転生したら幽霊だった件……なお性癖は曇らせ愉悦 作:性癖拗らせ愉悦部
祝!遂に始まるアニメ四期!
イヤー嬉しいですね!\(^ω^ \Ξ/ ^ω^)/!
という訳で今回はとある道化のの物語!
その舞台を先行上演いたします!
是非お楽しみください!
夢とは覚める者
幸せな夢は浸り続ける事叶わず
悪夢には魘され覚める
By 夢見が悪い神
───これは消えた過去の世界の一幕
「喰らい尽くせ!
封印が解かれテンペストに向かって来たカリブディスを相手に俺達はドワーフ王国の力も借り総力戦で迎え撃っていた訳だが
状況から鑑みるに、劣勢と言わざるを得ない
カリブディスの周囲に張り巡らされた魔力妨害により魔法系等の攻撃は大したダメージを与えられず更には超速再生持ちときたもんだ
つまりさっき食べた鱗の大量攻撃も三分後にはまた放たれる訳で
生みの親であるどっかのオッサンには文句を言いたくなるような化け物っプリだ
長期戦はもちろんの事苦戦は必死……本来なら、な?
「どうやら俺一人じゃ無理みたいです」
本来なら、苦戦していただろう。だが俺には
「なので、力を貸してもらえませんか?」
守護霊が居る
「ユイさん」
「フッ、あぁ。存分に貸してやる。好きなだけ使え」
俺とユイが力を合わせればあんな奴造作もない。一捻りだ
「受け入れます。貴方の全てを」
俺の言葉にスキルの発動条件である言質を含ませる。
まぁ、別にコッチはいつでも受け入れる気満々なんだけどな?むしろ早く食べたい!
───スル
後ろからユイの両腕が俺の肩に乗せるように回され抱きしめられる。まるで俺の全てを包み込むように。
あ"ぁ"ぁ"〜〜〜やっっぱ後ろからバックハグ良いな〜♡包み込まれてあったかいし胸は押し付けてもらえるし征服欲がドンドン溢れてくる〜
「
俺を包み込み言霊を唱えるのを最後に、ユイは溶けるようにして俺の中へと消えていった
そして、俺達は一つに成った
「───フフフ、フッフッフッフッフッ」
黒霧に覆われ身長はユイと同程度(約160cm)まで伸び、俺の全てを染め上げるかのごとく服は黒一色になり、青みがかった銀髪は真っ黒に染め上がり、琥珀色の黄金の瞳は黒曜石のように黒く輝く宝石に変化する
「ハァッー!ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァッー!」
魂の底から、深く深く深い全能感に包まれ、気分が高揚し思わず笑いが込み上げてくる
「リムル、様?」
「我が主?」
「リムル様、なのですか?」
俺の変化に驚いたのか後ろにいるシオンとランガは首を捻り、ソウエイは俺が俺だという確信が無いのか疑念のこもった声で尋ねてくる。
俺がカリブディスに乗っ取られたとでも思ったのか?
「逆に聞くが、他の誰に見えるんだ?」
「も、申し訳ありません!不躾な事を聞いてしまい!」
「気にするな。疑念を持つのも無理はないからな」
まぁ見た目もそうだが魂もユイと融合してるしな。魂の系譜で俺と繋がっているとはいえ、俺の魂のオーラというか雰囲気がまるで変わるだろうしソウエイ達が疑念を持つのも当然だ
コレばっかりは事前に伝えておかなかった俺が悪いな。
うん、反省しよう。情報共有大事!報連相!
という訳で俺が変化したのはユイと合体したからだと思念伝達で皆に伝える
「流石ですリムル様!このお姿がリムル様、いえ!ユイ様とリムル様お二人の真のお姿なのですね!」
俺の変化を理解したのかシオンは納得を示したようにキラキラした目で俺を見つめてくる
真の姿、か。うーんまぁ一時的な変身みたいなモンだからちょっと違うんだが……シオンに詳しく説明しても無駄だな。うん。君はもうそうゆう認識でいいよ
それじゃあ答え合わせといこう。俺の変化の正体はユイとの融合。つまり憑依だ。幽霊の十八番だろ?
