今回は幕間になります。
沖野トレーナー視点のお話しです。
ああ、早くカノンちゃんの本性を描きたいですねw
うっす、トレーナーの沖野だ。まさか邂逅した“白毛のウマ娘”があんなに速かったとは…
「ほう、ルドルフに挑戦とはすげーな!!」
「挑戦ではなくってよ、レースと言うのは“Eclipse first, the rest nowhere.” 強者が勝つのですわ!!」
俺はコースが見える観客席で、“白毛のウマ娘”が言った言葉を呟いた。
「強者が勝つね〜」
「トレーナー〜なに黄昏てるのさ?」
俺の担当ウマ娘の『ミスターシービー』が声をかけてきた。
「なあシービー、新入生の同期でルドルフに勝てるウマ娘がいると思うか?」
「ルドルフに勝つ?基本無理だと思うけど?」
「だよな〜」
「なんでそんな事考えてるのさ?」
俺はシービーに“白毛のウマ娘”と邂逅した話しを伝えた。
「また勝手にトモ触ったんだ、よく蹴り飛ばされなかったね~」
「ああ、俺も良く飛ばされなかったと思ってるよ」
「それでその“白毛のウマ娘”はルドルフに勝つって言ってるんだ」
「ああ、その上何やら賭けもしているみたいだ」
「へぇ〜、なんか面白そう♪勝てる勝てない抜きにして見てみたいねそのレース」
そんな話しをしていると、俺はまた声をかけられた。
「トレーナー、何やら面白い話しをしているようだな」
「なんだ、おハナさんか」
チーム『リギル』のトレーナー『東条ハナ』だ。
「へぇ〜、あのルドルフちゃんに勝つって言ってるマブイ子がいるのね~」
「お、マルゼンじゃん〜」
チーム『リギル』のトップエース『マルゼンスキー』だ。
「ルドルフに勝つのは、至難の業だと私は思う」
「そうねぇ、トレーニングに付き合った感じ、リギルの練習生でも勝てないと思うわよ」
「ルドルフ結構負けず嫌いだし、何だかんだ中等部のレース展開じゃないからね〜」
「はぁ〜、普通そうだよな、だけどなトモを触った時中等部のレベルじゃないって、わかっちまったんだよ」
「トレーナー、“白毛のウマ娘”とはこの娘の事か?」
「ああ!!この娘だ、おハナさんありがてぇ〜、なになに名前は『カノンレクイエム』で入学試験では芝1200mをクビ差で1着」
「なんか普通の戦績だね~」
「ルドルフちゃんに勝つにはインパクトに欠けるわねぇ〜」
屋外設置のスピーカーからアナウンスが流れる。
「第11レース芝1600mに出走の方、第1レース場にお集まり下さい」
「おっ始まるみたいだから、見やすい所に移動しようぜ」
そう言いうと俺達は、第1レース場の見やすい場所に移動した。
「ねぇトレーナー、カノンって小さいんだね~」
「本格化前だから小さいのかもな」
「ルドルフちゃんは気合い十分ね」
「ルドルフは1番でカノンは8番か、ルドルフの方が有利に見えるわね」
スタート音と同時にゲートが開く。
「流石ルドルフちゃん、スタートは絶好だわ」
「カノンは最後方から追い込んで行くみたいだね」
「ルドルフは王道の先行策を取ったようね」
「さて、カノンがどう動くか見ものだぜ」
スタートから300mが過ぎた後。
「流石だなルドルフは、レースを支配しているわね」
「ルドルフちゃんは他の娘達を風よけに使っているわね」
「逆にカノンは最後方で様子を伺っているな」
「う〜ん、カノンは何か狙ってそうな気がするよ」
レースは残り1000mに差し掛かった。
「な!残り1000mからロングスパートですって!」
「おいおい!最後まで持つのかよ!」
「カノンちゃんはクレイジーなのかしら?」
「あっはっは!カノン最高だよ~♪本当に楽しい事してくれるよね♪」
残り300m到達した頃。
「直線でルドルフと並走に入ったわね、どちらが勝つのかしら」
「熱い激突だな!どっちが勝ってもおかしくないな」
「ルドルフちゃん…」
「あ〜、これはカノンが勝ったね」
「「え?どういう事だシービー?」」
「だってカノンはルドルフの“並走”に付き合ってあげてるんだもん」
「おいおい、まじかよ…」
「スペックはルドルフより上という事ね…」
「ルドルフちゃん、プライドが傷つかないといいけど…」
ゴール前残り75m地点。
「ああ、更に加速したわね」
「しかも余力残して加速してやがる…」
「お姉さんもあの娘と走ってみたいわね」
「トレーナー〜、カノンチームに入れようよ〜、絶対楽しいと思うよ~♪」
ゴール後の2人を見て。
「ルドルフなんか怒ってるわね」
「差し詰め手抜かれたとか思ってるんだろうな」
「あの娘達レース前に賭けしてたみたいね」
「ぶっ!あははは〜、賭けの景品が“ルドルフがお硬いから友達になりましょう”だって♪本当に最高だよカノンは!」
「さて、俺たちも2人のところに行ってみるか」
「是非リギルにスカウトしたわね」
「お姉さんはカノンちゃんとお話ししてみたいわね」
「カノンはきっとこれからも、楽しい事やってくれるはずだからスカウトしたいね♪」
そんなこんなで2人の下に向う一行だった。
次回はレース後のスカウト祭りの話しです。
徐々にカノンちゃんの口調を変えて行きたいと思っております。
次回もよろしくお願い致します。