アニポケ転生者物語 作:投稿者
「サイドン、『ロックブラスト』!」
サイドンが岩石を連続で発射する。その一発一発が、大砲のような威力だ。
「フシギバナ、『つるのムチ』で撃ち落とせ!」
フシギバナがツルを振るい、岩石を粉砕する。だが、その衝撃でフシギバナの手が痺れているのが分かった。
「(硬い……!岩石一つとっても、密度が違う)」
「甘いな。『メガホーン』!」
サイドンが猛烈な勢いで突進してくる。虫タイプの最強技。草タイプのフシギバナには効果抜群だ。
「『ハードプラント』で防御だ!」
フシギバナが巨大な根を出現させ、壁を作る。だが、サイドンの角は、その壁を紙のように突き破った。
「バナッ!?」
フシギバナが吹き飛ばされる。
「フシギバナ!」
「耐久力には自信があるようだが、私のサイドンの前では無意味だ」
サカキの冷徹な声。
「(力勝負では分が悪い。搦め手で行くしかない)」
「フシギバナ、『ねむりごな』!」
「無駄だ。『ストーンエッジ』で粉を吹き飛ばせ!」
サイドンの周囲に鋭い岩が出現し、回転しながら粉を散らす。そして、そのままフシギバナへと飛来する。
「くっ……!『光合成』で回復!」
「回復などさせん。『アームハンマー』!」
回復する隙を与えず、サイドンが拳を振り下ろす。フシギバナは防戦一方だ。
「(どうする……。どうすれば、あの装甲を貫ける?)」
俺は、必死に思考を巡らせる。サイドンの弱点は、水と草。4倍弱点だ。だが、物理攻撃は弾かれ、変化技も通じない。
「(内側から……破壊するしかない)」
「フシギバナ、耐えろ!耐えて、根を張るんだ!」
俺の意図を察したのか、フシギバナは攻撃を受けながらも、地面に深く根を張り巡らせていく。
「往生際の悪い。『つのドリル』で終わらせてやる!」
サイドンの角が高速回転を始める。一撃必殺の構え。
「今だ!『くさむすび』!」
「なっ!?」
サイドンが踏み出した足元の草が、急激に成長し、その足を絡め取った。突進の勢いが殺され、サイドンがつんのめる。
「『やどりぎのタネ』!」
フシギバナがタネを撃ち込む。タネはサイドンの鎧の隙間に入り込み、発芽した。
「ぐおっ……!」
サイドンが苦痛に声を上げる。内部からのエネルギー吸収。これなら防げない。
「そして、とどめだ!全エネルギー解放!『ハードプラント』!!」
フシギバナが張っていた根が、一斉に地面から飛び出した。それは壁ではなく、槍となってサイドンを襲う。足止めされ、内部から体力を奪われているサイドンに、回避する術はない。
ズドドドドドッ!!
無数の巨大な植物の槍が、サイドンを打ち上げた。
土煙が晴れた後、そこには、動かなくなったサイドンと、肩で息をするフシギバナの姿があった。
「……サイドン、戦闘不能。勝者、ミナト!」
審判の声が、震えている。
「かった……勝ったぞおおおお!!」
俺は叫んだ。サカキの最強の手持ちを、すべて倒した。完全勝利だ。
「……見事だ」
サカキは、倒れたサイドンをボールに戻すと、静かに拍手をした。その表情には、怒りも悔しさもなく、ただ奇妙なほどの落ち着きがあった。
「約束通り、グリーンバッジを渡そう」
サカキはポケットからバッジを取り出し、俺に投げ渡した。俺はそれをしっかりと受け取る。
「これで、俺の勝ちだ。ロケット団は解散し、悪事はやめてもらう!」
俺がそう宣言すると、サカキは鼻で笑った。
「勝ち?……勘違いするなよ、少年。これは、ただのテストだ」
「テスト……?」
「君の実力は認める。だが、それはあくまで『トレーナー』としての強さだ。私が求めているのは、そんな次元の力ではない」
サカキは、ジムの奥にある、巨大な鉄扉の方へと歩き出した。
「見せてやろう。私が心血を注いで作り上げた、最強の力を。……これこそが、私の最高傑作だ」
ゴゴゴゴゴ……。
重々しい音と共に、鉄扉が開いていく。
そこから溢れ出したのは、肌を刺すような、冷たく、禍々しい殺気だった。
俺の背筋に、これまでにない悪寒が走る。
フシギバナも、ハクリューも、ボールの中のポケモンたちさえも、恐怖に震えているのが分かった。
闇の奥から、そいつは現れた。
奇妙な鎧を身に纏い、人型のシルエットをした、異形のポケモン。
「……ミュウツー」
俺の口から、絶望の名が漏れた。
戦いは、終わってなどいなかった。
ここからが、本当の地獄の始まりだったのだ。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い