仗助「完璧な学園生活っすね〜ッ、女子高生しかいないって点に目を瞑ればよォ〜ッ」   作:カブライニキ

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ジョジョは書いてて楽しい


第二話 杏山カズサ 

 

 

私には、仗助という幼馴染がいる

 

フルネームは東方仗助。

リーゼントにちょっとイカつい装飾品。

側から見たらヤンキーとか不良に見られちゃうかもしれないけど、本当はすごく優しくて頼りになるやつ。

 

最初に出会ったのは、確か小学校の頃だった。

転んで泣いてた私を、仗助は『直して』くれた。

 

中学校もわざわざ同じところを選んで、修学旅行とか、遠足とか、一緒に回れるところは全部一緒だった。ストーカー?いやっ、そーいうことはなくて..その......

 

うう...ま、まぁ......確かに、好き。

たまに怪我を直してくれたり、どんなに付け回っても私のことを嫌がらないところとか......さっきも言ったけど、すごく優しいところが......本当に、好き

 

 

「......ずごご......」

 

「カズサちゃん?」

 

 

「諦めたまえ、仗助が入学してからずーっとこの調子だよ」

 

 

そんなことを考えながら、私はジュースを啜る。

中身はもう無いけど、どうにか気を落ち着かせるためにストローで空気を吸ったりして遊んでいた

 

......私は仗助より一歳年上。学年も一つ。

 

 

「はーぁ......」

 

 

「おお、またため息」

 

 

もしも仗助が年上嫌いとかだったらどーしようだなんて本人に聞いてすらいないことを悩んでる。

 

「......あ、仗助」

 

 

「っ!!!!!」

 

 

「フェイクだよ」

 

「......ぶっ殺されたい?」

 

「流石は『キャスパリ「そっちで呼んだらぶっ飛ばすって言ったよね!?!」

 

 

悩みはもう一つ。そっちは前から悩んでる

中等部だった頃の私はー...その...ちょっとグレて不良まがいのことをやってた。

 

それを仗助に知られたくない、って......思ってる。なんでかな......

 

 

 

「......帰る」

 

 

せっかく相談に乗ってくれるって部活のみんなが来てくれたのに、結局なんの悩みも相談できないままフラフラとカフェを出た。

 

昨日からずっっと頭の中から仗助がいなくなってくれない。

 

もしかして、私卒業するまでずっとこんな「先輩ィっ!!」「うにゃあっ!!?!」

 

 

へっ、変な声出たっ!!

 

 

「うっス!」

 

「うっす、じゃ無いって...こっちは心臓飛び出そうになった......」

 

 

「昨日先輩にビビらせられたっスからね、今日のビビらせ勝負は俺の勝ちってコトで」

 

 

っ......まーた屈託のない笑顔を......こいつは......

 

 

「......バカ!!」

 

「っで!!?なんでっスかァ!?ひっぱたかなくたって!」

 

「ばーか......かいしょーなし」

 

 

やば......

絶対今、みせらんない顔してる......

 

 

やっぱり......好きだなぁ......

 

 

 

____________________________________

 

 

 

「ふあ〜あ......」

 

 

カズサの乙女心など知る由もなく大欠伸をこいているのはこの男。東方仗助

 

ちなみにあくびの理由は、昨日遅くまでテレビゲームに明け暮れていたためである。

 

 

今日も高校へと向かうために家の扉を開けると________________

 

 

「おはよ、仗助。学校行こ♩」

 

「せ、先輩?家逆っスよね......?」

 

「まぁまぁ、仗助ってほっといたら中等部校舎とかいきそうだな〜って」

 

 

仗助が開けた扉の先には、いつも通りの笑顔を浮かべたカズサがいた。

わざわざ学校とは逆方向の仗助の家まで迎えに来てくれたのである

 

 

「だからって迎えに来るこたぁないでしょ......」

 

「迎えに来てくれた人に対していうセリフじゃないよねーぇ?」

 

 

「......あざっス」

 

「はい、よろしい」

 

 

 

カズサが仗助へ向ける感情に気づくのは、いつになるのか東方仗助

 

 

 

 

________________________________

 

 

「……お客さん珍しいですよぉ〜っ、『エデン条約』締結前の……あー…ちょっとばかりピリピリしたトリニティに来るお客さんなんて滅多に……」

 

 

「これも仕事なんでな。ところで、これから行く『杜王町』で事件が起こったりしていないか?」

 

 

綺麗に整えられたタクシーの中、1人の白いスーツを纏った大柄の男性がロボットの運転手へ質問した

 

 

「事件……は特に耳にしませんね……あいにく私も杜王町に車を向かわせるのは久々でして……」

 

 

「……そうか、変なことを聞いて済まなかった」

 

 

そういい、男性は窓の外へ視線を向ける。

その眼光は鋭く、それと同時に優しさを孕んでいた

 

 

「『アロナ』」

 

『はい!先生!そろそろ到着ですね!』

 

男性はタブレットを手に『誰かの名前』をつぶやく。するとタブレットから幼い少女の声が響いた。

 

そんなトンチキなことをすれば運転手に怪しまれるだろうに、なぜか運転手は反応を示さない。

それどころかラジオから流れてくる『杜王町レディオ』の音楽に耳を傾け、鼻歌なんか歌っている

 

 

「……やれやれ……面倒なことにならなきゃいいんだが…な」

 

 

 




猫ちゃんは嫉妬じとじとしていますね
猫草w

この物語は『エデン条約編』からスタートします

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