転生したら幽霊だった件……なお性癖は曇らせ愉悦 作:性癖拗らせ愉悦部
現実逃避とは文字通りただの逃避であり
いつか現実に目を向ける時が来る
だが、行き止まりに辿り着いても
目を逸らし続けたのなら、それは
By 逃げるな〜!の神
6話・・・無自覚ってタチ悪いよね〜
───嘗て、黒の剣姫と呼ばれた冒険者がいた
───その者は天災と恐れられる黒き竜に挑み
───散った。が
───幸か不幸か、彼女は魂のみで現世に留まり
───数百年後の未来で
───とあるスライムと出会った
───しかし
───彼女が魂のみの状態になってから
───自我を取り戻すまで
───二百年以上の時が経過していた
澄み渡る青空の中、洞窟を抜けた俺とリムルは森の中を歩いていた
「久しぶりのシャバだな~。ヨシ!お約束のアレやっとくか。アレ」
「アレ?…あぁ~アレね。わかった。やるか」
お互いに顔を見合わせる。せ~の!
「「あ〜!空気が美味い!(な)(ぞ)」」
あっ、語尾揃わなかったか。残念
「フハハハ!まぁお決まりだよな〜」
「コレだろうなとは思ったよ。俺もやろうと思ったたし」
「気が合うねぇ〜リムル」
「まぁ誰でも同じ事考えるだろ」
それはそう。しかし
「やっぱり外は森になってたか」
「ユイの言った通りだったな。一面緑!The 森!つってな!」
「森、か」
「どうした?」
·····ちょっと感傷に浸ってただけだ。
本当に、何もかも無くなっちゃったんだなって。数百年位経ってるんだし、当然か。切ないもんだ
「んにゃ。なんでもない。それより洞窟を出たけど、コレからどうする?」
リムルが国造りをしたのは覚えてるけど、内容とゆうか、それまでの過程があやふや何だよな〜。写真にモヤがかかったみたいな感じだ。なんでだろ?アニメや漫画も覚えてる筈なのに。原作は……原作?…………なんだろう?考えない方がいい事を考えてしまった気がする
「そうだな〜·····さっき人がいる事は確認出来たし、急いで人里を目指すつもりはない。とりあえずこの森をブラブラ散策してみないか?探検みたいでちょっとワクワクするんだよ」
確かにリムルの顔が心做しか興奮している様に見えなくもない。ぶっちゃけスライムだから表情がわからないが、俺はスキルで魂の喜怒哀楽を感じ取れるから問題無い
「そうか。じゃあそうするか」
(……まぁ。今は深く考えないでおこう)
この時、思考を放棄してしまった事を、後に俺は後悔することになる
··········取り返しがつかなくなった、その時に
◇
森を散策する事に決めた俺達は現在、森を満喫していた
花を見つけたり
「見ろリムル!ポピーだ!ポピーがある!んぅ〜ん良い香りだ〜」
赤いけど、それって本当にポピーなのか?
「花が好きなのか?」
意外と女の子らしい趣味でもあるのだろうか?コイツ基本男勝りだからな
「いや全然」
「おい」
じゃあなんだったんだよ。今の反応は
「ノリ」
「ノリかい」
そんこったろうと思ったよ。やっぱりノリと勢いで生きてる様なヤツだなお前
木の実を見つけたり
「知ってるかリムル?実はこの世界には、あの有名なフルーツが存在しているんだ」
「ほう?それは?」
なんだろう?リンゴとかミカンとかか?
「柿だ」
また絶妙なラインだなおい
「おっ。ちょうどいい所に。柿の木さん、オタクの子をいただきます」
「言い方」
間違ってはないけど
「ほれ。リムル」
「サンキュー」
いや、嬉しいんだけどさ、俺味覚ないんだよね。
どうしよう…………ん?まてよ?
「いただきます」
……ひょっとして
「渋柿じゃないといいな」
「嫌な事言うなよ」
「悪い悪い。で?どんな味だ?」
ユイ、お前もだろ?