俺の持つユニークスキル変質者とユイの持つユニークスキル
といっても俺はユイを受け入れて後はユイが自身をスキルで変換し、それを大賢者が変質者で俺と統合して一つの存在にしているだけだから俺は何もしていないのだが
この技は俺からの言質を得る事で一時的に俺の魂の器、
通常なら他人同士の魂と魂は相反してしまい基本的に置き換える事は不可能。喰らったり自身の魂の贄にしたりなら兎も角自身の魂の器に置き換えるなんて不可能なんだ
だがユイ曰くなんでも俺とユイの魂はとても親和性が高いらしい。しかも俺達、ではなく、ユイの魂が俺に親和性が高いらしい。まるで
やっぱり俺達って相性抜群なんだな!美味しそう♡
まぁつまりだ!相性抜群な俺達だからこそこんな荒業が可能って事だ!
「おっほぉう!!?なんだ〜それ!?なんだ〜それ!?カッコイイのだぁぁ!!」
丘の方からミリムの興奮が伝わってくる。チラッと目をやると腕を振り飛び跳ねながらの体全体で興奮を表している
そうだろうとも、そうだろうとも。カッコイイだろうとも。全身黒一色に様変わり。まさしく変身!ちょっと中二臭いかもしれないが子供心をくすぐるには効果バツグンだ!
実際俺も気分が良いし興奮してるしな!
「アッハッハッハッハッハッハッハッ〜!!!」
《告、笑い事ではありません》
「あ"ぁ"〜ワリィワリィ大賢者。ちょっとテンション上がっちまってな?」
味わった訳じゃないがユイの魂に直で!生で包まれて一つに成っているこの感じ!サイッコーウッに気分が良い!テンションがハイに成りやがる!
新感覚ってヤツだな〜お〜〜〜い!!
一歩踏み外せば死ぬ可能もある綱渡り
だからこそ最高に気分が良い!所有欲とも征服欲とも違うこの感じ!背筋を這い上がって来るようなこのゾワゾワっとした気分と高揚感!なのに魂はどこまでも蕩けちまいそうで……♡sweet♡
快楽物質ドバドバのホルマリンに魂を生で漬けこんでいる様な甘さ♡包まれすぎて、甘すぎて……とろけちまうな〜こりゃあ〜♡魂が♡ずっとこのままでいたいな〜♡…でもそしたらユイを味わえないし、もどかしいな〜。ま!一時的な制限という縛りで成り立っている技だからどの道ずっとは無理なんだけどね?
と、そんな事を考えていると三分が経過し鱗の再生を終えたカリブディスが再び大量の鱗で攻撃を仕掛けてきた。
懲りないな〜、また食ってもいいけど、それじゃあせっかく
んじゃま、さっさと調理を始めちゃいますか
「───縛れ」
「グゥ!? ウ、ゥゥ!?」
縛れ、その言葉を俺が唱えた瞬間、空中で大量の鱗は停止しカリブディスはまるで鎖に縛られたかの様にもがき苦しみだした
鱗は完全に静止したがカリブディスは完全には止まらなかったか。流石はヴェルドラの申し子、活きがいいねぇ
ちなみに何故鱗とカリブディスの動きが止まったのか、答えは簡単。ユイのユニークスキル
本来の
つまり、スキル効果の上昇率から分かる通り俺達の魂の相性はそれだけ抜群て事だ。
何故相性が抜群なのかは謎だ。これに関してはユイが凄く摩訶不思議そうにしていたな。まじで何故?みたいな。
まぁ俺的には運命的で嬉しい事だが
「しかしアレだな。使い勝手いいなぁ〜ユイのスキルは」
相性もそうだが何より応用力が抜群だ!しかも
キラキラ キラキラ
ふと辺りを見渡たすと、ベニマル達やゴブリン、オークにリザードマン、皆が……いや、あらゆる物が光っている様に見えた。なるほど、これがユイの見ている世界か
万物には魂が宿る、それは無機物も同じこと。ってのはユイ談だったか?確かに目を凝らして見ると生き物以外も微弱ながら光を放っているように見える。これが魂か、面白いな。ユイの見ている世界は
果たしてユイには俺達がどう見えているのかな?
