宇宙猫文明ダイス(テスト)スレ・小説版   作:フィークス2号

30 / 33
 登場キャラクター

【王様(ジョン・ギアリー)】
『にゃんこ王国』の王様。
シンディックの捕虜返還に対して、自分の対応が本当に正しかったのか不安。
ご先祖様に相談したり、王妃様と話をして悩みを共有している。


【レイヴン】
『にゃんこ王国』のエイリアン対策室の室長。
黒猫で普段は貴族訛りの言葉を話す。
「私も流石に、TPOを弁えて普通に喋る時もあるよ」
と流暢な標準語で唐突に喋り、周りを困惑させる。

【マカダムス】
エイリアン学者。
無駄に権威があるので、王様や【レイヴン】も扱いづらいらしい。

【『シンディック指揮官』】
シンディックの軍人。
タルタロス星系で王国艦隊と別れた後、一旦故郷の首都惑星に戻った。

【オールマインド】
??????
??????
便宜上、『フェザーニアン』らしい?


第9話 王様の帰還と自由な報道

 

 にゃんこ王国 フェザーン星系

 

 

 にゃんこ王国の王である、ジョン・ギアリーが故郷……と言ってもフェザーンに無事帰還した際に、にゃんこ王国民は艦隊の帰還を当然歓迎した。

 

 しかし、シンディックエイリアンを一度は大量に確保したにも関わらず、一匹も残らず全て返してしまったことは当然ながら否定的な反応をされた。

 

 この国王の捕虜に対する反論として、

 『シンディックエイリアンの捕虜の中で、面倒を見れる数の捕虜は連れて帰るべきだったのでは?』

 という趣旨の主張が取り上げられたのである。

 

 これらの意見はエイリアン学者のセティン博士が主張したものであるが、それに対して『エイリアン対策室』のトップである【レイヴン】室長は、このように反論している。

 

 「シンディックエイリアン捕虜の中で面倒を見れる数だけ連れて帰るという意見は、私も強く支持する。

 そして私はそれを実行し、0匹のシンディックエイリアンを連れて帰ったのだ。

 

 確かに、その気になればもっと多くの数のシンディックエイリアンを連れて帰ることができたが、我々は彼らを鯨偶蹄目……牛に近いエイリアンと誤解しており、あの時点では連れて帰る最中に死亡するシンディックエイリアンが出る可能性があった。

 

 今回の出兵はシンディックエイリアンの調査が目的であった。

 しかし、そのシンディックエイリアンの調査は、フェザーン以西にある西方宙域での安全確保を達成する為の手段である。

 それ故、手段に固執せずに西方宙域の安定を図る為にシンディックとの友好関係を重視したことは、道理にかなった選択であったと私は考える」

 

 

 このような声明を、【レイヴン】室長は記者会見の際に発表した。

 

 多くの者達は、この【レイヴン】氏の主張が妥当か否かについてその賛否を話し合っていたが、彼に親しい一部の猫達は

 

 『あいつ普通に喋れたんだ……じゃあ普段の貴族言葉なんなんだよ!?』

 

 と混乱ばかりしていたという。

 


 

 

 ドクター・マカダムスはつい先日まで激怒していた。

 彼は自分をエイリアン学を含む、あらゆる科学的権威者であるという辞任があった。

 にも関わらず、ジョン・ギアリー王は彼をシンディック宙域で調査を行う科学者に選ばなかったのだ!

 

 この決定にはドクター・マカダムスは激怒したが、王の「今回の調査はとても危険が大きい」「我が国は優秀な人材をあまり失ないたくない」との発言から渋々納得した。

 

 そして今、王国艦隊は帰還してシンディックエイリアンの様々なデブリを持ち帰り、それらの品々の一部をマカダムスは調査していた。

 

 

 マカダムスの手元にあったのは、半透明の色鮮やかなガラスで出来た筒のような物であった。

 その構造は基本的に円形の筒状の形をしており、途中から鮮やかな曲線を描いて先が細くなっている。

 そしてその先端部分は穴となっており、物によっては蓋?などが付いていた。

 

 「これは……光を当てると煌めく。それにこのガラス細工には、非常に古い製法で作られた素材が使用されている。

 間違いない!このガラス細工はシンディックの芸術品、それもとても高価な美術工芸品だ!」

 

 マカダムスはきっとこれが、シンディックの貴族や王族が使用する、高価な品々であると確信した。

 

 その証拠にこれらの一部の品々からは、シンディックの貴重なDNAが検出された。

 このDNAは『にゃんこ王国』の宙兵隊(兵士)が採取した、

 ・生きているシンディックの体液(尿液とか汗とか唾液とか)

 ・ごくわずかに残された彼らの体毛の抜け毛

 ・同意を得て提供してもらったその他の遺伝子情報

 それらと同一のDNAが検出されたことから、今度こそ間違いなくシンディックの体液……それも口の唾液が付着していることから、シンディックが身に纏っていた鯨偶蹄目の死体のような勘違いでは断じてない!

