アニポケ転生者物語   作:投稿者

42 / 344
ヤマブキジム制覇
第36話


セキチクシティの修行を終え、俺はついにカントー地方の中心、ヤマブキシティに到着した。

見上げるような高層ビル群、整備された道路、そして街全体を包む独特の活気。黄金の都と呼ばれるにふさわしい、大都会の威容がそこにはあった。

 

「(ここが、ヤマブキシティ……そして、シルフカンパニーの本社がある場所)」

 

俺は空を見上げた。街の中心にそびえ立つ、ひときわ巨大なビル。シルフカンパニー本社ビルだ。俺の母さんが働き、俺の旅を支えるデバイスやポリゴンが生まれた場所。そして今、ロケット団のどす黒い野望の影が差している場所でもある。

 

「行くぞ、みんな」

 

俺は、フシギバナ、ハクリュー、ポリゴン、ゴースト、ガーディ、そしてサファリゾーンで仲間になった頼もしいポケモンたちと共に、本社ビルへと向かった。

 

受付でIDパスを見せ、俺は開発フロアへと通された。そこでは、多くの研究者たちが忙しなく働き、最先端の技術開発に勤しんでいる。

 

「ミナト!」

 

懐かしい声が響く。振り返ると、そこには白衣を着た母さんの姿があった。

 

「母さん!久しぶりだね」

「元気そうでよかったわ。それに、その逞しいポケモンたち……。本当に、強くなったのね」

 

母さんは、俺の相棒たちを愛おしそうに見つめた後、少し表情を引き締めて言った。

 

「積もる話もあるけれど、まずは仕事よ。あなたが送ってくれたデータのおかげで、ポリゴンの新しい可能性が見えてきたの」

 

俺たちは開発室の奥にある、特別なラボへと案内された。そこには、見たことのない形状のディスクが置かれていた。

 

「これが、最新鋭の『アップグレード』プログラムよ。ポリゴンの演算能力、情報処理速度、そして物理的な干渉能力を飛躍的に向上させることができるわ」

 

「アップグレード……!」

 

俺は、そのディスクを手に取った。ずっしりとした情報の重みを感じる。

 

「ポリゴン、準備はいいか?」

『肯定。システム、全領域開放。準備完了』

 

俺はディスクをポリゴンのインターフェースにセットし、インストールを開始した。

 

まばゆい光がラボを包み込む。ポリゴンのカクカクしていたボディが、光の中で滑らかな曲線を描く流線型のフォルムへと再構築されていく。

 

光が収まった時、そこにいたのは、まるで未来からやってきたような、洗練された姿のポケモンだった。

 

『インストール完了。システム、再起動……。ポリゴン2、稼働開始します』

 

より滑らかな動きで宙を舞い、感情豊かに首を傾げるその姿。ポリゴン2への進化だ。

 

「すごい……!これが、ポリゴン2か!」

 

俺が感動していると、不意にラボの警報が鳴り響いた。

 

『警告。警告。メインサーバーへの不正アクセスを検知。ファイアウォール、突破されました』

 

「なっ!?内部から!?」

母さんが驚愕の声を上げる。

 

「(まさか、もう始まっているのか……!?)」

 

俺の背筋に、冷たいものが走った。黄金の都に潜む闇が、ついに牙を剥こうとしていた。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。