仮面ライダーレガシー   作:トロフィー

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第3話「現れたイマジン!ガキはマジ!?」

目が覚めると、白い天井が目の前にあった。

体が少し痛み、腕を押さえる。

意識が戻ってくると、俺はやったんだ。そう実感した。

仮面ライダーになった。いまだに病室で見た夢のようだが、事実であるということが惣太郎には分かった。

拳を握り上へ振り上げ、ガッツポーズをする。

「ちょうど目が覚めたようだな。思ったより大丈夫そうだが。」

 

幸崎景人が椅子に座り、病院のベッドに横たわる惣太郎の喋りかけていた。

コーヒーをおいしそうにすすっている。

 

「あ!景人さん、やっぱ逮捕しに来たんですか、、、」

 

焦ってろれつが回らない。

家を貸している咲良ちゃん、さっちーの顔が浮かんだ。

2年間二人に家を貸していた。急に逮捕されたらあいつらどうしよう。

かなり焦る。

その様子をみて、なぜか景人が笑い出す。

 

「逮捕?安心しろ。お前は今日から俺と同じ SABETの一員だ!どうだサプライズだ。驚いたろう。」

 

手を上げて、景人が惣太郎に満遍の笑みで話しかける。

驚いて声が出ない。

 

「え、俺が正式な仮面ライダーに。へ、え、、や、やったぁ。」

 

惣太郎がゆっくり手をあげて変な喜びをする。

それを見てまた景人が笑う。

 

「下手くそな喜び方だ。まぁでも分かる。お前みたいな犯罪者を研修もなしに仮面ライダーにするわけないよな。上層部の方針だ。理由は後で本部で話そう。」

 

そう言って、本部に向かう地図を惣太郎に渡した。

痛そうに腕を上げ紙を受け取る。

 

「うれしいです。でもなんか実感が沸かなくて。」

 

「そうか、ほらコーヒーだ。うまいぞ。」

 

そういってコーヒーを渡す。

惣太郎が苦そうな顔をしながら頑張って飲む。

「景人先輩、またコーヒーハラスメント?」

 

そういいながら、パーカーを着た少年がイヤホンをはずし渋い顔して病室に入ってきた。

眠そうにあくびをしている。

 

「だれですか?この子どもは?」

 

顔をかしげ、景人に聞く。

景人が話そうとするが、それを遮り少年が話し出す。

 

「俺は日襟健成!お前の先輩だ。だからなめたたいどはとるなよ。」

 

高らかに話す健成。

それを聞いて景人が怒った様子で話す。

 

「なめた態度なのはお前だ健成。お前はまだガキだろ。」

 

そう言って。健成の耳を景人が引っ張る。

会話する二人を見て驚いた。

 

「せ、先輩って。こいつまさか、仮面ライダー!?」

 

口が開いたまま言う。

 

「そうだ。俺の後輩でライダー、話はまたSABETの俺らの部屋でだ。いくぞ健成。」

 

そういうと景人が立ち上がり帰ろうとする。

それを見て呆気にとられる。

健成が鼻歌を歌いながら病室を出ようとする。

 

「ああ、これ渡しといてって言われたんだった。」

 

そういって健成がトランシーバーのようなものを投げて惣太郎に渡した。

慌ててトランシーバーをつかむ。

 

「おい投げるな。惣太郎。連絡するときはそれを使え。そこのボタン。右が俺。左が健成につながる。」

「ありがとうございます。幸崎先輩。」

 

幸崎景人はその言葉に少し驚き、おうといって健成のパーカーをつかみ引っ張って帰って行った。

 

 

 

 

 

 

しがない劇場で落語をしている芸名蛙屋三平、本名海道真三は、今日も客が一人二人で人気がなかった。

このままで良いのかと思いながら、暗い足取りでぼろアパートに入ってすぐ寝転がる。

 

サザザザザ、、、

 

海道光から砂のようなものがこぼれ落ちる。

 

「な、なんだ。これ!砂遊びはしてないぞ!」

 

砂が怪人の形を形作った。怪人は上半身は床に、下半身は空中に浮いている。

 

