アニポケ転生者物語 作:投稿者
グレンタウンに上陸した俺を待っていたのは、硫黄の匂いと、温泉街独特の活気だった。観光客たちは足湯を楽しみ、ポケモンたちものんびりと日向ぼっこをしている。
だが、俺の目的は温泉ではない。
街の外れ、草木に覆われた不気味な廃墟――「ポケモン屋敷」だ。
「(アニメでは、ここがミュウツー誕生の場所だったはず……)」
俺はポリゴン2と共に、崩れかけた屋敷の中へと足を踏み入れた。中は暗く、床は至る所が抜けている。不気味な物音に、ゲンガーが影の中から「
「ポリゴン2、データ収集を開始。古い端末や書類が残っていないか、スキャンを頼む」
『了解。残留磁気および紙媒体の残骸をスキャン。……地下1階に、読み取り可能なデータストレージの反応あり』
俺たちは、階段を降りて地下へと向かった。そこには、かつての華やかな研究施設の名残があった。錆びついた機材、割れた培養槽。そして、埃を被った古い日記が、デスクの上に残されていた。
俺は、その日記を手に取った。
『7月5日。南アメリカのギアナで、新種のポケモンを発見。ミュウと名付ける』
『2月6日。ミュウが子供を産んだ。名前はミュウツー。……だが、その力はあまりにも強大すぎる』
『9月1日。ミュウツーが暴走。この施設は、もう長くは持たないだろう……』
日記の記述はそこで途絶えていた。筆者の名前は、フジ。
「(やはり、シオンタウンのフジ老人か。彼はかつて、ここで最強のポケモンを創り出そうとしていた……)」
そして、日記の最後のページには、走り書きのようなメモが挟まっていた。
『シルフカンパニーの協力により、制御システムの開発を開始する。……プロジェクト・サカキ』
「……サカキ」
その名を目にした瞬間、俺の手が微かに震えた。
やっぱり、すべては繋がっていたんだ。
フジ老人の後悔。
母さんの利用。
シルフカンパニーの占拠。
そして、最強の兵器としてのミュウツー。
「(物語じゃない。これは、現実の悲劇なんだ)」
俺が日記をバックパックにしまおうとした時、背後から足音が聞こえてきた。
「……ほう。こんなところで、何をしているのかね?」
振り返ると、そこには、派手なサングラスをかけ、アロハシャツを着た、なぞなぞ好きそうな老人が立っていた。
「あなたは……」
「わしか?わしはただの宿屋の親父よ。……だが、その日記に書かれていることは、この島の、いや、この世界の禁忌じゃぞ」
老人の目は、サングラス越しにも鋭く、俺を射抜いていた。
「あなたが、カツラさんですね?」
俺がその名を呼ぶと、老人はふっと口角を上げた。
「なぞなぞを一つ。火の中にいて、火を愛し、すべてを焼き尽くすものはなーんだ?」
「答えは、ブーバー。……あなたの、パートナーですよね」
「……合格じゃ。シルフのテスター、ミナト君。……お前の実力、そしてその覚悟。このワシが、マグマの中で試してやろう」
カツラはそう言うと、アロハシャツを脱ぎ捨てた。その下には、戦い抜いてきた男の、逞しい筋肉があった。
「真実を知りたくば、ワシを倒してみせよ!」
俺は、決意を固めて頷いた。
ミュウツーという巨大な闇に立ち向かうために。
俺はこの火山島で、さらなる強さを手に入れる。
「望むところです、カツラさん。全力で行かせてもらいます!」
俺と、そして新しくなった俺の相棒たちの、灼熱のジム戦が始まろうとしていた。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い