アニポケ転生者物語 作:投稿者
第6話
ニビシティのポケモンセンターで一泊し、俺とフシギダネ、ポリゴンはすっかり体力を回復していた。初のジム戦を乗り越えた自信が、俺たちの足取りを軽くする。グレーバッジの重みを確かめながら、俺たちは次の目的地であるハナダシティへと向かった。
道はニビシティ周辺の岩がちな風景から、次第に緑豊かな山道へと変わっていく。ここが、おつきみやまだ。その名の通り、月の石が発見されることで有名なこの山は、多くのトレーナーや研究者、そして良からぬ輩をも惹きつける場所だった。
「ポリゴン、周囲の地質データをスキャン。珍しい鉱物反応があれば記録してくれ」
『了解。広域探査モードに移行します』
ポリゴンが静かに周囲の情報を収集する中、俺はフシギダネと共に山の自然を満喫する。道端に咲く珍しい高山植物、崖の上を飛び交うオニスズメの群れ。そのすべてが、俺の知的好奇心を刺激した。
日が暮れ、山の中腹でキャンプの準備をしていると、空には満月が昇り始めた。おつきみやまの名の通り、遮るもののない空に浮かぶ月は、まるで巨大な真珠のように輝いている。
その時だった。どこからか、神秘的な歌声が聞こえてきたのは。
「ダネ?」
フシギダネも不思議そうに耳を澄ませている。ポリゴンが『特定のエネルギー波長を検知』と報告してきた。俺たちは音のする方へと、吸い寄せられるように歩を進める。
たどり着いたのは、月光が差し込む開けた広場。そこで俺たちが見たのは、無数のピッピたちが輪になって踊る、幻想的な光景だった。
「これは……ピッピの祭りか」
月の光を浴びて、ピッピたちは恍惚とした表情で舞い踊る。その姿は神々しくすらあり、俺はテスターとしての役割も忘れ、ただ純粋にその美しさに心を奪われていた。フシギダネもポリゴンも、静かにその光景を見つめている。この世界に転生してよかった、と心から思える瞬間だった。
翌日、俺たちは山の反対側へと向かう道中で、その静寂を破る存在に遭遇した。
「ヒャッハー!月の石、いただきだぜ!」
数人の男女が、黒い制服を着て、大型のドリルで地面を掘り返している。その胸には、赤い「R」の文字。ロケット団だ。
「おい、お前ら!何してるんだ!」
俺が声を上げると、ロケット団員の一人がニヤリと笑った。
「なんだ坊主、邪魔する気か?ここのお宝は、すべて我々ロケット団様のものだ!」
「やらせるか!フシギダネ、ポリゴン!」
戦闘が始まる。相手のポケモンはズバットやコラッタなど、数こそ多いが手強い相手ではない。俺はグラス型デバイスで的確に弱点を突き、フシギダネの「タネマシンガン」とポリゴンの「サイケこうせん」で次々と相手を戦闘不能にしていく。
その時、デバイスがロケット団の通信機から発せられる特殊な電波を傍受した。
『警告:未知の暗号化プロトコルを検出。大規模な組織活動の可能性』
「(原作で見てきたコミカルな三人組とは違う、本格的な実働部隊か……?)」
疑問が頭をよぎるが、今は目の前の敵に集中する。追い詰められたロケット団は、捨て台詞を残して逃げ去っていった。
「一体、何を企んでるんだ……?」
俺は逃げていった方向を見つめ、眉をひそめる。この一件は、母さんに詳しく報告する必要がありそうだ。
後味の悪さを感じつつも、俺はおつきみやまを後にした。山の向こうには、青く広がる空と、次の目的地であるハナダシティへと続く道が見える。
「(サトシは、もうハナダに着いてる頃かな)」
あの無鉄砲な友人の顔を思い浮かべ、俺は少しだけ笑みをこぼした。再会が、少しだけ楽しみだった。
チラシ裏から表にでるべきか
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チラシ裏でいい
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表にでてもいい
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まだ表にでるのは早い