俺がユイにどう見えているのかも気になるが、まずは他の奴らから見てみるか。俺も気になるし。
そんな感じで少し気になって試しにベニマル達に目線を向けてみた
メラメラ
ベニマルは赤い炎か。まぁイメージ通りだな。自我の無い植物や石の魂がほとんど同じに見えるあたり……なるほどな。魂ってのは自分自身のイメージ、己が在り方を表しているって事か
やっぱり中々に面白いな
──────
ソウエイは水…いや、
ウフフフフ ゴゴゴゴゴ
シュナは、ピンク色の花びらが舞っている中で微笑む
……微笑む?なんだ、姫、なのかな?なんかよくわかんないけど笑ってる姫が時折ブレて般若のように見えるんだが
……気の所為か?気の所為だな。気の所為という事にしよう。そうした方がいい気がする
キラキラ キラキラ
ミリムは……なんか光ってるな。何故だろう?なんか神々しいな。魔王なのに神々しいってなんだ?矛盾してないか?それとアレは、ドレスか?シュナも姫に見えるけどミリムは何か……本物?別にシュナが偽物って言いたい訳じゃないけど、格の違いってヤツを感じるな。
魔王なのに禍々しさをこれっぽっちも感じ無いとは
……やっぱり純粋な子供って事だな。うんうん
さて、次はシオンだな。シオンは───
ノ ヽ"ノ ヽ"ノ ヽ"/\"/ \"/ \/\"/ \"/ \
………………見なかった事にしよう
しばし思考を放棄し現実逃避の後我に返り
いやいやいやいやいやいや!?なんだアレ!?なんだアレ!?アレが魂!?アレが!?あんな何か青紫で悍ましい雄叫びなのか笑い事なのか呻き声なのか分からない叫びを上げてるアレが!?アレが魂なのか!?え!?普段ユイにシオンてあんな風に見えてんの!?嘘だろ!?二人結構仲良さそうにしてたよな!?どんな感情で接してたんだユイのヤツ!?あんなモン見ながら笑えんのか!?
……いやでも誰かと接する時は魂の可視化をOFFにすればいいだけか
《告、魂の可視化は
……マジかよ。ん?でもだったらスキルを使わなければいいだけじゃないのか?ちょっと
《了、
大賢者に頼み
これなら大丈夫だろ?
《否、個体名ユイは肉体を失い常時ユニークスキル
……おっふ。てことは普段ユイにはがシオンあぁ見えてるって事か。どんな感情で接してるんだ?あんなモン見ながら笑えるって……精神大丈夫なのか?ユイってまともそうに見えるけど、実は精神状態結構アレなのだろうか?
《告、視点を切り替え自信を客観的に可視化しますか?
YES or NO》
NO。もしユイから見た俺が化け物に見えていたらちょっと立ち直れないので。知らない方が良い事もあると心、いや魂の底から学んだ。あっ、でも
《了、
ノ ヽ"ノ ヽ"ノ ヽ"/\"/ \"/ \/\"/ \"/ \
再び視界に魂の光が映る。それと同時に後ろから叫び声も聞こえるようになった気がするが無視だ無視。気にしたら負けだ
さて、そろそろこの活きのいい
「グゥゥゥ!ミリ、ム!ミリ、ム、め!」
カリブディスの魂…いや依り代にしたであろう者の魂からの殺意が伝わってくる
「どうどう。落ちつけ。そんな殺意を滾らせるな。うっかり食っちまうだろ?ちゃんと調理してやるから、大人しく
「───ミリムめぇぇ!!」
んぅ?何だろうな、この殺意というか怒り?の感情……何処かで感じた事があるような?
