アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第26話

ゴースを包んでいた光が収まった時、そこに現れたのは、黒い影のような体に、不気味な笑みを浮かべた、新しい姿だった。ガス状だった体は、より明確な輪郭を持ち、その両手は、何でも掴めそうなくらいに大きい。

 

「ゴースト……進化したのか!」

 

密猟者の非道な行いから、仲間であるウインディを守りたい。その強い想いが、ゴースに進化という、新たな力をもたらしたのだ。

 

ゴゴゴゴゴ……(もう、好きにはさせない)

 

進化したゴーストは、以前とは比べ物にならないほどの威圧感を放っていた。密猟者のリーダーも、その気迫にたじろぐ。

 

「な、なんだこのポケモンは……!化けて出やがった!」

 

「化けて出たんじゃない。進化したんだ。お前たちのような、自分より弱いものを踏みにじる奴らを、許さないという、怒りの力でな!」

 

俺は叫んだ。

「行け、ゴースト!あいつらを、こらしめてやれ!」

 

俺の言葉に、ゴーストは不気味な笑みを深め、その姿を、ふっと消した。

 

「き、消えた!?」

 

密猟者たちが、混乱する。ゴーストは、壁や地面を自在にすり抜け、彼らの背後に回り込む。そして、冷たい手で肩を叩いたり、耳元で不気味な声を出したりして、恐怖のどん底に突き落としていく。

 

「ひ、ひいぃぃぃ!」

「助けてくれー!」

 

ゴーストの、ゴーストタイプならではのトリッキーな戦術の前に、密猟者たちは完全に戦意を喪失した。デルビルも、主人の混乱ぶりに戦うどころではなくなっている。

 

「とどめだ、ゴースト!『ナイトヘッド』!」

 

ゴーストが、相手に恐ろしい幻覚を見せる技を放つ。デルビルは、何かこの世のものとは思えないものを見たかのように、絶叫し、その場で気絶してしまった。

 

密猟者たちは、這う這うの体で逃げ出していった。その場には、彼らが落としていった、一枚のデータチップが残されていた。

助け出されたガーディたちも、俺たちの周りに集まり、感謝を示すように、その頭をすり寄せてきた。リーダーのウインディも、深々と頭を下げる。

 

「みんな、無事でよかった」

 

俺は、密猟者が落としていったデータチップを拾い上げた。

 

「ポリゴン、こいつを解析できるか?」

『了解。データチップの解析を開始します。……暗号化されていますが、プロテクトレベルは低い。解除します。……完了。内容を表示します』

 

デバイスの画面に表示されたのは、取引記録だった。捕獲したポケモンのリスト、単価、そして、取引場所。

 

「取引場所は……タマムシシティの、ゲームコーナー……?」

 

やはり、こいつらは、ロケット団と繋がっていたのだ。ゲームコーナーの地下に、彼らのアジトがあるに違いない。

 

「これで、連中の尻尾を掴んだな」

 

俺がそう呟いた時、一匹の子犬のガーディが、俺のズボンの裾を、くんくんと引っ張った。群れの中でも、一際小さく、しかし、好奇心旺盛な瞳をしたガーディだ。

 

「どうしたんだ?」

 

ガーディは、俺と、リーダーのウインディを交互に見つめた後、一声、「ワン!」と鳴いた。リーダーのウインディも、息子の決意を悟ったのか、静かに頷き、その背中をそっと押した。

 

「……そうか。分かった。俺と一緒に来るか?」

 

俺がモンスターボールを差し出すと、ガーディは、迷うことなくそのボールにタッチした。

 

こうして、俺のチームには、炎のように熱い、新しい仲間が加わった。

 

ゴーストへの進化。

ガーディとの出会い。

そして、ロケット団アジトへの、確かな手掛かり。

 

シオンタウンからタマムシシティへの道は、俺に、あまりにも多くのものを与えてくれた。俺は、二匹の新しい仲間と共に、決戦の地、タマムシシティへと、決意を新たに歩み出す。

 

ロケット団。そして、サカキ。お前たちの悪事も、もうすぐ終わりだ。俺が、この手で、終わらせてやる。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
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