アニポケ転生者物語 作:投稿者
予選第二回戦。フィールドは「岩」。
ごつごつとした巨大な岩石が乱立し、足場の悪いステージだ。
「岩場なら、こいつらの独壇場だ。行け、サイドン!」
俺が繰り出したのは、進化したサイドン。その重量感だけで、周囲の小石が震える。
相手は、イワークとゴローンの使い手、イワオ。
「へっ、パワー勝負なら負けねえぞ!行け、イワーク!」
巨大なイワークが現れる。
「イワーク、『すてみタックル』!」
イワークが巨体を揺らし、猛スピードで突っ込んでくる。
「(反動技を使ってくるってことは、特性は『いしあたま』か……。なら、一撃必殺が通るはずだ!)」
「サイドン、『つのドリル』!」
サイドンのドリルが高速回転し、イワークの懐に飛び込む。
ガガガッ!!
ドリルがイワークの腹部に直撃する。だが、イワークは倒れない。岩の皮膚が、ドリルを弾き返したのだ。
「なっ、効かない!?……まさか、『がんじょう』か!」
「へへっ、俺のイワークはタフだぜ!反動ダメージも気合で耐えてるんだよ!」
「(『いしあたま』じゃなく、単にタフなだけだったのか……!)」
読みが外れた。だが、焦る必要はない。
『がんじょう』なら、一撃で倒せないだけだ。二撃加えればいい。
「なら、力技で行くまでだ!サイドン、『ロックブラスト』!」
至近距離からの岩石連射。一発目で『がんじょう』を潰し、続く二発目、三発目がイワークを襲う。
「『アームハンマー』で追撃だ!!」
サイドンの巨大な拳が、体勢を崩したイワークの脳天を叩き割った。
「グオォォッ!」
悲鳴を上げて倒れるイワーク。
「なんてパワーだ……!だが、まだだ!ゴローン!」
イワオは2匹目のゴローンを繰り出す。だが、サイドンの圧倒的なパワーを目の当たりにし、イワオの額には冷や汗が浮かんでいた。
「(まともにやり合っても勝てねえ……。なら、こいつで道連れにして、エースに繋ぐしかねえ!)」
イワオは決断した。
「ゴローン、『じばく』だ!相打ち覚悟で突っ込め!」
ゴローンが白く光り輝きながら、サイドンに突っ込んでくる。
「サイドン、戻れ!……バサギリ、斬り伏せろ!」
俺は瞬時に交代を選択した。光と共に現れたのは、古代の戦士、バサギリ。
「『がんせきアックス』!!」
バサギリが斧を振り下ろす。斧の一撃が、自爆寸前のゴローンを直撃し、爆発エネルギーごと吹き飛ばした。
ドゴォォォォン!!
「ゴローン、戦闘不能!」
「くそっ、自爆すら通じないか……。バサギリ、なんて化け物だ」
イワオは悔しげに唇を噛む。だが、彼にはまだ最後の切り札が残っていた。
「なら、こいつで決める!俺の最強の相棒、ハガネール!」
イワオが最後のボールを投げた。現れたのは、全身が鋼鉄で覆われた巨大な蛇、ハガネール。
「ハガネール、『アイアンテール』!」
「バサギリ、受け流せ!」
鋼の尻尾と岩の斧が激突し、火花が散る。
「力だけじゃないぞ!ハガネール、『あなをほる』!」
ハガネールが地中に潜る。
「(下か……!)バサギリ、集中しろ。気配を読むんだ」
バサギリが目を閉じ、大地の振動を感じ取る。
足元が微かに揺れた瞬間。
「そこだ!地面ごと叩き割れ!」
「バサァッ!!」
バサギリが斧を地面に突き立てる。
ズガァァァン!!
岩盤が砕け、地中にいたハガネールが強制的に引きずり出された。
「なっ……!?」
「とどめだ!『インファイト』!」
無防備になったハガネールの懐に入り、バサギリが怒涛の連撃を叩き込む。鋼の装甲がひしゃげ、ハガネールが崩れ落ちた。
「ハガネール、戦闘不能!勝者、ミナト選手!」
「よくやった、バサギリ」
俺はバサギリの硬い装甲を撫でた。彼は静かに斧を収め、次なる戦いを見据えるように鋭い眼光を放っていた。