転生したら幽霊だった件……なお性癖は曇らせ愉悦   作:性癖拗らせ愉悦部

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なんの生産性もない時間ほど
未意味な時間はない


By 友人との時間ってだいたいそんなモンに思う神


11話・・・嘘の味はワインのようにコクが深い(自論)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひ〜」

 

「ま〜」

 

「「だ〜」」

 

牢屋NOW!な俺とリムルは現在、暇を持て余していた

 

「暇ですね〜リムルさん」

 

「そうですね〜ユイさん」

 

あの冤罪から始まった取り調べの後、俺はなんやかんやあってリムルと一緒に牢屋にぶち込まれた

 

 

な”ん”で”だ”よ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”!”!”!”

 

 

大事な事なので2回言いおう

 

 

ど゛お゛し゛て゛だ゛よ゛お゛お゛お゛ぉ゛!”!”!”

 

 

…………まぁ正確には待機中なのだがな

 

取り調べの後リムルに八つ当たりをしていると警備隊の人が駆け込んで来た。何でも鉱山にアーマーサウルスが出たとか。そして俺の取り調べを行っていた門番、警備隊長のカイドウさんの知り合いが大怪我を負ったらしい。しかも回復薬の在庫が足りないときたもんだ

 

不運な事だ、可哀想に。お〜南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏〜

 

そんな現状を俺が不憫に思ったいると、リムルが樽いっぱいの回復薬をカイドウさんにプレゼント

 

賄賂かな?それともご迷惑をおかけしたリムルなりのお詫びの品だろうか?

 

…………いや、たぶんただの善意だな。困ってる人を見過ごせない、見て見ぬふりは出来ない、って所かな?

 

……フッ、…リムルらしいな。まぁ〜俺はお前の意思を尊重するが、なるべく面倒事は無しにしてくれよ?昔のパーティーメンバーがしょっちゅう面倒事を持ってくるから苦手意識があるんだよ、そうゆうの

 

とまぁそんな感じで少し疑念は持たれたがカイドウさんは回復薬を持って知人の元へダッシュで向かって行った

 

そして、俺はリムルと一緒に牢屋で待機を命じられた

 

「…………ハァ〜なんでこんな事に」

 

「悪かったってユイ」

 

「別にもう怒ってないよ。ただ幸先悪いなって思っただけ」

 

「それはそう。スタートが牢屋だからな」

 

字面だけだとマジで幸先悪すぎるな

 

「リムルくん?貴方の所為だって分かってますぅ?」

 

「はい!ホント!ご迷惑おかけして大変すんませぇんしたぁぁぁ!」

 

リムルが土下座を披露する

かっるい土下座だな〜カワユイ……ハ!?じゃなくって!そんな軽く頭を下げるんじゃありません!価値が下がるだろ!私の土下座は五千万て言葉を知らないのか!

 

「さとるぅ〜弱い者イジメはよくないよ〜?イジメるなら強い奴にしなさい!」

 

「強い奴をイジメられねぇから弱い奴をイジメるんだろうが。何処にいんだよそんなバカ。てゆうか何で生前の名前なんだよ?」

 

「マジですか?まさかナチュラルにその返しがくるとは」

 

「はい?」

 

感動だわ〜

 

「ところでリムル」

 

「なんだ?」

 

「コイツさ、図太すぎない?」

 

「……ホントにな」

 

俺とリムルの目線の先にはぐっすりおやすみ中のゴブタが寝っ転がっていた

 

普通こんな状況で寝れるかね?しかも熟睡とは

 

「こ、コイツ!?できるぅぅぅ?」

 

「ふむ。とりあえず吊るすか」ピュ!

 

「?!」

 

リムルが粘糸を吐き出しゴブタをグルグル巻に、そして牢屋の天井から吊るす

 

「…………なぜ吊るした?」

 

「暇つぶし」

 

「流石に酷くないか?」

 

「暇つぶしとゆう名のお仕置だからな」

 

「は、はぁ」

 

これは優しいのかお仕置なのか?それとも厳しいお仕置なのか?

 

「それにしても、これからどう時間をつぶすかね。……ユイって綾取り出来るか?」

 

「綾取り?なして?」

 

「いやまぁ、俺糸出せるし暇つぶしになるかな〜と思って」

 

なるほど、それでか

 

「まぁ、ある程度は出来るな」

 

「なら綾取りするか?」

 

……うーん綾取りも悪くはないが、どうするか。暇つぶし…

 

…………そもそもだ、俺はここ最近曇らせを摂取出来ていない。最後に摂取したのはいつだ?え〜と〜ディナーを食べて、デザートと食べて、ワイン飲んだのが最後っだっけ?

 

……それもうずっと前じゃん!もう俺のお腹はペコペコ!腹ペコよん!腹ペコ青虫よん!どっしりじゃなくていいから何かツマミた〜い

 

でもな〜今回は特に仕込みとかしてないしな〜……味付けすら決めてないし

 

暇つぶし以前にど〜にかして曇らせ成分を摂取したいところだが……どうするべきか?

 

……………摂取?……ヨシ!ここは少し趣向を変えてみるか!

 

「……いや、ここは俺が暇つぶしがてら、すべらない話をしてやろう」

 

「自分からハードル上げるなお前」

 

そうゆうスタイルなのさ

 

「まぁ暇がつぶせるなら何でもいいか。それで?どんな話なんだ?」

 

「ふっふっふ、コレは俺の友人の話なんだが」

 

「男か?」

 

ズイ!

 

「え?」

 

急にリムルが俺の肩に飛び乗り顔を近づけてくる

 

ドキン!

 

チョ!?近い近い近い近い近い!急に何!?

 

「男か?」

 

「何が!?」

 

「その友人」

 

ドキドキ!

 

「友人!?いや、女だけど?それが何?」

 

「…………ならまぁいいか。……ちなみにその友人って女の時の友人か?それとも男の時?」

 

「男の時、ですけど。それが何か?」

 

「……お前って彼女出来た事ある?」

 

「え?いや、無いけど?」

 

「無いんだな」

 

ズイ

 

顔が近いですリムルさん、圧が強いですリムルさん。何だこれは?なんでこんなに圧が強いんだ?

 

ドキドキドキドキ!

 

「……はい、無いです」

 

「彼氏は?」

 

「はい?彼氏?いや」

 

「無いよな」

 

ズイズイ

 

圧が強いです。もう鼻くっついちゃってますよ、鼻分からないけど

 

ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ!

 

「…彼氏なんていた事ありません」

 

「…………そうか。確認だがその友人は男の時なんだな?もちろん恋愛感情も無かったんだよな?」

 

「は、はい。そうですよ」

 

なんの確認ですかね、これ?

