アニポケ転生者物語 作:投稿者
「……う……」
目が覚めると、そこは瓦礫の山だった。トキワジムは半壊し、天井からは夕焼けの空が見えている。
「みんな……無事か……?」
俺は痛む体を起こし、周囲を見渡した。
ポケモンたちは、瓦礫の中で倒れていたが、全員、息はあった。フシギバナの大きな葉が、他の仲間たちを瓦礫から守ってくれていたようだ。
「ありがとう……。みんな、よく生きててくれた」
俺は、涙を流しながら、一人一人のボールに戻していった。
「貴様の……せいだ……」
瓦礫の向こうから、呻くような声が聞こえた。
サカキだ。
彼は、血を流しながら瓦礫から這い出し、空を見上げていた。
「私の……最高傑作が……。最強の兵器が……」
ミュウツーの姿は、もうどこにもない。空の彼方へと去っていったのだ。
「貴様が……余計なことをしなければ……!」
サカキは、憎しみを込めた目で俺を睨んだ。だが、その目には、以前のような絶対的な自信はなく、野望を砕かれた男の、哀れな色が浮かんでいた。
「……だが、終わったわけではない。ロケット団は、必ず再起する」
サカキは、足元に落ちていたグリーンバッジを拾い上げると、俺に向かって乱暴に投げつけた。
「持っていけ。……今の私には、不要なものだ」
俺は、地面に転がったバッジを拾い上げた。
最後のバッジ、グリーンバッジ。
だが、その重みは、勝利の証というよりは、あまりにも大きな代償を払った、苦い記憶の塊のように感じられた。
「待て!サカキ!」
俺が呼び止める間もなく、崩れた壁の向こうからロケット団のヘリが現れ、サカキを収容した。
「さらばだ、ミナト。次に会う時は、容赦しない」
ヘリは、夕日の中へと消えていった。
残されたのは、半壊したジムと、ボロボロになった俺たちだけ。
「(勝った……のか?)」
サカキのポケモンは倒した。バッジも手に入れた。ミュウツーの暴走も、最悪の形(人類への攻撃)になる前に、去らせることはできた。
だが、サカキは逃げた。ミュウツーも、どこかへ行ってしまった。
スッキリとした勝利とは、程遠い。
俺は、握りしめたグリーンバッジを見つめた。
「……強いな。現実は」
アニメのように、すべてが丸く収まるわけじゃない。
だが、俺たちは生き残った。
あの圧倒的な絶望の前で、諦めずに抗い、生き延びた。
「(強くなろう)」
俺は、心に誓った。
ミュウツーと、いつか再会するその日のために。
そして、逃げたサカキと、本当の決着をつけるために。
俺は、立ち上がった。
傷だらけの体だが、その足取りはしっかりとしていた。
八つのバッジは揃った。
次は、セキエイ高原。ポケモンリーグだ。
そこで、俺たちの「強さ」を証明する。
崩壊したトキワジムを背に、俺は夕焼けに染まるマサラタウンへの道を歩き出した。
長く、苦しい戦いだった。
だが、俺たちの旅は、まだ終わらない。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い