アニポケ転生者物語 作:投稿者
「ウオォォォォン!!」
ウインディの咆哮が、地下ジムの空気を震わせる。対峙するブーバーは、その体に絶え間なく揺らめく炎を纏い、不敵な笑みを浮かべていた。
「面白い!炎タイプ同士の真っ向勝負か!いいだろう、ミナト君!お前の情熱、ワシのブーバーがすべて焼き尽くしてやる!」
カツラが腕を振り下ろす。
「ブーバー、『だいもんじ』!」
「ウインディ、火の中を駆けろ!『しんそく』!」
巨大な炎の文字が迫る中、ウインディはその姿を消した。目にも留まらぬ速さで炎の隙間をすり抜け、ブーバーの側面に回り込む。
「『かみつく』!」
ウインディの鋭い牙がブーバーの腕を捉えた。だが、ブーバーの体は高熱のマグマのようだ。
「
「無駄じゃ!ブーバーの体に触れることは、自分を焼くことと同じよ!『ほのおのパンチ』!」
至近距離からのカウンター。ウインディは熱さに耐えながら、物理防御の高さでそれを凌いだ。
「(くっ、直接攻撃は不利か……。なら!)」
「ウインディ、距離を取れ!『かえんほうしゃ』!」
灼熱の炎が激突する。炎タイプ同士、ダメージは通りにくい。だが、俺たちの目的は、ダメージを与えることだけではない。
「ブーバー、火力を上げろ!『だいもんじ』連打じゃ!」
カツラの指示で、ジム全体の温度がさらに上昇した。息をするのも苦しい。ウインディも、その毛並みが焦げるような熱気に、次第に疲弊し始めていた。
「(このままじゃ、持久戦で負ける……。一気に決めるぞ!)」
俺はグラス型デバイスを最大出力にした。ポリゴン2が、ブーバーの体内エネルギーの流動パターンを解析する。
『解析完了。対象:ブーバー。攻撃直前、胸部の発火器官に全エネルギーが集中。その瞬間の防御力は15%低下します』
「勝機は……そこだ!」
俺はウインディの目を見つめた。
「ウインディ、あのブーバーの攻撃を……あえて真正面から受け止めるぞ。耐えられるか?」
ウインディは、一瞬だけ驚いたような顔をしたが、すぐに覚悟を決めたように力強く頷いた。
「よし……来い、カツラさん!」
「ほう、逃げぬか!ならばこれで終いじゃ!ブーバー、全エネルギーを込めろ!最大火力の『だいもんじ』!!」
ジムが崩壊せんばかりの、巨大な火柱。それが、ウインディに向かって解き放たれた。
「今だ!『フレアドライブ』!!」
ウインディが自らの体に青白い炎を纏い、迫りくる『だいもんじ』の中へと、文字通り「突っ込んで」いった。
炎と炎がぶつかり、爆発が起きる。
誰もが、ウインディが焼き尽くされたと思った、その瞬間。
「ワオォォォォォッ!!」
炎の壁を突き破り、ウインディが飛び出した。
その姿は、ボロボロになりながらも、これまでで一番高く、美しく輝いていた。
「な、なんじゃと!?」
驚愕するカツラの目の前。防御の手薄になったブーバーの胸元に、ウインディの渾身の体当たりが直撃した。
ズドォォォォォン!!
爆煙が晴れた時、そこには、倒れたブーバーと、その傍らで誇らしげに立つウインディの姿があった。
「……ブーバー、戦闘不能。勝者、マサラタウンのミナト!」
静まり返った後、審判の声が響いた。
「……見事じゃ。火の中を潜り抜け、ワシの炎を超えてみせるとはな」
カツラは、深く感銘を受けたように、俺に歩み寄ってきた。
「これが、お前の強さの証じゃ。クリムゾンバッジ、受け取るがよい」
「ありがとうございます……。最高のバトルでした」
俺は、熱いバッジを受け取った。七つ目のバッジ。
これで、残るバッジはあと一つ。
カツラは、俺の肩に手を置き、声を潜めて言った。
「ミナト君……お前がポケモン屋敷で見つけた日記。……あそこに書かれていたことは、我ら科学者の、拭いきれぬ過ちじゃ」
カツラの表情が、厳しくなる。
「ミュウツーは、今、トキワシティにいる。サカキという男の手によって、完成された兵器としてな。……お前がこれから向かう先には、真の絶望が待っているかもしれん」
「……分かっています。でも、俺は逃げません。俺と、この相棒たちで、あいつを止めます」
「うむ。……お前なら、あるいは……」
カツラの言葉を胸に、俺はジムを後にした。
外には、火山島を優しく照らす月が昇っていた。
進化したウインディ。
そして、暴かれたミュウツー計画の全貌。
俺たちの旅は、いよいよ最終局面へと向かう。
トキワシティ。サカキ。
俺たちの「現実」の、本当の決着をつけるために。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い