マザコンの僕が願いが叶うと噂のお地蔵様の前で祈ると翌朝ママが弟になっちゃってて!?    作:Angressive

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ママと料理とお着替えと…の巻

        ことことことこと…

 

 

 コウは冷蔵庫の中から大きめのペットボトルを1本取り出し、少しずつコップの中へと液体を注いでいく。どうやらオレンジジュースのようだ。注ぎ終わると彼はソファーの上にカナオを座らせ、そっとそれを手渡した。

 

「それじゃあカナオくん。僕が今から言う話をよ〜く聞いてね。」

 

「うん。」

「実はね...。」

 

コウは今起こっている出来事を淡々と彼に説明した。といっても精神まで幼くなっているわけで、ただ機械的に話すだけじゃ意味が伝わることもないだろう。実際問題コウ本人でさえ全部が全部理解できているわけではないのだから。…そのようなこともあり、できるだけ幼い子でも概ねのことが理解できるように身振り手振りはたまたイラストなどを用いかいつまんで説明することを心がけた。地蔵の存在。そして自分がそれに祈ったこと。カナオが本来弟ではなく母であること等々…。話を聞き終えたカナオはあどけない表情で彼に尋ねた。

 

「つまり...ぼくは弟じゃなくてお兄ちゃんのママ...ってこと?」

「そう!そういうこと!」

「お兄ちゃん...大丈夫?本当にネツでもあるんじゃない?だってそんなマホウみたいな話…さすがのぼくもしんじられないよ。」

「うーん…。」

 

(それもそうだよね。だって今のママには男の子として、そして僕の弟として生きていたという記憶がしっかりあるわけだし…。というかそもそも前提自体が間違ってるという可能性も…?だってペンダントの中の写真まで変わってるんだからこの世界が作り変えられたんじゃなくて僕がこの世界に迷い込んだって可能性も考えられるよね。)

 

すると、『ぐ~』というなんとも気の抜けた音が何処かから鳴りだした。

 

「あっ。」

どうやらコウの腹鳴だったらしい。彼を顔を赤面させ、もじもじした様子でカナオのことをみつめた。割とシリアスな状況なのにもかかわらず、空腹には逆らえない自分がいたことに驚きと恥ずかしさを感じているようだった。

 

「あっそうか。そういえば朝ごはんまだだったもんね。待っててねお兄ちゃん。ぼくが作るから♪。」

「へ...?」

「まっ、まって!」

 

ぐいっ

 

「危ないよママ!今は子供なのに...。」

「もうお兄ちゃん。ぼく毎日お兄ちゃんのごはんつくってるでしょ。大丈夫だよ。」

「いや...それでも...。」

 

たしかに料理の腕自体は母の物と変わらないかもしれない。ただコウは心配だったのだ。

ただでさえ身体も精神的にも幼くなっているのにその小さな体で火傷でも起こしたら…たとえもとに戻ったとしても一生もののトラウマが残ってしまうのではないかということに。そこでとある提案をすることとした。

 

「それじゃあ今日は僕も手伝うからさ。

一人で料理するのはちょっとしばらくの間やめてほしいな。」

「えぇ~、そんなに心配することないのにぃ!もうっ!」

 

「でもわかったよ。それじゃあお兄ちゃんはまずお米をていでてくれない?ぼくはたまごをとかしてるから。」

「えっと...研ぐってどうやって?」

「んもう!しょうがないなぁ。まずはお米を量ってね…」

 

 

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「こ...こうかな?」

「そうそう!そして”はやだき”のところをポチッとするの!」

 

ポチッ…

 

「ありがとうお兄ちゃん!これでお米のジュンビはばっちしだよ!」

 

(こうやってお米って炊くんだ。)

 

(…。)

 

(僕、今までママにいろいろやってもらっていたけれど、今考えるとそこから何か学びを得ようという考えには至っていなかったな。)

 

(ママが小さくなっちゃった今。ある意味自分自身を成長させるにはもってこいの機会なのかもしれない。将来一人暮らししたときにも役立つし、なにより僕のせいでこんなことになってしまったママをサポートすることだってできるし…。)

 

「それじゃあお兄ちゃん。次はウインナーとタマネギを切ってもらえる?ぼくは先にたまごをやいちゃうから。」

「うん!」

「あ!でもきをつけてね!ものをきるときは”ねこの手”だから!こんなふうに。」

「ありがとう、それじゃあ試してみるよ!」

 

 

「ちょっとまっててねお兄ちゃん。今描くから。」

 

それから数十分後。

カナオは黄色いそのなめらかな生地にケチャップでハートを描いてみせた。

 

「それじゃぁ。。。」

 

「いただきます!!」

 

「ん...!」

「どうお兄ちゃん?おいしい?」

 

少し間をおき、コウは口元をおさえながらそっと息をもらすように言った。

「お...おいしい。すっごくおいしいよ!」

 

その返事を聞いたカナオは、顔をにま〜っとさせながら嬉しそうに言う。

「あたりまえでしょ、お兄ちゃんが手伝ってくれたんだもん♪。」

数時間前とは違い、ほんわかとしたなごやかな空気があたりを漂わせていた。

 

