アニポケ転生者物語 作:投稿者
俺はオーキド研究所の裏庭にある、大きな池のほとりで、ヤドンと共に過ごしていた。
サファリゾーンで仲間になったこのヤドンは、いつも通り、ボーッと水面に尻尾を垂らしている。その表情からは、何を考えているのか(あるいは何も考えていないのか)全く読み取ることができない。
「ヤドン、お前は本当にマイペースだなあ。セキエイ大会、一緒に行くんだぞ?」
「やぁん?」
ヤドンは、間抜けた声を出しながら、俺の顔をじっと見つめた。その時、池の端から一匹のシェルダーが、のそりと這い上がってきた。
そのシェルダーは、ヤドンの尻尾から漂う、甘く不思議な匂いに吸い寄せられるように、じわじわと距離を詰めていく。
「(あ、これは……)」
アニメやゲームで何度も見た光景。ヤドンの進化の条件だ。通常なら、尻尾を噛まれることで進化する。だが、俺のヤドンは、少し違った。
シェルダーが今まさに尻尾に飛びかかろうとした瞬間、ヤドンが不敵な笑みを浮かべた(ように見えた)。
「やぁんっ!」
ヤドンは、自分から尻尾をシェルダーの方へと差し出し、さらに微かなサイコパワーを放って、シェルダーを誘導したのだ。シェルダーがガブリと尻尾に食らいつく。
直後、二匹の体が眩い光に包まれた。
「なっ……!?」
光は渦を巻き、ヤドンとシェルダーのエネルギーを一つに溶かし込んでいく。ヤドンの体が立ち上がり、二本足で踏ん張る。尻尾に噛みついたシェルダーは、トゲのついた強固な殻へと変形し、ヤドンの体の一部として一体化した。
光が収まった時、そこに立っていたのは、堂々たる体躯のヤドランだった。
「ヤ、ヤドン……いや、ヤドラン!」
『ヤドラン。やどかりポケモン。ヤドンの尻尾にシェルダーが噛みつくことで進化。激しい戦いでも、尻尾のシェルダーが離れない限り、痛みを感じないと言われる』
デバイスの解説が流れる。だが、進化したヤドランの目は、以前のボーッとしたものとは明らかに違っていた。その瞳の奥には、研ぎ澄まされた知性と、膨大なサイコエネルギーが渦巻いている。
「
ヤドランが右手を掲げると、池の水が巨大な塊となって宙に浮いた。進化したことで、その超能力は目に見えて強化されていた。
「すごいじゃないか、ヤドラン!」
駆け寄ってきたオーキド博士も、目を丸くして驚いていた。
「なんじゃと!進化の瞬間を自分から誘発したというのか!通常、ヤドンの進化は偶然の産物と言われておるが……。ミナト君、君のヤドンは、とてつもない意思の強さを持っておるようじゃな!」
「意思の強さ、か……」
ヤドランは俺の横に並ぶと、頼もしく胸を叩いた。その背中のシェルも、まるで盾のように頑強に輝いている。
不意に訪れた進化。
だが、それはヤドン自身が、来るべき決戦に向けて自ら選んだ道だった。
「よろしくな、ヤドラン。お前の防御と超能力、期待してるぜ」
「ヤドォ!」
のんびり屋の相棒が、最強の守護者へと覚醒した瞬間だった。
俺たちのチームに、また一つ、揺るぎない力が加わった。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い