転生したら幽霊だった件……なお性癖は曇らせ愉悦 作:性癖拗らせ愉悦部
取り戻せない日常
今はもう味わえない瞬間、記憶
忘れられない思い出であればある程
それは曇らせのスパイスとなる
By 青春引きずり系おじさんみたいな神
記憶①・・・ありきたりな日常
何とないうこともない普通の人生
……を送るはずだったが
気づいたら異世界に転生して
暴風竜ヴェルドラ、もとい寂しがり屋のオッサンと友だちになって
親友。ユイと出会って。恥ずかしいから絶対に言わないけど
一緒に旅をして
まぁ。二人っきりの旅は数日で終わっちゃったけど
それから、仲間ができて
街を造って
今、俺はスライムとして
平和に日光浴をしている
ちなみにユイは
「書類仕事なんてゴメンだ!頭が痛くなる!俺は帰るぞ!!」
と、さっき部屋を出て行った
アイツ、アレを素で言ってんのか?
フラグはやめろよ。ギャグなのか素なのかわかんねぇんだよ
まぁともかく
「よっ!とっ!」
窓際から机に華麗にジャンプ!決まった!
リムル選手!見事な着地です!
「て、ユイが見たら言いそうだな」
さてさて
「ふふ〜ん」
身体から本を吐き出し、人型になって椅子に座る
この世界では貴重な紙を手に入れたので
俺のこれまでを日記でつづる事にした
本当に色々あったからな〜
アイツが居ると暇が無いとゆうか、楽しいとゆうか、波乱万丈とゆうか。とにかく退屈する余裕もないからな〜
「……フッ」
思わず笑みがこぼれる。
ほとんどアイツの所為じゃねぇか
「さてと」
本を開く。
今はまだ真っ白なこの日記を埋めていくと思うと、ちょっとワクワクするな
「書き出しは、そうだな〜」
転生したらスライムだった
今までの事を頭に思い浮かべる
クァーハッハッハッハッ!!
ヴェルドラと出会って
俺はユイ、幽霊のユイ
ユイと出会って
強き者よ
俺はこのスライムの守護霊みたいなもんだ
ゴブリン達と出会って
アオーン!!
モッフモフだ〜
ランガ達とも
悪いスライムじゃないよって
シズさんとも
まさに、計画通り
ん?
カビル!カビル!
あっそ〜れ!カビル!あっそ〜れ!カビル!
あれ?
蹂躙せよ。蹂躙せよ
やっぱり豚は焼けるといい匂いがするな〜
んんう?
正体を現せ!邪悪な魔人め!
これは隙じゃなくて、余裕って言うんだぜ
あぁ〜
やめろ〜!死にたいな〜い!
うぅぅ
……なんかノイズというか、頭が痛くなってきたな。ユイの気持ちがわかった気がする。
…………ん?いや、アイツの所為じゃね?
「おなかいっぱいだよ、もう。あれ?」
気がついたら日記が真っ黒になっていた
「…………塗りつぶすか」
アイツの事で頭いっぱいとか、知られた日には恥ずか死ぬ
少し時間が経ってシュナが部屋に入ってくる
「リムル様〜。この本真っ黒ですけど〜」
「……長くなるから、やめにしたんだ」
「?」
シュナが不思議そうに首を傾げる
何も聞かないでください
転スラ日記!
現在会議中
「納得しませんぞ!」
リグルドが怒り?のあまり抗議しながら机を叩く
「なげ〜。スゥゥゥ、あっ。紅茶美味しい」
ユイが俺の隣に座りながら紅茶を啜る。
おい!飽きてんじねぇよ!わかるけど!
「やはりここはリムル様にご意見を」
ベニマルがこっちを見てくる。
いや、俺に聞かれても……
「シュナ!準備はいいか?」
「はい。では」
ベニマルの呼び声でシュナが会議室に入ってくる
「ちょっと、おしゃまなこちらのお洋服と、元気で可愛いこちらのお洋服」
青色のワンピースのような服とオレンジ色の服をシュナが持ってくる。いやだから
「リムル様にはどちらがお似合いでしょう?」
「「「「うーん……ん!」」」」
皆が一斉にこっちを見る。
いや、だからどっちでもいいんだけど?それってそんなに大事なことか?