《告、ユニークスキル
あ〜アイツか。だからミリムを。ただの逆恨みじゃねぇか……いや、アレはミリムも悪かったか?まぁいい
「今の俺は機嫌が良い、ちゃんと寄生虫も取り除いてやるよ。腹を壊したら嫌だからな」
んじゃまとりあえず、卸すか
指先に黒炎を極限まで圧縮し練り上げ熱線にし切れ味を鋭利な刃の如く強化する。炎は形定まらない物。なら炎の圧縮その物が縛りとなり、
魔力妨害で魔力が散らされるなら、散らされないくらい凝固に練ればいい。少し手間だが、今の俺なら簡単な事だ
後はコレを水圧カッターの要領で放射すれば!
「三枚卸し」
ピュン!ズバン!スバン!
「ガァ!ァ!?」
黒炎の熱線によりカリブディスの巨大が胴体と翼の三枚に卸される。もはや目に見える形で決着は着いた。だが
「次は火入れだな」
寄生虫を取り除くとは言ったがそれはコイツを食ってからだ
別に今すぐ
ふむ。火入れの仕方はどうするか?捌いたとはいえ、火で焼くと中まで火が通らず生焼けになる可能性があるからな。ふーむ…………
となると、電熱だな
電熱なら中までしっかり火が通るから食あたりを気にしなくていいしな。ハンバーグが生焼けだったら電子レンジで温め直すだろ?楽だし。つまりはそうゆう事だ
大賢者、今の俺なら魂霊強化はどれくらいまで反動無しで使える?
《解、強化の併用をせず単体に絞れば20倍まで反動無しで身体強化及び魔法、スキル出力の強化が可能です》
十分。それだけ強化出来れば魔力妨害なんて関係なく焼けるな。んでもぉ、それじゃあ火が通りすぎるな
俺はウェルダンじゃなくてピンク色で柔らかいのが好みなんだ。あの肉厚と歯ごたえが癖にるからな?
だからちょっと
「
俺の手からカリブディに向けて通常ではありえない規模の出力と範囲で黒稲妻が放たれカリブディスを丸呑みにする。やがてカリブディは全身がいい感じに茶色く焼かれ、呻き声をあげる間もなく意識を失った。
当然だな。
これくらい火を通せば腹を壊す心配はないな
「いただきます。
「ご馳走様でした」
一口でぺろり。完食だ
《告、ユニークスキル
「YES───返すぞ」
捕食したフォビオをカリブディスと分離し今この場で
そうすると落ちるフォビオを受け取めながら一人の男が現れた
「ほう。気づいていたか」
「───まぁな」
男らしくもイカつい容姿に金髪と獅子を思わせる体躯。そしてこのオーラと威圧感。目覚めたての
コイツが魔王、
「礼を言うぜ。コイツを殺さずに助けてくれた事をな」
「俺にアンタとの敵対意思は無いんでな。それに……」
「それに?」ニヤニヤ
何か面白いのか俺を見上げてくるカリオンの顔がやたらニヤついている。闘争本能てヤツか?文字通り獅子なんだな
「寄生虫を取り除く位の余裕はあったんでな。これでも魔物の国の盟主なんでね?」
「…………プッ、フハハハハ!面白いな!嫌いじゃないぜ?その自信に満ちた傲岸不遜な態度!ミリムが気に入る訳だ!」
俺の返事に一瞬キョトンとした表情を見せながらもその表情は次の瞬間には笑いに変わっていた。
傲岸不遜、か。どうやらハッタリは通用したようだな。コイツが今回の件の黒幕では無いようだが、皆を護る為にも舐められる訳にはいかないからな。ましてやそれが魔王ならば尚更だ
「お前、名前は?」
「リムル──リムル=テンペストだ」
「リムルか。その名、覚えておこう」
ミリムに続いて二人目だな、魔王に名を覚えられるのは。果たして幸運と取るべきか、それとも不幸と取るべきなのか
「今回は俺の部下の暴走、監督不行届ってヤツだ。だから今回の件は貸しにしておく」
「そいつはありがたいね」
「フッ、本当は体が疼いてしょうがねぇんだが、どうやらお前はもう限界みたいだからな?今回は我慢するとしよう」
(バレてるか)
そこまで見抜かれるとは、流石は魔王といった所か。いや?それとも獣的な直感か?まぁどっちにしろ今アンタとは戦いたくない。というか襲われるいわれも無いんだが
……ふむ。しかし仮に、最初から
ミリムのおかげで確信出来た。魔王には力的序列が存在すると