「面白くないジョークだな。さて、えーと、お前の願いを言え。どんな願いも叶えてやる。」

 

「ね、願い?叶えてくれるのか!?そ、そそんなの、俺にはいつも願ってる願いがあるわ!」

 

声を荒げ、勢いよく立ち上がった。

 

「なら早く言え。もったいぶるな。」

 

「ほんとに叶えてくれるんやな。俺は、俺はもっと客がほしい!人気になりたい。客を呼んでくれ、どっさりと!」

 

尺で手を叩き、怪人を指して言う。

それを聞いて怪人が笑う。

「分かった。お前の願い、叶えてやろう。」

 

そういうと、砂から見た目が固まり、実態を持つ体に変わった。

赤い目にオオカミのような見た目で、灰色と黒を基調とした見た目になっている。

 

「お前は落語をいつも通りしろ。俺が客を増やしてやる。」

 

そういうと、怪人が部屋を出て行った。

部屋の中には砂が散らかり、呆気にとられた真三のみが残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通の大通りから抜けて少し静かな住宅街、そこに惣太郎が足を運ぶ。

目的地までの地図や、備考などが書いてある小さな紙を読みながら古いマンションに足を入れる。

 

惣太郎がマンションに入ると、放置されて取られていないチラシ、汚れがひどいエレベーター内とあまり良い印象がないまま、指示通り最上階に行く。

最上階の右端に、〇〇〇号室という部屋があった。

 

「〇〇〇号室?意味分からんぞこりゃ。」

 

ドアを開けると、なかは想像とは違いかなり広いきれいな部屋で、花が飾られている。

大きなリビングには、2つの大きな部屋があってつながっている。

コーヒーメーカーや冷蔵庫もあり充実している。

 

ピンポーン!!

 

鍵が開き、中から景人が出てきた。

 

「お、よく来たな。それじゃほら、ここに座れ。」

 

椅子2つと丸い机があり、惣太郎が座った。

コーヒーが机に2つ置いてある。

「まず、なぜお前が簡単に入れたか。それはお前のそのベルトに理由がある。」

 

早速話を切り出す。

景人がコーヒーをおいしそうに飲む。

 

「こ、このベルト?まぁ確かに、幸崎先輩達と違ってポイントを使ったりしませんけど。」

 

「ああ、そのベルトは特殊だ。コレは研修生には言っちゃいけない情報なんだが、マリン。資料を持ってこい。」

 

そう奥の扉の方へ言うと、はーいという返事とともにドアが開き、金髪の若い女性が資料を持って来た。

部屋着を着ていてすこし背が高い。かなりだらしない様子だった。

 

「はい資料。結構めんどいかったから褒めてー。」

 

そう言いながら、リビングにある高そうなソファに寝転がる。

スマホを取り出しいじっている。

 

「あいつはマリン、うちの情報担当だ。あいつは先輩つけなくて良いぞ。よくやったマリン。で、この資料を見てほしいんだが。」

 

そう言ってページを開くと、仮面ライダーの写真が入っていた。

顔にライダーと直接書いている仮面ライダー。顔に鉄仮面のような物をつけている仮面ライダー、ロケットのような頭をした仮面ライダーなどの紙のページが30枚ほどある。

そして仮面ライダーごとの情報、色々な姿がくまなく書いてある。

 

「この仮面ライダー達は、別の世界の仮面ライダー達だ。このように仮面ライダーは別の世界にいっぱいいるんだ。この持っとけ。ほんとは研修生に渡しちゃだめな情報なんだが。お前はどの世界にも属さない異例のライダーなんだ。」

 

あまり良く分かっていない様子の惣太郎の肩を叩く。

景人はそのまま席を立ち、コーヒーメーカーにコップを持っていった。

 

「わからなくていい。今は分かる必要もない。その資料にはいろんな世界の仮面ライダーの、特徴や仕組みなどが書いてあるからよく見とけ。」

 

扉が開く音とともに少年の声がする。

 

「ただいま帰宅!おお後輩もいるじゃないか!」

 

そういいながら、健成が帰ってきた。

 

