アニポケ転生者物語 作:投稿者
ダイゴの家にて
ジム戦の翌日、俺たちはダイゴさんの家を訪ねた。
「やあ、いらっしゃい。……昨日のバトル、見せてもらったよ。素晴らしいコンビネーションだったね」
ダイゴさんが迎えてくれる。部屋には珍しい石が所狭しと並べられている。
「ありがとうございます。……それで、お話というのは?」
「ああ。……実は、アクア団の潜水艇が、128番水道の深海にある『海底洞窟』へ向かったという情報が入った」
ダイゴさんの表情が険しくなる。
「彼らはそこで、カイオーガを目覚めさせるつもりだ。……それを阻止できるのは、君たちしかいない」
ダイゴさんは、俺に一枚のディスクを手渡した。
「秘伝マシン『ダイビング』だ。……これを使えば、ポケモンと共に深海へ潜ることができる」
「ありがとうございます。……必ず、止めてみせます」
俺はディスクを受け取った。
ペリッパーか、あるいはミロカロスに覚えさせれば、海中移動が可能になる。
潜水艇の準備
港には、デボンコーポレーションが用意してくれた小型潜水艇も待機していた。
「ポケモンに乗って潜るのもいいが、深海は危険だ。水圧や酸素の問題もある。基本はこの船を使ってくれ」
ツワブキ社長からの支援だ。最新鋭の探索艇だ。
「すごい!これで海の底まで行けるんだ!」
サトシが興奮する。
「深海かぁ……。真っ暗で怖そうだけど、ちょっと楽しみかも」
ハルカも興味津々だ。
俺たちは、食料や道具を積み込み、出発の準備を整えた。
これが、ホウエン地方での最後の自由な時間になるかもしれない。
海底洞窟での戦いは、世界の命運をかけたものになるだろう。
静かな誓い
出発直前、俺はハルカと二人で海を見ていた。
「……ミナト君。もし、世界が大変なことになっちゃったら……」
ハルカが不安そうに言う。
伝説のポケモンの力は強大だ。俺たちの力で対抗できる保証はない。
「大丈夫だ。……俺たちが守る。この海も、大地も、そして……お前も」
俺はハルカの目を見て言った。
「何があっても、俺はお前のそばにいる。……だから、信じてくれ」
ハルカの瞳に涙が滲んだ。
「……うん。信じる。……ミナト君が一緒なら、どんな深海だって、きっと明るいよね」
ハルカは笑顔を見せ、俺の胸に飛び込んできた。
俺は彼女を抱きしめ、潮騒を聞いた。
嵐の前の静けさ。
だが、この温もりがある限り、俺たちは迷わない。
「出発だ!」
俺たちは潜水艇に乗り込んだ。
ハッチが閉まり、視界が青い水に覆われていく。
目指すは海底洞窟。
伝説の目覚めを阻止するために。
俺たちの、最も深く、最も激しい戦いが始まろうとしていた。
深海の闇の底で、何が俺たちを待っているのか。
恐怖と興奮が入り混じる中、俺は操縦桿を握りしめた。