確かユイの話だと魔王は十人存在し十大魔王と呼ばれているらしいが、如何せん今まで俺が会った事のある魔王はミリムしか居なかったからな。最悪ミリムクラスの奴等が十人か、ミリム以上の化け物が9人も居るのかと思っていたが、どうやらそうゆう訳でも無さそうだ
カリオンから伝わって来るこの魂の質とオーラ。どう見てもミリムの方が格上だ。それも圧倒的に
ミリムが上から3番内だと仮定するならカリオンはこの差から鑑みるに下から数えた方が早い強さなのだろう
このカリオンですら魔王の中では弱い存在なのか。
もし俺にユイが居なかったら今の俺じゃあ勝つ事は出来ないと思えるコイツですら……
前にミリムに魔王にならないかと誘われた時に聞いた事がある。もし俺が今魔王になったら魔王レオンに勝てるかと
ミリムはこう言った『流石にそれは無理だと思うのだぞ。レオンはあの
ギィってのが誰かは分からないが、口ぶりから察するに少なくともミリムと同格かそれ以上の存在。即ち魔王のトップの可能性が高い。ミリム以上の存在か。もし本当に居るなら想像もつかないな
そしてそんな奴が認める存在がレオン。一体どれだけの強者なんだ?
──グゥゥ、と拳を握りしめる。この世界の強者に対する認識を改め己を戒める為に。
ユイの力に頼っているようじゃダメだ。もっと俺自身が強くならないと、シズさんの未練を果たす事も、街の皆を守る事も、ユイを護る事も出来ない。取り返しがつかなくなってからじゃ遅いんだ
──────強くなろう
そうやって俺は己の内で燃えたぎる炎、力への渇望に、薪を焼べたのだ
しかし残念な事に、俺が力を手に入れたのは、何もかもが手遅れ、取り返しがつかなくなってからであり
力を得る代償に、全てを失い、奪われた後だったんだかな。本当に皮肉な話だ
その後カリオンとは不可侵協定を結び意識の戻ったフォビオと今回の件、その黒幕についての情報の擦り合わせを行ったのだが、出て来た情報は中々に結意義なモノだった
なんでも屋、中庸道化連。
カリブディス封印解放はこの中庸道化連の怒った仮面フットマンともう一人の仮面の道化が手引きしたらしい。しかもベニマル達によるとフットマンとやらはオーガの里を襲撃した者だとか
続いてピエロの仮面を被りし中庸道化連副会長、ラプラス。ガビルを唆した張本人でありトレイニーさんはゲルミュットとラプラスの接触も確認している。つまりオークロードの件にも中庸道化連とやらが関与しているのは明白だ。
更にミリムからの特ダネ情報。なんでもミリムが俺達の街に来たのは水晶で俺がオークロードを喰うのを見て面白そうだと思ったのが理由らしい
そしてその映像をミリムに見せたのは
どうやらミリムと一緒にカリオン含め複数の魔王でオークロードの件を余興がてら覗き見していたんだとか
俺の中で点と点が繋がった
……覗き見、ねぇ〜
ユイのユニークスキル
たがらずっと感じていたんだ───視線を
ユイと融合した時からずぅっと感じていたこの視線
昔ユイに聞いた事がある。魂への視線てどんな感じなのかと。ユイは視線に敏感だからな
ユイ曰く魂をジロジロと無粋に見られる感覚は背筋がゾワゾワして気持ち悪いとの事だったが、確かにユイの言う通りあんまり良いもんじゃないな。魂を覗かれるこの感じ
しかしまぁ魂への視線を感じたのはこれが初めてだが、この視線、覚えがある。いや、俺の魂が覚えている。オークロードの時にも感じた視線と同じだ
つまり今俺達を覗き見ている奴等は同一人物って事になる。そしてミリムに覗き見を勧めた人物は……
───なるほどな
「お前が黒幕か?」
とある城の一室にて二人の道化は冷や汗を流していた
一人は笑った仮面を身につけた道化にしてピエロ、名はラプラス
水晶を眺めるピエロの表情は、仮面の表情から常に笑っているようにすら見える。がしかし──
今のピエロは身につけている仮面の口角をめいっぱい歪ませた微笑みとは対象的に、その仮面の内側は思わず頬を引き攣らせていた
ピエロ、道化の心得を一瞬忘れるほどに
〖お前が黒幕か?〗ギロ!
