某魔法界でFateを布教する奴   作:爆裂ハンター

6 / 9
副題:オリ主、無限の剣製編を描き始めるってよ

オリ主くん、無限の剣製編を描き始めるってよ。
コメント欄でもあったけど、確かにUBW編ってダンブルドアを含めた一部の魔法族の脳を焼き尽くしそうだよなぁ。
だって、正義の味方の話だし。

あと一時的にとはいえ、ランキング一位になった時は嬉しかったなぁ....
ちょっとしたコメントに一喜一憂することはこれからもあるだろうけど、この作品を応援してくれる人に感謝!!


運命の夜は続くよどこまでも

「と言うわけで、お前の書いた本が爆売れしているらしい」

「マジか」

 

スリザリン寮の談話室にて、エドガーからそんな事実を告げられる俺。

何でも、ホグズミード村の本屋でノベライズ版【Fate/stay night】のセイバールートを限定発売したところ、少しずつジワジワと生徒達の間で話題になったらしい。

つまり、世間一般的に言うところのバズった状態らしい。

いや〜....いつの時代もバズりってヤバいね。

 

エドガー曰く、その影響でノベライズ版【Fate/stay night】のファンクラブも出来たらしい。

ちなみに、クラブの顧問はあのダンブルドア先生らしい。

ダンブルドアって.....あのA.Dだよね?

グリンデルバルトLOVEなあの人だよね?ヤギへの愛が限界突破した方のA.Dじゃないよね?

 

でも....エドガーの言う通り、最近ホグワーツ内でノベライズ版【Fate/stay night】の本を持って歩く生徒をよく見かけるし、何よりFateシリーズは面白いから分からなくもないけどな。

ただ、まさか爆売れするとは思わなかったけど。

 

「おかしいなぁ、物語の舞台とか設定とかは絶対に受けないと思ったんだけどなぁ」

「まぁでも、そもそも内容が面白いからな」

 

俺の呟きに対し、やれやれという様子でそう言うエドガー。

........エドガーの言うことは分からなくもない。

 

前世の頃にFateシリーズにハマった俺にとって、Fateという作品は特別な作品だ。

だからこそ、その好きなものを文章という形で再現するのは難しかったし、何より自分の好きな作品を金稼ぎに使うことへの罪悪感も当たり前だけど抱いていた。

........俺のやっていることは、本当に正しいことなのか?

なんてことを今日も今日とて思いながら、俺はエドガーと会話していた。

 

「てか、スラグホーン先生とかは絶対先に読んだことを隠してそうだよな〜」

「分かる、絶対優越感に浸ってる気がするわ」

 

俺がそう言うと、その言葉を聞いたエドガーは分かる!!とばかりの反応になっていて、スラグホーン先生って何気に口が固いしなとボヤいていた。

 

スラグホーン先生のことだから、俺がノベライズ版【Fate/stay night】の作者であることを隠しつつ、そのことを知っている自分に対する優越感に浸ってそうだよな。

あの人のことだから、きっと才能が溢れまくってる生徒の秘密を知ってる自分は凄くね?と思ってるかもしれないけど。

でもまぁ、スラグホーン先生のおかげで本を出版できたのも事実だし、何より必要経費として原稿代とかを負担してくれるし....そこら辺のことは感謝しないとな。

 

そう考えつつ、原稿用紙を書き進める俺。

....今の俺が何を書いているのかって?凛ルートことUBWに決まってるだろ!!

やっぱ、セイバールートの後は凛ルートを書かないとな。

 

「ところでよ、その原稿ってまさか.......」

「【Fate/stay night】のリンがヒロインだった時の話だけど?」

 

俺がそう言った瞬間、エドガーはその事実に対して思わず叫びそうになるものの、その寸前で口を押さえていた。

うん、まぁ、その気持ちは凄く分かるよ。

多分、この様子だとエドガーはセイバールートだけだと思ってたっぽいから、凛がヒロインのルートに驚くのも無理はない....か。

 

そう思いながら、スラグホーン先生から支給されたペンを使って原稿を書く俺。

 

「.....なぁコックス、お前まさかリンがヒロインだった場合の話を含めて書くつもりだったのか?」

「あぁ、何だったらサクラがヒロインのルートも書くつもりだけど?」

「マ゛ッ!?」

 

俺がそう言うと、衝撃のあまり何かに潰されたような声を上げるエドガー。

その様子を見て、何となくこの世界でもセイバー並みに凛の人気が高い事を察した俺は、凛ルートや桜ルートを知ったことでボーッとしている親友に対し、内心謝罪をしたのは言うまでもない。

いやだって、まさかここまでの反応をするとは思わなかったし......何より、この世界での【Fate/stay night】のファンであるエドガーにとって衝撃的な事実であることには間違いないしな。

 

だけど、凛ルートや桜ルートの存在を知ってエドガーがここまで驚くのなら、その中身を知ったらそれ以上の反応をしそうだなぁ.....