 

 そして、このシンディックの超高価な芸術的ガラス細工を、マカダムスは学会で発表することを決意した。

 

 

 


 

 シンディックのガラス細工に関する調査報告書

 

 

 執筆者

 

 にゃんこ王国所属

 エイリアン研究家

 ドクター・マカダムス

 

 今回の王国艦隊が回収した、爆発物や機雷に偽装した謎の『ナニカ』に対して、私は一つの結論を出した。

 

 これはシンディックエイリアンの貴族、王族などの高位の身分のものが使用した、特別な食器である。

 

 その根拠として、複数の点が挙げられる

 

 

 1.一目でその美しさがわかる、芸術的かつ輝かしい見た目であること。

 この美しいガラス細工を見たものであれば、最初は警戒感を抱いても最終的にその輝きに好奇心を惹かれるだろう。

 シンディックや猫族、種族を超える普遍的な美しさが感じられるこの芸術品が、高価な代物であることは疑いようがない。

 

 

 2.使用される素材が伝統的だが、普段使いする上で不便であること

 日常で使用する際にはガラス素材の食器は割れやすく、耐久面で不便であることから、特注品であることが推察される。

 よって、このガラス細工は貴族階級にのみ使用されていると推測するのが妥当である。

 

 また、このガラス細工には他にも古代の素材として使用される「紙」が貼り付けられており、そこには様々な美しい模様や絵が描かれていた。

 美術的、芸術的な要素があることもさながら、太古の時代に使用された「紙」は、その耐久性の低さはガラスよりも脆い。

 その為に『にゃんこ王国』では情報媒体として紙は使用されなくなり、情報媒体の電子化が急速に進んだ。

 

 我々と同等、あるいはそれ以上の技術を持つシンディックが、情報媒体の電子化を行なっていないとは考えられず、紙類の生産も我が王国と同様に劇的に下がったはずである。

 

 それにも関わらずこのガラス細工に「紙」と「ガラス」が使用されているのは、これが歴史ある伝統的な美術品であり、それら二つの素材なしでは価値が損なわれるからであろう。

 

 3.洗浄のために非常に強力な薬品を使用していること

 このガラス細工を調査したところ、殺菌・消毒作用が非常に強力であるものの、扱いを間違えば生命にとって有毒ともなりうる液体で洗浄を行なっていることが発覚した。

 

 この毒にもなりうる消毒液は、病原菌やウィルスによる疫病を防ぐ目的で古代のシンディック社会で使用されていたと予測される。

 この消毒液を古代から現在まで使い続けている点にも、シンディックの伝統的な工芸品の洗浄作業が継承された名残であると推測される。

 

 この消毒液の毒性は非常に強く、勇気ある複数の宙兵隊員がシンディック調査の為に自発的にこの消毒液を接種したが、以下の現象が確認された。

 

 1.軽度の意識障害

 2.躁鬱症状の確認

 3.呼吸数の低下

 4.肉体的震え

 5.頻尿症状

 6.強烈な頭痛

 7.嘔吐症状

 

 これらの深刻な悪影響が確認された。

 

 この宙兵隊の隊員達は後に、医療チームによる適切な処置により一命を取り留めた。

 しかし、残念ながら一部の隊員には深刻な後遺症が確認されており、

 

 「あのガラスの中にあった液体、マタタビジュースみたいな感じで美味しかったから、また飲みたいんぬ」

 

 などの発言していることから、脳機能にも影響を与えたのではないかと現在経過観察が続いている。

 

 この消毒液は腐敗した果実類を流用したものである事が調査でわかっており、現在は動物実験などを行なっている。

 

 この消毒液の割合が15%を超えると危険である。

 しかし、この消毒液が密封されて洗浄中であるガラス細工には、消毒液の混合割合が15%を超える割合で使用されている物も確認されており、普段使いの際にこれほどの劇物を使用するとは考えにくい。

 

 

 結論

 

 これらの『シンディックのガラス細工』に関する情報から、私はこれらを

 『極めて高位の身分のものが使用する、高価かつ多くの手間暇をかけて生産、洗浄、などが行われる芸術的な食器類』

 であると見抜いたのである。

 