「……この酸味、そして硬すぎない食感」
「ゴクリ」
「うん!マズイ!」
「マズイんか〜い!」
いやまぁわかってたけども
「そもそもお前も味感じねぇだろ!幽霊じゃねえか!」
「あれれ?バレちゃった?」
「バレバレです」
スキルの練習をしたり
「何やってんだ?リムル」
「スキルの練習中」
「それが?」
粘糸鋼糸の練習で木から宙吊りになっている俺を見てユイが不思議そうな顔をする。
フッフッフッ。こうゆう何気ない練習が後々役にたったりするんだよユイ君。ん?何だアレ?こっち見てるな
「ユイ。アレ何か知ってる?」
「アレ?」
ユイが俺の言葉で後ろを振り返る
「あぁ〜アレは牙狼族だな」
「牙狼族?」
狼?確かに日本狼っぽいような、そうじゃないような?あ、逃げた。なんだったんだ一体?
「……まぁ、所詮Cランクの魔物だしな。当然か」
ユイが逃げて行った牙狼族を眺めながら言う。
まるで可哀想な物を見る目で。てゆうかランク?
「ランクって?」
「あぁ。冒険者同様、魔物もランクで分けられてるんだ。あくまで目安であってそれが全てって訳じゃないがな。ざっくり下からFEDCBAまであってな。プラマイとか説明するとややこしくなるからおいおいな」
「へ〜本当にゲームみたいだな。じゃあさっきの牙狼族ってのはCランクって言ってたしそんなに危険じゃないって事か?上から三番目だぞ?」
「……まぁ。リムルにとってはな」
ん?俺にとっては?
「ちなみにスライムはFランクだせ!」
ユイがグットサインをしながらこっちを見てくる。
うるせぇいやい!雑魚って言いたいのかコラ!
粘糸鋼糸を外して木から降りる
「じゃあ俺は愛くるしい無害なスライムって事だな!」
「……カワユイ。まぁ愛くるしいのは間違ってないな。無害かは別として」
「無害だろ?どう見ても?」
こんなに愛くるしいスライムだぞ?
「……そうだな」
やっぱり何故か言い淀むなコイツ?何がそんなに釈然としないんだ?
「ん?」
「どうかしたか?」
「何かの集団が近づいてくる」
集団?
「冒険者か?」
「ん〜いや、たぶん違う。あっ、来たぞ」
「んぅ?」
ユイが指し示す方向を見る。そこには確かに集団と呼ばれるに相応しい数がいた。だが
「強き者よ。この先になにか用事がおありですか?」
ゴブリンじゃねぇか!てゆうか強き者?
「そんなもの俺は感じないけど?……ハ!まさか!?」
ユイの方を見る。
アレ?お前なんか浮いてね?
「ん?どうしたリムル?」
「ユイ。……お前、まさか」
「…………は!まさかの俺!? it's me?」
まさか!?ユイが強力な魔物だったってゆうのか!?
《否、違います》
あっ。やっぱり
「大賢者が違うって」
「でしょね。知ってた」
ノリの良い奴め
「やっぱり俺にはそんなもの感じないけど?ユイは?」
「…………さぁ」
「?」
「ご冗談を。そのようなお姿をされていても、我々は騙されませんぞ!」
やっぱり俺のこと?まぁいいか。それよりまずは
「自己紹介からだよな」
ユイの時は失敗したからな。リベンジマッチといくか
「自己紹介?今?」
社会人たるもの、第一印象が大事なのだよユイ君
「お前の時のようなヘマはしない。こうゆう時の為に発声練習をしていたんだ。黙って俺の背中を見ていなさい。ユイ君」
「……背中」
「今お前どこって思っただろ?」
「それではどうぞお願いします!リムルさん!」
コイツ!まぁいい。オッホン。では
「はじめまして♡俺はスライムのリムル♡悪いスライムじゃないよ♡」
スライムの可愛いさで無害さを全力でアピールするんだ!
「「「…………」」」シーン
「…………」
ゴブリン一同、そしてユイが黙る。やべ、ミスった
「リムル」
「はい」
お願いします!出来ればスルーしてください!