だって、ストーリーの重さ的にはセイバールート<凛ルート<桜ルートだからね仕方ない。

何だったら、凛ルートや桜ルートのイリヤのシーンでメンタルがズタボロになりそうな予感。

 

そう考えながら、小説を書いていると.....エドガーは俺に向けてこう言った。

 

「.....コックス」

「ん?何だよ?」

「何でまた、俺に凛ルートや桜ルートのことを教えたんだ?」

 

エドガーのその言葉は、自分はただの同級生なのにと言わんばかりの顔になっていたので、俺は自然とアイツが何を言いたいのかを察していた。

 

俺の親友であるエドガーの父親は、マグル文学の研究者だ。

そして、そんな父親の影響を受けたのかは分からないものの、エドガー自身もマグル文学が大好きなタイプの魔法族だ。

だからこそ、アイツは魔法界でもホグワーツでも変わり者扱いされている上に、今がマグル同士の戦争中なのもあって他の同級生達から距離を置かれている。

 

エドガー自身もその事を理解しているからこそ、俺にそんなことを言ったんだろうなぁ。

そう考えながら、小説を書く手を止めて親友の顔を見る俺。

 

「俺の実家ってさ、一応まだ名門だけども名門っぽい良い暮らしが出来ないから、制服も教科書も道具も何もかもがお下がりなんだよ。でも、お前はこんな俺でも馬鹿にせずに一人の友達として扱ってくれた。それだけでも十分な理由になるだろ?」

 

純血だけども借金持ちな俺の実家は、当たり前だが世間の人々から良い目で見られていると言うわけじゃない。

むしろ、借金持ちだからこそ友達が出来なかったし、周囲から虐められることもあった。

親がお金をやりくりして買った誕生日プレゼントですら、そいつらにとっては嘲笑のネタだった。

 

だけど、エドガーやステファンは俺のことを馬鹿にすることも差別することもせず、むしろ同じ仲間として接してくれた。

二人のその対応が、俺にとって何より嬉しかった。

何より、こんな自分にも友達が出来るなんてと当時は感動したっけ。

 

俺がそんなことを思い返しながらそう言うと、エドガーはその言葉に感動したようで....心の底から嬉しそうな顔をしていた。

 

「.....ありがとな」

 

俺に向けて照れながらそう言うエドガーの顔を見たからか、照れ臭くなってニカッと笑う俺。

.....やっぱ、自分の好きなものを共有できる友達って良いよな。

これでこそオタ活のやりがいがあると言うか、何というか。

それに、エドガーが俺の前世の世界の作品が好きだっていってくれる時点で、アイツと友達になれて良かったって実感できるこの感覚を持てることが俺としては嬉しいんだよな。

 

「ちなみに、凛ルートは内容が割と重めな感じになるかもしれないから、そこら辺は覚悟しとけよ」

「え、そうなのか?」

「あぁ、でも桜ルートよりかはマシだけどな」

「桜ルートの方が重いのかよ!?」

 

周りにバレないように小声で会話しつつも、俺の話す内容にやや興奮気味となるエドガー。

その顔には、オタクとしてめちゃくちゃワクワクしているような顔が映っていたため、これから読んだ時に起こるであろう展開に対し、俺は心の中で申し訳ないと思っていた。

 

.....エドガーには申し訳ないけど、凛ルートと桜ルートは脳をこれでもかと焦がす展開があるから、ある意味で曇る人が続出しそうなんだよなぁ。

現に、俺もプレイした時にものの見事に焦げたけど。

セイバールートをノベライズという形で布教した以上、凛ルートや桜ルートも書くのは必須.......なのは確実だけども、一体何人の魔法族がアーチャーの正体でこんがり焼かれるのやら。

 

「てことは、リンのサーヴァントであるアーチャーも主役になるってことか?」

「だな」

「お〜!!それ良いな!!」

 

俺が凛ルートに対してそう言及と、エドガーは更にワクワクとした顔になっていて、【Fate/stay night】の最新作の発売を今か今かと待っているような雰囲気になっていた。

懐かしいなぁ、俺もFateシリーズの新作をプレイした時はいつもこんな感じだったっけ。

というか、後々原稿を見せたらまたガリオン単位で払いそうな予感がするなぁ。

 

と、その時.....エドガーは何かを思い出したかのように俺に向けてこう言った。

 

「そういや、Fateの話題で思い出したけどよ.......うちの寮ってアーサー王ファン(アーサリアン)がそれなりにいるだろ?だからなのかは分からないけどよ、アルトリアの存在に癖を破壊される奴が続出してるってさ」

「.....マジで?」

 

エドガーの言葉に対し、思わず小説を書く手を止める俺。

と言うのも、魔法界においてアーサリアンはオタクの一大派閥であるため、賛否両論が起こることは覚悟していたけど.....まさか、そいつらの性癖を破壊するとは.....恐るべし、女体化パワー。

いや、と言うよりかは菌糸類と某社長のおかげだな。

 

「あ、もちろん賛否両論はあったけどな」

「でしょうね!!」

 

あ、やっぱり賛否両論は起こったのか。

そりゃ大英雄の性別を女子にしたのなら、賛否も起こるだろうな。

そういったことを考えると、日本の創作物のパワーって凄いな....(遠い目)。

てか、むしろ賛否両論があってホッとしたわ。

 

「あと、日本が舞台なことに対しても賛否が分かれているけどな」

「うん、まぁ、そこら辺は覚悟してたよ」

 

俺とエドガーがそんな会話をしていた時.....その横を一人の生徒が、トム・リドルが通ったのだが

 

「....ん?」

 

その両腕の中に【Fate/stay night】のセイバールートの上下巻があったのは、多分気のせいだな。

 

「どした?コックス」

「いや、何でもない」

 

そういうわけで、凛ルートことUBWルートの執筆に取り掛かった俺だったのだが.....この後、イリヤルートが無いことをエドガーに告げたところ、嘘だろとばかりに悲鳴を上げたのは言うまでもない。




オリ主くん、とうとうUBWルートを書き始めるの巻。

コメント欄を見て初めて知ったけども、アーサー王オタクorファンの名称があったんだなと思う今日この頃。

というか、よくよく考えたらUBWルートもヤバいよね。
だって、正義の味方についての曇らせ系展開が多めだし、アーチャーの正体や境遇もアレだし。
というか、Fateそのものがそういう傾向が強いからなぁ。
まぁ、Fateだからね仕方ない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。