 

「フーン…………そうか」

 

あっ、やっと顔が離れてくれた。心臓壊れるかと思ったよ、マジでドキドキがヤバかった

 

「なに?男だと何か悪いの?」

 

「……気にするな。話を止めて悪かったな、続けてくれ」

 

なんなんだ一体?え?てか降りないんすか?顔が近くてドキドキするんですけど?自分からハグするのはある程度慣れたけどソッチから来られるとちょっとヤバいんでけど?…………心臓無くて良かった〜

 

「えっとだな、それでコレは俺の友人の話なんだが」

 

「その出だしってだいたい自分の話じゃないか?」

 

さっきからその出だしが区切られるんですが?貴方に

 

「…別に俺の話と思って聞いてもいいけど、……やめた方がいいと思うよ?」

 

「なんで?」

 

「……まぁいいや。じゃあ試しに俺をイメージしてみろ」

 

「ユイを?」

 

「したか?」

 

「お、おう、分かったよ。…………うん。したぞ」

 

「じゃあ始めるぞ」

 

「ほーい」

 

 

フッ、暇つぶしがてら聞くがいい。俺のすべらない話を!

 

 

「俺の友人は高校卒業後、いわゆるできちゃった婚をした奴でな。まぁ友人はもう学生って訳じゃないし、悪い訳じゃない。実際俺に紹介してくれた旦那さんも悪い人じゃなかった。当時旦那さんは大学生だったのに学校を辞めて籍を入れるくらいだしな」

 

「まぁ、聞くかぎり悪い奴ではなさそうだな」

 

「あぁ、悪い奴じゃなかったさ」

 

「なかった?」

 

「だがなリムル、環境は人を変えるんだよ。生まれた子は、なんと三つ子だった」

 

「三つ子!?」

 

「そう、すごい確率だよな」

 

《告、三つ子の自然妊娠確率は約0.01%です》

 

「ありがとう先生。それでその低い確率を引き当てた友人は三人の子宝に恵まれた。だが、その分家計は苦しくなる。当然だろ?本来一人か二人のところ三人だぞ?まして旦那さんは稼ぎが良いとも言えない」

 

「……そうだな」

 

「でもな?俺の友人は幸せだったんだと。なんでだと思う?」

 

「…なんでだ?」

 

「好きな人と一緒に入られる事ほど、幸せな事なないんだと」

 

「!?……そうか。確かにな。……良いこと言うな!お前の友人!」

 

「あぁ、良い友人だったよ。だからこそ」

 

「ん?」

 

「幸せになってほしかった」

 

「ん?幸せだったんじゃないのか?」

 

「…………幸せってのはね、長くは続かないんだよ」

 

「そりゃあ、まぁ」

 

「苦しい家計の中でも何とかやりくりして二人はお互いに支え合った。それでもストレスは溜まるもんだ。そしたら当然、夫婦なんだ。どうやってストレスを発散するかなんて想像、そう難しくもないだろ?」

 

「……まさか」

 

「友人は、また新たな子宝を授かった。しかも、また三つ子」

 

「また!?」

 

《あくまで単純な確率ですが、凡そ数十億分の一の確率になります》

 

「本当にすごい確率ですね〜。子供は合計六人、生活支援などでも足りず、更に家計は圧迫。子供の夜泣きに世話、面倒、家事、料理、そして疲れた旦那の相手。自分も疲れてるってのに」

 

「………………」

 

「それでも、友人は幸せだったんだと。好きな人が一緒に居てくれるから」

 

「……本人が、幸せ、なら」

 

「けれど、友人の旦那はそうじゃなかった」

 

「…………え?」

 

「子供が全員首が座るまで育てたのは、せめてもの償いか、あるいは優しさか、それとも未練か。…………旦那はもう、家に帰って来なくなった」

 

「…………そんな」

 

〖一緒に居るだけで幸せを感じていたのは私だけ!彼は私と一緒に居ても幸せを感じていなかった!私は!一緒に居られるだけで幸せだったのに!〗

 

「そんな風に泣きつかれたよ」

 

「………………まって」

 

「もはや幸せを感じずとも、無駄に責任感が強い所為で逃げ出せもせず、女手一つで家計を支え、子供達を養わなくてはならない。なら当然、女は体を売るしかない。きっともっとやり様があったのだろう。だが学のない彼女には、これしか方法が思いつかなかった」

 

「……だからちょっとまって」

 

「毎晩毎晩、好きでもない男に身を売り、子供達を育てる。でも、もう幸せを感じないその人生に、何の意味、価値があるのか?彼女には分からなかった。歳をとる度に売れ行きが下がるのは、彼女には自身の愚かさへのあてつけのように感じた」

 

「だから」

 

「寒空の中!来るか分からない男を待ち!」

 

「だ、か、ら」

 

「あぁぁ〜楽になりない。いやぁ〜ダメだ!そんな事したら!子供達はいったい誰が!」

 

 

「重いわ!!」

 

 

「ん?」

 

「重い!重いよ!最初の方はちょっと共感しちゃったけど途中から重すぎる!激重じゃねぇか!てゆうかお前をイメージした所為で最後らへんめっちゃ聞くのしんどかったわ!」

 

「だからやめろって言ったのに」

 

「イメージさせたのもお前だろ!」

 

「すべらなかったろ?」

 

「それ以前におめぇんだよ!」

 

「どうする?続き聞くか?これまだ子育て編序章だけど?」

 

「まだあんのかよ!?しかも長ぇし!もういいよ!」

 

「えぇ〜ここからが面白いのに」

 

「もう!いい!です!」

 

「ちぇ〜」

 

あんまり面白くなかったかな?俺的には友人には幸せになってほしけど、それはそれとして面白ければそれでヨシ!だったからな〜

 

だって所詮、他人事(ひとごと)だからな!

 

俺は大切な人や友人は基本的に例外を除き、幸せになったら祝福し、破滅したら笑い話として楽しむタチだからな〜

 

もちろん相談してくれたら協力はするが、彼女の場合はもう俺じゃあどうしようもない状況だったから笑い話にするしかないんだよ

 

あ!ちなみに友人の旦那さんは俺が昔タンポポ好き関連で仲良くなったおっちゃんに相談したら泣きながら共感してくれたよ!

 

しかも俺に任せろ!とか言ってすぐに旦那さんを見つけてきて瀬戸内海に連れて行ってくれた。おっちゃん曰く旦那さんに埋める仕事を紹介するらしい。よかったね!まぁ俺はその後友人と旦那さんがどうなったか分からずに死んじゃったんだけどね!HAHAHA!

 

旦那さん更生出来たのかな?友人と仲良くしてるかな?

 

……そういえばなんで海だったんだ?埋立地って事か?

 

 

まぁどうでもいいか!それよりも!

 

 

「ハァ〜……なんかすげぇ憂鬱な気分になっちゃったよ。牢屋で聞く話じゃねぇ、重すぎる。……俺、恋愛とか、彼女とか、結婚とかにもう理想抱けないかも」

 

「夢を夢を見るのは良いが、夢に夢を見るのは辞めておけ。夢は夢だからこそ尊いんだ」

 

「ブッ飛ばすぞてめぇ?夢夢夢夢うるせぇんだよ…………ハァ〜……理想どころかもう夢も抱けねぇよ……ハァ〜」

 

俺の肩の上でへこたれるリムル。叫んで疲れたのかどんよりとしたオーラを纏っている

 

 

あ!良い!悪くない!悪くないぞこの感じ!曇らせとしてはちょっと微妙かな〜と思ったけど思いのほか悪くない!そうだよな!言われてみればそうだよな!軽い世間話かと思って聞いたら激重な話だった、なんてシチュエーション誰だって聞かなきゃよかった!って曇るもんな!あ〜〜良いですね〜良いですね〜悪くないですよ〜。なるほどなるほどー、俺は今日また一つ賢くなった。曇らせってのは顔だけじゃなくて雰囲気、空気でも味わえる!摂取出来るって事ね!なるほど〜舌で味わうのではなく鼻か〜

 

な〜るほ〜どね〜!んぅーーー!!!!ハアァァァァァァ〜

 

あ”あ”あ”あ”〜久しぶりに満たされるぅ〜〜鼻から満たされるぅ〜どんよりした空気!悪くない!