「俺はお前を友人だと思ってる」
「はい。俺もです」
「だからこそ一言言わせてくれ」
「はい」
「……そのネタがゴブリンに伝わる訳ないだろ」
「はい。すみません」
《……フッ》
閑話休題
俺とユイは自己紹介の後、ゴブリンの村に案内された。
粗末な村だな〜ボロボロだ。そして今俺達はゴブリン村の村長と息子と向き合っている。なんでも俺達に願いがあるとか
「実は、ひと月程前我らの神がお姿をお隠しになられたのです。そのため近隣の魔物が縄張りを求め、この地にちょっかいをかけ始めまして」
村長が現状を話す。
神って、ヴェルドラのことか?守り神みたいになってたのか。ちょっと申し訳ないな
「神、ねぇ〜」
ユイが胡散臭そうなモノを見る顔をする。
神とか信じてないのか?幽霊だし。一応、お前の仇でもあるわけだし。そうゆうのを直感的に感じているのだろうか?
「なにか思う所があるのか?」
「いや。俺にとって神は都合のいい時に信じて、都合の悪い時に八つ当たりする存在でしかないからなと思って」
「ほんとに都合のいい存在だな!」
「あの?どうかされましたか?」
うるさかったか
「あ〜いやすみません。ちょっとユイと話してただけで」
「はて?ユイとはどなたの事ですか?」
あぁ、そういえばユイのこと紹介してなかったな
「俺の隣に居るコイツのことです。紹介してませんでしたね。すみません」
「?貴方様の隣には誰もおりませんが?」
「…………え?」
一瞬、身体が寒くなった様に感じた。
そんな筈はない。だって、ユイはさっきまで確かに俺の隣に居たはず
「ユイ!」
慌ててさっきまでユイが隣に居た場所を見る
「ん?どした?」
そこには確かにユイが存在していた。
よかった、消えてなくて。ビビったじゃないか。ん?じゃあどうして村長達はユイの存在に気づいてないんだ?
「ユイ。お前、なんで、村長達に見えてないんだ?」
もしかして、幽霊だから俺以外に見えていない、とか?いや、それだと何で俺だけ見えるんだよって話しになるか
「あぁ〜可視化を解除してるからな」
「可視化?」
「そうそう。俺の実体化には正確には二種類あってな。可視化と実体化の二種類な。俺はそのONOFFを任意で選べるんだよ」
「なるほど。それで村長達に見えてないのか」
そうか。俺だけに見えてた訳じゃないのか。残念。残念?
「それでゴブリン達と出会った時から、ゴブリン達への可視化を解除してたんだよ」
「あぁ〜。だからさっきから浮いてたのか」
「いや、それはただの気分だ」
「気分かい」
まぁよかったよ。お前が消えたわけじゃなくて。
……ちょっと待てよ、それって
「つまりリムルは、さっきから虚空に向かって喋っているように見えているって事だ」
「早く言えよ!」
マジで早く言えよ!俺が痛いスライムみたいになっちゃうだろ!
「あの?本当にどうかされましたか?」
マズイ!村長達が本気で心配し始めた!
「早く出てこいよ!てゆうか何で可視化OFFにしてるんだよ!」
「いやほら、俺ってシャイじゃん?」
「知らねぇよ!早くしろ!」
「はーい」
気の抜けた返事をしたユイが可視化をONにする。全く
「おや?貴方様は?」
急に現れたユイに村長が問いかける。
よく驚かなかったな。普通驚かないか?
「俺はユイ。幽霊のユイだ」
「あの?ユイ様は貴方様とどういったご関係で?」
俺とユイの関係か。一言で表すなら友人だけど、それを直で言うのは恥ずかしいな
「俺はこのスライムの守護霊みたいなもんだ」
守護霊て。幽霊だし間違ってはないかもだが
(俺お前に取り憑かれてたのか?)
(憑いて行っていいって言ったろ?)
確かに言ったけども!そうゆう意味!?
「おぉ!流石は強き者。貴方様ほどの強きお方となると、守護霊様がおられるのも納得です」
納得するのかよ。てゆうかさっきから言ってる強き者ってなんなんだよ?
「俺ってそんなに強そうに見えます?ただのスライムですよ?」
「ハハハハ、ご謙遜を。ただのスライムにそこまでのオーラは出せますまい」
オーラ?そういえばユイが冒険者のパーティーを見た時、そんな事を考えていたような
《告、オーラとは》
「ユイ、オーラって何?」
《…………》
ん?大賢者、何か言ったか?
《否、なんでもありません》
なんか拗ねてない?
