アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第39話

通気ダクトを抜け、俺たちは5階の研究エリアへと侵入した。ここは、モンスターボールの開発を行っている重要区画だ。

 

「(ここも、既に制圧されているか……)」

 

廊下には、見張りのロケット団員たちが巡回している。俺は、ゴーストを影に潜ませ、奇襲を仕掛けた。

 

「ゴースト、『さいみんじゅつ』!」

 

影から現れたゴーストが、催眠波を放つ。団員たちは音もなく崩れ落ち、眠りに落ちた。

 

「よし、進むぞ」

 

俺は慎重に奥へと進む。だが、研究室の前で、待ち伏せに遭った。

 

「そこまでだ、侵入者!」

 

部屋の中から、数人の団員と、彼らのポケモンたちが飛び出してきた。アーボック、マタドガス、ラッタ。狭い廊下を埋め尽くすほどの数だ。

 

「数で押せば勝てると思ってるのか?甘いな!」

 

俺は、ドードリオとニドクインを繰り出した。

 

「ドードリオ、高速移動で撹乱しろ!ニドクインは『じしん』……いや、ビルの中だ。『だいちのちから』で一点突破!」

 

「ドードドッ!」

「グオォン!」

 

ドードリオが三つの頭で敵を突き回し、ニドクインが床を叩いて大地のエネルギーを噴出させる。狭い通路での乱戦だが、個々の能力差は歴然だった。

 

「ひぃぃ!なんだこの強さは!」

「退却だ!幹部にお知らせしろ!」

 

団員たちが逃げ出していく。俺は、残された研究員たちを解放した。

 

「ありがとう……!奴ら、開発中のマスターボールのデータを奪おうとして……」

「データは無事ですか?」

「ああ、君のお母さんが、直前にロックを掛けてくれたんだ。物理的にサーバーを破壊しない限り、データは取り出せないはずだ」

 

「さすが母さんだ」

 

「それと、奥の研究室に保護しているポケモンがいるんだ!奴ら、実験体にしようとして……!」

 

研究員の言葉に、俺は奥の部屋へと走った。そこには、特殊な水槽の中に閉じ込められ、拘束具をつけられた一匹のポケモンの姿があった。

 

「ラプラス……!」

 

穏やかな性格で知られる、乗り物ポケモンのラプラスだ。怯えた瞳でこちらを見ている。

 

「待ってろ、今助けてやる!」

 

俺はポリゴン2にロックを解除させ、拘束具を外した。ラプラスは、俺の手の温かさに安心したのか、その長い首を俺の頬にすり寄せてきた。

 

「キュー……」

 

「大丈夫だ。研究員さんたちが守ってくれる。後で必ず迎えに来るから、今はここでじっとしていてくれ」

 

俺はラプラスを研究員たちに託し、立ち上がった。罪のないポケモンまで巻き込むロケット団への怒りが、さらに燃え上がる。

 

「急がなきゃな。ポリゴン2、上の階へのルートは?」

『エレベーターシャフトが使用可能です。ゴーストの浮遊能力で、ワイヤーを伝って登れます』

 

「よし、行こう!」

 

俺たちは、エレベーターの扉をこじ開け、シャフトの中へと入った。真っ暗な縦穴。上からは、冷たい風が吹き下ろしてくる。

 

「ゴースト、頼むぞ。俺を掴んでくれ」

ゴースト!(オマカセ!)

 

ゴーストが俺の体を持ち上げ、ふわりと浮き上がる。他のポケモンたちはボールに戻し、俺たちは一気に上層階を目指して上昇を開始した。

 

だが、7階付近を通過しようとした時、上から何かが降ってきた。

 

「!?」

 

それは、巨大な電気の網だった。

 

「かかったな、ネズミめ!」

 

上を見上げると、エレベーターホールの縁に、見覚えのある三つの影があった。

 

「ムサシ!」

「コジロウ!」

「ニャースだニャ!」

 

「またお前らか!」

 

「シオンタウンの借りは返させてもらうわよ!行け、アーボック!」

「マタドガス、えんまくだ!」

 

狭いシャフト内で、毒ガスが充満する。逃げ場のない空中戦。絶体絶命のピンチだ。

 

「(ここで足止めを食らうわけにはいかない……!)」

 

俺は、ハクリューのボールに手をかけた。

 

「ハクリュー、天候を操れ!『あまごい』!」

 

「キューッ!」

 

ボールから飛び出したハクリューが、美しく鳴く。すると、シャフトの上部にある換気口から、局地的な豪雨が降り注いだ。雨が毒ガスを洗い流し、電気ネットの機能をショートさせる。

 

「な、なによこれー!」

「雨漏りかニャ!?」

 

「今だ!ハクリュー、『かみなり』!」

 

雨天必中の雷撃が、濡れたロケット団たちを直撃する。

 

「やな感じー!!」

 

三人は黒焦げになって吹き飛ばされ、シャフトの底へと落ちていった(まあ、彼らなら大丈夫だろう)。

 

「ナイスだ、ハクリュー!」

 

俺たちは障害を排除し、さらに上へと昇っていく。目指すは、幹部たちが待ち受ける中層階だ。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
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