宇宙世紀ガンダム世界で生存戦略   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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マインクラフト作戦 7 新兵達

「辺境に飛ばされたからってクヨクヨする必要は無いデース! むしろ人類の進化は過酷な環境の方が目覚めると言うデース!」

 

「流石ですコンゴウさん!」

 

「相変わらず明るいっすねーコンゴウ先輩はー」

 

「2人共今の私は少尉デース! 准尉の2人は上司として敬うべきなのデース!」

 

 なんか送られてきた補充兵……雰囲気めっちゃ明るかった。

 

「アベリー中尉……なんだあれ?」

 

「さあ? ……ジオン軍は何時から女子校みたいになったんでしょうか……」

 

 見るからに若い……カガリよりも若い女性パイロット達が和気あいあいと送られてきた。

 

「整列!」

 

 先ほどコンゴウと呼ばれていた少尉が兵士達に号令を行う。

 

 すると兵士達は素早く整列し、俺とアベリー中尉の前に並んだ。

 

「本日よりマインクラフト作戦に従軍することになりましたコンゴウ少尉になるデース! 以下35名フジワラ中佐の指揮下に入り、練度を上げるべく励む所存デース!」

 

 すげぇ……デースって実際に言う女性初めて見たわ。

 

 あと皆若い……代表のコンゴウ少尉でも大学生くらいで、若いのだと高校生みたいなのも混じっているぞ……。

 

「フジワラ中佐の懸念点は分かるっすよ。皆若いの……中にはハイスクールの年齢の子も混じってるっすからね」

 

「君は?」

 

「は! イチノセ准尉っす!」

 

 話を聞くと全員ダイクン派、もしくは反ザビの運動に参加したり、家族で明確に敵対してしまって政治犯として逮捕された者も居るらしい。

 

 司法取引の結果、危険任務を積極的に参加することで政治犯を解除してもらったとのこと。

 

 尉官が混じっているのは刑務所で取引する際に教育プログラムとして士官教育を受けたからだとか……。

 

 政治犯に士官教育なんか受けさせるなよ……。

 

「まぁこのままだと使い潰されるって目に見えてたっすから比較的穏健派のドズル大佐と持てる政治力を行使して、安全圏に纏めて飛ばしてもらったっす! あ、コンゴウ少尉はジオニズム信奉しているっすけど、うちら殆どジオンに古くから居住していて多少金持ちだっただけっすから……」

 

 イチノセ准尉曰くジオニズムだとかニュータイプとかの考えはあまり考えてないらしい。

 

「だって本物の特権階級は地球でのほほんと暮らしてるっすからね。それを廃民かつ、一番地球から遠いサイド3で生活している以上、その中で選民思想ぶちまけてもバカバカしくないっすか?」

 

 イチノセ准尉……滅茶苦茶リアリストだな。

 

 聞いたら19歳らしい。

 

 コンゴウ少尉が20歳で纏め役というのでお察しである。

 

「まぁ安全の為って訳。少なくともアステロイドベルト送りにしているんだからこれ以上の粛清は無いでしょ」

 

 と言うのはオイゲン准尉……彼女も19歳らしい。

 

 甘いなぁ……人類の半数を抹殺するザビ家が政敵を抹殺しないのは利用価値がまだあるからに他ならない。

 

 兵力として使えるから生かされているだけだろ……。

 

「俺、一応ザビ家の側近の家柄なんだけど」

 

「知ってるデース! ただザビ家に近い中だと穏健派っていうのも広まってマース!」

 

「あ、俺そう見られてるの……」

 

「ザビ家に近い人の下にいる方が安心できるので……いつまでか分かりませんがよろしくお願いしますねフジワラ中佐」

 

 腹黒女狐共が……まぁ良いわ。

 

 彼女達の境遇も理解できなくは無いし、時間をかけて手駒にしていこう。

 

 

 

 

 

 

 

『うひゃー』

 

『きゃー!』

 

 補充兵の女性達をシミュレーターに乗せてみたら、案の定実戦で使えるレベルでは無かった。

 

 知識としては理解しているが、軍機であるモビルスーツシミュレーターに乗せてもらえるはずもなく、十分な訓練を受けずに送られてきたことが分かった。

 

「アベリー中尉、こりゃ大変だな」

 

「そうですね……フジワラ中佐。戦力になるまで先生をやらにゃいけませんな。しかも子供が多いこと……資源採取は既存パイロットでローテーション組みます。資源回収ノルマは達成しませんと」

 

「そうだな……ローテーションの配分は頼んだ」

 

「了解しました」

 

 アベリー中尉に彼女達の教育を一任し、一方で本社の方からザクC型や各種実験データをフィードバックして新型であるプロトタイプザクⅡのデータが送られてきた。

 

 それを数値を調整しながら技術者達は組み立てていったが……。

 

「拡張性が高い代わりに、まだ機体の効率化が出来てないわね」

 

「プロトタイプだから仕方がないけど……これだとうちのヅダの方がカタログスペックは高い」

 

 性能的にはザクⅠC型と同じ様な機体らしいが、ザクⅡの凄いところは、無限の拡張性を備えているところである。

 

(外伝作品も合わせればザクⅡはエグいほど派生があるからな……ガチガチにチューニングしたニュータイプ専用ザクⅡからの派生で最終的にジオングが誕生するはずだし……)

 

 しかもザクⅡの利点はザクⅠとコックピットの内装は同じなので、機種転換がスムーズなところ。

 

 プロトタイプとはいえザクⅡなのには変わらないので、こっから性能を上げていけば良い。

 

(さて、戦争開始までにどこまでザクⅡを強くできるか……これで戦争の勝敗にも関わってくるだろうからなぁ……)

 

 マーズとカガリの2人を中心にプロトタイプザクⅡの改造が繰り返し行われることになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 リキール重工作艦は工作空母と前に説明した事があるように常用48機、最大54機のモビルスーツを格納する事ができる。

 

 ジオン軍の編成ではモビルスーツ3機で1個小隊、それが12個小隊が集まり36機で中隊となる……って編成上はなっているんだが、それが守られているのルウム戦域までで、それ以降は兵員不足で、少なくなるんだよなぁ……。

 

 史実少将って将官階級であったコンスコン少将(現大佐)でもガンダムに殺られた際に運用していたモビルスーツの数は補給込みとはいえ24機(12機襲撃を2回行ったため)

 

 24機あれば末期ジオン軍だったら1戦線をある程度は支えられると計算できる戦力である。

 

 まぁそれだけガタガタということでもあるが……。

 

(一応パイロット的には54機分のパイロットを育成することは可能なんだよな……全員をある程度育てることができれば……大規模作戦を実行できるんだよな……)

 

 ちなみにシーマ艦隊と呼ばれた一年戦争後デラーズ・フリートに参加した際のシーマ様のモビルスーツ運用数は60機である。

 

 本当よく運用できていたな……。

 

 というか連邦軍がその規模の残党を数年野放しにしていたのが驚きである。

 

(ミノフスキー粒子の力場を利用したIフィールド……これを実用化できればビーム兵器が飛び交う緒戦では安全性が格段に上がる……なんとかしてこの船もしくは俺が乗艦する船に乗せることはできないだろうか)

 

 俺自身も何名かのミノフスキー工学に詳しい技術者に聞きながらIフィールド発生装置の建造ができないか模索するのだった。

 

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