 

朝のモーニングも終わりを告げ、パジャマのままでは締まらないなと思ったコウは、その衣服を洗濯籠へと放り込み身だしなみを整え始めた。と言っても小学生風情の身だしなみの整え方なんて、思春期真っ盛りの中高生と比べればあってないようなものだがね。

 

「ふー。これでばっちり。」

 

「ねぇお兄ちゃん。」

「ん?どうしたの?」

「あのね。ぼくお洋服着がえたいんだけどどれがいいかわかんないや。お兄ちゃん。ぼくの服、選んでくれない?」 

「え?僕がマm...カナオくんの服を?」

「うん!だめぇ?」

 

恋人でもないのに女の人のコーディネートに付き合うなんて変な感じ。ましてや母親なのに。本来このような行為は、一家の大黒柱であり夫である父親がすべきことではなかろうか。といっても流石に年がら年中ラブラブラブしてない限りなかなか夫婦でもそのようなことをすることはないだろうが。もっとなんというか。せめて付き合いたてのカップルがすべきことだよなー…なんて。

しかし、まるで猫のような人を惑わす愛らしい目で相手のハートを打ち抜くがごとく、ちらちらとした視線がコウには向けられていた。(琉球の与那国島では猫(まやー)という言葉ははしばしば小悪魔的ニュアンスを持つため、小悪魔的に人を惑わす…でもいいかも。いや、そのほうがニュアンスは伝わりやすいな。うん。)

 

そういえばパジャマは少年用になっていたが、ほかの服ももしかしたら変わっているのだろうか…などと思いながら、コウはトボトボとクローゼットへと向かった。

 

スーッ

「あっ…。やっぱりそうか。」

 

クローゼットの中には様々な柄や模様が入った衣服が収納されていた。ストライプ柄のものや特撮ヒーローが描かれた子供っぽいTシャツ。白いブリーフなどなど。一見すると何の変哲もない少年服にすぎないが、よくよく見てみるとその幾何学模様や服の色合いに母のものと類似点があることに彼は気づいた。心の中で母への謝罪の言葉を繰り返しながら、クローゼットの扉を開いていく。すると一番下の段の引き出し棚を引いたとき、彼は不思議な布上の何かを発見する。パンツかなにかかとともっていたが、それにしては少し形がおかしい。なんだろうと思い試しに一枚広げてみると、コウはなんだか嫌〜な気分となってしまった。

 

たしかに下に履くものではあるらしい。だがその大きさや装飾品。模様を見るに、パンツというよりはある種ブラジャーのような類だということがわかった。しかし一体どのような用途で…。コウ本人はそこを深く追求しなかったがあえてここで答えを言おう。これはいわば玉ブラというやつだ。確かにカナオの股に備わっているそいつは、彼女の胸にあった豊満で柔らかいそれと同様に平均から見るとかなり大きいものだったが、まさかこんなものをつけているとは思うまい。コウはなんだか気まずくなり、見なかったふりをしクローゼットへと再びそれをそっともどした後、そそくさとその場から去った。

 

 

 

 

 

「どうかなカナオくん?選んでみたけど。」

「ありがとーお兄ちゃん!それじゃあきてみるね!」

 

ママは僕がいることなんて気にすることもなく、ただ淡々とその上半身の衣類を脱ぎ始めた。昨日までなら、服を脱いだ時にあらわになるのはその白い肌と大きくて柔らかいお胸だった。でも今は違う。たしかに乳首はピンク色で大きいけれどそこにあるのは平べったい男の胸だ。

 

次にズボンやパンツを脱ぎ始めた。

昨日までならそこにはなにもなかったはず。

でも今は違う。股の毛は綺麗になくなり、そこにあるのはモモみたいな形のそれと、それとは相反し小さく生えた男のシンボルそのものだけだった。

 

こんなの僕が好きだったママじゃない。僕が感じていた美しさではない。でも...なぜだろう。僕はそのママの変わりように少し興奮を覚えていた。もちろん一番好きなのはいつものママだけど、この姿も案外悪くないのではと無意識に思い始めていたのだ。そのことに気づき僕は自分の頬をすっとひねった。

 

…。

 

違う。これはきっとなにらかの力が働いてそう思うように仕向けられているんだ。僕がしっかりしないとママは…ママは…。

 

「お..ぃちゃん。お兄ちゃん!」

                    ハッ!

 

「どうかな?にあってる?」

目の前の視界には天使が一人映っていた。セーラー服姿のかわいい少年だ。僕は思わず彼にハグをしてしまった。ズルいよ、男の子の姿でもこんなに美しいなんて。

 

「うん、とってもかわいいよ!」

 

かぁ~

 

まるで電気ポットの湯の如くママの顔は瞬く間に沸騰した。真っ赤になった顔も、正直かわいい。あんまりそんなこと思っちゃいけないのに。そんなこと、自分でもわかっているのに。

 

「もう...おかえしなんだから♡」

 

ぎゅっ…

 

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