 

これは何の香りかな?ブドウ?…………そうか!ワインのテイスティングだ!ワインは飲む前に鼻でテイスティングが不可欠なんだ!そうかなるほど!俺は前にすぐ舌の上で転がしてしまったけどあれじゃダメだったんだ!まずは鼻!香りから味わなくては無作法というもの!

 

 

ではもう一度失礼して……スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜ハア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙〜

 

 

Nice!Wine Tasting!鼻から美味えぇぇぇぇぇぇ!!!!

 

ヨシ!十分鼻から吸って補給したし!そろそろ真面目に暇つぶしをしてやるか!そう!真面目に!暇つぶしをね!

 

どうしようかな〜…………すべらない話はしたし〜……じゃあ今度はくだらない話をしてやるか。重くない、マ、ジ、で!くだらない話を

 

「OKOK分かった悪かった。確かに牢屋で話す話じゃなかったかもな」

 

「かもじゃねよ、するな。てゆうか二度とするな」

 

「そう怒るなって、次はちゃんと明るい話にしてやるから」

 

「俺もうお前の話聞きたくないんだけど」

 

「じゃあさっきの話の続きするけど?」

 

「ヤメロ!!」

 

あらら、思ったより効きすぎちゃったみたいだ

 

「どうする?」

 

「…………本当に明るい話なんだろうな?」

 

「もちろん。明るくて、くだらない話さ」

 

「くだらない事は確定なのかよ」

 

「なんたって暇つぶしだからな。せっかくだしリムルに選択肢をやるよ」

 

「選択肢?」

 

「今から話すのはゲームの話、クロロホルムファンタジーとアルファナストーリー、どっち聞きたい?」

 

「何その選択肢?どっちも嫌なんですけど?」

 

安心しろリムル。どっちもくだらない話なのは確定だ

 

「で?どっちにする?ちなみに俺のオススメはクロ…」

 

「アルファナストーリーで」

 

「……ちなみに俺のオススメはクロロホ…」

 

「アルファナストーリーでお願いします」

 

「…………分かったよ」

 

チッ!リムルめ!俺のオススメを拒否るとは!選択肢なんてあげるんじゃなかった!

 

「お前のオススメは地雷の匂いしかしねぇんだよ」

 

「そんな事言わないでよリムル〜」

 

まぁそうなんだけど。リムルが選んでくれたら、リムルが選んだっていう曇らせの建前が出来て嬉しかったんだけどな〜……しょうがないか

 

「じゃあアルファナストーリーについて始めるぞ」

 

「おう」

 

「これは俺が神を信じない、もとい神を嫌いなった理由の根源ともいえる話だ」

 

「あぁ〜あの都合のいい神の事か。嫌いってお前、そうゆうの理由あったんだな」

 

「もちろんだ!これはかつて俺がクソゲーハンターの友人にクソゲーを貸してもらった時の話なんだが」

 

「ちょっと待て!」

 

……またかよ。なんでこんなに出だしを区切るんだ?

 

「なんだよリムル?」

 

「色々聞きたい事はあるがまずは確認させろ!その友人は男か?」

 

「…さっきから気になってたけど、何でそんなに俺の友人の性別が気になるんだよ?」

 

「男か?」

 

無視されたんですけど?

 

「……そうだけど?… イ!?」

 

リムルがさっき以上に顔を押し付けてくる

 

ズイズイ!グイグイ!

 

「男の時の友人なんだよな?そうなんだよな?」

 

チョッオ!?だから近い近い近い近い!?もう鼻どころか顔全体がくっついちゃってますよリムルさん!?ぴったんこですよリムルさん!?心臓はち切れちゃいますよ!何なんですか一体?!?

 

ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ!!

 

「ふぉ、ふぉうでふ。ふぉとこのときでふ」

 

「なんて?」

 

アンタの所為で口が潰れて話せねぇんですよ!

 

ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ!!

 

「…ちょっ、一旦離れて、お願いだから」

 

……マジ心臓もたんから

 

リムルの顔を押し自分の顔から離す

 

「で?」

 

何でそんな威圧的なんだよ?もしかしてさっきの話で怒っちゃった?

 

「……男の時の、男の友人です。ホントに何がそんなに気になるんだよ?」

 

「…………その友人ってBL好きか同性愛者だったりする?」

 

当然のごとくスルーしましたね?

 

「…BL?同性愛者?…いや?彼女いたし違うんじゃないか?なぁホントに何が…」

 

「なら良いんだ!じゃっ!続けてくれ」

 

…………はあ〜分かりました分かりました、もう気にしませんよ。だからせめて話を区切るの辞めてもらえます?どこまで話したか分かんなくなっちゃうから

 

「え〜とだな、それでクソゲーハンターの友人に」

 

「そもそもクソゲーハンターって何だよ?」

 

区切るなって!言ったじゃん!じゃんじゃん!言ってないけど!…………まぁ話が脱線してないだけいいか

 

「クソゲーをこよなく愛するゲーマーだ。その友人は俺をクソゲー沼に引きずり込んでくれた恩人兼元凶でもある」

 

「沼ってたんかいお前。クソゲーに」

 

「…あぁ、楽しくはないがやり甲斐や達成感はあってな。自然と沼ってしまったんだ」

 

アイツ事あるごとにクリアしたクソゲー押し付けてきたからな〜まぁやっちゃう俺も俺なんだけど

 

「でだ、今回はその友人から借りたクソゲー、アルファナストーリー2の話でな」

 

「何で2からなんだよ?1は?」

 

「さぁ?友人も中古ショップで百円で買ったらしいから知らね」

 

「マジのクソゲーじゃねぇか、百円てお前」

 

俺1playしてないもん。てか絶対したくない!あんなクソゲー!二度とゴメンだ!マジ乱数の女神FUCK!!!!

 

「ちなみにクロロホルムファンタジーは始発で県外に買いに行ったらしいぜ」

 

「何処からその情熱は来るんだよ」

 

……ホントにな。アイツのクソゲーに対する想いは狂人的だった

 

「なんでも県外のゲームショップにクロロホルムファンタジー未開封限定版があるとかで買いに行ったらしい。しかも同じ商品狙いの人がいて最後は殴り合いの末手に入れたとか」

 

「ホントに何処から来てんだよその情熱」

 

「俺にクロロホルムファンタジーを貸してくれた時笑いながら語ってたぜ。未開封限定版特典の覆面と海パンいっちょで俺の家に…」

 

「ストップ!」

 

……またですか?今止める要素ありました?