「リムル」コト
「なんだ」
ユイがカップを置きこっちを見る
「大変だなぁ。お前」
「わかってくれるか?」
「まぁ、俺もファッションにはそこまで興味無いからな」
「ありがとう」
理解者が居てくれるのは、せめてもの救いだな
「ちなみに俺は青の方がいいと思うぜ」
「おい」
一瞬で裏切るな
「そっちの方がリムルに似合う気がする」
「じゃあそっちで」
「「「「はい!」」」」
「いいのか?」
ユイが不思議そうに聞いてくる。
何を不思議がってんだ?
「お前が言ったんだろ?青の方が似合うって。ならそれでいいよ」
「…………そうか」
ん?なんでかユイが俯いてる?
「どうした?」
「……なんでもない。ちょっと今話し掛けないで」
「なんで?」
「いいから。お願い。ちょっとタンマ」
「ん?」
なんなんだ一体?
転スラ日記!
俺は今、執務室で書類作業をしている。いや、紙では無いから書類作業ではないか
「この世界、紙は無いことはないんだけど、貴重品だからな〜。やっぱり日本みたいにはいかないな」
ユイが俺のハンコを押した書類、とゆう名の板を整理しながら言う
「だよな〜。変に安物買って粗悪品だったら嫌だし」
「それはそう。だから仕方ないって割り切って慣れるしかない」
「慣れ、か」
慣れれるかな〜
「意外に慣れるもんよ。俺も転生した頃は中世ってマジかよ、って軽く絶望したけどもう慣れた」
「マジかよ。確かに中世とか治安悪そうだな」
「あたぼうよ。それに比べたらここは天国だよ」
確かに、俺って恵まれてるんだな〜
「てゆうかリムルは異世界に来てまで、とゆうか転生してまで書類作業やってんだな。前世もサラリーマンとか言ってたし、そうゆう
「嫌だよそんな
「まぁ、言わんとする事はわからんでもない。実際、俺の生前はそんな感じだったし」
「羨ましい。はぁ〜。なんでこんな事に」
まぁ俺の所為なんだけど
「リムルが盟主を引き受けたからだろ」
ユイが図星を刺してくる
「言うな。わかってるから」
「へいへい」
「手伝ってくれよ」
「だから今こうして仕分けてやってんだろ?リムルの秘書に任せると、ろくな事にならないって、お前が泣きついてきたんだろ」
「ありがとさん」
「どういたしまして」
本当に、あの秘書に任せると仕事が進まないからな〜。感謝してるよ、ほんと
「リムル様。失礼します」コンコン
シオンが扉を開けて入って来る。
おい!その手に持っている物はなんだ!
「お?噂をすれば。おはようシオン」
「はい!おはようございます!ユイさっま!?」
ユイに返事をして、足が疎かになったのかシオンがこける。そして手に持ったお茶と言う名の劇物が宙を舞う
「おー」
呑気な声を上げて宙を舞う劇物を眺めるユイ。
俺の方に飛んで来ているが、俺の前にはユイがいる。
フッ、勝ったな
「緊急回避!実体化解除!
「え?」
ユイの身体がいきなり透ける。それはつまり
バシャ
「あ」
《緊急措置を実行します!痛覚無効、状態異常無効を有効化!自己再生を開始します!》
俺にその劇物が掛かるとゆうこと。ユイがやべ!みたいな声をあげる。
お前の所為だぞ。いや違うな。シオンの所為だ
「も、申し訳ありません!リムル様!」
「わるい。大丈夫か」
二人が謝ってくる。
シオンはともかくユイ、お前は悪くない
「大丈夫。バチが当たっただけだ」
「バチ?」
「なんでもない」
一瞬でも人の不幸を望んでしまっただけだから。しかし、シオンにはちょっとムカついている
「いや〜しかし本当に有能な秘書だよシオン君は。
「言ってやるなよリムル。気持ちはわかるけど」
うるせぇい!これくらいの皮肉は許されるだろ!
