アニポケ転生者物語 作:投稿者
「挑戦者はミナト&ハルカペア!……はじめ!」
「行け、サーナイト!」
「お願い、ワカシャモ!」
俺たちのパートナーがフィールドに立つ。
対するフウとランは、ソルロックとルナトーンを繰り出す。
彼らの瞳は、先ほどよりも真剣だ。
「ソルロック、『いわなだれ』!」
「ルナトーン、『さいみんじゅつ』!」
物理攻撃と状態異常のコンボ。岩が降り注ぐ中、怪しい波紋が広がる。
「サーナイト、『リフレクター』で岩を防げ!」
「ワカシャモ、目を閉じて!音で動きを察知するのよ!」
サーナイトの光の壁が岩石を弾く。
ワカシャモは催眠術の波動をかわし、気配だけでルナトーンに接近する。
「今だ!『スカイアッパー』!」
しかし、ルナトーンは『サイコキネシス』でワカシャモの体を浮かせ、回避した。
「甘いよ!……ソルロック、『火炎放射』!」
空中で無防備になったワカシャモを、炎が襲う。
「させない!サーナイト、『サイコキネシス』でワカシャモを引き戻せ!」
サーナイトがワカシャモを強制的に引っ張り、炎を回避させる。
「危なかった……。ありがとう、サーナイト」
「強い……。隙がないわ」
ハルカが焦りの色を見せる。
双子の連携は完璧だ。言葉を交わさずとも、互いの意図を理解し、カバーし合っている。
それに比べて、俺たちはまだ指示が噛み合わない場面がある。声に出して確認している間に、相手は次の手を打ってくる。
「(焦るな。……俺たちは、言葉以上の何かで繋がっているはずだ)」
俺はハルカを見た。ハルカも俺を見つめ返す。
デパートでの時間。アジトでの共闘。そして、昨夜の怪我。
数々の思い出が、走馬灯のように駆け巡る。
俺たちは、ただのトレーナー同士じゃない。互いを守り、高め合うパートナーだ。
「ハルカ。……ワカシャモを信じろ。そして、俺を信じろ」
俺の声は、不思議と落ち着いていた。
「……うん。信じてる!」
ハルカの迷いが消えた。
「ソルロック、『ソーラービーム』!」
「ルナトーン、『はかいこうせん』!」
双子が最大火力の技を同時に放つ構えを見せる。
逃げ場はない。
「(ここだ!)」
俺とハルカの呼吸が重なる。
言葉はいらない。イメージを共有する。
「サーナイト、重力を操作しろ!」
「ワカシャモ、その重力を利用して加速!『フレアドライブ』!」
サーナイトがフィールドの重力を強め、浮遊しているソルロックたちの動きを封じる。彼らは地面に縫い付けられる。
同時に、ワカシャモはその重力に逆らわず、地面を蹴る力を推進力に変えて、炎の弾丸となって突っ込んだ。
「なっ、速い!?」
「重力を逆に利用するなんて!」
「いけえぇぇぇ!!」
俺とハルカの声がハモる。
二人の心が、完全にシンクロした瞬間だった。
サーナイトの瞳と、ワカシャモの炎が、同じ色に輝いた。