アニポケ転生者物語 作:投稿者
セキチクシティの砂浜に、潮騒の音が響く。
進化したウインディの背に乗り、俺はタマムシシティ、そしてセキチクシティを一気に駆け抜けた。その圧倒的な走破性は、移動時間を数日から数時間へと短縮させていた。
「ここからは、お前の出番だ。ラプラス」
俺は、シルフ本社で保護し、正式に仲間となったラプラスをボールから出した。
「キュー……」
ラプラスは、久しぶりの海に嬉しそうに鳴き、波打ち際で体を揺らした。
「よし、行こう。グレンタウンへ」
俺はラプラスの背中に乗り、手綱を握る。フシギバナやウインディ、サイドンたちはボールに戻したが、ハクリューとポリゴン2は、空とデバイスの中で同行してもらう。
「出発だ!」
ラプラスが力強く海を漕ぎ出す。
クチバシティやセキチクシティの陸地が次第に遠ざかり、周囲はどこまでも続く青い海と空に包まれた。
「(潮風が気持ちいいな……。これが、本当の冒険ってやつか)」
俺は、これまでの旅を思い返していた。マサラタウンを出た時は、ただポケモンを見たい、この世界を楽しみたいという、文字通りの「エンジョイ勢」だった。
だが、今の俺の手元には、六つのバッジと、共に死線を越えてきた相棒たちがいる。
「ハクリュー、気分はどうだ?」
「
ハクリューは、ラプラスの進む先を優雅に泳ぎ、時折水面を跳ねて俺を喜ばせる。
順調な航海が続いていたが、午後の半ば、空模様が急変した。
「ポリゴン2、気象データをスキャン。この雲はなんだ?」
『警告。急速な気圧の低下を検知。局地的な嵐が発生します。推定到達時間、300秒以内』
「ちっ、海上での嵐か。ラプラス、踏ん張れるか!」
「キュ、キュー!」
ラプラスは、荒れ始めた波を巧みに乗りこなし、バランスを保とうとする。だが、波は次第に高くなり、巨大な水の壁となって俺たちに襲いかかる。
「
ハクリューが空高く舞い上がった。その瞳が白く輝き、周囲の空気が激しく振動する。
『ハクリュー、『りゅうのまい』および『あまごい』を使用。気流を操作し、嵐のエネルギーを逸らそうとしています』
「いいぞ、ハクリュー!ラプラス、その隙間に潜り込め!」
荒れ狂う海の上で、二匹の相棒が完璧な連携を見せる。
ハクリューが天候を操って波の勢いを殺し、その僅かな凪をラプラスが正確に突いて進む。
数十分の死闘の末、俺たちはついに嵐の圏内を脱した。
雲の切れ間から、黄金色の夕日が差し込む。
「助かったよ、二人とも。最高のチームワークだ」
俺は、波に洗われて冷たくなったラプラスの首筋を撫で、空から降りてきたハクリューを労った。
ふと、水平線の彼方に、黒い影が見えた。
火山。そして、その麓に広がる街の灯り。
「あれが、グレンタウンか……」
そこは、俺にとってただの観光地ではない。
ミュウツー計画の原点。
ロケット団の、そしてシルフの、過去の罪が眠る場所だ。
「(サカキ……。お前が隠しているすべてを、あそこで暴いてやる)」
俺は、決意を新たに手綱を握り直した。
ラプラスは、赤い夕日に染まる海面を、滑るように目的地へと進んでいくのだった。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い