宇宙世紀ガンダム世界で生存戦略   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ガンダム立つ……史実との相違点

 メイの開発していたビーム兵器であるが、公国初のビーム兵器搭載モビルスーツの座は、メイの開発データを共有していたMIP社によってゴッグが開発された事で奪われてしまった。

 

 本人はそこまで気にしていなかったが、宇宙用モビルスーツの携行ビーム兵器の座は奪われたくないと息巻いていた。

 

 そんなメイが次に開発したビーム兵器がミーティアであった。

 

 スキウレのビーム砲をより先鋭化し、クワガタみたいなツインビーム砲に後部に熱核ロケットエンジン、熱核ジェットエンジン、更にコア・ファイターから複製した超小型エンジンの技術を吸収した新型エンジンの天王星エンジンを搭載。

 

 これにより出力は1690kwまで増大し、そのエンジンを動力としてミノフスキー粒子を収縮し、小型のメガ粒子砲を放つという代物であった。

 

 ビート板ことサブフライトシステムの発展型であり、開発コンセプトもモビルスーツの追加武装として設計されていた。

 

(これガンダムSEEDで見たことある気がする……)

 

 多分性能はSEEDのミーティアに比べると低いけれど、ザクだろうが新型のゲルググだろうがビーム兵器を扱えるというのは軍上層部に強い衝撃を与え、更にこのミーティアを装着状態であれば、ザクもゲルググも、それこそドムも機動力は対して変わらなくなるというので、製造コストが安いザクにミーティアで武装すれば良いのではないかというザク回帰論が真剣に見当されるようになってしまった。

 

(幸いドズル中将はリック・ドムやゲルググを気に入っているから問題は無いが……キシリア少将はフラナガン機関のニュータイプ研究の成果も合わせて、モビルスーツからモビルアーマーにシフトし始めている気がする……流石にモビルスーツ不要論は出ないと思うが……)

 

 

 

 

 

 

 9月になりニュータイプ研究所に送られていた女性パイロット達が帰還し、能力値を見てみると、軒並みニュータイプ能力が高くなっていた。

 

 コンゴウなんか4だったのが7まで上がっている。

 

「司令! 聞いてくださいよ! ニュータイプ研究所! 年若い少年少女を集めて人体実験紛いの事を繰り返していたんですよ! 私達パイロット組はそこまで酷いことはされなかったけれど、実験に使われた人達の中には廃人になってしまったり、なんならクローンを培養している施設まであったり!」

 

「んん! クローンまで研究しているのかよ……」

 

「サイコミュ? っていう脳波で兵器を動かすなんて言う物は皆扱えるようになったけど……」

 

 つまり送り出した10人全員レベル4以上のニュータイプになったということである。

 

 彼女達の話を聞くとそれはもう愚痴が多かったが、かと言って俺の権限でどうにかできるわけも無く……。

 

 ただ皆一様にニュータイプ研究に入れ込んでいるキシリア様の事は嫌いになったらしい。

 

 ジオン・ズム・ダイクンが提唱したニュータイプではなく、あれはエスパー養成所だと痛烈に批判。

 

 ダイクン派が多かった彼女達からしたら受け入れられなかったらしい。

 

「まぁとりあえずゆっくり休んで、疲れと精神を癒してくれ」

 

「やっぱり司令は話がわかるっぽい!」

 

 束の間の休暇を彼女達に与え、とりあえず無事に戻ってきたのを喜ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドズル中将、御息女の誕生おめでとうございます」

 

「おお、フジワラも祝ってくれるか!」

 

「ええ、ドズル中将のお子さんということは大層可愛らしいのでしょうね」

 

「そうだ! そうだ! 実に愛らしくてな……ただ、俺はミネバの事を思うと良き父でいられるのかと考えずにはいられなくてな……」

 

 ドズル中将に娘のミネバ様が産まれた。

 

 ジークアクスには登場していなかったが、正史の宇宙世紀では彼女ほど激動な人生を歩んだ少女も少ないだろう。

 

 まぁ彼女はラプラス事変を持ってジオニズムの衰退と共に影響力を失っていくことになるのだが……。

 

(地下に潜ることになったとしても俺がミネバ様を担ぐ事はねーだろうな。一応今のところ加点だけで失点が無い俺は将官の中だと庶民や軍人からの評価は高い。シャアのネームバリューよりは一段落ちるが……な)

 

「ドズル中将、できればミネバ様とゼナ様はソロモンではなく本国にて過ごしてもらいたいものなのですが……」

 

「フジワラの気持ちが分からなくもない。が、本国にやると兄貴が利用しようとするような気がするんだ」

 

「……あぁ、なるほど」

 

 ギレンなら赤ん坊でも戦意高揚の為に利用するな……間違いなく。

 

 なら目の届くソロモンの方が安心か。

 

 家内政争が更に酷くなってきているな。

 

 あとドズル中将、俺も一応表向きはギレン派なのですが……。

 

 信用されていると喜ぶべきかねぇ……。

 

「そう言えばルナツー攻略作戦……宇宙攻撃軍ではなくキシリア様の海兵隊が行うと聞きましたが……戦力は足りるのですか?」

 

「足りないだろうが、姉貴には手出し無用と言われてしまってな」

 

 海兵隊はシーマは助けられたが、コロニーに毒ガスを注入した実行犯とジオンの悪い部分を押し付けられてしまったため、もしかしたら本作戦で海兵隊を使い潰す気でいるのかもしれない。

 

「ルナツー宙域には確かシャア少佐がV作戦の探索をしていたはずですが」

 

「ああ、新型の初期量産型のゲルググと幕僚機もリック・ドムを与えた精鋭部隊だ。シャアであれば問題は無いだろう」

 

 それだと良いのだが……胸騒ぎが止まらない。

 

 そして数日後、案の定サイド7の1バンチコロニーにて戦闘があり、ゲルググ搭乗のシャアを退けるという驚異的な戦闘能力を持つ連邦の新型モビルスーツ3機によって撤退させられるというなんか史実とは違う展開になっていた。

 

(シャアからはザク・マシンガンが効かなかったという報告が上がっていたが、連邦の新型3機……しかも肩にキャノンがあったり、キャタピラがあるのではなく普通の人型3機……マジで嫌な予感がする)

 

 アムロの他にテストパイロットが何人か生きていて、ガンダムタイプが複数機残っていた可能性がある。

 

 そもそもザク・マシンガンが効かない装甲をしているから、撃破できないのはなんとなく分かるが……。

 

「やっかいな事になった……」

 

 それしか言葉が出てこなかった。

 

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