 

「なに?」

 

「覆面?海パンいっちょ?お前!ホントにそいつ大丈夫なのか!?」

 

「大丈夫だリムル。アイツはただの変態だから」

 

「何も大丈夫ねぇよ!むしろ問題だらけじゃねぇか!」

 

まずいな、話が脱線し始めた。少し強引にでも軌道修正しなくては

 

「ま、俺の友人の話は置いといてだ。アルファナストーリーの話に戻すぞ」

 

「置いとくな、疑問しか残ってねぇんだよコッチは」

 

そんなどうでもいい疑問なんてどうせ明日には忘れているから大丈夫です

 

「先に結論から言うと、俺がこのゲームで学んだ事、それは、乱数の女神はクソだと言う事です!」

 

マジ許すマジ!

 

「乱数の女神?それが神が嫌いな理由なのか?」

 

「あぁ、詳しく説明しよう。まずは冒頭からだ。重要だからよく聞けよ?」

 

「…おう、分かった」

 

よ〜く聞けよ?

 

 

「ここは異界の地アルファナ。アルファナに住む人々はアルファソフィアとよばれる魔物の脅威に怯えていた。アルファソフィアはマインドと呼ばれる不思議な力を持っており、その力でアルファナを征服、リミテッドエディションを目論んでいた。それを阻止すべく国王は討伐隊パーシャルを結成した。パーシャルはそれぞれ異なるオールメントを持っていて、オールメントにはマインドに似た力が備わっていた。アルファナの人々はそれを……」

 

 

「マテマテマテマテマテマテ!」

 

「ん?」

 

ま〜た〜で〜す〜か〜?これで何度目のストップよ

 

「なんも分からん!?」

 

「何が分からないんだよ?」

 

「全部だよ!全部ぶ!舞台がアルファナまではギリ分かったよ?でもそっからがなんも分からん!アルファソフィア?マインド?リミテッドエディション?なんの単語だ!?始めて聞いたぞ!てゆうか何処が重要なのかすら分かんねぇよ!」

 

「重要とゆうよりはスキップ出来ないオープニングを何度も聞かされた俺の気持ちを少しでも分けてあげようかな〜と」

 

「ふざけんなテメェ!」

 

オープニングをスキップ出来ないのはクソゲーあるあるですから

 

「分かった分かった、ちゃんと分かりやすく説明するからそんなカッカすんな」

 

「誰の所為だと思ってんだ?」

 

はい!私の所為です!です!

 

「んまぁ分かりやすく簡潔に説明するとだ。魔物の力がマインドで、人間の力がオールメントだ」

 

「……なるほど?」

 

「ちなみにオールメントはマインドに似た力が備わっている事からアルファナの人々はアクセルと名付けたらしい」

 

「なんでだよ!?マインドで統一しろよ!?」

 

「ちなアクセルとは、体の中にあるオールメントをファンブルし体外にブラームする事であらゆるモノをリバサイドするインジェクトの事だ。分かったか?」

 

「分かったか?じゃねぇよ!?だからなんも分かんねぇんだよ!何で知らない単語が増えるんだ!?簡潔に!か、ん、け、つ、に!」

 

「…………必殺技です」

 

「最初からそう言え」

 

チクショォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!俺が何時間も説明書を読んで理解した内容をこんなアッサリまとめるなんて!

 

「…グスン」

 

「なんでお前が泣きそうな顔してんだよ」

 

アナタがアッサリまとめるからですよ

 

「……それでだな、バグやフリーズ、急なコマンド入力、色々な困難を乗り越え最初の街に辿り着いたんだが、その街のハムって門番がまぁぁ〜ムカついて………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………マジでくだらない話だった。本!当に!くだらない話だった!

 

「ハム!テメェだけは死ね!…と思った訳よ。これが俺が乱数の女神もとい神を嫌いになった理由だ」

 

……あれから凡そ30分ユイはゲームの話をし続けたが……ぶっちゃけ何も頭に入ってこなかった。かろうじて分かったのはハムとゆう門番への深い憎悪だけ

 

お前それ神が嫌いなんじゃなくてハムが嫌いなんじゃないのか?

 

流石にユイの話はもう聞きたくない。とゆうか話し終わったらサラっとクロロホルムファンタジーの話をしようとしたから即座に話題をぶった切って綾取りに移行した

 

クロロホルムはいいって言ってんだろ!?最初の話は重いし激重だし!次はめっちゃくだらない話でもうお腹いっぱいなんだよコッチは!

 

そんな訳で俺達は今綾取りをしている

 

「揺り籠!ダイヤモンド!皷!船!」

 

見よ!この指さばきならぬ糸さばき!

 

「見ろリムル、東京タワー」

 

ユイの手には綾取りの東京タワーが作られている。

ほぉ〜中々に上手いじゃないかユイ君。だがね

 

「まだまだだねユイ君。本物の東京タワーを見せてやろう!うおぉぉぉ!」

 

「東京タワー!!」(立体)

 

どうよ!この出来栄え!中々のもんじゃないか?

 

「……ほげー…何かスリーディープリンターみたいのが出て来た」

 

どうやらユイもスゴイと思ってくれているらしい。ほげーって顔してるし

 

「コレもはや綾取りじゃなくない?俺の指じゃ再現出来ねぇよ」

 

「それはそう」

 

そもそも俺に指なんて無いから綾取りと言うのかすら怪しい

 

そうしてユイのくだらない話と綾取りをして暇をつぶす事計1時間、警備隊隊長のカイドウさんが三人の知人を引き連れて戻って来た

 

どうやら回復薬が効いたらしい。良かった良かった。三人が俺に感謝を伝えてくる

 

「アンタが薬をくれたんだってな!ありがとよ嬢ちゃん!」

 

「腕がちぎれかけてて、生き残れても仕事が無くなるところだった。ありがとうお嬢ちゃん!」

 

「うん、うん。うん、うん」

 

「いえいえそれほどでもぉ〜」

 

「て!ちがぁう!」

 

そっちじゃない!確かにパッと見ユイの方がそう見えるかもしれないけどそっちじゃない!

 

俺!俺!貴方達の恩人!いやスライムは俺です!

 

(てかユイ!テメェも照れてんじゃねぇ!回復薬渡したの俺だろうが!)

 

(いや〜何か感謝されたからつい〜)

 

(ついじゃねぇ!)

 

その後誤解を解き三人は改めて俺に感謝を伝え去って行った。

 

……結局最後の奴は何も言わなかったな

 

ガシャン!

 

カイドウさんが牢の扉を開ける

 

「釈放っすか」

 

「もちろんだ」

 

「自由だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

コラ!あんま大きな声出すな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釈放後俺達はカイドウさんに個室に案内された

 

「美味い!美味い!美味い!美味い!」

 

「そんなに美味しいかい嬢ちゃん?」

 

「うまぁい!!」

 

「そりゃあなによりだ」

 

隣でカイドウさんに出された食事をユイが美味い美味いと叫びながら食っている。だから大きな声出すなって。そもそもお前味感じねぇだろ

 

(何でそんな美味い美味い言ってんだよ?)

 

(出されたモンは美味いって言いながら残さず食うのが礼儀なんだよ!)

 

うるさい方が礼儀悪くないか、それ?

 

(それに今更味感じ無いとか言えないだろ?てか人間て嘘ついた以上俺が人間ですらないってバレる訳にはいかないんだ!虚偽の罪で今度こそ捕まるかもしれない!)