「あいつは、小学生の。法律的に大丈夫なんすか?危ないですよ。小学生に仮面ライダーなんて。」

景人に惣太郎が言う。

それを聞いて腕を組み、口を膨らませて健成が言い返す。

 

「俺健成がいいって言ってるから良いんだよ。」

 

「いやだめだろ。」

 

二人の口論を見かねた景人が、話に割り込む。

 

「お前ら。二人で見回り行ってこい。」

 

健成が口を大きく開けて落胆する。

めんどくさそうにはいといってドアへ向かう。

 

「見回りというのは、前の怪人の持っていたスイッチみたいに、危険なスイッチが落ちていることがある。それがありそうな場所を色々なデータからいくつか逆算して割り出し、それを探すんだ。」

 

惣太郎に向かって幸崎が言う。

 

「まぁ地味な仕事ですけど、地道に町を守るってことならねー。じゃあ健成君。いくぞ。」

 

 

「君づけやめろ。ガキあつかいされるのはこまるね。俺は先輩だぞ。」

 

「ほぉそうかい、だったらこっちは人生の先輩だぞ。敬意を払え。」

惣太郎がむきになって言い返す。

 

「口論なら仕事をしながらやってくれ。あと、私は午後は有給をとって妻と出かけるから席を空ける。あとは頼んだぞ。」

 

幸崎が手を振る。

 

「気をつけてー。」

 

マリンもソファでスマホを触りながら見送る。

 

「あ、待て!!健成。もし怪人が出てもお前変身すんなよ。惣太郎に任せるか俺を呼べ!もしくは逃げろ。分かったな。これ以上はお前の体が危ない。」

 

幸崎が真剣な顔で言う。

それを聞いて惣太郎が驚く。

おうとだけ健成が言う。

惣太郎が聞こうとするが、健成に睨まれる。

惣太郎はなくなく聞くのを少し後回しにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はまだいいと思ってないからな、お前が仮面ライダーであること。別に俺は曲がったことが嫌いとかそんなんじゃない。でも常識的にだ。おかしいだろ。お前みたいな子どもを労働させるなんて。しかも命がかかってる仕事だ。いくら仮面ライダーだからってね。」

 

それを聞いて健成の表情が曇る。

 

「俺には命をかけてでも倒したい。ゆるせないんだ。怪人が。」

 

それを聞いて惣太郎も気を引き締める。

 

「どういう理由か言ってみろ。言いたくない内容なら別に話さなくて良いけど。」

 

できるだけ優しい声で聞く。

 

「またこんど言う。仮面ライダーは狂った奴がやる仕事だから。別そんな珍しいことじゃない。あっ!一つ発見!」

 

そういうと健成が草むらに手を伸ばした。

その先には膨らんだボトルのような物があった。

 

「スマッシュボトル。これはまぁ危険っちゃ危険だけど、これを持ってると怪人になるってわけではない。本部に送っておけばいい。」

 

「怪人になるわけじゃないのか。てかそんなちっちゃな小物見つけずらいな。」

 

ピピピ!ピピピ!

 

惣太郎と健成のトランシーバーが鳴る。

慌てて惣太郎がトランシーバーを取ろうとする。

 

「何ですか?」

 

健成が先にトランシーバーを取り出し応答する。

 

「近くに怪人がいるよ。座標送っといたから。私もいくから。」

 

マリンがトランシーバー越しに話す。

 

「マリンも来るのか?」

 

「多分怪人の情報を集めに来るんだと思う。一応情報担当だからな。」

 

そういって健成が走り出した。

続いて惣太郎も走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

送られてきた座標の場所に行くと、にぎわっている町の広間のようなところに出た。

 

「怪人なんていなさそうだけどな。」

 

惣太郎があたりを見渡し言う。

しかし、明らかにおかしい背丈、人混みの中突き出た耳のような

「あ、いた。」

健成が指を指す先を見てみると、驚きの光景が広がっていた。

オオカミのような怪人が、ビラ配りをしていたのだった。

周りの人間は面白がっている。

 

「なにあれ?どういうこと?」

 