水晶の中に映る黒い姿の人間に擬態した魔人、スライムと目が合う。いや、睨みつけられる
(マジかいな!?バレよったで!?)
道化のピエロは驚愕に包まれていた。カリブディスをあぁも圧倒する実力と水晶越しからでも伝わって来るこのオーラ、圧力に
〖黒幕に告ぐ〗
スライムの口から一言一言、圧の籠った言霊が紡がれる。その言霊の圧は凄まじく、強力なプレッシャーに思わず息が詰まり苦しく感じるほどであった
〖オークロードに続いてこれで二度目だ。次は無い〗
〖お前が俺の逆鱗をなぞるなら、くれてやろう〗
〖滅亡という名の祝福を〗
───ビキビキィ バリン!
スライムの言葉を最後に水晶は役目を終えたかのようにヒビが入り、砕けた
「ヒョエー、おっかないな〜、あのプニプニ〜」
ピエロはまるで動揺を隠すように笑いながらもその脳内では現状の分析が迅速に行われていた
(監視がバレたコレはまぁしゃあない。迂闊に見すぎたコッチが相手を舐めすぎとったってだけの話やからな)
今まで行っていた水晶の監視は主に地脈を使いその場の状況を覗き見ていた。しかし地脈を使った監視は便利でこそあるが解析系統などのスキル持ちや格上の存在にはバレやすいという欠点もある
(だからまぁ逆探知されんのは分かる。しゃあない事や……けどなぁ、バレる訳ないと思っとたんやけどなぁ?)
彼とてそれ位のリスクは折り込み済みである。しかしそれでも地脈を使って監視をしていたのには便利な事以外にもちゃんとした理由が存在する
一つ、オークロードの時しかり今までバレなかった事。
二つ、逆探知が出来る程強力な存在だと思っていなかった事。特にこの理由が大きい
(……あのプニプニ、スライムの実力ならカリブディスに苦戦は必死、てのがワイの見積もりやったんやが──)
(チーっと、強すぎやせぇへんか?)
オークロードとの戦いからスライムの実力と戦力は把握していた。実際当初の見積もり通りスライム達はカリブディスに押されていた事からも彼の見積もりは間違っていない。だが…
(アレが、例の守護霊かいな)
スライムが守護霊と呼ばれる女に包まれた瞬間その容姿は大きく変化し先程まで押されていたカリブディスを圧倒した
(噂には聞いとったがな。ならなんで今まで姿を現さなかったんや?…………つまりアレか?オークロード程度じゃ脅威にはならんかったちゅう事かいな?)
だとしたらあのスライムに対する認識を大きく変える必要がある
スライムの実力は単体では推し量れない事。
そして更にあのスライムには魔王ミリムが懐いている。つまりあのスライムには実力以外の何かがあるという事
(
世間では暴君と恐れられしミリム。しかしその内面が見た目同様子供らしく幼い事は魔王間では周知の事実。だからこそ魔物の国の盟主に興味を持ったのだろうが
(まさかその子供らしさにつけ込んだ?いやいやいやまさかな〜。魔王やぞ?そんなんで懐柔出来たら苦労せぇへんわ。とりま分かんのはやっぱり何かあるちゅう事だけか。……結局何も分からんやないかい!)