 

 

 

 


 

 シンディック首都惑星

 

 『シンディック指揮官』は久々に自分の家に帰り、無事に生還した親友や彼の仲間を招いて、帰還祝いのパーティーを開いていた。

 

 そして『シンディック指揮官』の家の床には、『にゃんこ王国』では高価であり貴重と評価されているはずの『ガラス細工の美術品』が乱雑に転がっていた。

 

 「あー、もう提督……飲み終わった『酒瓶』はゴミ箱にしまってくださいよ。

 せめて、床に置くとしても一箇所にまとめておいて下さいってば。」

 

 年下の同居人には、文句を言いつつも久々に帰ってきた『シンディック指揮官』とその戦友達の顔を見れて、どこか嬉しそうだった。

 

 「今日くらい良いじゃないか、ユリアン。

 私はこの酒達に実は酷いことをしたんだ。リンボー星系で猫型宇宙人を出し抜くときに、手当たり次第に物やゴミをばら撒いて気を逸らしたんだが……。

 私はあろうことか、まだ中身の入ってる飲みかけの『酒瓶』ですら捨ててしまってね。

 『酒』は我々人類の友だ。そんな友を見捨ててしまった罪悪感から、再開できた友人である『酒』とこうして友好を深めて……」

 

 『シンディック指揮官』はどこまで本気かわからないよう態度で、同居人に言い訳をした。

 

 「再開した友人との友好を深めるなら、キャゼルヌ少将やラップ中佐、アッテンボロー少佐とも深めたらどうですか?」

 

 「キャゼルヌは高額なゼッフル粒子を使い切った事で怒るし、ラップ中佐の顔は士官学校の頃からの付き合いでもう見飽きた。

 アッテンボローはずっと同じ艦に乗ってて、毒舌を耳にタコができるくらい聞いたからなぁ…‥」

 

 『シンディック指揮官』がそう漏らすと、同居人は言った。

 

 「それじゃあ、フレデリカさんとお話ししてみては?」

 

 「えぇ……あぁ………うーん」

 

 『シンディック指揮官』の歯切れの悪い態度を見た同居人は、キャゼルヌ夫人やラップ夫人(ジェシカ・E・ラップ)と話しをしている『シンディック指揮官』の副官、フレデリカ・グリーンヒル大尉に声をかけた。

 

 「フレデリカ大尉!提督がお話があるようですよー!」

 

 「ちょ!?お、おい……」

 

 「それじゃあ僕は失礼しますね、酔い潰れちゃったアッテンボロー少佐とかの介抱があるんで!」

 

 そう言うと同居人は去り、『シンディック指揮官』は彼の美しい副官と対面する事になった。

 

 「お呼びですか?提督」

 

 「あー、いや、その……」

 

 『シンディック指揮官』は頭をかきながら、彼が密かに思いを寄せる副官になんの話をするべきかを迷った。

 

 (参ったなぁ……猫型宇宙人にメッセージを送る時くらい緊張する。

 何を喋ったものか……)

 

 そして『シンディック指揮官』は、最初はぎこちなかったものの、美しい副官と貴重なプライベートでの会話を最終的に楽しんだのだった。

 


 

 

 にゃんこ王国 フェザーン城

 

 『にゃんこ王国』の王は、データパッドを肉球で操作しつつ、最近報道に目を通した。

 

 王国では民主化に向けた自由化政策の一環で、報道の自由化などを行なっていた。

 統制がなくなった事で世論が極度に傾き、民主化に反対する意見や過激な意見などが台頭する可能性が懸念事項にあったが、幸いな事にそれらの兆候は見られない。

 

 王のシンディック捕虜全員返還に対しての否定的な批判はありつつも、『にゃんこ王国民』の対シンディック感情は思いのほか悪くなかった。

 その理由としては、戦闘での犠牲者がほぼ皆無である事(行方不明になったファルコ氏を除く)。

 そして、ファーストコミュニケーション時のシンディックエイリアンが、誤解で攻撃してしまったことを主張しており、その点について謝罪の意思を見せていたこと。

 そして何よりも、シンディックの『ガラス細工』が王国民の間で高く評価されて、それに釣られてシンディックエイリアンへの好感度も上昇していることが挙げられる。

 

 後にこの『ガラス細工』はシンディックではそこまで高価な代物ではない『酒瓶』『ビン』などと称される物だと発覚するのだが、

 『高価じゃない?つまり……ぬ達も買えるんぬ?売って欲しいんぬ!』

 と言う流れになり、後に交易品として輸入されて庶民の間でブームとなるのは後のことである。

 

 

 そんな風に、『にゃんこ王国』のネットで報道されるデジタル新聞やデジタル雑誌、ブログを眺めていると、とんでもないものが目に入った。

 

 「創作BL作品!

