転生したら幽霊だった件……なお性癖は曇らせ愉悦 作:性癖拗らせ愉悦部
嘘とは、良いも悪いも紙一重
なぜなら正義と悪の彼岸など、実に曖昧なものなのだから
By 嘘つきな神
少し昔話をしよう
ある所に一人の少年がいた
その少年は、自他ともに認める嘘つきだった
だが、誰よりも優しい嘘つきだった
人の嘘を許さず、嘘を裁く
少年が嘘を好きだったのかは、わからない
だが、少なくとも、嫌いではなかった
少年にはお気に入りの少女がいた
少女は、誰かのために嘘をつける子だった
自己犠牲と言えば聞こえは良いが、彼女は泣きながらも、誰かのために嘘をついた
優しい嘘だった。それが少年には、とても
おもしろい嘘だった
だから気に入った。守りたかった
だが悲しいかな
少年はどこまでも、嘘つきだった
ある時、少女は少年の敵に狙われた
敵の狙いは少女を
人間で無くす事だった
病に蝕まれるが如く侵攻していき
少年が気付いた頃には少女は
人間をやめかけていた
だが、手遅れではない、はずだった
きっかけが必要だった
大きな揺さぶり
感情
魂からの叫び
そんなきっかけが必要だった
少年は騙された
敵の嘘に騙され、まんまと
少女の最も大切な物を
壊してしまった
少年は少女の
涙を見た
魂からの叫びを聞いた
結果
少女は人間をやめてしまった
日頃の行いが悪かったのか?
だが確かに少年は
敵の嘘に騙され、踊らされ
少女を失った
敵は少年をこう評した
つまらない嘘つき...と
少年は許せなかった
己が
己の誤ちが
嘘が
敵の嘘を見抜けなかった
自分自身が
敵への恨みもある
怒りもある
だがそれ以上に
少年は
己を許せなかった
そして後に残ったのは
己の心を嘘で凝り固めた
少年の表情
曇り顔だけであった
兆しはあった
俺がまだ二桁にも満たない歳
精通は疎か、性癖だって理解していない
そんな歳
自分が歪められた原因はあのスライムである。そこは変わらない。ただ
最初から自分がまともだったかと言えば、それは
きっと違うのだろう。なぜなら......
昔、子供の頃に読んでいたマンガ。色んなお話があって面白かったが中でも俺は、ある嘘つきの少年の話が好きだった
好きだった理由は色々あるが、やけに記憶に残っている話がある
嘘つきの少年が敵に騙され、取り返しのつかない誤ちを犯してしまう、そんな話
何度も言うが、当時の俺は二桁にも満たない子供で精通は疎か性癖だって理解していない
けど、今思い返してみると
俺は確かにあの時
あの表情み見た時
自分が許せず
苦悶に満ちた表情。自責、怒り、恨み、悲しみ、あらゆる負の感情がごちゃまぜになった様な
それを隠そうと、悟られまいと、嘘で凝り固めた
あの曇り顔に、俺は!
…………確かに性的興奮を覚えていた
「...............ユ イ ?」
ユイが消えた
「契約完了」
そうユイが呟いた瞬間
黒い炎がユイを包み、炎が消える頃には
ユイはまるで塵にかえる様に、消えた
「...ユイ?ユイ?ユイ!ユイ!」
慌ててユイの名を叫ぶ
「どうしたんだよ。ユイ。冗談だろ」
「冗談だって言ってくれよ、今なら笑って許してやるから。なぁ!おい!ユイ!」
虚空に向かって必死に話しかける
だが、ユイからの返事は無い
「…………ウソ、だろ」
「本当に、消えちゃったのか?」
現実を受け入れられなくて
「嘘だって言ってくれよ、タチの悪い冗談なんだろ。なぁ〜〜ユイ!」
なにかの冗談だって思いたくて
「………………ウソだって言ってくれよ。お願いだから」
それでも辺りには俺の声が響くだけで
さっきまでと同じ洞窟の筈なのにやけに広く感じる
それが何だか怖くって
(そうだ!大賢者!ユイはどうなった!あの炎はなんだ!なんでユイが消えた!契約完了ってなんだ!!)
《………………》
何故か大賢者からの返事が返ってこない
(おい!大賢者!)