情報量の多さゆえピエロは思わず頭を抱えた
「ハァ〜、流石に相手が悪いんやないか?クレイマン…って!?顔色わる!?どうしたんや!?」
現状に対する分析を終えたピエロは友であり仲間である道化に自分の意見を伝えようと顔を向けた。そして驚く。先程スライムに睨まれた時以上に
なぜならピエロの目に映った道化の顔は普段の狡猾な笑みではなく真っ青な表情であったからだ
今現在顔面蒼白真っ青な表情を浮かべている道化の名はクレイマン。現十大魔王が一人にして
「………………」
その道化は真っ青ながらも虚ろな瞳で凍ったように砕けた水晶を見つめていた
「ホンマにどうしたんやクレイマン?具合でも悪いんか?」
顔色の悪さから心配になり声をかけるも道化からの返事は無い。当然である。今の道化にそんな余裕など無いのだから
先程スライムが睨みつけていたのはピエロでは無い。今回の件、そして先の件の糸を引く男───コイツである
道化は
だが仮にもこの道化は魔王の一角。本来であれば如何にカリブディスを退けたスライムといえど、その気迫に気圧される事は無かっただろう
では何故かの道化は気圧されたのか?
簡単である。道化にはあったのだ。気圧されるだけの理由が。悪夢の再来が如く、背筋が凍りつき、気圧されるだけ理由が
「……夢ではなかったのか?」
「夢?何の話や?」
「いや、夢のはずだ。あんな悪夢が現実であって良いはずがない。……そうだ。そもそも夢とは内容が違うではないか。そう、そうだ。確か夢ではミリムがカリブディスを沈めていた。確かにあのスライムが私の想定を上回る強さだったのは認めるがそもそも夢とは内容が違う。だからアレは現実じゃない。夢だ。ハハハ、そうだよな。夢のはずだ」
(無視かいな)
ピエロには訳が分からなかった。顔色を悪くし固まったかと思いきやまるで己を納得させるように突然ブツブツと一人勝手に自問自答を繰り返し始める道化
はっきり言って気味が悪い。異常な光景である
(何や?クレイマンの奴、急にブツブツ言い出しよったで?何か引っかかんのかいな?それともあのスライムがそんなに怖かったんか?…………ん?スライム?)
その時、ピエロの頭にある記憶が蘇った
(そういや、ずっと前にもクレイマンの奴がこんくらい顔色悪い時があったけな。そん時は夢見が悪かった言うとったが)
ずっと昔の記憶。かつて報告がてら道化の様子を見に来た時の記憶。その時見た道化は今と同じかそれ以上に顔色が悪く妙に印象的だった為に記憶に残っていた
(夢の内容は確か、スライムに食われる、だったかいな?)
今の道化の状態と発言、そしてかつての記憶からピエロにはある憶測がよぎる
「……ハハハハハ、バカバカしい」
「───なぁクレイマン」
自傷気味に手で顔を覆い隠しながら笑う道化にピエロはある確認をする為に問いかける
「ん?なんだいラプラス?」
「ずっと前に言うとった、夢に出てきたスライムっちゅうんは、もしかして──」
「…………」ピタッ!
再び道化の体が固まる。まるで触れてほしくないと言わんばかりに
「……フハハハハ!ふざけた話はよせ。まさか予知夢だとでも言うのか?」
誤魔化すように笑いながら答えるその様は、ピエロには図星だと言っているようにしか見えなかった
「違うんか?」
「…………ありえんよ。そんなこと」
「─そか。変な事言うて悪かったな」
「フッ、構わないさ」
なんとも言えない空気が二人の間に流れる。それでも気まづさは感じない
それは二人の仲間としての関係故か、それとも……
(とりま、今回の件含め色々とボスに報告やな)
(………………夢、だよな?)