「リ、リムル様。そんな!?」
「あぁ〜シオン。リムルは別にお前の事を嫌ってる訳じゃ」
フォローしなくていいよユイ。別に嫌ってはいないけど
「お褒めにあずかり恐悦至極です!」
シオンが嬉しそうにする。
クソ!皮肉が通じない!
「……やっぱり、シオンていい女だよな」
言葉選んでんじゃねぇよ!そうゆう言葉じゃ片付けられないだろ!
「いい女だなんて!そんなに褒めないでくださいユイ様!」
シオンが嬉しそうに身体をくねらせる
「おい。余計悪化したぞ」
「……ごめんリムル」
ユイが目を逸らす。おい!こっち見ろ!
転スラ日記!
「行ってくる」
俺とユイがランガの毛繕いをしていると、家からベニマルが出てきた
「なんだよ?侍大将自ら見回りか」
「こんな良い天気の日に仕事なんて、流石はベニマル。もう少し休んでもいいんだぜ〜。ランガちょ〜モフモフ。ワシャワシャ〜。おーこらこら嘗めるな嘗めるな」
「ハッハッハッ!ワン!ワン!ワン!」
ユイがランガと戯れながら話す。
お前は休みすぎだ。リラックスしすぎだろ!めっちゃ嘗められてるし
「フッ。じっとしていられる性分じゃありまん。俺にはコレしか脳がないんで」
ベニマルが刀を見ながら語る
「かっくいいー」
確かにそうだけど
「その代わり、誰にも負けませんよ。この街、そしてリムル様とユイ様の笑顔を、必ず守ってみせます。では」
顔がいいなコイツ。
ベニマルが扉を開け街に出て行く
「かっ!カッコイイ〜!あぁゆうのナチュラルに言えるってカッコイイ〜!やっぱ顔がいいと心もイケメンなんだな〜!あの言葉はブサイクにはいぇねぇよ」
ユイが興奮している。
落ちつけ。同意見だけども
「わかる。顔がいいってお得だよな」
「心もな。心もイケメンじゃないとアレは無理だ」
「心、か」
果たして俺はどうだろうか?
「リムルはイケメンだぞ?」
「そりゃシズさんの顔がいいからだろ。俺のじゃ」
「心がな」
「…………そうかよ」
「そうだよ」
クソ!コイツめ!てめぇもナチュラルに言うんじゃねぇよ!
「すみません!」バン!
「「ん?」」
ベニマルが扉を開けて戻ってくる。その手には花が握られていた
「今そこで女の子に渡されたんですが!コレどうしたらいいでしょうか!?」
……ふぅむ
「リムル」
「あぁ。わかってるよ。ユイ」
まかせろ。とびきりの笑顔で言ってやる
「そいつは難儀だなぁ!相談のるぜ」
「俺ものるぜ!」
ユイも賛同してくる。気が合うな
「すげえ、いい笑顔ですね。お二人とも」
「まぁ聞けベニマル。」
ユイが立ち上がりベニマルの肩を掴む。ん?
「こうゆうのは女の視点からアドバイスしてやれる事もある。今夜空いてるか?」
「はい?」
ベニマルが不思議そうにする。おいユイ。ちょっと待て
「行きつけのBARがあるんだ。奢るぜ」
「ちょっと待て」
「ベニマル。今夜は寝かさないぜ」
「だからちょっと待て!」
「ん?」
首を傾げるな!言葉選びが色々と危ねぇんだよ
「なんだよリムル?」
「二人で行くつもりか?」
「そうだけど?あ!もしかしてリムルも相談にのってほしい感じ?悪いな〜リムル。今日は先約があるんだ」
なんで俺が振られたみてぇになってんだよ!
「いえ、俺は」
「なんだよベニマル。たまにはいいだろ?な?」
「……はい」
負けるんじゃねぇ!ベニマル!
「それは、その、色々と駄目だろ」
「なにが駄目なんだよ?」
「いや、だから……世間体、とか」
「世間体?」
ユイが辺りを見回す
「大丈夫。ここにはイケメンと美女しかいないから」
「自分で言うんじゃねぇ!」
実際そうだから否定できねぇんだよ!
