宇宙世紀ガンダム世界で生存戦略   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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タイクーン級就役

 宇宙世紀0083年3月上旬……サラミス改級やペガサス級のデータから造られたダイクン級改め、タイクーン級工作艦が竣工し、内部艤装も全て完了された。

 

 最初はダイクン級として作っていたが、社員の一部から万が一に沈んだら縁起が悪いとか、ダイクンの名前はジオン共和国や連邦を刺激してしまうのではないか……等の声が上がり、竣工間際に名前をタイクーン級へと変更し、見た目は大型化したペガサス級の為、スフィンクスに似ているとも声が上がり、2番艦からはエジプトのファラオの名前を付けることに決まった。

 

 スペックはこんな感じ。

 

 全高 72m

 全長 300m

 全幅 152.5m

 推進機関 熱核ロケット・エンジン(0083年新型)×5

 武装 

 ・小型メガ粒子砲×2

 ・熱源誘導ミサイル

 ・リフレクタービット式剥離装甲

 ・対空レーザー砲多数

 搭載モビルスーツ数15機(即応12機)

 射出カタパルト2機

 中型Iフィールド搭載

 

 正直武装に関しては激弱であり、強化人間もしくはニュータイプ人員にリフレクタービットを操作してもらうことで、ビーム兵器を無力化するしか無い。

 

 ただし、拡張性はサラミス譲りでピカ一であり、武装が少ない分、モビルスーツ搭載量も増えていた。

 

 一番近い連邦軍の艦艇はペガサス級強襲揚陸艦のアルビオンであり、リニアカタパルトや対空レーザー砲の配置は参考にさせてもらった。

 

 またジオン軍のムサイ級がエンジンを2基搭載して被弾しても退却できるようにしていたのを参考にし、Iフィールド用エンジンを除き、他4基のエンジンで広大な移動範囲を確保していた。

 

 複数人の強化人間が必要ながら、単艦で高いパフォーマンスを発揮できる艦艇となっていた。

 

「さて、ホフマン艦長……デラーズの野望を打ち砕いて来い」

 

「小官なりに最善を発揮したいと思います」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベーゼの元、安定した強化人間もしくはニュータイプの人数は増え続けていた。

 

 特に地球から宇宙に上げられた孤児達が一年戦争の後遺症によるものか、強化人間として高い適性がある者が多かった。

 

「うわ、ニャアン居るし」

 

 勿論うちには他のサイドから逃れてきた人もいるわけで……ジークアクス世界では無い為か、ジークアクスのもう一人の主人公であるニャアンが社員として雇われていた。

 

 しかもベーゼが室長のニュータイプ研究課で検査が行われ、高いニュータイプ適性ありと判断され、タイクーン級の防空部隊に配置されているし……。

 

「これ絶対ジークアクスに何らかの理由で乗る奴だろ……」

 

 

 

 

 

 

 タイクーン級2番艦ファラオ、3番艦ナルメルが竣工し、順次MS母艦としての訓練が続けられている中、アナハイムから連絡があり、ガンダム開発計画の2番機がジオン残党と思われる人物により奪取される事件が発生する。

 

「序盤は同じ……か、星の屑の詳細な位置情報までは覚えてないからな。観艦式にてガンダム試作2号機がガトーによって襲撃されるが……ちょっと待てよ」

 

 俺は色々資料を引っ張り出すと、サイド1から修理完了したコロニーをサイド3に移送する計画があることを突き止める。

 

「星屑の目標はこれだな。ホフマンに繋げ」

 

「は!」

 

 職場のモニターにホフマンが映る。

 

『いかがしましたか閣下』

 

「デラーズの目的が第二のコロニー落としだと思われる。よって狙われるのはサイド1からサイド3に移送するコロニーだ。即座に動けるように狙っておけ」

 

『かしこまりました。タイクーン級は何隻出しますか?』

 

「いや、ホフマンに与えたエース達ならやれるだろう……なぁコンゴウ、ユウダチ」

 

『任せて欲しいデース! 敵前逃亡のハゲ大佐をぶちのめしてキマース』

 

『任せてほしいっぽい!』

 

『了解しました。タイクーン級を預かる身として役目を果たしたいと思います!』

 

「よろしく頼む」

 

 ホフマンに網を仕掛ける事を頼み、俺はワイアット大将に連絡を行った。

 

「ワイアット大将、他所で開発中の核搭載型モビルスーツのガンダム試作2号機が奪われたと報告を聞いたのですが」

 

『ふむ、てっきり君の手の者かと思っていたが』

 

「いえ、ジオン残党にも派閥が複数あり、ギレン派であったデラーズ大佐が主犯であるかと……データを送ります」

 

 俺はデラーズのデータを送る。

 

『ふむ……作戦立案能力に長けていると……一見気にするべき人物にも見えんが』

 

「デラーズの事です。閣下が予定している観艦式を核で襲撃し、混乱に乗じてコロニー落としを再現する可能性が高いです」

 

『再びコロニー落としか……ジオンはそれしかできんのか?』

 

「観艦式艦艇を一部ダミーバルーンにしておくか、ワイアット大将閣下はソロモン……いや、コンペイトウより指揮をして頂きたく」

 

『ふむ……耳には入れておこう。しかしだな、連邦軍もスケジュールがある。私が直接観艦式に出なければ現場の士気は落ちてしまうだろう』

 

「……分かりました。私は万が一に備え、コロニー公社が計画しているコロニー輸送計画の護衛に、うちの艦を出します」

 

『ほう、ムサイか? チベか?』

 

「いえ、閣下のおかげで儲かりましたので新型艦になります。どちらかと言うと連邦のペガサス級に似た艦になりますが……」

 

『ふむ……ジオンよりはだいぶ見栄えが良い艦では無いか。艦の識別番号と設計をこちらに送れ』

 

「かしこまりました」

 

 こうしてワイアット大将との密談も行われるのであった。

 

 

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