《………………》
呼びかけても返事が無い。今までこんな事なかった
(大賢者!!)
《………………》
「おい!こたえろよ!!大賢者!!!」
《………………》
まさか、大賢者まで消えてしまったのか?
俺が悪かったのか?
一瞬でも、無理矢理ユイを連れて行こうとしたから
ユイも大賢者も失ったのか?
(なんで?どうして?なんで?どうして?なんで?どうして?なにが悪かった?なにがいけなかった?どうしてこうなった?なにが起こった?なにが起こってる?なにが?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして...お願いだから)
「俺をひとりにしないでくれよ〜」
《…………告、個体名ユイとの魂の回廊の接続に成功しました》
フヒッ、ふふふ、フフフフフフフフハハハハハハハ!!!ゾクゾクする♡自分の才能に!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙俺ってええぇぇぇぇ♡俺こそがあああああ悪霊だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
俺は賭けに勝った!!
リムルが引き止めてくれた!うれしい〜な〜う〜れしいな〜♡
「なっ、なぁ!」
なっ、なぁ!だってよ!そんな焦った、せつなそうな声ださないでよ〜ほんの冗談じゃん♡
信じてた!信じたよリムル〜♡お前なら俺を引き止めてくれるって!もう止まれねぇ〜ぞ〜おい!
「ついて行っても、いいの?」
「え?」
「ついて、行っても」
「あっあぁ、けど、その」
憑いて行ってもいいんだろ?聞いたからね!俺!言質取ったからね!!
「……たぶん、迷惑かけると思うよ?」
「いいよ、それくらい」
「……後悔、する、かもよ」
迷惑かけていいんだろ?後悔してもいいんだろ?だったら受け入れてくれよ!俺の全てを!
「だって、独りぼっちは、寂しいだろ?」
…………ウッ!また、今度は胸が、いや股がキュンキュンする♡ぼっちは寂しい?お前それ素で言ってんのかぁ〜?モテなかったとか絶対嘘だろ?!アレだろ、モテ過ぎて女どもが牽制しあってたか、お前が鈍感だっただけだろ?いいんだよ♡お前が受け入れてくれるなら♡俺は何時でもお前を受け入れるよ♡
「………………じゃあ、お願いがある」
「なんだ?俺にできる事ならなんでも言ってくれ」
「…………なんでも?」
「あぁ。なんでも」
ヤメロヨオマエ!孕むぞ!!なんでもとかそんな気安くゆうんじゃね〜よ!濡れちまうだろ!♡
「受け入れるよ。俺がお前を拒むわけないだろ」
マジ?受け入れてくれるの?いいの?受け入れちゃうよ?子宮で?受精しちゃうよ?責任取って貰うよ?貰っちゃうよ?誰かの前でお腹を擦りながら「あなたの子よ」って言っちゃうよ?
「だからさ、一緒に」
ああ♡一緒に逝こう♡
「契約完了」
ボオォウ!!
メラメラメラメラパチパチパチ
シュュウウウゥゥゥゥウウ
「...............ユ イ ?」
〖ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙その顔、その顔が見たかった♡なにが起きてるのかわからなくて、なにが悪かったんだって、現実を受け止め切れない、その表情が♡ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙さいっっっっっっっっっっっこぉぉぉぉぉぉぉぉうに美味!愉悦!最高の甘美!初めてユイシェフが自らの手で一から作りあげたディナー♡まだ朝なのにこんなに満たされていいん?背徳感やべぇ〜おいしぃぃぃぃぃぃぃぃ♡これもはや合法的な麻薬だろ!?頭が!脳内が犯される!リムルに♡スライムに♡ア゙ア゙ア゙〜ダメだな〜これ、病みつきになりそうだ♡やっぱ生だよ!生!画面や紙越しじゃなく!どれだけ薄くても生に勝る快感はナイ!!生最高!!横顔じゃなくて正面から見れるのもポイント高い!横顔も勿論好きだけど、俺はバックとかより正面からの方が好きなんだよ♡そうゆう性癖だから許して♡〗