健成が口を開けて驚く。

 

「あいつ、ビラ配りしてるぞ!!」

 

惣太郎がそう言いながら走って怪人の元に向かう。

 

「ちょっ!おま、お、お前なにやってんだ?」

 

惣太郎が驚いてうまく喋れないまま怪人に話しかけた。

そうすると、怪人がこちらを向き、紳士的に応答する。

 

「私?ビラ配りです。落語家の達の漫談劇!特に蛙屋三平って人が素晴らしいんですよ。あ、ビラですか!こちらです、どうぞお願いします!」

怪人が答えた。

ビラ配りをする怪人を見た人々は、好奇心からビラを次々と取っていく。

 

「ビラを取りに来たんじゃない。怪人のお前に話をしに来たんだ。」

 

惣太郎が声を落として怪人に言う。

それを聞いて怪人が真面目に答える。

 

「ふむ。なるほど。あと30分ほどでビラ配りを終わるから待っていてくれ。」

 

まさか怪人とこんな会話をする日が来るとは思わなかった。

しかし惣太郎は少し喜んでいた。育ての親を怪人に殺されながら、心のどこかで良い怪人もいるかも知れない。そう思っていた。人間ほどの知能がありながら全員悪い奴なのは悲しすぎる。そう思ったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリンが遅れてバイクに乗って到着した。

健成が遅いと声をかける。

マリンは仕事が適当なところがある。

 

「怪人は?もう倒した?」

 

マリンがバイクに降りながら言った。

ヘルメットをつけておらず少し危ない。

惣太郎はそう思った。

「あと2分ぐらいでくるとおもう。」

 

健成がベンチに寝転びながら言う。

マリンが、は?という顔をしてスマホを取り出す。

 

「すまない。待たせたね。」

 

怪人がこちらに手を振る。

それを見て健成が立ち上がる。

 

「これはどういうことかしら?」

 

マリンが少し怒りがほんの少し混じった困惑の声をだした。

 

「ごめんマリン伝えわすれてた。こいつは広場でビラを配ってて、そのもくてきをききだそうとしてるとこ。」

 

それを聞いて、マリンが 暗い顔になる。

 

「あんたらバカ?!そいつイマジンよ。敵よ敵!そいつは。」

イライラしながらマリンが指を イマジンに指す。

全員に緊張が走る。

惣太郎がベルトに手を伸ばそうとすると、緊張の糸を切るようにイマジンが口を開ける。

 

「突然だが、あんたら電王の味方か?」

 

怪人が静かに聞く。

「電王?仮面ライダーのか?」

そして健成も口を開ける。

「知ってるんだな。じゃあ敵か。」

怪人がそういうとマリンが走って、二人の後ろに下がる。

戦闘が始まる。そう感じた。

真っ昼間なのに夜のように暗く涼しい。

 

「あいつ多分イマジンね。逃がすとかなりやばいからしっかり倒して。そんぐらい。」

 

 

 

「やばいってなんだそれ!まぁいい、じゃ!変身。」

 

健成がベルトを取り出す。

 

 

「残念だぜ、本当に悪い奴なのかよ。」

 

 

「わるいやつに決まってる!あいつはおれがたおす!10ポイント使います!!」

 

健成が宣言するようにいうと、ベルトとナックル型の何かが健成の手に現れる。

ナックル型の物を居合いを構えるように押さえ込む。

 

 

R・E・A・D・Y !

 

ナックル型の物をベルトにはめ込む。

 

フィスト・オン!!

 

 

額に十字架のような顔の着いた、白を基調とした仮面ライダーに健成が変身した。

鋭い黒い影が仮面ライダーの目を隠している。

健成がゆっくりと歩き出す。

 

「仮面ライダーイクサだ。惣太郎。先輩の背中をよく見てな。」

 

 

 

 

 

 

ステータス表示

 

仮面ライダーイクサ セーブモード

 

変身者 襟健成

 

使用ポイント 10

 

・ファンガイアを倒すため青空の会によって作られた仮面ライダー。

時間がたつと強制的に変身が解ける。

 

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