朱き腐敗ともちほっぺ   作:nakimikan

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思いついてしまったので書いてしまった。
初作で誤字脱字、文章校構成やハーメルンの仕様的に読みにくい部分あればご指摘ください。
文って書くの難しい......


エルフィン ①

かつて、不敗とうたわれた神人がいた。

その神人は朱き腐敗を宿しながら、その剣技は不敗を名乗るにふさわしいものであった。

彼女はただ兄を信じて戦い、聖樹のもとで待ち続けた。

そしてとある、王を目指す者との戦いの果て。

抑えていた腐敗の力を解放して尚、敗れた。

腐敗の女神として成るために、彼女の周囲を取り巻く腐敗の力が膨張したそのとき。

聖なる力がその腐敗ごと彼女を包み込み、世界の縫い目に深い亀裂を刻んだ。

その亀裂から異界への道を穿つ。

そして彼女は墜ちる。

───”エーリアス”と呼ばれる世界へ

 

*

 

妖精の森で、妖精の女王エルフィンは歩いていた。

「また、妖精たちに反逆されちゃった。いったい妖精王国のどこが不満だっていうのよ。」

一人、どさくさ紛れにくすねたパンを片手に呟く。

「ネルや教主ともはぐれちゃったし、これからどうすればいいのよ~。」

まだ妖精王国の方面からは火の手が上がっているように見えた。幸い、エルフィンを追う妖精もおらず、エルフィンはパンを口に詰め込みながら歩いていた。

「まあ、きっとネルと教主がどうにかしたところに戻ればいいでしょ!」

そこでこれからのことの考えを打ち切り、またパンをひたすらに貪るだけの存在となったエルフィンは奇妙なことに気づいた。

「なんかあそこの草原、枯れてる?なんか...朱い?」

いつもは緑生い茂る妖精の森に不可思議な朱があった。遠くを見れば見るほど、どんどん濃くなっているようだった。

「またエルフがなにか企んでるのかしら?何か言ってやらないと!」

そしてエルフィンはどんどんと進んでいく。

空気が錆びついているように感じる。

どんどん進む。

パンから少しした酸味に思わず顔をしかめてしまう。

どんどん進む。

体が重く、蝕まれるような感覚。

「すごく変な感じがする。一体、なんなのよ......」

引き返してしまおうかと考えがよぎったとき、それは見えた。一見すると教主のような体。しかし教主よりも大きな体を持ち、右手は黄金で兜を被った何か。それが倒れこんでいた。

「教主!?じゃないわよね?あなたは誰?というか大丈夫?」

近づくほど感じる体の違和感をエルフィンは無視した。

「ねえ!大丈夫なの?ねえってばぁ!」

必死に体をゆすって起こすと、それは意識を取り戻した。

「っ......ミケ、ラ......?」

「ミケラ?誰?あなたの名前?」

「いや......違う。私の名前では、ない......」

「なによー。この妖精の女王の私に嘘をついたの~?早く名前を教えなさいよ。というかあなた体も似てるし、教主の知り合い?」

「分からないことが多いが、ひとまず名乗ろう......」

そして彼女は顔を上げて一呼吸置き言った。

「私はマレニア。ミケラの刃、マレニアだ。」

 

 

*

 

腐敗した妖精のパン

 

妖精の王国、エルフィンランドで作られたパン

その朱い腐敗に蝕まれたもの

 

とても甘いパンだが、朱いカビのようなものが付着している

味は少し酸っぱいがたまに食べるくらいならアリらしい

 

一時的に、スタミナ回復速度を高め、朱い腐敗を少し蓄積する

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