「...ユイ?ユイ?ユイ!ユイ!」
〖はいはい♡そんなに大きな声で呼ばなくてもアナタのユイちゃんはここにいるよ〜目の前にいるよ〜♡ごめんね〜リムル♡今ちょっとお前の魂と接続中で可視化にスキルを割ける余裕がなくてさ〜ちょっと!ちょっとだけ待ってて。今の俺の声も聞こえ無いだろうけど、俺はお前と一緒にいるから♡そばにいるから♡〗
「どうしたんだよ。ユイ。冗談だろ」
「冗談だって言ってくれよ、今なら笑って許してやるから。なぁ!おい!ユイ!」
〖うんうん♡冗談だよリムル♡だってお前の目の前にいるもん。もんもん♡まぁ確かに黒い炎はただの演出でしかないから笑って許して欲しいな〜♡〗
「…………ウソ、だろ」
〖嘘だよ♡ふ〜♡耳にふ〜♡耳わかんないけど〜〗
「本当に、消えちゃったのか?」
〖消えてないよ♡一緒に逝こうってゆったじゃん♡〗
「嘘だって言ってくれよ、タチの悪い冗談なんだろ。なぁ〜〜ユイ!」
〖そうだよ♡タチの悪い冗談だよ♡ただの演出だからね〗
「………………ウソだって言ってくれよ。お願いだから」
〖 う そ ♡〗
「…………」
〖黙っちゃった。もう少し味わいたいけど流石にこれ以上は可愛いそうか。まぁそれはそれで唆るが〗
「俺をひとりにしないでくれよ〜」
〖 ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙でてる〜♡ドバドバでてる〜♡脳内麻薬がドバドバドピュドピュでてる〜♡そんなにださないでよリムル♡どうしてくれんだよリムル、俺がお前でしか満足出来ない身体になっちゃったら♡はあ〜疼くよ〜リムル♡犯されて、堕ちてしまいそうだ♡〗
…………てゆーか接続遅くね?リムルが受け入れてくれたから、もうちょい早いと思ったのに、あれれ?
俺言質取ったよね?
なんかNow Loadingがめっちゃながない?
なして?
《個体名ユイの魂を確認しました》
《告、こちらの声が聞こえますか?YES or NO》
ん?大賢者の声?
〖YES〗
《了、魂の確認にともない、魂の回廊の接続交渉を行いますか?YES or NO》
……交渉ね、なるほど。道理で接続が遅い訳だ。アンタが拒んでたのか、大賢者
〖YES〗
せっかくリムルに受け入れて貰えたのに、ちょっと萎えるんですけど〜
《了、交渉を開始します》
目の前に、イメージのチェス盤が投影される
椅子に座る俺と無表情のスライム
アンタが大賢者ね
とどのつまりアレだな。ここからが本番って訳だ
ロールプレイングといこう
《一つ、個体名リムル=テンペストと個体名ユイの魂の回廊の接続権、解除権をこちらが持つ。YES or NO》
交渉のコツは、如何に自分の要求を通すかじゃない
〖YES、条件の追加を要求〗
如何に相手に譲歩させるかだ
《了、確認します》
〖魂の回廊の接続権、解除権をそちらが持つ代わり緊急時を除き、常に一定量の魔素供給を要求〗
《問、緊急時の条件の確認》
〖個体名リムル=テンペストの戦闘時、または、魔素不足に伴う活動停止〗
《了、その案を承認します。》
魔素がないと、最悪命に関わるからね
《二つ、個体名ユイの保有するユニークスキル
〖NO、常時ではなく、そちらの要請に応じ、承認権と拒否権を認める物とする〗
《要、緊急時の要請の拒否権を認めない物とする》
〖緊急時の内容を確認〗
《個体名リムル=テンペストの戦闘時、
それは当然だな、リムルの危機は俺の危機
〖了承〗
《了、この案で承認します》
緊急時なんてそうそうこないだろ
《三つ、個体名ユイへの支援要請時、拒否権を認めない物とする。YES or NO》
〖NO、緊急時を除き拒否権を要求、また支援の詳細を確認〗
《解、個体名リムル=テンペスト、ユニークスキル大賢者に対し戦闘時、または主な活動時のスキル支援》
〖了承〗
リムルを助ける事に異論は無いよ
《了、この案で承認します》