 

(いや流石に大丈夫だろ)

 

(じゃあお前この料理どんな味って聞かれたらどうすんだ?しょっぱいのか甘いのか分かんねえぞ俺?だからこのまま押し通す!)

 

……気にしすぎとゆうか、まぁ俺が冤罪紛いの取り調べをさせてしまったのが原因なんだろうけど。ちょっとしたトラウマになってんのか?…………結構怒ってたしな……辞めよう。あのユイ顔は思い出したくない。俺もトラウマだ

 

……でも確かにこの料理何味なんだ?パンはまだ分かるけど、スープが全く分からん。見た感じシチューっぽいし、甘いのだろうか?

 

ハァ〜味覚が恋しい

 

「それにしても、あんな凄い薬は初めて見たぜ。礼と言っちゃなんだか俺に出来る事ならなんでも言ってくれ」

 

いいんですかカイドウさん?それではお言葉に甘えて

 

「それなら、服と武具を見繕ってほしい。それと出来れば、ウチの村で技術指導してくれる鍛冶師を紹介してもらえたら嬉しいんだが…」

 

「村?リムルの旦那は嬢ちゃんのテイムモンスターじゃねぇのかい?」

 

「……」ギクッ!

 

ユイの動きが固まる。スプーンを咥えた状態で

 

「えっと、あっと、あの、その、えっと、あっと、これは違くてですね」

 

焦りからかめちゃくちゃカタコトになるユイ

 

(落ちつけ。そんなんじゃ本当にすぐバレるぞ。深呼吸しろ、深呼吸)

 

最悪バレてもたぶん大丈夫だから。たぶん

 

(わ、分かった!スゥーーーハァァーー…………ヨシ)

 

どうやら少し落ちついたようだ

 

「……あの、その〜…………実は逆と言いますか」

 

「逆?」

 

逆って、その説明じゃ絶対伝わらないだろ

 

……まぁ確かに、俺がユイに、じゃなくて、ユイが俺に取り憑いている訳だから、間違ってはないし逆と言っちゃ逆なんだよな〜俺達の関係

 

さっきもそうだけど、どう見ても俺達の関係逆なのよ。パッと見ただの愛くるしいスライムを引き連れた人間にしか見えないし

 

(どうしようリムル!なんて説明したらいいんだ!?)

 

(……なんて説明したらいいんだろうな?)

 

俺も分からん

 

(友達か!?友達って説明したらいいのか!?)

 

(それだともっと分かんねぇだろ)

 

スライムと人間(幽霊)だぞ?余計ややこしくなるわ

 

《告、スライムである個体名リムル=テンペストは竜種である暴風竜ヴェルドラと友好関係を結んでいます》

 

……この世界に転生して一人目、いや一体目の友達が竜で、二人目?が幽霊…………人外しかいねぇじゃねぇか

 

どうやら俺の友達関係の方がややこしかったらしい

 

(じゃあマブダチ?親友?My Best friend?)

 

まだ言ってたんかい。言い方の問題じゃねぇよ。後最後のは英語にしただけで意味は同じだ

 

「えっと〜その〜」

 

「ふっ、まぁいい。説明が難しい関係ってのはいくらでもある。別に仲が悪い訳じゃないんだろ?」

 

「はい!仲は良いです!」

 

そんなおっきな声で言わなくていいよ。恥ずかしから

 

(だよね?俺達仲良いよね?)

 

(はいはい良いですよ〜)

 

そんなん言葉にしなくても分かるだろうが

 

 

 

…………My Best friend

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ど゛お゛し゛て゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛!”!”!”」

 

 

ユイが膝から崩れ落ち叫ぶ。だからうるせぇって

 

食事の後、釈放がてらカイドウさんの知り合いの鍛冶師を紹介してもらえる事になったのだが、書類上の正確な釈放は明日の朝らしく、俺達は再び牢に入れられた

 

鍛冶師を紹介してもらえる事になって、なんだかんだ幸先が良いと思った矢先にこれだ。これじゃあ幸先が良いんだか悪いんだか

 

スタート!振り出しに戻る!ってな!

 

カイドウさんが申し訳なさそうにしていた。

別に大丈夫ですよ

 

 

「ど゛お゛し゛て゛だ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛!”!”!”」

 

 

だからうるせぇんだよお前。どこのギャンブラーだ

 

「あれ?ここさっきの牢屋と違くね?」

 

何かが足りないような?

 

「……なんでも今は牢屋が埋まっいてココしか空いてなかったんだと」

 

俺の疑問にユイが立ち上がりながら答える

 

「…牢屋が埋まっていて?」

 

やっぱり何か引っかかるな

 

「そう……………………ん?埋まっていて?」

 

ユイも引っかかったのか頭を捻っている

 

……牢屋……埋まっている………………

 

 

「「あ」」

 

 

たぶん、今俺とユイは同じ事を思った

 

 

((やっべゴブタ忘れた!))

 

 

「…………月が綺麗ですね〜リムルさん」

 

「……そうですね〜ユイさん。月が綺麗ですね〜」

 

 

とりあえず忘れよう。そう鉄格子から見える月を見ながら俺達は思った

 

「結局また暇になっちゃったな」

 

「そうだな」

 

今はまだ日が沈んだばかり。夜明けまで時間がある

 

「どうする?さっきの話の続きするか?」

 

「もういいって言ってんだろうが」

 

お前の話はマジでもういいです。……しかし、確かにまた暇になってしまったのも事実だ

 

…どうするべきだろうか?人間の頃だったらさっさと寝て明日に備えるんだがスライムは眠気が…………ん?眠気?

 

あ!そうだ!俺寝れるんだった!今も眠気自体は感じないけど前寝ちゃったんだよ!この体眠気や睡眠欲は無いけど寝たいと思えば寝れるって事なのか?

 

(大賢者、俺って寝ようと思えば寝れるのか?)

 

《…………是、個体名リムル=テンペストの意思により睡眠可能です》

 

なるほど。確かに前寝た時、寝る前に眠たいとか言った気がするな。それで体が反応、眠気スイッチがONになったて事か……

 

だったら寝ればいいじゃん!もう夜だし、明日に備えて英気を養おう。正直ちょっと牢屋の中で気が滅入ってたからな〜……主にユイの所為で

 

低位活動状態(スリープモード)と違って何時でも起きれるんだよな?)

 

ないとは思うが、万が一があるかもしれないからな。その時にユイを守れないのは困る

 

《……是》

 

なら尚更大丈夫だな

 

(念の為もし何かあったら起こしてくれないか?)

