アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第67話

俺はハクリューと共に、荒れ狂う天候の下にいた。

 

天気予報では、マサラタウン近郊に数年に一度の大型台風が接近しているという。多くのトレーナーが避難する中、俺とハクリューは、あえてその暴風雨の中心へと向かった。

 

「ハクリュー、準備はいいか。お前の憧れた、あの空へ行くぞ」

 

キュオオオォォッ!!(行くわ!!)

 

ハクリューは、マサキの灯台で出会った、あの山のような巨体のカイリューを忘れていなかった。神のように空を支配し、優雅に舞うその姿。ハクリューは、あの日以来、その高みを目指して特訓を重ねてきた。

 

暴風が吹き荒れ、雷鳴が轟く中、ハクリューは空へと舞い上がった。

『あまごい』で嵐の力を逆利用し、自らのエネルギーを高める。

 

「もっと上だ!雲を突き抜けろ!」

 

ハクリューは、叩きつけるような雨を突き抜け、巨大な積乱雲の中へと突っ込んでいった。

そこは、激しい気流と電力が渦巻く、生き物の立ち入りを拒む世界だ。

 

「ハクリュー、『りゅうのまい』!!」

 

激しい乱気流の中で、ハクリューは命を懸けた舞を踊る。一歩間違えれば、雷撃に打たれ、あるいは風に引き裂かれる。だが、彼女の瞳には、一切の迷いはなかった。

 

『警告。対象:ハクリュー。生体エネルギーが臨界点に到達。……天候エネルギーを吸収し、進化のプロセスに移行します』

 

雲の切れ間から、一筋の巨大な雷がハクリューを直撃した。

だが、彼女はそれを飲み込み、自らの輝きへと変えた。

 

暗黒の雲海が、一瞬にして眩い金色に染まる。

雲を割り、嵐を鎮め、その光の中から、新たな王が降臨した。

 

大きく、逞しい翼。

優雅なオレンジ色の体。

そして、すべてを包み込むような、慈愛と威厳に満ちた瞳。

 

カイリュー。

 

「……ハクリュー。いや、カイリュー!」

 

『カイリュー。ドラゴンポケモン。ハクリューの最終進化形。時速2500キロ以上で空を飛び、嵐の中でも平然と活動する。海難事故にあった人を助ける、海の化身とも呼ばれる』

 

カイリューは、ゆっくりと俺の元へ降りてきた。彼女が翼を羽ばたかせると、あれほど激しかった嵐が、まるで嘘のように収まり、雲の間から満天の星空が顔を出した。

 

キュー……(お待たせ、マスター)

 

カイリューは、大きな体で俺を優しく抱きしめた。その温かさは、ミニリュウの頃から変わらない、俺たちの絆の温度だった。

 

「すごいな……。お前が、俺たちの守護神だ」

 

研究所の屋上からその光景を見ていたオーキド博士が、双眼鏡を落として呆然としていた。

「……龍の昇天……。あのような伝説のような進化、一生に一度拝めるかどうかじゃ……。ミナト君、君は本当に、ポケモンの歴史を変えてしまうかもしれんな」

 

ヤドラン、ハピナス、バサギリ、そしてカイリュー。

俺のチームは、今、名実ともに完成した。

 

フシギバナ、ポリゴン2、ウインディ、ゲンガー、ラプラス、サイドン、ニドクイン、ドードリオ、ケンタロス、ガルーラ……。

そして、新たな力を得た四匹の相棒たち。

 

「(待ってろ、セキエイ高原)」

 

俺は、夜空に輝く一番星を見上げた。

そこには、俺たちが証明すべき最高の舞台が待っている。

 

俺たちの旅の集大成。

最強の物語を綴るための準備は、すべて整った。

明日、俺たちは決戦の地へと旅立つ。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
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