《四つ、個体名リムル=テンペスト対し個体名ユイは害、または、あきらからな敵対行為をしない物とする。YES or NO》
……それはありえないな
〖YES、害、敵対行為の詳細を確認〗
《了、個体名リムル=テンペストの
なら、尚更ありえないな
《了、この案で承認します》
チェック。まぁこんなところか?塩梅は
《問、これら以上四項目の承認を行いますか?YES or NO》
〖YES〗
《了、四項目の確認を行います》
《一つ、個体名リムル=テンペストと個体名ユイの魂の回廊の接続権、解除権をこちらが持つ。代わりに個体名ユイに対し、緊急時を除き一定量の魔素供給を行う物とする》
《二つ、個体名ユイの保有するユニークスキル
《三つ、個体名ユイへの支援要請時、緊急時を除き拒否権を認める物とする》
《四つ、個体名リムル=テンペスト対し個体名ユイは害、または、あきらからな敵対行為をしない物とする》
《魂の回廊の接続に基づき、これら四項目を個体名ユイが保有するユニークスキル
《チェックメイトです》
〖!?〗
…………やられた
なるほど、魂を確認出来た時点で俺の解析は済んでいた訳ね
なにが交渉だよ、最初から騙すき満々だった癖に。この嘘つきスキルめ
お前の狙いは最初から、リムルに対して俺が危害を加えない様にする事だけ
他の三項はただの囮、俺を釣るための
拒否権や承認権なんて手に入れる気はサラサラ無く、手に入ったらいいな精神
ただ俺が交渉していた気になっていただけで、アッチはあぶく銭を手に入れた
騙された、文字通り手のひらの上で転がされた
完敗だ。流石は大賢者先生、知恵比べじゃどう足掻いても勝てないな
まぁ、リムルの為ってのはわからんでもないが
本当、主想いのスキルだこと
〖YES、リザイン、そちらの要求を呑もう〗
《了、交渉成立です》
白々しなぁ〜おい
ユニークスキル
《確認しました。魂の回廊の接続を開始します》
はあ〜あ〜余計な縛り結んじゃったな〜
まさかスキルに、大賢者先生に曇らせられるとは
曇り顔って自己摂取出来ないからな〜
どっかの変態悪魔は自分の絶望した顔も最高とか言ってたけど
俺は食指が動かないな〜
…………ハァ…ちょっと食休みしよう
現在公開可能な情報②
ユニークスキル
解釈次第であらゆる事象を縛ることができ、それにより恩恵を得るが、縛りを破ればそれ相応のペナルティが発生する。彼女のスキルの中で一番応用が利くのはコレ
リムルから言質を取る事で魂の回廊を接続しようとした
まぁ大賢者先生に邪魔されたが
赤ちゃんの頃に手に入れた。原因はストレス
TSオリ主転生者
初めて調理した曇り顔が美味過ぎて、ちょっと興奮しすぎた。大賢者先生にお灸を据えられ冷静に、というか萎えた
どっかの大賢者先生
今回のMVP
実はめっちゃ興奮していた。初めての外部からの接触で緊張and興奮してチェス盤を出してしまったし楽しんでいた。リムルの記憶に交渉中はチェスをする記憶が聖典に記されていたため。別に彼女を警戒していた訳では無い。そもそも警戒しているなら魂の回廊を接続しようとしない。つまり茶番であり彼女は手のひら上でコロコロ転がされていただけ。272手でチェックメイト
そりゃ原作がそもそもチートなんだからそのぶっ壊れ筆頭先生にたかだかTSオリ主転生者程度が勝てる訳がない
(ヾノ・∀・`)ムリムリ
ちなみにチェスを観ていたどっかの黒い竜は「我もやりたい!」と言っていたが、自分が殺した相手にどの面下げて頼めばいいのかわからなくて悩んでる。実は覚えていた。まぁ後輩ちゃんを怒らせた原因だしね(´▽`) '` '` '`
どっかの寂しんぼスライム
興奮した彼女の悪ふざけで軽いパニック状態。
病み度が進行?
大賢者先生に無視されていた訳では…………ない。
だって思考加速してるから現実ではそんな時間経ってないし。交渉と魂の回廊の接続にキャパを割いていただけだし。チェスに夢中になっていた訳じゃないし。
だからそんなに怒らないであげてね