アニポケ転生者物語 作:投稿者
サカキが去った後、シルフカンパニー本社ビルには静寂が戻っていた。駆けつけた警察によって残りのロケット団員たちは一網打尽にされ、人質となっていた社員たちも無事に保護された。
「ありがとう、ミナト君。君のおかげで、会社も、そしてマスターボールの技術も守られた」
社長が、俺の手を固く握りしめて感謝の言葉を述べる。その横で、母さんも誇らしげに微笑んでいた。
「よくやったわ、ミナト。あなたは、私の自慢の息子よ」
「母さんが無事でよかったよ。それに、ポリゴン2の活躍のおかげさ」
俺の足元で、ポリゴン2が「ピポッ!」と嬉しそうに回転する。フシギバナたちも、疲れは見せているものの、達成感に満ちた顔をしていた。
俺は、英雄として称えられた。だが、心の中には一抹の不安が残っていた。サカキの捨て台詞。「計画は次の段階へ移行する」。その言葉の意味が、頭から離れなかった。マスターボールは破壊したが、彼らの野望の根幹である「ミュウツー計画」は、まだ止まっていないのかもしれない。
数日後。シルフカンパニーの復旧作業も落ち着きを見せ始めた頃、俺は久しぶりにヤマブキシティの街を歩いていた。ビルの修復工事が進む中、人々の顔には活気が戻りつつある。
ふと、公園のベンチでうなだれている見慣れた帽子を見つけた。
「サトシ?」
声をかけると、サトシががばっと顔を上げた。その顔は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃだった。
「ミナト……!うわーん!」
「お、おい、どうしたんだよ!?」
サトシは俺に抱きつき、泣きじゃくった。隣では、カスミとタケシも暗い顔をしている。
「……負けたんだよ。ナツメに」
タケシが静かに説明してくれた。サトシたちは、俺がシルフカンパニーで戦っている間、ヤマブキジムに挑戦していたらしい。だが、ナツメのケーシィ……いや、ユンゲラーに進化したエスパーポケモンの圧倒的な超能力の前に、ピカチュウもヒトカゲも、手も足も出ずに敗北したという。
「あいつ、強すぎる……。ポケモンだけじゃない、人間まで超能力を使ってくるなんて、反則だろ……」
サトシの声は震えていた。それほどまでに、ナツメの力はトラウマになっているようだ。
「それに、負けたら人形にされそうになったのよ!?もう絶対に行きたくない!」
カスミも、恐怖で青ざめている。
「(原作通りだな……。ナツメの心の闇は、相当深い)」
俺は、サトシの肩を叩いた。
「大丈夫だ、サトシ。お前なら、きっと勝てる」
「でも……どうやって?あんな化け物、どうしようもないよ……」
「攻略法はあるはずだ。例えば……そうだな、ゴーストタイプなら、エスパータイプに効果抜群のダメージを与えられる。それに、あいつらのトリッキーな動きなら、超能力の予測を掻き乱せるはずだ」
俺の言葉に、タケシがハッとした顔をする。
「そうか!ゴーストタイプか!」
「シオンタウンに行けば、ゴーストポケモンがいる。そいつを仲間にすれば……」
俺のアドバイスに、サトシの目に少しだけ光が戻った。
「シオンタウン……。よし、行ってやる!ゴーストをゲットして、絶対にリベンジしてやる!」
サトシの立ち直りの早さは、さすが主人公だ。
「ミナトは、どうするんだ?」
「俺は、もう少しここに残るよ。まだ、やることがあるからな」
「そっか。……ミナトも、シルフカンパニーを守ってくれて、ありがとうな。ニュースで見たよ」
サトシは、俺に向けて拳を突き出した。俺も、その拳に自分の拳を合わせた。
「お前もな。ナツメに勝って、ゴールドバッジを見せてくれよ」
「おう!約束だ!」
サトシたちは、シオンタウンへと旅立っていった。彼らの背中を見送りながら、俺は次の目標を見据えた。
「さて、俺も行きますか。ヤマブキジムへ」
サトシに偉そうなアドバイスをしておいて、自分が逃げるわけにはいかない。それに、ナツメというジムリーダーにも、興味があった。彼女の孤独と、その強さの秘密に。
俺は、進化したポリゴン2と、フシギバナ、ハクリュー、そしてゴーストたちの入ったボールを確認した。
「(サカキにも勝てなかった俺が、超能力者に勝てるか……?)」
不安はある。だが、立ち止まるわけにはいかない。俺は、自分自身を鼓舞し、異様な空気を放つヤマブキジムの門を叩いた。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い