アニポケ転生者物語 作:投稿者
サファリゾーンの最奥。地図にも載っていない、伝説の「竜の谷」。
立ち込める霧を抜けると、そこには水晶のように澄んだ水を湛えた、美しい湖が広がっていた。
「ここが……竜の谷か」
あまりの神聖な空気に、俺は言葉を失った。すると、湖のほとりに数人の人影が見えた。
「おい、サトシ!勝手に奥まで行くなよ!」
「大丈夫だって、カスミ!ここにすごいポケモンがいるって、オーキド博士が……」
聞き覚えのある、賑やかな声。サトシ、カスミ、そしてタケシだ。どうやら彼らもサファリゾーンに挑戦していたらしい。
「よう、お前ら。相変わらず騒がしいな」
「ミナト!?」
サトシが驚き、こちらに駆け寄ってくる。
「お前、いつの間にこんなところに!」
「まあ、いろいろとな」
俺たちが再会を喜んでいると、茂みから一人の老人が現れた。手には旧式のライフル……いや、サファリの管理用具か。厳しい目つきをした男。サファリゾーンの管理人、カイザーだ。
「貴様ら!ここで何をしている!ここは遊び場ではないぞ!」
カイザーの怒号が響く。サトシたちがたじろぐ中、俺は冷静に一歩前に出た。
「失礼しました。俺はシルフカンパニーのテスター、ミナトです。この谷の生態系調査の許可を得て……」
「そんなものは知らん!帰れ!この谷には……悲しい記憶しかないのだ」
カイザーがそう言いかけた時、突如として空から不気味な飛行メカが降りてきた。
「「なんだかんだと言われたら!」」
「「答えてあげるが世の情け!」」
いつもの口上。ムサシ、コジロウ、ニャースの三人組だ。だが、今回の彼らはいつにも増して、本気だった。
「サカキ様からの至上命題!この竜の谷に眠るミニリュウ、ハクリューをすべて捕獲し、古代エネルギーの研究サンプルにするのだ!」
「させるか!」
サトシが叫ぶ。だが、ロケット団のメカから放たれた強力な電磁波が、周囲のポケモンたちの動きを封じ込める。
「グアアアッ!」
湖の中から、美しい青い体を持った龍が姿を現した。ハクリューだ。カイザーがかつて出会ったという、あの伝説の個体だろう。電磁波に苦しみ、身を悶えさせている。
「(ミニリュウ、出番だ!)」
俺はボールからミニリュウを解き放った。俺のミニリュウは、湖のハクリューを見て、何かを感じ取ったようだった。
「ミニリュウ、あのハクリューを守るんだ!『りゅうのいかり』!」
「キュー!」
ミニリュウが放った竜のエネルギーが、ロケット団のメカの電磁波発生装置を直撃した。一瞬、電磁波が途切れる。
「今だ!サトシ、ピカチュウでトドメだ!」
「おう!ピカチュウ、『10まんボルト』!」
装置が破壊され、ロケット団のメカは火を噴きながら墜落していった。
「やな感じー!」という叫びと共に、彼らは空の彼方へ消えていく。
静寂が戻った湖。
傷ついたハクリューが、ゆっくりとこちらへ泳いできた。ミニリュウは、その大きなハクリューの体に、自分の体をそっとすり寄せる。
すると、ハクリューの体から柔らかな光が溢れ、ミニリュウを包み込んだ。それは、単なる共鳴現象ではなかった。ミニリュウ自身の内側から、爆発的なエネルギーが溢れ出したのだ。
「キューッ!!」
ミニリュウが高らかに鳴くと、その体は眩い進化の光に包まれた。光の中で、体はより長く、よりしなやかに伸びていく。頭部には小さな角が生え、首と尻尾には水晶のような宝玉が輝き始める。
光が弾け飛ぶと、そこには、神秘的なオーラを纏った、美しき龍の姿があった。
「ハクリュー……!」
サトシたちが感嘆の声を漏らす。俺のミニリュウは、伝説の地で、伝説のポケモンに見守られながら、ハクリューへと進化したのだ。
『警告。ハクリューへの進化を確認。体内エネルギーが急激に活性化。野生のハクリューとの共鳴により、新技『りゅうのまい』の習得を確認しました』
「(『りゅうのまい』……!そして、ハクリューへの進化!)」
進化したハクリューは、野生のハクリューと空を舞うように泳ぎ、喜びを分かち合っている。その姿は、この世のものとは思えないほど美しかった。
カイザーは、ハクリューが無事だったこと、そして新たな命の輝きに涙を流し、俺たちに深々と頭を下げた。
「すまなかった……。お前さんたちのようなトレーナーもいるのだな」
「いえ、俺たちも学ばせてもらいました」
サトシたちはその後、大量のケンタロス(どうしてあんなに……)を抱えて去っていった。俺は一人残り、ハクリュー同士で寄り添い合う姿をじっと見守っていた。
「(物語は、ここで終わりじゃない。俺たちの、本当の特訓はここからだ)」
俺は手に入れた新たな仲間たち、そしてハクリューへと進化した相棒と共に、セキチクジムという次の「現実」へ向けて、歩みを進めるのだった。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い