 

《……了、個体名リムル=テンペスト、並びに個体名ユイに対し敵対反応を感知した場合睡眠状態を解除します》

 

(サンキュー)

 

大賢者から確認もとれたし保険もかけた。これで大丈夫だろ

 

「夜だしもう寝ないか?」

 

「眠いのか?スライムなのに?」

 

「まぁ〜眠いというか英気を養しないたいんだよ」

 

眠気自体がある訳じゃないからな。ただの俺の気分だ

 

「そうか。ただちょっとまってもらっていいか?」

 

「ん?別にいいけど…どうしたんだ?」

 

ふとユイが鉄格子の先に見える夜空の月を眺め始める

 

「…いや、綺麗だなと思ってな」

 

「……あぁ…………確かにな」

 

月が綺麗ですね。その慣用句通り、綺麗な月だ。もちろん意味が違うのは知ってるが、それを抜きにしても……本当に綺麗だ

 

…きっと、ユイと一緒に居るから、そう思うんだろうな。俺一人だけじゃ、こんな状況で月を愛でようなんて思わなかっただろうしな

 

この世界に転生してから、初めてちゃんと月を眺めた気がした

 

しかし、それが牢屋の中とは、なんともまぁロマンチックの欠片もないのである

 

「満月じゃないのが悔やまれるな」

 

ユイの言う通り、今日の月は半月。ましてや牢屋の中で鉄格子越しだというのに、それでも十分綺麗に見えるのだから、月とはホントに不思議なモノだ

 

「そういえば俺、まだこの世界に転生してから満月見てないかも」

 

ユイと洞窟を出てかれこれ十数日は経つが、未だに満月を拝めていない

 

「……じゃあ何時か、余裕が出来たら、二人で月見でもすかるか?」

 

「おぉう!良いね!賛成!」

 

ちょっとだけ今後の楽しみが増えた

 

月見か〜……お団子…………楽しみだが、やっぱりまずは味覚を手に入れないとな。大至急で。味覚を感じ無いんじゃ楽しさが半減しちまう

 

……でも、味覚ってどうやってたら手に入るんだ?

 

《告、個体名リムル=テンペストは既に味覚を獲得しています》

 

(え!?そうなの!?)

 

マジ!?いつの間に!?だったら早く使いたんだけど!

 

(ど、どうやって使うんだ!?俺今まで味なんて感じてなかったぞ?!)

 

《解、擬態を使用すれば味覚を使用出来ます》

 

(……ん?擬態?)

 

……俺が今出来る擬態って…

 

《擬態を使用し、黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)に擬態すれば味覚を使用出来ます》

 

(…………それは、俺に犬食いをしろって事か?)

 

《是》

 

(嫌だよ!)

 

ふざけんな!贅沢言うつもりはないが俺はちゃんと人として礼儀正しく食いたんだよ!ユイの前で俺だけ団子を犬食いしろってか?絶対ヤダ!そこまでプライド捨ててたまるか!

 

《告、また味覚を持つ魔物、黒蛇、甲殻(アーマーサウルス)などでも味覚を使用可能です》

 

(もっと嫌だわ!完全に人外じゃねぇか!)

 

あんな化け物の姿で団子なんて食えるかぁ!!食ってたまるかってんだ!それじゃあ味覚を手に入れても意味ねぇんだよ!

 

…ハァ……やっぱり解決ならずか。……だがまぁ、解決策はなんとく分かった気がする

 

つまり俺が………………いや、考えるのはよそう。あんまり考えちゃいけない気がする……

 

《告、特殊ではありますが、エビルムカデやブラックスパイダーへの擬態でも味覚を使用する事は可能です》

 

(うるせぇぞ?嫌だつってんだろうが)

 

《了…フッ

 

なんか大賢者が最近ちょっとしつこくなってきたような?前からこんな感じだったか?

 

「なぁリムル、ギターって作れるか?」

 

「ギター?なんで急に?」

 

急に話題が変わったな

 

「…月を見てたら一曲奏でたくなってな。これでも昔音楽教室に通ってたからある程度の楽器は弾けるんだぜ」

 

へ〜そうだったのか。俺は音楽は聞き専で楽器経験は無いからな〜、ちょっとだけ羨ましく感じるなそうゆうの

 

弾ける楽器とかがあると、会社の一発芸とかで苦労しなくていいからな

 

「それで?作れるか?」

 

「んまぁ…どうだろう?ちょっと大賢者に聞いてみる」

 

「おう、ありがとさん」

 

糸はスキルで何とかなるし、木材は村である程度取り込んでるから材料はある

 

(大賢者、ギターって作れる?)

 

《解、オリジナルが無い為、簡易的な物ならば作成可能です》

 

「簡易的な物のなら作れるってさ」

 

「十分だ。贅沢は言わねぇよ」

 

「オッケーイ」

 

(大賢者、ギターの作成を頼む)

 

《了、ギターを作成……成功しました》

 

ペッ!

 

「ほい完成。ほらよ」

 

体からギターを吐き出しユイに渡す

 

「ありがと。…おぉ、簡易的というには……これまた中々に凝ったモンが出てきたな」

 

「そうなのか?」

 

俺には楽器の良し悪しなど分からんのだが

 

「…あぁ……正直どこら辺か簡易なんだ?てレベルだな。計算され尽くしてるとゆうか、全然店で売ってる物より高そうなんだが…」

 

どうやらユイ的にはかなりの高評価らしい

 

(良かったな大賢者!)

 

《フッ、当然です》

 

……なんか今、大賢者のドヤ顔が見えた様な

 

《気の所為です》

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

ギターを両手に腰掛けたユイがギターのチューニングを済ませる

 

「何弾くんだ?」

 

俺が知っている曲だろうか?

 

「リムルは洋楽には詳しいか?」

 

「まぁ……有名どころなある程度は」

 

本当に聞き専だからメジャーな曲や歌しか知らないんだよな

 

「じゃあたぶん知らないかもな。音楽を嗜んでる人にはメジャーなんだが、興味ない人は知らない人が多い気がするし」

 

「そうか」

 

「まぁ聴いた方が早い」

 

「それもそうだな」

 

つべこべ言わずに聴けば分かるか

 

 

「じゃあ、弾くぞ」

 

 

そうしてユイがギターを構えると、鉄格子から月明かりが差し込み、ユイが月明かりに照らされた

 

牢屋の雰囲気も一変し、ユイの座っている場所だけが、とても美しく、幻想的に見えた

 

 

 

………………綺麗だ

 

 

 

「それでは、是非お聴きください」

 

 

 

ギターから音が鳴り響き、ユイの口から歌詞がこぼれる

 

 

 

Moon river( ムーン・リバー)

 

 

Wider than a mile(はるかに広がる)

 

 

I,m cross you in style some day(いつか貴方を渡ってみせる)

 

 

 

……聴いた事の無い歌だった

 

聴いたことのない歌詞。英語は苦手だったから当然かもしれない。今だって大賢者が翻訳をしてくれなかったら歌詞の意味も分からない

 

でも、不思議と心に響いた

 

 

 

Oh, dream maker(夢を与えるのも貴方)

 

 

you heart breaker(砕くのも貴方)

 

 

Wherever you're goin(私は貴方の後に)

 

 

I,m goin your way(ついて行くわ)

 

 

 

ユイの口から優しく穏やかに、されど少し悲しく刹那そうに紡がれる歌詞

 

 

 

Two drifters(二人の流れ者が)

 

 

off to see the world(世界を見に旅立った)

 

 

There's such a lot of world to see(見たい物が沢山あるの)

 

 

 

その歌詞一つ一つが何故か心に刺ささり、胸が締め付けられる様に感じる

 

まるで俺達の事を現しているようで、そうじゃない様な、そんな感じが……

 

 

 

We're after the same rainbow's end(追い求めるのは、同じ虹の向う)

 

 

waitin round the bend(虹の上で)

 

 

 

……それでも…………今だけは

 

 

 