 ギアリー国王と『シンディック指揮官』(♂)の禁断の熱愛!」

 

 このタイトルが目に入った途端、ジョン・ギアリー国王は全力で顔を顰めた。

 自制心などを投げ捨てて、こんな作品を発禁処分にしたかった。

 しかし自由民主化政策の為に、「表現の自由」を規制・侵害するわけにはいかない。

 

 「俺と……『シンディック指揮官』の同性愛ラブロマンスだと……?

 脳みそにマタタビを直接ぶち込んだのか?これを作ってるやつはもしかして、俺を貶めたいのか?」

 

 ギアリーは顔を顰めつつ、一体どこの馬鹿が実在する既婚者とエイリアン(正体不明とはいえ、何故かご丁寧にわざわざ♂にしてある)のエロ作品を作ったのだろうと考えた。

 

 (落ち着け……俺。この作品はAIで作られた動画ではなく、CGで作られた画像だから万が一の可能性で、本物と誤解する奴が出るかもしれない。

 だがこの作品は、ご丁寧にタイトルで『創作』と付けている。

 ここまでわかりやすくフィクションであることを強調しているのだ。

 事実と誤解するやつなんて、居るわけない。

 ……宙兵隊を除いて。

 あいつら勝手に『シンディックのガラス細工』に詰められていた消毒液を飲んで、衛生兵にお世話になってたなぁ……。あれのせいでカラバリ中佐が責任感を感じて昇進を辞退するし、色々可哀想だった……。)

 

 そして国王は、この作品の作者を念のために確認しようと、情報部に調査をさせた。

 

 そして次の日、その作者が発覚した。

 

 

 


 

 メール

 

 タイトル:例の作品の調査

 

 宛先:ジョン・ギアリー国王

 

 送信元:情報部所属・アイガー少尉

 

 本文:

 

 例の動画を投稿している犯人が分かりました。

 結論から言いますと、我が王国艦隊のシンディック調査に参加した『ゲイズ中佐』でした。

 彼はシンディックエイリアンの外見を見た時に、何故か性的興奮を覚えてリビドーが刺激されたと主張しています。

 友人の女性であるブラダモンド艦長が、シンディックエイリアンと仲良く会話をしている光景に刺激を受けて、異種間恋愛作品を作ろうと思い至ったそうです。

 

 最初は彼が使用する一部の者のみがアクセス可能な裏ネットで作品を公開していたようです。

 しかし、その裏ネットでの反響が良かった為に、ゲイズ中佐以外の利用者が彼の作品を誰でもアクセスできる動画投稿サイトにも無断転載した事で、国王陛下の目にも入ってしまったようです。

 

 ゲイズ中佐は深く反省しており、自分が軍職を解任されても仕方がないと覚悟を決めているようです。

 

 ゲイズ中佐が国王陛下に宛てて執筆した、謝罪文のファイルを同梱します。

 

 以上

 


 

 メール

 

 タイトル:re;例の作品の調査

 

 

 宛先:情報部所属・アイガー少尉

 

 送信元:ジョン・ギアリー国王

 

 

 本文:

 

 アイガー少尉、調査をしてくれて感謝する。

 

 彼の書いた辞書のように文字数の多い謝罪文を全て読んだ。

 ゲイズ中佐が、私だけを対象に作品を作っているならともかく、彼自身や他の者も題材にそういう活動を行っているという知りたくもない事実もきちんと把握した。

 本当に彼が単なる特殊性癖なだけで、悪気がなかったということも理解した。

 

 あくまで、表現の自由の範囲内であると私は理解するので、彼には今後実在の猫やエイリアンを題材にした創作活動を控えるよう、私的なアドバイスをするに留めておく事にする。

 

 私以外の軍の指揮官や艦長は、血気盛んなので法を無視して、彼を鉛中毒にして2階級特進させかねない。

 この事実を彼によく伝え、肝に銘じさせる事にする。

 

 

 以上

 

 追伸:なんかあの……俺がエイリアンと変なことする創作画像が拡散されまくってて、トレンドにまでなってるらしいんだが、何かいい対策はないか?

