アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第37話

「不正アクセス!?どこから!」

母さんがキーボードを叩き、アクセス元を特定しようとする。

 

『アクセスポイント特定不能。内部回線を経由し、複数のターミナルから同時多発的に攻撃を受けています』

セキュリティシステムのアナウンスが無機質に響く。

 

「ポリゴン2!お前の新しい力、早速試させてもらうぞ!逆探知だ!」

『了解!』

 

ポリゴン2が空中で高速回転し、自身の意識をシルフのネットワーク内へとダイブさせる。モニター上のコードが凄まじい速度で流れていく。

 

『侵入者の痕跡を捕捉。……これは、ウイルスプログラムではありません。高度に訓練されたハッカー集団による、組織的なクラッキングです』

 

「組織的な……やはり、ロケット団か!」

 

俺の予感は的中していた。奴らは、外部からではなく、既にこのビルの中に潜り込んでいたのだ。

 

『敵対プログラムを特定。迎撃します』

 

ポリゴン2が放つ電子の波動が、ネットワーク上の侵入者を次々と駆逐していく。その処理速度は、進化前とは比べ物にならない。

 

「すごい……。これなら、防げるかもしれない!」

研究員の一人が声を上げる。

 

だが、次の瞬間、館内の照明が一斉に消え、非常灯の赤い光だけが点滅し始めた。

 

『電力供給システム、ダウン。メインゲート、および各フロアの隔壁が強制閉鎖されました』

 

「なっ……!物理的に遮断された!?」

 

「ミナト、逃げて!ここはもう危険よ!」

母さんが叫ぶ。だが、俺は首を横に振った。

 

「逃げないよ。俺はテスターだ。シルフの危機を見過ごすわけにはいかない」

 

それに、サカキがここにいるかもしれない。あの時の決着をつける、絶好の機会だ。

 

「ポリゴン2、システムを復旧できるか?」

『否定。物理的な回線切断を確認。制御権を取り戻すには、直接サーバールームへ向かい、手動で接続する必要があります』

 

「サーバールームは最上階……社長室の近くだな」

 

俺は、モンスターボールを握りしめた。

 

「母さんは、他の社員さんたちを誘導して、安全な場所に隠れていてくれ。俺が、上に行く」

 

「ミナト……。分かったわ。気をつけてね」

 

母さんは、俺を信じて送り出してくれた。俺は、非常階段へと走り出す。

 

ヤマブキシティ全体が、巨大な悪意と、未知の力に飲み込まれようとしている。

 

「待ってろ、サトシ。俺もすぐに、そっちへ行く。だが、その前に……」

 

俺は、暗闇に包まれたシルフカンパニーの廊下を見据えた。

 

「ここを、取り戻す!」

 

俺とポリゴン2、そして仲間たちの、長い夜が始まった。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
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