《否、気の所為です》
……そうか
「オーラってのは魔物とかから漏れ出る魔素の事だよ」
「魔素?漏れ出る?」
「そうそう。上位の存在であればある程、保有する魔素量が多くなるからな。どうしても漏れ出ちまうんだよ」
なんか嫌な予感がしてきた。俺そんなの気にしたことねぇよ
(大賢者、視点を切り替えろ。自分を俯瞰して見せてくれ)
《了、視点を切り替えます》
ズヴヴヴン
(うっわ!?ダダ漏れじゃねぇか!)
(ダダ漏れだったよ?)
(だから早く言えよ!)
だからお前ずっと釈然としない顔してたのか!言えよ!
(ごめん。なんとかなるかなって)
(なってねぇよ!ゴブリン達めちゃくちゃ怯えてるじゃねぇか!)
(そう、その怯えが重要でな。強いオーラは魔物除けになるんだ。実際、牙狼族も逃げてっただろ?)
(言い訳するな)
(はい。すんません)
まぁ気づかなかった俺が悪いんだけども。とゆうか
(本当にあの冒険者達よく気づかなかったな。お前が驚いてた理由がわかったよ)
(それは言わないでくれ。先輩冒険者として恥ずかしいとゆう何とゆうか、居た堪れない気持ちなんだ)
ユイが手で顔を隠す様に覆う。
本当に恥ずかしいんだな。兎も角まずはオーラを引っ込めるか。ふん!あ!引っ込められた
「俺のオーラにビビらす話しかけてくるとは、お前達は中々見どころがあるな!」
(なんの見どころだよ!)
「おぉ、我々を試されていたのですね」
「そ、そうだぞ!」
「フッ、フフッ、フフフッ」プルプル
おい!笑うな!聞こえてるぞ!
「それで、お願いと言いますのは」
村長の話しをまとめると、さっき見た牙狼族から村を守ってほしいらしい。百匹の群れから。そしてこっちの戦力はゴブリンが約六十にスライム一匹と幽霊一人?字面だけだと戦力差が絶望的だな〜。無理ゲーっぽい
(どうするリムル?俺は別に構わないけど)
ユイは助けるのに乗り気らしい。
まぁお前はそう言うだろうな。ただ、今のままじゃよくない。本当は俺もユイと同意見だが
「村長。一つ確認したい」
「リムル?」
悪いなユイ。こうゆうのは少し体裁を整えなきゃいけないんだ
「俺達がこの村を助けるなら、その見返りは何だ?お前達は、俺達に何を差し出せる?」
「リムル」
ユイがこっちを見つめてくる。まるで俺の真意を探る様に
「悪いなユイ」
「……いや、大丈夫だ。そうだよな。俺達は別に慈善事業者じゃないもんな」
どうやら俺の真意は伝わったらしい。何も言わずともわかってくれるってのは、嬉しいもんだ
「我々の忠誠を捧げます!我らに守護をお与えください!さすれば我らはリムル様達に忠誠を誓いましょう!」
村長達が頭を下げてくる。
なんのかんの言って、俺は頼まれごとに弱いんだよな〜
「フッ。どうする?リムル?」
ユイがそんな事を聞いてくる。わかってるくせに。コノヤロー
……茶化せる雰囲気じゃないな
幽霊のお約束ドッキリでリムルから曇らを摂取出来たとはいえ、こうして誰かの命が危機に陥ってるってゆうのは、な
あ!リムルの曇り顔はスゴく美味しかったです!デス!ご馳走様です!俺が本当は自分にしか見えてないんじゃないかって焦ったあの表情!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙美味!!本当はワインの様に舌の上で転がすよう堪能したかったけども、そうゆう雰囲気じゃなくなっちゃったからな〜
思い出した思い出したよ。そうだよゴブリンだ。最初に仲間になったのは。冒険者達しかり、ゴブリンしかり、やっぱり記憶が抜け落ちてる?いや、俺はスキルで記憶力は良いはずなんだけどな。なんでだろ?う〜ん…………わからん
まぁ兎も角、俺もゴブリン達を助ける事に異論は無いよ。元冒険者だし、人助けは嫌いじゃない
「村長。一つ確認したい。俺達がこの村を助けるなら、その見返りは何だ?お前達は、俺達に何を差し出せる?」
アレ?ひょっとしてリムル助ける気無い感じ?いやそんなはずは………………あぁ〜はいはい。なるほど、そうゆう事ね。素直じゃないとゆうか。確かに元エリート社会人だね、リムル
「お前達の願い。暴風竜ヴェルドラに代わり、このリムル=テンペストが聞き届けよう」
…………暴風竜?
