アニポケ転生者物語   作:投稿者

311 / 344
第272話

「これより、ジムリーダー・フウ&ランと、挑戦者サトシ&タケシのジム戦を行う!」

 

フィールドには、無数の岩が浮遊する宇宙空間のようなステージが用意されていた。重力が不安定で、立っているだけでもバランスを取るのが難しい。

「行くぜ!ピカチュウ!」

「サポートは任せろ!フォレトス!」

 

「ソルロック!」「ルナトーン!」

フウとランのポケモンが登場する。

浮遊特性を持つ彼らにとって、このステージは庭のようなものだ。

 

「ソルロック、『ソーラービーム』!」

「ルナトーン、『れいとうビーム』!」

開幕から強力なビームが交差する。

 

「ピカチュウ、かわせ!フォレトス、『まもる』!」

ピカチュウは素早く動き回るが、足場が不安定で思うように動けない。

フォレトスは光の壁で攻撃を防ぐが、二方向からの攻撃に押されている。

 

「くっ、強いな!」

「サトシ、あいつらの連携はテレパシーで繋がっているみたいだ。言葉での指示がいらない分、反応が速い!こっちが声を出す前に、あっちの攻撃が来ちまう!」

タケシが分析する。

 

「だったら、こっちは言葉以上の気合で勝負だ!ピカチュウ、『10まんボルト』!」

「フォレトス、『ジャイロボール』!」

 

ピカチュウの電撃と、フォレトスの回転体当たり。

だが、ルナトーンたちは『サイコキネシス』で周囲の岩を操り、盾にして防ぐ。

「無駄だよ!僕たちの守りは鉄壁さ!」

「岩陰からの『シャドーボール』!」

死角からの攻撃がピカチュウたちを襲う。

 

「どうすれば……」

 

「サトシ!フォレトスに乗れ!」

タケシが叫ぶ。

「えっ?」

「フォレトスの回転力を利用して、ピカチュウを加速させるんだ!重力がないなら、自分たちで重力を生み出せ!」

 

「なるほど!……ピカチュウ、行け!」

ピカチュウが回転するフォレトスの上に飛び乗る。

「うおおおおっ!合体技、『サンダー・スピン』だ!」

 

帯電したピカチュウを乗せたフォレトスが、猛烈な勢いでソルロックに突っ込む。

電気の衣を纏った銀色の弾丸。

「なっ、なんだあれは!?」

フウが驚く。

 

ソルロックが弾き飛ばされる。

「今だ!ルナトーンにも!」

反動を利用して、ルナトーンにも体当たりを見舞う。

 

男たちの単純ゆえに強力な連携。

理屈を超えたパワーが、超能力の計算を打ち破った。

 

「ソルロック、ルナトーン、戦闘不能!」

 

「やったぜ!!」

サトシとタケシが抱き合って喜ぶ。

「負けちゃった……。でも、楽しかったね」

フウとランも、清々しい表情だ。

 

「さあ、次は君たちの番だよ」

サトシが俺たちにバトンを渡す。

 

「ああ。……見ててくれ」

 

俺とハルカは、フィールドへと進み出た。

サトシたちの熱いバトルの後だ。プレッシャーはある。

だが、隣にハルカがいる。それだけで、不安は消し飛んだ。

 

「行くよ、ハルカ」

「うん、ミナト君!」

 

俺たちのダブルバトルが幕を開ける。

それは、力技ではない、心と心のハーモニーだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。