アニポケ転生者物語   作:投稿者

58 / 344
第51話

カツラに案内されたのは、グレン火山の火口付近にある、隠された地下ジムだった。

扉を開けると、そこには足下をマグマが流れる、灼熱のバトルフィールドが広がっていた。

 

「あっつい……!」

噴き出す熱気に、思わず顔をしかめる。

 

「ワハハ!これこそがグレンジムの真骨頂よ!この熱さに耐えられぬ者に、炎を操る資格はない!」

 

カツラは、中央の足場に飛び乗ると、高らかに宣言した。

「ルールは3対3のシングルバトル!どちらかのポケモンが戦闘不能、あるいはマグマへ落下した時点で勝敗を決する!」

 

「3対3か……。望むところです!」

 

俺は、熱気を肺に溜め込み、最初のボールを投げた。

「行け、サイドン!」

 

「ゆけ、キュウコン!」

 

カツラの最初の一匹は、美しく九つの尻尾をなびかせるキュウコンだった。

 

「キュウコン、『おにび』!」

「サイドン、『ロックブラスト』で弾き飛ばせ!」

 

サイドンが岩石を連射し、鬼火を強引に打ち消す。そのまま岩石がキュウコンを捉え、大ダメージを与えた。

 

「やるな。だが、炎の呪いからは逃れられんぞ!『ほのおのうず』!」

 

キュウコンが放った炎の渦がサイドンを包み込む。だが、サイドンの硬い皮膚はそれを耐え抜き、渾身の『じしん』でキュウコンを沈めた。

 

「キュウコン、戦闘不能!」

 

「ふぅ……まずは一勝。だが、ここからだ」

 

「ワハハ、小僧!なかなかやるではないか!だが、次はそうはいかんぞ。ゆけ、ギャロップ!」

 

カツラの二匹目、炎の鬣をなびかせるギャロップが登場する。

 

サイドンは健戦したが、連戦の疲れとギャロップの圧倒的なスピードに翻弄され、『とびはねる』の一撃を受けて戦闘不能となった。

 

「サイドン、よくやった。戻れ」

 

俺はサイドンを労い、二匹目の相棒を送り出した。

 

「頼むぞ、ハクリュー!」

 

「ほう、龍か。だが、この熱に耐えられるかな?」

 

ハクリューがフィールドに現れると、周囲の霧が蒸発し、その美しい青い体がマグマの光を反射した。

 

「ハクリュー、『りゅうのまい』!」

 

ハクリューが神秘的な舞を披露し、さらにスピードを高めていく。

「逃がさんぞ!ギャロップ、『かえんほうしゃ』!」

 

「『なみのり』で相殺だ!」

 

ハクリューがマグマの熱を逆に利用し、空気中の水分を凝縮させて巨大な波を作り出した。炎と水がぶつかり合い、大量の水蒸気がジムを満たす。

 

視界が遮られた一瞬。

「今だ、『しんそく』!」

 

水蒸気を切り裂き、ハクリューが青い閃光となってギャロップを捉えた。

「ギャロッ!?」

 

回避不能の超高速攻撃。ギャロップはそのままフィールドの端まで吹き飛ばされ、力尽きた。

 

「ギャロップ、戦闘不能!……やるじゃないか、ミナト君!」

 

カツラは、楽しそうに笑いながら、最後のボールを高く掲げた。

「だが、ここからが本番じゃぞ。ワシの真の相棒……お前のその、最強の覚悟を見せてみよ!ゆけ、ブーバー!!」

 

マグマの中から、炎そのものを体現したようなポケモンが姿を現した。

ブーバー。その圧倒的な熱量は、これまでの二匹とは比較にならない。

 

俺はハクリューを鼓舞したが、ブーバーの放った『だいもんじ』の直撃を受け、ハクリューは戦闘不能となった。

 

「ハクリュー……!よく頑張った。ゆっくり休め」

 

俺は最後の一球を握りしめた。

「ウインディ、出番だ!」

 

俺の最高の盾であり、最強の矛。

伝説の炎を纏い、ウインディがマグマのフィールドに降り立つ。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。