「なんだよリムル?奢らねぇぞ?俺小遣い少ないんだから」
「じゃあ、俺が奢るよ」
「マジで!?いいの?」
「あぁ」
お前達を二人っきりで行かせるより全然マシだよ
「すみません。リムル様」
「いや、大丈夫」
「ヨシ!リムルの奢りで飲むぞ〜!まだ朝だけど行くぞリムル!ベニマル!」
ユイがBARに向かって駆け出す。まだはぇーよ!
「おいちょっとまてよ!ユイ!」
急いでユイを走って追いかける。その後をベニマルが付いてくる
(すみません。リムル様。途中で抜けます)
転スラ日記!
「おーい、クロベエー」
「お邪魔するぜ。クロベエ」
俺とユイはクロベエの工房に来ていた
「おぉ。リムル様とユイ様じゃねぇべか。どうかしただか?」
「取り込み中だったか?」
ユイがクロベエに質問する
「んだ。シュナ様から頼まれた包丁を鍛えてたんだべ」
「おぉ〜」
包丁を持ち上げてみる。
俺に包丁の善し悪しなんて分からないし、まだ仕上げ前だが、それでもこれが良い包丁だってのはわかる。だってクロベエ作だし
「ちょうどこれから、仕上げだべよ」
クロベエが俺の持っていた包丁を取って話す
「そうか。取り込み中に悪かったな。リムルが用事があるって言ってたんだが」
「そうなんだべ?リムル様、どうかしただか?」
ユイとクロベエが話す。
そうそう、俺は用事を済ませに来たんだよ
「前に頼んでたやつ、出来てるか?」
「あぁ〜。それならもう出来てるだよ。ちょっと待っててくれだ」
クロベエが裏に頼んでいた物を取りに行く
「なんだリムル。何か頼んでたのか?」
「あぁ。なんだと思う?当ててみ」
せっかくだしクイズにしてみるか
「クイズか。フッ、俺にクイズで挑むとはいい度胸だ」
「ほう。やけに自信ありけだな?」
「俺にはそうゆうスキルがあるからな」
何だよそのスキル。使い所が限定的すぎるだろ。ユニークスキル、クイズ好き、とか?
《否、違います》
違うのか。まぁそうだろうけど
「ズバリ包丁だろ。違うか?」パチン
ユイが指パッチンしながら答えてくる。
いちいちカッコつけんな!カッコイイけど!
「ピンポーン!よくわかったな。なんでわかったんだ?ヒント何てあったか?」
まさか一発で当てられるとは
「ヒントってのは至る所にあるんだよリムル君」
「ほうほう。どうゆう事かねユイ先生」
のってやるか。こうゆうノリは嫌いじゃない
「では解説しよう。まずリムルは剣を持っている、だからコレは無い」
「ふんふん」
「誰かのお使いも考えられなくはないが、そもそもこの街の連中はお前をパシらないからコレも無い」
「ふむふむ」
「極めつけはリムル、お前の反応だ」
「反応?」
俺そんなわかりやすい反応したっけ?
「些細な違いだがな。クロベエの仕上げ前の包丁を見た時、お前は驚かなかった。いや、驚いてはいたが、それは驚愕ではなく期待によるもの。つまり」
「つまり?」
「お前の包丁じゃないかと期待した訳だ。違うか!」パチン
ユイが再び指パッチンを決めながら言ってくる。
気に入ったんだな、それ。いやしかし驚いたな。まさかそんな些細な変化を見抜いてくるとは。よく見てくれてるんだな、俺のこと。嬉しい。けど
「半分正解だ」
「半分?」
「リムル様。お待たせしただよ」
「いやいや、ヘズトタイミングだよ!クロベエ!」
クロベエが包丁サイズの小さな箱を持ってくる。
おぉ!コレが!
