アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第264話

ミナモシティの沖合、波の荒い岩礁地帯。

そこには、潮の干満によって入り口が現れる巨大な海蝕洞窟があった。

ポリゴンZのナビゲートに従い、俺たちはボートで洞窟内部へと侵入した。

 

「ここがアクア団のアジト……」

ハルカが声を潜める。

内部は予想以上に近代的だった。

岩壁をくり抜いて作られた施設には、金属の通路が張り巡らされ、至る所に監視カメラが設置されている。

 

「ポリゴンZ、カメラをジャックしろ。最短ルートを探せ」

『了解。……セキュリティシステムに侵入。……警告。この施設は空間転送装置、通称「ワープパネル」によって複雑に区画されています』

 

「ワープパネルか。……面倒だな」

目の前には、床に埋め込まれた発光するパネルが複数ある。

どれが正しい道なのか、踏んでみるまで分からない。

 

「行くしかないわね。……ミナト君、離れないでね」

ハルカが俺の手をギュッと握る。

「ああ。……サトシたちも別ルートで侵入しているはずだ。合流を目指そう」

 

俺たちはワープパネルを踏んだ。

視界が歪み、次の瞬間には全く別の部屋に立っていた。

そこは、アクア団員の休憩室だった。

 

「あ? なんだお前ら!?」

カップラーメンを食べていた団員たちが、驚いて立ち上がる。

「侵入者だ! 捕まえろ!」

 

「見つかったか! 強行突破だ!」

俺はボールを投げた。

「頼むぞ、コドラ!」

「コドォッ!!」

白銀の重装甲を纏ったコドラが現れ、狭い通路を塞ぐように立ちはだかる。

 

「ポチエナ、『かみつく』! ズバット、『超音波』!」

団員たちが一斉にポケモンを繰り出す。

「コドラ、『てっぺき』で跳ね返せ!」

ポチエナたちの牙がコドラの装甲に当たり、ガキンッという音と共に弾かれる。

「今だ、ポリゴンZ! 『放電』!」

 

俺の肩から飛び出したポリゴンZが、部屋全体に広範囲の電撃を放つ。

「ビリリリリッ!!」

「うわぁぁぁ!!」

団員たちとポケモンが一網打尽になり、麻痺して動けなくなる。

 

「よし、今のうちに先へ進むぞ!」

俺たちは混乱に乗じて次のパネルへ飛び乗った。

 

何度もワープを繰り返し、迷路のような施設を進んでいく。

途中、サトシとタケシ、マサトとも合流できた。

「ミナト! こっちは行き止まりだったぜ!」

「こっちもだ。……どうやら、最深部へのルートは厳重にロックされているみたいだな」

 

「任せて。……ここにある制御端末から、ロックを解除するわ」

ハルカが意外な特技を見せる。彼女は旅の中で、ポケナビの操作や簡単なハッキングを覚えていたのだ。

「よし、開いた! ……この先に、大きなドックがあるみたい!」

 

「ドック……。潜水艇か!」

 

俺たちは、開かれた扉の向こうへと走った。

そこからは、潮の匂いと、重油の匂いが漂ってきていた。

 

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