アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第273話

「挑戦者はミナト&ハルカペア!……はじめ!」

 

「行け、サーナイト!」

「お願い、ワカシャモ!」

 

俺たちのパートナーがフィールドに立つ。

対するフウとランは、ソルロックとルナトーンを繰り出す。

彼らの瞳は、先ほどよりも真剣だ。

 

「ソルロック、『いわなだれ』!」

「ルナトーン、『さいみんじゅつ』!」

 

物理攻撃と状態異常のコンボ。岩が降り注ぐ中、怪しい波紋が広がる。

「サーナイト、『リフレクター』で岩を防げ!」

「ワカシャモ、目を閉じて!音で動きを察知するのよ!」

 

サーナイトの光の壁が岩石を弾く。

ワカシャモは催眠術の波動をかわし、気配だけでルナトーンに接近する。

「今だ!『スカイアッパー』!」

 

しかし、ルナトーンは『サイコキネシス』でワカシャモの体を浮かせ、回避した。

「甘いよ!……ソルロック、『火炎放射』!」

空中で無防備になったワカシャモを、炎が襲う。

 

「させない!サーナイト、『サイコキネシス』でワカシャモを引き戻せ!」

サーナイトがワカシャモを強制的に引っ張り、炎を回避させる。

「危なかった……。ありがとう、サーナイト」

 

「強い……。隙がないわ」

ハルカが焦りの色を見せる。

双子の連携は完璧だ。言葉を交わさずとも、互いの意図を理解し、カバーし合っている。

それに比べて、俺たちはまだ指示が噛み合わない場面がある。声に出して確認している間に、相手は次の手を打ってくる。

 

「(焦るな。……俺たちは、言葉以上の何かで繋がっているはずだ)」

 

俺はハルカを見た。ハルカも俺を見つめ返す。

デパートでの時間。アジトでの共闘。そして、昨夜の怪我。

数々の思い出が、走馬灯のように駆け巡る。

俺たちは、ただのトレーナー同士じゃない。互いを守り、高め合うパートナーだ。

 

「ハルカ。……ワカシャモを信じろ。そして、俺を信じろ」

俺の声は、不思議と落ち着いていた。

「……うん。信じてる!」

ハルカの迷いが消えた。

 

「ソルロック、『ソーラービーム』!」

「ルナトーン、『はかいこうせん』!」

双子が最大火力の技を同時に放つ構えを見せる。

逃げ場はない。

 

「(ここだ!)」

 

俺とハルカの呼吸が重なる。

言葉はいらない。イメージを共有する。

 

「サーナイト、重力を操作しろ!」

「ワカシャモ、その重力を利用して加速!『フレアドライブ』!」

 

サーナイトがフィールドの重力を強め、浮遊しているソルロックたちの動きを封じる。彼らは地面に縫い付けられる。

同時に、ワカシャモはその重力に逆らわず、地面を蹴る力を推進力に変えて、炎の弾丸となって突っ込んだ。

 

「なっ、速い!?」

「重力を逆に利用するなんて!」

 

「いけえぇぇぇ!!」

 

俺とハルカの声がハモる。

二人の心が、完全にシンクロした瞬間だった。

サーナイトの瞳と、ワカシャモの炎が、同じ色に輝いた。

 

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