アオーン!
牙狼族の遠吠えにゴブリン達が怯える
「お、お前達。落ち着きなさい」
そうだぞ。怯える必要なんかない。だってここには俺達がいるんだ。見た目は頼りないかもだけど
「ビビる必要はない。これから倒す相手だ」
「で、では」
皆んなうろたえているな。まずはゴブリン達を鼓舞して指揮を高めないとな
「お前達の願い。暴風竜ヴェルドラに代わり、このリムル=テンペストが聞き届けよう」
「あぁ、ありがとうございます」
ゴブリン達が頭を下げてくる。
よせやい恥ずかしい。そうゆうのは勝ってからにしてくれ
「ユイもいいよな?って、聞くまでもないか」
わかってる事だし
「…………」
「ユイ?」
ユイから返事がない。押し黙っているとゆうか、考えているとゆうか、どうしたんだ?
「ユイ?どうした?」
「……暴風竜?」
しまった!?ユイの前でヴェルドラの名を口にしてしまった!どうしよう?いやでも殺された竜の事はよく覚えてないって言ってたし、どうなんだ?
「えっと、その、な、ユイ。だから〜その」
「……暴風竜」
ユイが不思議、というより何か疑問がある様な顔をする
「何か引っかかるのか?」
「いや、知ってる。知識としては、知ってる筈なんだか」
「だが?」
「……遠い昔、どこかで聞いたような」
「昔って、生前の事か?」
「たぶん。よく思い出せないんだよなー。なんでだろう?」
「なんでって聞かれても」
(ヴェルドラ!お前ユイに何したんだよマジで!?)
「ゴブリンを助ける話しだったな。俺は構わないぞ」
「あ、あぁ」
なんなんだ一体?
《告、個体名ユイの記憶が不安定なのは、魂が破損している為と推測します》
(魂が破損している?)
《是、魂の回廊の接続時、個体名ユイの解析は完了しています。その結果、個体名ユイの魂が破損している事を確認しています。記憶が不安定なのは恐らくその為です》
(破損って、どのくらい?)
《凡そ、99%です》
(……は?)
99%!?じゃあ今のユイって
《故に、個体名ユイの魂は約1%しか残っておりません。その為、魂の回廊の接続時にも細心の注意を払いました》
だからあの時反応がなかったのか
(ありがとな、大賢者)
《……了》
1%って、なんだよ、それ
晴空の下、暖かいはずなのに俺の心は冷え切っていた
(じゃあ、ユイがやけに幼いのって)
《告、魂が破損している為の可能性は大いにあります》
(……そうか)
見た目と言動が合ってないとは思ってた。でも
(何か、魂を回復する方法はないのか?)
《解、現状、消失した魂を回復する手段はありません》
(…………)
なぜ魂が1%しかないのか
なぜ幽霊になったのか
なぜ
疑問が沢山溢れてくる
俺はまだ
ユイについて
何も知らないのかもしれない
TSオリ主転生者(仮名ユイ)
あ〜れれ〜?ちょっと記憶がお〜かし〜ぞ〜?
意図していない曇らせ察知スキルZERO〜
とある羽付きトカゲの発言だと街を滅ぼしたのは三百年以上前らしいけど、どうして自我を取り戻すのに二百年以上かかったんだろうね?ちなみに記憶が不安定、定着しづらいからこそ百年近い孤独に耐えられた。普通に考えて人の精神、魂がそれだけの孤独に耐えられるはずが無いと思うんだよね。竜じゃあるめぇし
何も知らないスライム
逆に貴様は何を知り得るのだ!
大賢者先生
チェスやってただけなのに感謝されて、ちょっと罪悪感を学んだかな?魂の回廊の接続権と解除権を手に入れたのは彼女の安全を考慮してのこと。もし仮に大賢者が接続をせず彼女がした場合、本当に冗談じゃなくあの時消えていた可能性があった(><)つまり先生は命の恩スキル?
曇らせとゆうのはね、何も本人が意図して起きるだけの物ではないんだよ。それはも〜う無自覚に、じわじわとね〜