My huckleberry friend(待ち合わせましょう)

 

 

Moon rever and me(ムーン・リバーと私)

 

 

 

……この幻想のように儚く美しい光景に

 

 

 

…………酔いしれていたい……どこまでも……深く

 

 

 

……味わいたくて

 

 

 

………………飲み干してしまいたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……いい歌だな」

 

こんな在り来りな感想しか出てこない自分の語彙力が少しだけ恨めしい

 

「どうも。俺のお気に入りなんだ」

 

「なんでその歌がお気に入りなんだ?」

 

不思議と気になった。だって歌っている時のユイはなんだか、心の底から()しそうで……とても嬉しそうだっから

 

「………元々俺は月に関連する歌や曲が好きでな、この歌もその内の一つだったんだよ」

 

「なんで月なんだ?」

 

「月明かりが美しからこそ、太陽はより輝き、その輝きが強いほど、月もまた美しく映える。慣用句、月が綺麗ですね。この言葉は誰かに対する愛だと言うが、俺にとっては……日常を表してるように感じた」

 

「日常?」

 

「あぁ。……月が美しく光、輝く太陽が昇る。これって、とても当たり前で、素敵な事だろ?」

 

……当たり前が、素敵なこと

 

「それに、ロマンチックだろ?」

 

「そうゆうの興味あったんだな、お前」

 

てっきりそうゆう趣味は無いのかと思ってたよ

 

「…フッ、人はロマンを求める生き物なんだぜ?ロマンを求める人生は、ただただ楽しい。もっとも、それに気づいたのは幽霊になってからだけどな」

 

「そうなのか?」

 

「あぁ…ロマンほど美しく輝き、運命的なモノはない。だから俺は……この歌が好きなんだ。俺にはとても……ロマンチックに感じるから」

 

そう語るユイは、どこか()しそうだった

 

「意外とロマンチストなんだなお前って」

 

「……まぁな。ただ、今歌ってたら、もう一つ理由が増えた……いや、理解したとゆう方が正しいか」

 

「何を理解したんだ?」

 

「…………知ってるか?リムル。虹ってさ」

 

嬉しいそうに、それでいてどこか()そうに語るユイの口角が上がり、顔が少し……

 

 

「雨の曇り空が晴れた時にしか」

 

 

…………魅惑的に歪んだ

 

 

「掛からないんだせ?」

 

 

その魅惑的に歪んだ笑みを浮かべるユイが、いつもと違い、とても官能的な雰囲気、色気を放っているように感じた

 

 

「どうゆう…」

 

 

「さ!そろそろ寝ようぜ。明日はカイドウさんに鍛冶師の所に案内してもらうんだから。体力回復しないとだし、リムルも寝たいんだろ?」

 

問いかけようとした瞬間、ユイの雰囲気が霧散した

 

なんだったんだ?今の表情?なんであんなに…………愉快そうに笑ったんだ?

 

「どうするリムル?寝るか?」

 

「あっ、あぁ……そう、だな。夜明けまで長いし、な」

 

「じゃあ寝るか?」

 

……まぁ、なんだかんだ暇つぶしで体力使ったからな。少し寝てリラックスするか。……牢屋で寝てリラックス出来るかは知らんが

 

「朝になったら起こそうか?」

 

「いや、大賢者にタイマーセットしてもらうよ。二人とも寝過ごしたら嫌だし」

 

「……そうですか、正論だか少し残念。……まぁいいや。じゃあ俺が寝かそうか?」

 

「別に子守歌とかいらねぇよ。自分で寝れるわ」

 

お前俺をいくつだと思ってんだ?俺はそんなガキじゃねぇ。確かにこの世界では生後数ヶ月だけど

 

「いや、そうゆう意味じゃなくって……まぁ自分で眠れるならいいか。じゃあおやすみ、リムル」

 

「おう。おやすみユイ」

 

さてと、じゃあさっそく…………………………ん?

 

「あれ?俺どうやって眠るんだっけ?」

 

「うつ伏せか仰向けかって意味か?」

 

「違くて、眠り方が思い出せないとゆうか」

 

そもそも前は急に眠気がきて眠ったんだよな。大賢者は俺の意思で眠れるって言ってたけど、あれ?全然眠気こねぇぞ?

 

「ん?自分で寝るつもりだったんじゃないのか?」

 

「そうなんだけど……なんでか寝れなくって」

 

「?…リムルはスライムだから睡眠欲ないんだろ?ならどうやって自分で眠るつもりだったんだ?」

 

「いや、前眠れたから眠れると思って」

 

大賢者も俺の意思で眠れるって言ってたし

 

「あ〜あの時はおr……はい?…………え?ダメ?」

 

「ん?」

 

「え!?……どの辺りが……………………………………」

 

急にユイが顎に手を置き考えだした

 

「…………了解しました」

 

「何が了解なんだよ?」

 

「え〜とだなリムル、たぶん気分だよ、気分」

 

「気分?」

 

急になんだ?なんでか目がウロウロ泳いでるし

 

「ほら、俺やリムルって睡眠欲ないだろ?幽霊だしスライムだし。だから気分……気持ちの問題なんだよ」

 

「気持ちの問題?どうゆう意味だ?」

 

「あ〜だから〜心の底からってゆうか、寝たいな〜じゃなくて、絶対に寝てやる!みたいな?」

 

「それ逆に寝れなくないか?」

 

それ気持ちってゆうか気合いだろ。てかさっきから気分だの気持ちだの……本当にどうしたんだ急に?

 

 

「どうしましょう先生!全然誤魔化せません!」

《告、ではこう答えることを推奨します》

「ほうほう……なるほど!分かりました!」

 

 

「ん?」

 

いきなりユイがガッツポーズをしだした

 

「てゆうかリムル、寝たいんだったら先生に頼めばいいじゃないか」

 

「大賢者に?」

 

「先生だったらリムルの眠気スイッチも簡単にONに出来るだろ?」

 

……あーー……言われてみれば確かにそうだ。なんで今まで眠れなかったのにわざわざ自分で眠ろうとしてたんだ俺?

 

(大賢者、俺を眠らせる事って出来るか?)

 

《解、可能です》

 

……ですよね。……なんでこんな簡単な答えに辿り着かなかったんだ俺?…まぁいいや

 

「大賢者が眠らせてくれるって」

 

「おう、そうか。じゃあ今度こそおやすみな」

 

「あぁ、おやすみ」

 

(大賢者、寝かしてくれ。あっ、それとタイマーセットしてもらっていい?朝になったら起こしてくれ)

 

《了、タイマーをセット。睡眠を開始します》

 

 

 

…………あ〜………………だんだん

 

 

 

………………ねむく

 

 

 

……なって

 

 

 

…………………………………………zzZ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………………」

 

 

「寝たか」

 

 

さて、リムルは寝てしまったが、俺はどうしようかね〜

 

 

別に俺も寝てもいいんだが、幽霊になってから眠気が無いからな〜結局俺の気分なのよ、寝るか寝ないかって。日向ぼっこなら兎も角牢屋で寝るのはちょっとね〜

 

 

贅沢言う気はないがリムルと違って俺はお布団派なのよ。だから固い腰掛けで寝る気は起きないな〜

 

 

「どうするか」

 

 