───これはとある道化の物語
───舞い戻りし道化
───
───不本意にも道化が生んだ時空の歪みによって
───招かれた、訪れてしまった魂により
───原点とはかけ離れた世界を
───捻じり捻じれ曲がった世界を
───夢だと思い込みながら歩む
───そんな道化の物語
───この物語は、いつか語る時が来れば
───語るとしよう
TSオリ主転生者(仮名ユイ)
スライム専用強化パーツ。
見た目の変化は魂の器となった彼女にリムルの魂の在り方が引っ張られるため。乗っ取りとかでは無い
…実は彼女がこの世界に転生したのはある道化が原因だったりする
悪いスライム
初回playの世界では友人枠ではなく味わう為にユイの庇護対象を目指して好感度を稼いでいるので基本的にさん付けで呼んでいる。ちなみにリムルはユイ以外には本編通りの態度で接しておりユイの前でだけ子供らしく演じている。
リムルの態度が自分と周囲で違う訳をユイは背伸びしている子供みたいに認識している。この世界ではユイはリムルを目が離せない子と認識しているので
ユイをリムルの
世界の力作であるユイの魂はリムルと相性抜群なので拒絶反応なんて起きないし、何だったら魂の相乗効果で二人のスキルが何倍にも強化されるよ!
でも変身後のリキャストタイムが長く時間制限アリで連続使用は不可の一時的なパワーアップ形態なので頼りすぎには注意が必要
ユニークスキル
任意で自身のあらゆる攻撃に魂への直接攻撃権を付与する事が可能。
ただし欠点も存在し、他者への魂の直接攻撃を行った場合、もし相手が自身の魂を知覚していると相手の攻撃も自身の魂に響いてしまう。
ちなみに2週目の彼女はこのデメリットの所為でトカゲのブレスにより魂を燃やされた( 'ᢦ' )アハ!
ユニークスキル
スキルは魂に宿るモノだから自身を他者の
でもミスったら最悪人格崩壊だから気をつけて!まぁそこら辺の調整を先生がミスるとも思えないけどさ
ユニークスキル
あらゆる事象、概念、因果を縛る事が出来る。勿論物理的に縛る事も出来る
魂の見え方(個人差があります)
下記の四つの条件で見え方は決まる
1・自己の在り方(3割)
2・周囲から見た当人に対する認識(3割)
3・魂を見た人のその者に対する認識(3割)
4・世界からの認識(1割)
主に2と3で差が出るのでね?
リムルにシオンがあぁ見えたからといってもユイにまであぁ見えていたとは…………限りません。
シオンの場合はねぇ〜ちょっと皆のシオンに対する認識が足を引っ張ってるかな?劇物の所為で
覗き見水晶について
原作ではゲルミュットの視点でしか見てないけどアニメだとゲルミュットが死んだ後の映像をミリム達が見ているのでこの世界線では最初から地脈を利用しています。
こじつけだって?いやケースバイケースってヤツさ!
現在2/3を生きる道化(ある意味幽霊の産みの親的存在)
未だ夢から目覚めぬ道化。
何故かあのスライムを見ていると冷や汗が止まらない。とりあえずスコーンを焼いて落ち着こう。
なに!?砂糖が切れている!?如何に!?
ちな実はとある幽霊の所為で1/3でも夢から目覚める事は無い。ま、まぁ!道化には0/3があるからきっと大丈夫だよね!そもそも君の所為で幽霊が生まれた訳だしね!
(o´∀`o)テヘヘ
幕間をご覧の皆様、いかがだったでしょうか?
誠に残念ではございますが、幕間にての上演はここまでとなります。誠に申し訳ございません
ですがご安心ください
いずれ食休み外伝劇場にてコチラの舞台を全幕上演いたしますので、それまでしばしお待ちください
それでは皆様!
次は食休み外伝でお会いしましょう!(*>∀<)ノ