「取りに来るの待ってただよ。ほら」
「ありがとな!クロベエ!」
「んだ」
クロベエから包丁の入った箱を受け取る
「リムル。何が半分なんだ?包丁だろ?」
フッ。詰めが甘いなユイ君は
「確かに包丁は正解だ。だが俺のじゃない」
「じゃあ誰の」
「お前のだ」
ユイに箱を渡す
「……へ?」
ユイが素っ頓狂な声を出す。
たまに変な声、とゆうか顔するよなお前
「ほら。やるよ」
「あっ、あぁ。……いい、のか?」
ユイが不思議そうに聞いてくる。
そんなに不思議か?
「良いも悪いもあるか。プレゼントだよ。プレゼント。日頃の感謝ってやつだ」
ホントに感謝してるんだぞ?お前には。自覚無いだろうけど
「……プレゼント。……ありがとう。……嬉しい」
「どういたしまして」
未だ驚きが冷めないのか、言葉の歯切れが悪い
「……開けても、いいか?」
「どうぞ」
いいに決まってんだろ。ユイが箱を開ける
「…………綺麗」
ユイが包丁を持ち上げ、眺めながら呟く。
本当に美人は絵になるな〜
「……ありがとう。リムル。すごい、嬉しい。本当に、ありがとう」
ユイが包丁を箱にしまい、胸に抱きしめる。
「喜んで貰えてなによりだよ」
ユイは感情が出やすいとゆうか、わかりやすい。普段は結構幼稚で笑って茶化したりするけど、こうゆう時は真剣な表情になるし、言葉も硬くなるから、本当にわかりやすい。喜んでくれるのは嬉しいけど、流石にちょっと恥ずかしいな
「じゃあ、今日の夕飯はいつもより期待していいか?」
「あぁ。腕によりをかけて作るよ。期待しとけ」
「あぁ!期待してる!」
夜、庵にて俺は夕飯を待っていた
「ふんふふ〜ん。今日の夕飯は何かな〜」
ユイのご飯はいつも美味しいからな〜。本人は特別料理が上手い訳じゃないって言うけど、謙遜だろ。なんとゆうか俺好みとゆうか、日本人好みの味付けなんだよな〜
「昨日は牛鹿の肉じゃがだったか。そういえば」
アイツ、肉じゃがは失敗しても最悪ルーをぶち込んでカレーにすればいい、とか言ってたけど
「フフフ。この世界にレトルトカレーのルーねぇだろ」
まだ日本の感覚抜けねぇのかよ。まぁ俺もお前と話してるとたまに異世界だって事忘れそうになるけど
「リムル〜ちょっといいか?」
「どうした?いつもの味見か?」
ユイがエプロンをしてやってくる
「いや、それもあるけど違くて。ちょっと来てくれ」
「ん?わかった?」
立ち上がってユイについて行く。どうしたんだ?
「これ、どうしたらいいと思う?」
「どれ?え?」
ユイについて行って庵のキッチンに行くと、なんとまな板を元にキッチンが割れていた。どゆこと?
「どうしてこうなったんだ?」
「いや、……野菜が硬かったから、ちょっと力を入れて切っただけなんだが?」
本当に訳が分からないって顔をしている
「覚醒したのか?野菜で?」
「なわけ」
流石に冗談だが、……本当になんで?
「ふぅ〜。包丁、気に入ってくれたべか」
後日、庵はゲルド達が直しました
転スラ日記!
俺とユイは始まりの洞窟にカビル達の様子を見に来ていた
「な〜んだその動きは!そんなザマをリムル様とユイ様にお見せする気か!」
ガビルが声を張り上げて部下達を鼓舞している
「仲良いよなアイツら。上司と部下の関係にしては」
ユイがガビル達の関係を見てそんな事を言う。
まぁある意味理想系ではある、のか?