 どんなささやかな事でもいいから、助言が欲しい。

 

 

 


 

 シンディック首都惑星

 

 

 一方その頃、戦友達とのパーティを終えて二日酔い気味の『シンディック指揮官』。

 

 彼は浴びるほど飲んだ酒のせいで、頭痛に悩まされながらも、今が何時かを確認する為におもむろにテレビをつけた。

 

 「今回報道するのは巷(ちまた)で流行している実在人物を題材にした、創作作品についてのニュースです。

 なんと現在、猫型宇宙人と戦闘繰り広げた我が国が誇る英雄……。

 そんな『魔術師』の二つ名を持つ彼が、猫型宇宙人の王と禁断の恋愛関係になるという作品が流行っているようです。

 

 しかしこの作品に対して、世間では「『猫型宇宙人』や我が国の英雄に失礼ではないか?」という疑問の声が上がっていきます。

 

 そしてその、世間を騒がせている作品がこちらd」

 

 『シンディック指揮官』は大慌てで、普段の彼からは想像もつかない速度でリモコンを操作してテレビをオフにした。

 

その時の 『シンディック指揮官』の顔は、『あまりにも筆舌に尽くしがたい表情であり、あの時カメラを手に持っていなかったのが残念で仕方がない』、などとアッテンボロー少佐は彼の書いた書籍作品、『伊達と酔狂』で語っている。

 

 

 

 


 

 

 ???(『フェザーニアン』、オールマインドの???)

 

 

 フェザーン星系にて隠れ潜む者達がいた。

 彼らは……そう、便宜上『フェザーニアン』と呼ぼう。

 彼らは『にゃんこ王国』のネットの記事やブログ、そして彼らが作った匿名掲示板「ネストちゃんねる」を利用して、情報収集をしていた。

 

 そんな中、彼らは匿名掲示板でとんでもない画像を見せつけられた。

 

 「ギアリー国王(♂)」と「『シンディック指揮官』(♂)」の恋愛作品であった。

 このトンチキ画像を見せつけられている『フェザーニアン』、「ネストちゃんねる」の管理者であるオールマインドは激しく困惑した。

 

 

 「このような意味不明な偽物の作品などで、盛り上がっているような状況ではないと思うのですが、彼らは一体何を考えて……!?

 敵対勢力との交戦下でも、平常心を失わず普段のように振る舞うとは、通常では考えられない精神力です。

 

 いや……どう考えても偽物の画像で盛り上がることが非合理的だと考えると、この画像はもしかして偽物ではない?

 となると『王国』のファルコ大佐が『シンディック』のフォーク准将を見て仲間だと評価したのは……。

 いやそれだと何故、王国はシンディックの正体を知らないフリをしていたのか……。

 ですが、ファルコ大佐が言ってたことが正しいのなら全てはスムーズに考えられて……。

 でもそれだと……。

 

 なんだかもうよくわかりません。ありがとうございました。」

 

 オールマインドはヤケクソ気味に、この謎のBL合成画像を見て呟いた後、再び情報収集と取捨選択、そして解析作業に戻ったのであった……。

 

 オールマインドの必死の情報の取捨選択を行い、『フェザーニアン』達は今まで構築していた『単体モデル』改め、『双体モデル』に修正する作業に勤しみ続けた。

 

 


 

おまけ

 

勇気ある宙兵隊

 

カラバリ中佐「このシンディックのガラス細工(酒瓶)、中に液体(酒)が入ってるけど、猫の体には毒かもしれないので飲んじゃダメなんぬ!」

宙兵隊員達「飲まない!ヨシ!」

 

数分後

 

宙兵隊A「カラバリ中佐が今いないし、このガラス細工の中の液体のもーぜwww」

宙兵隊B「ウェーイ!」

宙兵隊C「飲んじゃうんぬ!」

 

数分後

 

宙兵隊A「……シテ……ドウシテ」(瀕死)

宙兵隊B「ウェーイ!」

宙兵隊C「うにゃぁぁぁぁ!もっと飲ませるんぬー!」

 

カラバリ中佐「にゃんこぉぉぉぉ!!!」(あまりの惨事に発狂)

 

 

こうして、上官から命令を破るほどの勇気を持つ宙兵隊は、爆速で医務室にぶち込まれた。

 

この後に、シンディックの『ガラス細工(酒瓶)』の中の消毒液(酒)を動物に与える実験が行われることになる。

 

 結果、動物実験よりも先に猫体実験が行われた為、この三匹の宙兵体猫の命の重さは、実験動物より軽いというジョークが流行った。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。