ぶりに戦うどころではなくなっている。
「とどめだ、ゴースト!『ナイトヘッド』!」
ゴーストが、相手に恐ろしい幻覚を見せる技を放つ。デルビルは、何かこの世のものとは思えないものを見たかのように、絶叫し、その場で気絶してしまった。
密猟者たちは、這う這うの体で逃げ出していった。その場には、彼らが落としていった、一枚のデータチップが残されていた。
助け出されたガーディたちも、俺たちの周りに集まり、感謝を示すように、その頭をすり寄せてきた。リーダーのウインディも、深々と頭を下げる。
「みんな、無事でよかった」
俺は、密猟者が落としていったデータチップを拾い上げた。
「ポリゴン、こいつを解析できるか?」
『了解。データチップの解析を開始します。……暗号化されていますが、プロテクトレベルは低い。解除します。……完了。内容を表示します』
デバイスの画面に表示されたのは、取引記録だった。捕獲したポケモンのリスト、単価、そして、取引場所。
「取引場所は……タマムシシティの、ゲームコーナー……?」
やはり、こいつらは、ロケット団と繋がっていたのだ。ゲームコーナーの地下に、彼らのアジトがあるに違いない。
「これで、連中の尻尾を掴んだな」
俺がそう呟いた時、一匹の子犬のガーディが、俺のズボンの裾を、くんくんと引っ張った。群れの中でも、一際小さく、しかし、好奇心旺盛な瞳をしたガーディだ。
「どうしたんだ?」
ガーディは、俺と、リーダーのウインディを交互に見つめた後、一声、「ワン!」と鳴いた。リーダーのウインディも、息子の決意を悟ったのか、静かに頷き、その背中をそっと押した。
「……そうか。分かった。俺と一緒に来るか?」
俺がモンスターボールを差し出すと、ガーディは、迷うことなくそのボールにタッチした。
こうして、俺のチームには、炎のように熱い、新しい仲間が加わった。
ゴーストへの進化。
ガーディとの出会い。
そして、ロケット団アジトへの、確かな手掛かり。
シオンタウンからタマムシシティへの道は、俺に、あまりにも多くのものを与えてくれた。俺は、二匹の新しい仲間と共に、決戦の地、タマムシシティへと、決意を新たに歩み出す。
ロケット団。そして、サカキ。お前たちの悪事も、もうすぐ終わりだ。俺が、この手で、終わらせてやる。
チラシ裏から表にでるべきか
-
チラシ裏でいい
-
表にでてもいい
-
まだ表にでるのは早い