アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第54話

ジムの扉が開くと、そこには広大なバトルフィールドと、玉座のような椅子に座る一人の男の姿があった。

 

「ようこそ、私の城へ。……待っていたよ、ミナト君」

 

サカキ。

ロケット団のボスであり、このトキワジムのリーダー。

彼は、以前シルフカンパニーで会った時よりも、さらに強大で、冷たいオーラを纏っていた。

 

「サカキ……。約束通り、決着をつけに来た」

 

「フッ、威勢がいいな。シルフでは私の不覚だったが、ここは私のテリトリーだ。全力で相手をしてやろう」

 

サカキが指を鳴らすと、ジムの照明が一斉に点灯し、フィールドが照らし出された。

 

「ルールは6対6のフルバトル。どちらかの手持ちが全滅するまで。……もっとも、君がそこまで持ちこたえられればの話だがな」

 

「望むところだ!」

 

俺とサカキは、同時に最初のモンスターボールを構えた。

 

「行け、ペルシアン!」

「頼むぞ、ゲンガー!」

 

サカキの初手は、やはりペルシアン。シルフカンパニーでフシギソウを圧倒した、神速のポケモンだ。対する俺は、ゴーストタイプで対抗する。

 

「ペルシアン、『きりさく』!」

 

開幕と同時に、ペルシアンが消える。いや、速すぎて目に見えないのだ。だが、今の俺たちには、その動きが見える。

 

「ゲンガー、影に潜れ!」

 

ゲンガーが地面に溶け込むのと、ペルシアンの鋭い爪が空を切ったのは同時だった。

 

「逃がさんぞ。『だましうち』!」

 

サカキの指示で、ペルシアンが影に向かって爪を振り下ろす。必中の悪技だ。

 

「『まもる』!」

 

ゲンガーが間一髪で障壁を展開し、攻撃を防ぐ。

 

「(速い……!シルフの時より、さらに洗練されている)」

 

だが、防戦一方では勝てない。俺は反撃に転じる。

 

「ゲンガー、『ヘドロばくだん』!」

 

影から飛び出したゲンガーが、毒の塊を投げつける。

 

「甘い。『10まんボルト』」

 

ペルシアンが空中で体をひねり、電撃を放ってヘドロばくだんを相殺する。さらに、その勢いのままゲンガーに接近する。

 

「『つじぎり』!」

 

「ゲンガー、『みちづれ』!」

 

俺の指示に、ゲンガーが不吉なオーラを纏う。攻撃すれば、相打ちになる。サカキもそれに気づき、舌打ちをした。

 

「チッ、小癪な真似を……。戻れ、ペルシアン」

 

サカキは冷静にペルシアンを戻した。

 

「初手から全力とはいかないか。ならば、力で捻じ伏せるまで」

 

サカキが二つ目のボールを投げた。

 

「行け、ニドクイン!」

 

巨大な青い怪獣、ニドクインが現れる。その重量感は、フィールドを揺るがすほどだ。

 

「ゲンガー、お前も戻れ。……頼むぞ、ニドクイン!」

 

俺もまた、サファリゾーンで進化した相棒、ニドクインを繰り出した。

 

ニドクイン対ニドクイン。

重量級同士の、力の激突が始まる。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
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