アニポケ転生者物語 作:投稿者
「これより、ジムリーダー・フウ&ランと、挑戦者サトシ&タケシのジム戦を行う!」
フィールドには、無数の岩が浮遊する宇宙空間のようなステージが用意されていた。重力が不安定で、立っているだけでもバランスを取るのが難しい。
「行くぜ!ピカチュウ!」
「サポートは任せろ!フォレトス!」
「ソルロック!」「ルナトーン!」
フウとランのポケモンが登場する。
浮遊特性を持つ彼らにとって、このステージは庭のようなものだ。
「ソルロック、『ソーラービーム』!」
「ルナトーン、『れいとうビーム』!」
開幕から強力なビームが交差する。
「ピカチュウ、かわせ!フォレトス、『まもる』!」
ピカチュウは素早く動き回るが、足場が不安定で思うように動けない。
フォレトスは光の壁で攻撃を防ぐが、二方向からの攻撃に押されている。
「くっ、強いな!」
「サトシ、あいつらの連携はテレパシーで繋がっているみたいだ。言葉での指示がいらない分、反応が速い!こっちが声を出す前に、あっちの攻撃が来ちまう!」
タケシが分析する。
「だったら、こっちは言葉以上の気合で勝負だ!ピカチュウ、『10まんボルト』!」
「フォレトス、『ジャイロボール』!」
ピカチュウの電撃と、フォレトスの回転体当たり。
だが、ルナトーンたちは『サイコキネシス』で周囲の岩を操り、盾にして防ぐ。
「無駄だよ!僕たちの守りは鉄壁さ!」
「岩陰からの『シャドーボール』!」
死角からの攻撃がピカチュウたちを襲う。
「どうすれば……」
「サトシ!フォレトスに乗れ!」
タケシが叫ぶ。
「えっ?」
「フォレトスの回転力を利用して、ピカチュウを加速させるんだ!重力がないなら、自分たちで重力を生み出せ!」
「なるほど!……ピカチュウ、行け!」
ピカチュウが回転するフォレトスの上に飛び乗る。
「うおおおおっ!合体技、『サンダー・スピン』だ!」
帯電したピカチュウを乗せたフォレトスが、猛烈な勢いでソルロックに突っ込む。
電気の衣を纏った銀色の弾丸。
「なっ、なんだあれは!?」
フウが驚く。
ソルロックが弾き飛ばされる。
「今だ!ルナトーンにも!」
反動を利用して、ルナトーンにも体当たりを見舞う。
男たちの単純ゆえに強力な連携。
理屈を超えたパワーが、超能力の計算を打ち破った。
「ソルロック、ルナトーン、戦闘不能!」
「やったぜ!!」
サトシとタケシが抱き合って喜ぶ。
「負けちゃった……。でも、楽しかったね」
フウとランも、清々しい表情だ。
「さあ、次は君たちの番だよ」
サトシが俺たちにバトンを渡す。
「ああ。……見ててくれ」
俺とハルカは、フィールドへと進み出た。
サトシたちの熱いバトルの後だ。プレッシャーはある。
だが、隣にハルカがいる。それだけで、不安は消し飛んだ。
「行くよ、ハルカ」
「うん、ミナト君!」
俺たちのダブルバトルが幕を開ける。
それは、力技ではない、心と心のハーモニーだ。