「今日の俺はひと味違うぜ。」
「下手くそな戦い方だ。戦いをやめろ!法律違反だぞ!」
景人が声を荒げ、立ち上がり走って行く。
前とは違う。そう思いながら怪人の元へ走り出す。
子どものころから憧れていた夢のヒーローはいまや現実となり、目の前が光に満ちる。
そして、怪人が飛び上がる。
「お前らのせいで関係のない人が死ぬところをよく見ておけ!!」
そういうと羽から矢のような鋭い大きな氷が、近くにいた男子高校生に飛んでいく。
誰も死なせない。
そう強く思い返す。
惣太郎は怪人による被害者が出るのはもうごめんだ。
脊髄反射で走り出す。向かった先は、矛先が向いた高校生だった。
「ぐぅう。危なかったなぁ少年。」
惣太郎を見ると、背中に氷が刺さりながら高校生を庇っていた。
鋭い氷が、レガシーの背中を軽く突き刺していた。
「あいつ、結構でかい一撃、入れやがって。」
そういうと、そのまま惣太郎が膝をつく。
これでいいんだ。と考えながら倒れようとする。
だがまだ怪人が倒せていないことを思い出す。
体を奮い立て、また立ち上がる。
「馬鹿野郎、、気をつけろ。奴飛び魚座のゾディアーツ。飛び上がったり、羽で攻撃したりしてくる厄介な敵だ。」
大きな声で黒影が言う。
槍を居合いのように、右手で構える。
左手はベルトについている刀部分にあり、その刀を倒す。
「必殺技だ。落ちろクソ魚!」
槍が光り出す。
――マツボックリスパーキング!!
松ボックリの形をしたエネルギーをまとった槍を思いっきりゾディアーツに投げつける。
ゾディアーツが思いっきり旋回し、避けようとするが、数秒間に合わない。
「ぐぉあぁああ!!どう!」
ゾディアーツが空から落ちる。
地面に大きなヒビを作り、まるで打ち上げられた魚のようにうろたえる。
「大丈夫です勇太さん。おれ、惣太郎が倒してやるぜ!」
そう言って、ゾディアーツにむかって走りながらベルトのレバーを引く。
ベルトが発光する。
――フィニッシュ!
もう一度レバーを引くと、足に結晶で光っている頭蓋骨がまとう。
ボロボロの体を火事場の馬鹿力で足を後ろに下げ、力をためる。
「行くぜクリスタルスマッシュ!!」
足を思いっきり上に上げ、思いっきりゾディアーツにふるい落とす。
そうすると頭蓋骨が砕け散り、強烈な一撃が入る。
「ぐぁぁぁぁ!!」
ゾディアーツが倒され、スイッチが飛びでる。
怪人の姿が普通の人間に戻る。
そして地面の上で苦しみ出す。
「待て、俺はまだ終わってない!復讐を!終わらせなければ!」
景人の方へはいずくばり言う。
男はまだ諦めていないように見える。
目が真っ赤になりながらも、スイッチのほうへ体を動かす。
「お前にこれは必要ない。」
そう言ってスイッチをつかみ、ボタンを押す。
そうすると、ボタンが宇宙のような霧に包まれ消える。
怪人だった男は、それをみて小さく声をあげ仰向けになる。
なんとかなった。惣太郎が思いっきり息を吸い、景人に叫ぶ。
「よっしゃー。倒した。怪じ、、、、」
言葉を言いかけたとこで、惣太郎は強制的に変身が解除され、そのまま倒れ意識を失う。
しかしその姿は、誰かを助け救うヒーローそのものだった。
「くそ、頑張りすぎだ。病院に運んでやる。」
そう言って景人が肩を貸す。
そして、携帯を出し警察に連絡する。
「ごめん遅れたわ!さっきマリンちゃんから聞いて来たんだけど、大丈夫そうやな。」
ランドセルをからった少年が景人に向かって話かける。
威風堂々とした歩き方で、ランドセルをからっている。
右手にはリコーダーの袋のようなものが見える。
「お前、遅いぞ。全然大丈夫じゃない。肩を貸すのを手伝ってくれ。」
小学生は、地面を這いつくばりうめき声を上げる男の方へ向かう。
そして、しゃがみ込み話しかけた。
「そんな悲しまないで顔あげな。生徒に一生のトラウマ与えて、恨みあるっていうあの先生もあんな驚かせて十分でしょ。」
それを聞いて、男は諦めか、もしくは安堵したようにため息をつき目を閉じる。
それを見て少年も立ち上がる。
「おい、そんな慰め方はやめろ!そんな何の解決にもならないアドバイスは。」
景人が大きな声で少年に言う。
「教師が驚いたこと知ってるってことはお前最初からいたろ。」
怒った表情で軽く睨む。
少年はそれに少しうろたえる。
「ばれました?心配しないでください。やばかったら助けに行ってる!わかってる思うけど、ここでポイント使いたくないんですよ。」
諦めてそのまま歩き出す。
それを申し訳なさそうに少年が追いかける。
「はぁ、面倒な奴だ。もういい日襟、おまえは先に帰れ。」
景人が怒りながら少年に向かって言う。
「お前の望みを言え。どんな望みも叶えてやろう。」
腕を組み、少し上から目線に話しかける。
砂が怪物の姿になり、上半身は床から、下半身は空中に浮かぶ化け物がフリーターの海道真三 の目の前に現れた。
「な、なんだ!!お、お、お前!!」
滝は驚き後ろへ退く。
「望みを叶えてやるっていってんだ。何か言え!!」
真三に向かって指を強く指を指し、願いを要求する。
考える暇もなく、すぐに答えがでたようだ。
手に持つ尺のようなものを手のひらで叩いて言う。
「ね、願いは、、、、」
ステータス表示
仮面ライダー黒影とルーパー
変身者 幸崎景人
使用ポイント 10
・別世界ヘルヘイムの侵略を防ぐために作られた仮面ライダー。
量産された戦極ベルトと低級のマツボックリロックシード使用し、
あまり強くないので使用ポイントは低いが、変身者の力でなんとかやり合える。