忙しすぎて時間感覚がおかしくなってるよー!
ファルムス王国を掌握した後、俺は元の部屋に戻っていた。
このまま君臨!とか、王の側近に!とかはしない。
だって糸目キャラだもの!
いや、正直国王の側近にとかなら普通になっても良かったのだ。
何せ、召喚されたばかりなのに何故か国王の側近になってる不気味な糸目キャラムーブとかも出来るのだから。
しかし、それはしなかった。
何故なら、あの国王どう見ても三下にしか見えないからだ!
ラーゼンとフォルゲンはまあまあ威厳あったのだが、国王があれではちょっとダメな気がする。
おそらくこのファルムス王国は三下国家だ。
物語最序盤で滅ぶタイプの国だ。
そう結論付けた。
そのため、俺は国王の側近にはならなかったのだ。
まあ、ラーゼンとフォルゲンだけ生き残ってなんかイベントあったりするかもしれないけど、とりあえずこの国は滅ぶだろう。
うん。
では、そんな三下国家を掌握した橘恭弥は本来どうするのだろうか?
掌握しなかったなんて事はあり得ないだろう。
何せ糸目キャラなのだから。
………うーん……あ、そうか!!!!!
交渉カードか!!!!!
糸目キャラなら、有能な主に付き従い、逆にその主を操る、もしくは出し抜くムーブをするはず!
その有能な主の配下になるためにこのファルムス王国を差し出すんだ!!!!!
なるほどなるほど、これだな!!!!!
じゃあ次、その有能な主って誰だ?
うーん、何かこの世界ですでに暗躍してる勢力とかいるのかな?
……よし、ラーゼンを呼ぼう!!!
というわけで早速ラーゼンを呼び出す。
『征服者』の効果で、支配下に置いた者といつでも念話で会話ができるのだ。
読んでからすぐにラーゼンは来た。
「や、よく来たね」
「はっ!このラーゼン、いかなる状況でも主のお呼びとあらば駆けつける所存で御座います」
「うんうん、ラーゼンに聞きたいことがあってね。この世界の勢力図とかを教えて貰えないかな?」
「はっ!」
ラーゼンから聞いた勢力図だけど、早速注目すべきは魔王だな。
現在この世界には10柱の魔王がいるんだとか。
そして魔王がいるなら勇者もいる。
今最も活躍している勇者は『閃光の勇者』マサユキなんだとか。
ふむふむ、主人公候補として記憶しておこう。
なんでも勇者マサユキの活躍は凄まじく、世界各地にファンがいるんだとか。
やっぱり主人公っぽいな。
後竜種とかいうのも気になる。
通常のドラゴンとは異なり、世界に4柱しか居ないんだとか。
そんな竜種の1柱である暴風竜ヴァルドラが封印された地がジュラの大森林。
魔物も多く棲息しているらしい。
………竜種ってめちゃくちゃ強大な存在らしいのに封印されたの?
ふむ、まあ、一旦置いておいて、あとは人類国家。
最も広い領土を持つ人類国家は東の帝国ことナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国……うん、長いから東の帝国でいいや。
どうやら、その東の帝国にラーゼンの師匠がいるんだとか。
他の人類国家で注目すべきは神聖国家ルベリオス。
唯一神ルミナスを信仰する宗教国家。
魔王ロイ・ヴァレンタインと敵対しているらしい。
匂う、匂うぜ。
異世界モノにおいて宗教国家は黒いのだ!!!
多分ロイと敵対してるように見えて実はもうロイに落ちてんだろ!!!
そうに違いないぜ!!!
他には、人類国家……というかエルフの国だが、魔導王朝サリオンというのもあるらしい。
あとは、東の帝国に対抗するための西方諸国評議会というのもあるらしい。
そんな西方諸国評議会は、平等を謳ってはいるが、まあ、大国であるイングラシア王国とか、それこそこのファルムス王国が牛耳っているらしい………え?ファルムス王国って大国なん?マジ!?
やっぱり三下国家じゃない……いや、あの国王の感じだとどう考えても三下だよな。
そんなイングラシアとファルムスだが、逆らえない国もあるのだとか。
それがシルトロッゾ王国。
小国ではあるが、なんでも各国に血筋を張り巡らせているらしく、相当な食わせモノ国家らしい。
……ここだーーーーー!!!!!
シルトロッゾ王国こそ、世界を裏から牛耳ってるのだ!!!!!
そしておそらく橘恭弥の所属先!!!!!
と思って詳しく聞くと、やはりビンゴ!!!
ロッゾ一族という一族がシルトロッゾを統べているらしい!!!
決まったぜ!!!
これからの方針!!!
と、とりあえず決めながら、他に裏勢力がないか聞くと、どうやら
こっちの可能性もあるのか!?
いや、でもやっぱり糸目キャラなら古くからある勢力を徐々に自分色に染め上げていくムーブとかしそうだし、ロッゾ一族の方に取り入る方向で良いな!!!!!
さて………どうしよ。
まずどうやってロッゾ一族と接触するかなんだよなー。
橘恭弥本人ならこんな悩みなんてなく、すぐにロッゾ一族と接触する方法も分かるんだろうけど……ま、今は方向性だけ決めたってことで、とりあえずこのファルムス王国で出来ることをしておくか!!!
というわけで、今作はロッゾ一族ルートに行きます!