仮面ライダーレガシー   作:トロフィー

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第一話 遺された仮面ライダー 前編

「遺来惣太郎です。よろしくお願いします。」

「なるほど、23歳か。経歴を見ると資格を持つどころか、、、君は大学にも行っていないのか?」

 

面接官が遺来惣太郎に向かって言う。

 

「はい。ですが気持ちはあります!他の人の十倍は働くし、実践じゃなくても事務仕事だってやれます!」

 

 特別防衛局SABET、それは国から認められた別世界から現れた怪人を倒す組織。遺来惣太郎はどうしてもこの組織に入りたかった。

自分のような人が生まれてほしくない。そう心に決めていた。

 

「私は、幼い頃に育ての親を怪人に倒されました!その日から、自分は怪人による被害を防ぎたいという強い思いがあるんです!」

 

遺来惣太郎がSABETの面接官に強く訴える。

しかし、面接官の反応はあまり良くない。

肘をついて紙を眺めていた。

 

「珍しくないんだよ君のような人は、今日だけで君みたいな人は二人目だ。そもそも仮面ライダーに覚醒もしていないようじゃだめだ。面接は終わり。それじゃ次の人。」

 

遺来惣太郎何か言おうとするが、結局やめて会釈をしてドアから出て行った。

ドアを閉めて、深くため息をつく。

 

「はぁ、これからどうすりゃいいんだ。はぁあ。」

 

近くで爆発音が鳴り響く。

広場の方だ。人々が走って逃げている。

なにがあったんだろう。そう思いながらのぞきに行く。

「か、怪人だ!逃げろ!!」

 

叫び声が飛び交う。目を向けると、体に星がついている怪人が暴れていた。

その様子を見て、焦ることなく悲しく思う。

 

「今月二回目だ。怪人を見るのはよぉ。くそ、おれが仮面ライダーだったら。」

 

 

そういって逃げ出す。

悲しい足取りで家に戻ろうとすると、帰り道の路上で男性が柄の悪い男に襲われていた。

 

(助けるべきか。でも、このまま帰ったら後悔するだろうし。)

 

結局遺来惣太郎が割り込む。

二人の間に入り、落ち着かせようと努力する。

 

「なんだ。俺に逆らう気か!」

 

惣太郎が柄の悪い男に殴られ倒れる。さらにもう一発、殴られ意識がもうろうとする。

そのすきにもう一人の男性が逃げ出す。

 

(こんなのばっかだ。こんなやつが仮面ライダーになれるわけないよな。。。)

 

そう思うと、目の前に自分の家にいる知らない男の姿が浮かび上がる。

 

(すまない惣太郎くん、君に託したいものがある。もう少し成長したらお前はこれにたどり着くだろう。この家の寝室の床の下にしまっておく。頼むぞ。)

 

寝室で、帽子をかぶった若い男が話しかけていた。

意識が朦朧としてうまく考えることができない。

 

そして目を覚ますと、そこは路上だった。

 

「失神していたのか。というより、さっきのは何だったんだ。寝室の床の裏?」

家に帰って、さっそく床の裏を確認する。

半信半疑でありながら、少し興奮しながら、床をひっくり返す。

「これはベルトか?」

 

古くほこりのかぶった差込口とレバーがあるベルトと、ボタンがついていて、解読のできない文字の入った石板がひびが入っているのと、入っていない2つあった。

「でも、ベルトは覚醒者がポイントを使用して出す物じゃないのか。これなら俺でも。。。」

 

そういうと、思い立ったように遺来惣太郎は家を飛び出す。

 

(さっきの怪人はどこだ!どこに行った!このベルトはおもちゃかも知れないし、その可能性の方が高いと思う。でも、このまま夢を諦める気にはなれない!)

そうして走り回り、街の広場に着いた。

肩を叩かれ、振りかえると見覚えのある男が声をかけてきた。

 

「おい!!おまえだ、さっきはおまえのせいであいつ逃げられたんだぞ。許さん!!ゆるさんぞ!!!」

 

驚いて少し後ろに下がる。

 

「お前はさっきの!」

 

かなり怒っている様子だ。

路上にいた柄の悪い男が叫びながらスイッチの着いた小物を取り出す。

 

カチッ!!

 

スイッチをおすと、まがまがしい音とともに男を黒い霧が覆った。

霧が消えると、面接終わりに見た星のついた魚のような怪人に変化した。

 

 

「な、怪人!きたきた!俺は仮面ライダーだ、いまならやれるぞ!」

 

 

遺来惣太郎は、そう言いながらベルトを取り出し、腰に巻こうとする。

しかし、手が止まる。

そのまま、惣太郎はうごけなくなってしまう。

心臓が強く振動しているのが分かる。

 

「どうして動けない!!俺はライダーになるんだろ!」

 

それを見て、笑いながら怪人が言う。

 

「なんだライダーのじゃないのか!ならば遠慮なくぶっ飛ばす!!」

 

そう言って、怪人が惣太郎に向かって走り出す。

 

「待て怪人!!」

 

若い身だしなみの良い男がそう言ってベルトを取り出す。

スーツの袖を軽くめくり、髪を整えた。

 

「そこのお前、気をつけろ。戦闘が始まるぞ。10ポイント消費だ。戦極ドライバー、来い!」

 

そういうと、男の手に錠前のような物とベルトが現れる。錠前のボタンを押すと、錠前から音が鳴り響く。

 

マツボックリ!!

 

男の上にチャックが開いて、森のような場所につながる穴から大きな物体が出てくる。

 

 

 

ロックオン!!

 

 

マツボックリアームズ!一撃!インザシャドウ!

 

 

男の頭の上にマツボックリが飛来する。

そしてマツボックリが開き、仮面ライダーへの変身が完了する。

 

仮面ライダーが指で怪人を指す。

 

「仮面ライダー黒影トルーパーあまり強くないから安心しろ。」

 

槍を取り出し敵に突き出す。

戦いが今始まった。

 

 

 

 

 

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