「てか、何の練習してんだアレ?リムル知ってる?」
「いや?俺もヒポクテ草の進捗を見に来ただけだから知らね」
「そっか。あっ、始まるみたいだぞ」
「うん?」
ユイに言われガビル達の方を見る。そこにはとてつもない光景が広がっていた
「「「さんはい!ジュラの森の、奥深く、あっよいしょ!み〜んなが焦がれる、その姿〜しかり!強く!清しく!美しい!光〜り輝く!一番星!」」」
「男の子なら!恥をかいても、誇りを〜欠くなよ!」
「「「「「嗚呼ガビル様、カビル様、
「愚か者!そこは、あぁ〜リムル様。大同盟の希望〜、に変えろと言ったではないか!」
カビルと部下のリザードマン達が踊りながら歌っていた。
歌詞とかどうでもいいだろ。論点そこじゃねぇよ
「フッフフッフフフッフハハハハハハハハハハハハしたわれてんな〜!!リムルおまぇ〜!!フハハハハハハハハハハハハ!」
「笑い事じゃねぇんだよ!」
「フハハハハハハハハハハハハ!」
「笑うな!」
「ごめんツボった〜!フハハハハハハハハハハハハ!」
「おい!」
「すいません!すいません!すいません!」
ソーカさんが謝ってくる。貴方は悪くないですよ
「フハハハハハハハハハハハハ!」
「いつまで笑ってんだてめぇ!」
転スラ日記!
俺とユイは寺子屋と呼ばれる学校に来ている
「いいよな〜こうゆう雰囲気。小学校の頃が懐かしく感じないか?リムル」
「わかる。いいよな。こうゆう雰囲気。言葉で表せない何かがあるよな」
「確かに」
廊下を歩いていると教室から子供達の声が聞こえてくる
「微笑ましくなるよな〜リムル」
「そうだな〜ユイ」
こんな感じでユイと和んでいると
「リムル様。見てください。生徒の描いた尊敬する人の顔がリムル様ばかりですぞ」
「おぉ〜流石リムル。子供達から尊敬の対象とは、痺れるねぇ〜」
「あんま言わないでくれ恥ずかしいから。どれどれ」
リグルドから渡された木の板に描かれた絵を見る。
スライムの俺ばっかじゃねぇか!ほんとに尊敬してんのか?
「おぉ〜リムルばっかり。ん?この丸の中の二本の棒は何だ?」
「それは目だろ?」
何言ってんだこいつ?
「あぁ〜リムルのスライム形態の目ってコレだったんだ〜。ずっと確信なかったんだよな〜」
「え?今気づいたの?」
嘘だろお前
「…………それよりこの黒いぐちゃぐちゃしたヤツは何だ?リムルじゃないよな?」
コイツ話し逸らしやがった!
「なにって、ユイだろ?」
「え?コレ俺なの?このぐちゃぐちゃが?」
「ユイ様のお顔は、その、子供が描くには難しいですからな〜」
リグルドがユイの質問に答える。難しい?
「そぉか〜?リグルド、ちょっとペンと板貸してくれ」
「は、はい。どうぞ」
「サンキュー」
「リムル?」
リグルドからペンと板を受け取り、ユイの顔を描く
「ここをこうして、こうだ!どうだ完璧だろ?」
そこには一枚の肖像画のような絵が完璧したいた
「おぉ流石です!リムル様!」
「すっげぇ!俺そっくり!目や鼻、口、毛先まで。すご、よく描けたなリムル。絵得意なのか?」
「んや?得意じゃないぞ?むしろ苦手だ」
「え?じゃあ、なんで?」
「お前だからだろ?」
何を変なこと聞いてくるんだ?お前の顔なんて難しくもなんともないだろ?
「………………やばい」
ん?ユイが顔を背けた。どうした?
「ん?どうしたユイ?」
「……ちょっとこっち見ないで。お願いだから」
またかよ。たまにこんな感じになるんだよな。なんで?
転スラ日記!
スナック
「どうぞ。こちらテンペストブルーです」
トレイニーさんがユイにお酒?を差し出す
「どうも。流石トレイニーさんですね。カクテルの色合いが美しい。貴方はまるで、そう。じゃがいもの様だ」
「なんだよそれ」
気取ってる、のか?それって口説き文句なのか?
「あらあら。お上手ですね」
「いいの!?今ので?」
よく分からん。女同士なにか繋がるものがあるのか?謎だ
「このポテチも塩加減が絶妙で、このサクッとした食感。最高です」
「本当にお上手ですね。お代わりいります?」
「是非」
本当に謎だ。てゆうかトレイニーさんはなんでここに居るんだよ!?森の管理は?