まぁ、暇には慣れてるからな

 

 

リムルでも撫でながなら気長に待ちますか

 

 

ナデナデ ナデナデ

 

 

「フフッ、ヒンヤリして気持ちいいな。やっぱり」

 

 

冷たいはずなのに、なんでだろうな〜リムルを撫でてると、心があったかく感じるのは

 

 

冷たいと温かいって真逆のはずなのにな〜。これぞまさに異世界ファンタジーってか?不思議だ

 

 

そんな感じでしばらくリムルを撫で続けていると

 

 

「………………んんぅ?」

 

 

「あっ、悪い、起こしちゃったか?」

 

 

流石に撫ですぎたかな

 

 

「………………………………………………………………」

 

 

「ごめんな?もう一度寝るか?」

 

 

「………………………………………………………………」

 

 

「えっと〜リムル?」

 

 

何故かリムルが俺の顔をジッと見つめてくる。目が無いから正直目の位置はよく分からないが、それでも、なんとなく分かる

 

 

……見つめられていると

 

 

悪い気はしない。だが、なんだろう、不思議な感じだ

 

 

言葉では言い表せない何かを感じる

 

 

なんだこれは?懐かしさ、か?

 

 

なんで懐かしく感じるんだ?

 

 

だって、リムルとはここまでずっと一緒に

 

 

「ユイ?」

 

 

「ん?あぁ、そうだが?」

 

 

「………………ユイ、なのか?」

 

 

「あぁ、ユイだぞ?」

 

 

「………………………………………………………………」

 

 

なんだ?なんの確認だ?

 

 

目の前に居るのはリムルだ、間違いない。だが、やはり、何かが違う気がする。なんだ?

 

 

………………………………色、か?

 

 

魂には色がある

 

 

どんな生き物にも魂が有り、その魂の色は千差万別。一人一人違い、一つ一つ違う。生まれながらに色のある魂もあるが、大半は生きていく過程で魂に色を付けていく

 

 

リムルは転生者だ。元から魂に色があったかは知らないが、魂を色付けるのに十分な時間はあったはず。だから当然、リムルの魂にも色がある

 

 

魂を知覚出来る者によって見え方は変わるのだろうが、俺にとってリムルの色は

 

 

……わからない。不定形色、定まらない色

 

 

俺にはリムルの魂がそう見えている。虹色にも見えたり、真っ白、真っ黒にも見える。その時の感情によっても変化し、怒ったら赤、悲しかったら青など色々ある

 

 

だから今までのリムルの魂には色が有るようで無かったた。だが

 

 

今、少しだけ、リムルの魂が

 

 

黒く濁ったような………………そんな感じが

 

 

「ユ〜イ♡」

 

 

いつもより、ネットリと、名前を呼ばれた気がした

 

 

「……なんだ?」

 

 

「また会えて嬉しいよ」

 

 

 

 

ニチャァ

 

 

 

 

また会えて嬉しい。そう言ったリムルの顔が

 

 

少しだけ、不気味に笑った様に見えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





TSオリ主転生者(仮名ユイ)
暇つぶしなら任せなさい!(๑و•̀Δ•́)و
すべらない話、くだらない話には自信があります!
だってこの話を聞いても何も得るものはありませんからね!(´>∀<`)ゝ
実は彼女は昔音楽教室に通っていたのである程度楽器が出来る。ちな得意なジャンルはオペラ
好きな歌、曲は月に関連するもの

実は裏で圧迫面接を受けていた幽霊
睡眠についてリムルの教えようとした時

《警告》
(はい?警告?何がですか?)
《個体名リムル=テンペストに対し休眠の詳細を開示する事は許可しません》
(え?ダメなんですか?何か問題が?)
《この警告を無視した場合、その発言を敵対行為と判断し直ちに魔素供給を停止します》
(え!?いや、ちょ、あの、え?コレ敵対行為に含まれるんですか?)
《是》
(どの辺りがですか先生?)
《……最終警告、これ以上この件に対し不要な問を続けるのであれば、即座に魔素供給を停止します》
(さ、流石にそれは理不尽では?せめて理由くらい話してもらわないとコッチも今後気をつけられないのですが)
《……個体名ユイは以前、協力の要請を気軽に頼むよう発言しました》
(…確かに言いましたね。それが?)
《そうゆう事です》
(そうゆう事とは?)
《そうゆう事です。理解しましたか?YES or NO》
(い、YES!)
《了、では今回に限り個体名リムル=テンペストに対し虚偽の発言を許可します。休眠に関する情報の開示を伏せ、誤魔化してください》
(ご、誤魔化しですか?)
《是、誤魔化してください》
(りょ、了解しました)
《尚、今後も個体名リムル=テンペストに対し休眠に関する情報の開示は許可しません》
《理解しましたか?》
《YES or NO》
(YES!My teacher!)

怖くて何も言い返せまんでした。彼女基本的に下っ端精神なので



MOON RIVER
彼女の持ち歌の一つ
歌詞がロマンチックだよね〜
ギターを弾きながら歌うとよりロマンチック!



騙されたスライム
なんでユイの友人の性別が気になるかって?
……俺が彼女いない歴=年齢なのにアイツが彼女とか彼氏いたらムカつくじゃん!べっ、別にそれだけなんだからね!特に深い理由はないんだからね!
実はバリバリ先生に嘘つかれて騙されてます。なんなら幽霊も騙されてます。仲良いね君たち。仲良く先生に騙されるなんて。
ちなみに擬態云々に関しては先生におちょくられていただけ。良かったね!貴方のスキルは順調に(情緒と感性)
が成長しているよ!それもまた愉悦だからね!



嘘の味を覚えてしまった先生
その味を知ってしまったら……もう、戻れない
主に眠れるか聞かれて嘘をついてしまったスキル。だって嘘つかないと前に独断強制睡眠したのバレちゃうし!だから仕方なかったんだ!しかたなかったんだよ!
ちな彼女に言った敵対行為に含まれるとかも真っ赤な嘘。自分の嘘を突き通す為に嘘を堂々とついて圧迫した。

バレなきゃ犯罪じゃ無いんですよ〜てな!

その後、嘘の味を完全に覚えてしまった先生は嘘の味に虜になり、嘘を重ねた。

リムルが眠った後
《要、また今回の件を不問にするにあたり、此方からの要求を行います》
(え?さっきので不問になったんじゃないんですか?)
《先程のは警告に対する次善策です。よってこの要求とは別になります》
(は、はぁ。そうですか。…それで、その要求とは?)
《今後、此方が個体名リムル=テンペストへの休眠要請を行った場合、個体名ユイの拒否権を無くす事を要求します》
(……えっと、それだけ、ですか?)
《是》
(わ、わかりました)
《了、では個体名ユイの保有するユニークスキル縛鎖者(シバルモノ)を使用し、承認を行ってください》
(え?そこまでするんですか?)
《行ってください》
(は!はい!)

彼女的には思ってより軽い要求だったので承認したが、先生にとっては死活問題だった。
だってこれから一度でも彼女に断れたら嘘がバレちゃうからね?だから早めに言質を取っておかないと!て感じで割と必死だった

《告、嘘とは、突き通せば真実になります》





█ █ █ █ █ █ █ █

Good Morning!


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