「はぁぁ〜」
「どうかされましか?リムル様」
トレイニーさんが心配してくれているのか声をかけてくる。
……悩み相談にはちょうどいいか
「なんてゆうか、俺はもっと皆に自由に生きてほしいんだよ。俺やユイみたいに自由に」
「俺は縛られるの嫌いだからな。ノンストレスがいい」
うるせぇ黙ってろ!お前には聞いてねぇ
「自由、ですか。それはまた難しい悩みですね」
「だよな〜」
ユイとトレイニーさんに顔を背けるように、机にうつ伏せになる
「みんな二言目には、リムル様のため。リムル様のためって。もっと自分の事を考えてくれていいのに」
「あらあら。贅沢な悩みですね。うふふふふ」
「哲学的なこと考えてるんだな〜リムル。未来の事なんかどうでもいいだろ。それよりも今に目を向けようぜ。今!」
「どうでもよくねぇよ。今?」
「そう!今俺は正に、目の前の状況にどう向き合うか悩んでるんだ!」
「どゆこと?」
ちょっと意味がわからず、うつ伏せで背けていた顔をユイに向ける
「うふふふふ。コールしますか?私はスタンドで構いません」
「クッ、コール!」
「はい。フルハウスです」
「ウッ」
「ポーカーやってんじゃねぇよ!」
いやマジでなにやってんだよ!?目の前ってそうゆう事!?哲学でもなんでもねぇじゃねぇか!本当に自由だなおい
「勝てると思う?」
「ん?」
ユイが手札を見せてくる。数字バラバラ、記号バラバラ、ペアが一つも無い
「豚じゃねぇか!なんでコールしたんだよ!?」
「アッハハハハ!豚!」
転スラ日記!
「何これ?専用席?」
ユイが座布団の敷かれた置物椅子を見て尋ねる
「あぁ。皆が俺のために作ってくれたんだと」
「慕われてるね〜」
「慕われ過ぎな気がするがな」
ユイがニヤニヤしながら見てくるからちょっと恥ずかしくなってきたな
「別にいいじゃねぇか。嫌われるよりマシだろ?」
「まぁな」
そりゃあ、嫌われるよりはな
「四字熟語?これどうゆう意味?リムルが書いたの?」
「ん?」
ユイが掛け軸に書いてある言葉を指さす。あぁ〜
「日進月歩な」
「どうゆう意味?なんとなくニュアンスはわかるけど」
ちょっと難しかったか。まぁ日本語なんて俺とユイしか分かんないから気にしてなかったな。反省
「ざっくり言うと、急速に進歩、発展していくって意味だな」
「発展、か」
「どうした?」
ユイが何か感慨深いそうな顔をする。
絵になるなぁ〜。美人って考えてるだけで絵になるんだから羨ましい
「いや、リムルと会ってからまだ一年くらいしか経ってないけど、随分変わったよなって思って」
「そうだな」
確かに。実際まだたったの一年ちょっとしか経ってないのか。なんでだろうな?ユイとはもっと長く一緒にやってきた気がするのは
「ちょっと失礼。よいしょっと」
ユイが俺を持ち上げて専用席にのせる
「どうした?」
「フッ、やっぱり絵になるな。作った人はセンスあるよ。リムルの事を良くわかってる。フフフ、悪くない」
「ウッ!」
ドキッとしてしまった!
クソ〜急な笑顔はやめろよ、心臓に悪い。心臓ないけど!
「ん?どうしたリムル?」
「……なんでもない」
ほんと、お前といると退屈しないよ
天然ジゴロスライム
そうゆう何気ない言動が彼女を歪めたんだよ
TSオリ主転生者(仮名ユイ)
ドキドキしたり、純粋に楽しんだり、放心したり、波乱万丈な人生のボーナスステージを満喫中
…………空元気じゃないとイイネ!
これは記憶
とあるスライムにとって色褪せる事の無い記憶
頭の中にこびりついて離れない
そんな記憶
もう取り戻せ無いとわかっていても
思い出さずにはいられない
そんな記憶でしかない