禪院家に強術式の男として生まれても詰むことあるんだ…… 作:ある日の残り香
モジュロ終わっちゃった……寂しい。
って、ロスってたらこんなに期間が空いてしまった。
そして、コメントとか読んでいるうちに「これ、人外魔境新宿決戦開く必要あるのかな……新宿決戦なしで全部を解決できるんじゃない?」となり、プロットを練り直すことになった結果さらに遅滞。
大変お待たせしました本編、お楽しみください。
視点:禪院一樹
気まずい。年下の前で、大の大人の男がこんなにもみっともなく号泣するなんて。しかも、慰められてしまうなんて。
「……殺してくれぬか。」
「殺しませんよ。」
しかし、すべてを吐き出すように泣いたおかげか少しだけ気分がスッキリした。流石
「──こほん。すまなかったな。吾輩もどうやら焦りすぎていたようである。」
「いえ、焦ると前後不覚になっちゃうことってありますよね。ところで、いくつか聞きたいことが。」
「うむ、なんであるか?」
「……未来の記憶について、可能な限り教えてください。」
「それなのだが、検索する形になるが故、ある程度絞らねばならないのである。」
「なるほど。」
乙骨殿はしばらく考え込むと、「じゃあまず……」と前置きして一つ目の質問を始める。
「一樹さんの知る未来では今頃僕は何をしていて、これからどうなるんですか。」
「ちょうど仙台コロニーを平定している頃であるな。仙台コロニーで手に入れる術式が、今後貴殿のメインウェポンにもなる。」
「……未来、この時点でだいぶ変わってますね。」
「うむ。それで、その後の主要な行動としては、羂索の首を落としてから参加した宿儺との戦いで虎杖悠仁と共闘するも真っ二つになり──」
「僕死んでるじゃないですか!?」
「いや、死んでおらぬ。その後、悟殿の遺体を──」
「五条先生が死ぬ!?嘘ですよね!?」
「……一旦落ち着いてはくれまいか。」
「スミマセン……。」
吾輩は、可能な限り些細に今後の乙骨殿に関する情報を伝えていく。
「そして、貴殿は真希と結婚し──」
「そこから先は一樹さんの願望ですよね。」
「いや!これも本当で……!!」
乙骨殿は吾輩の弁明を聞かず、考え込みはじめた。
視点:乙骨憂太
一樹さんが語った未来では、犠牲が少ない状態で宿儺を討ち、伏黒くんを取り戻すことに成功している。しかし、本当にそれが最適解なのだろうか。そもそも、今からその道筋を辿れるのか?
「……一樹さん、なぜ伏黒くんの心は折れていたんですか?」
「悟殿と、姉である津美紀嬢を宿儺に乗っ取られた状態で死なせてしまったからであろうな。」
「──その理由なら伏黒くんの心を折るために津美紀さんのこと、たぶんこの世界でも宿儺は殺しにきますよね。護衛はつけないんですか?」
「あ。」
一樹さん、全然気づいてなかったって顔してる……どうしよう、全てが不安になってきた。過去に真希さんが「一樹は馬鹿でそそっかしいんだよな」って言ってたのってこういう事??
「……いや、すっかり頭から抜けておった。吾輩の知る未来における津美紀嬢は、今真依に受肉している「万」という術師に受肉されておってな、そのことが判明した時に伏黒坊は心を乱され、その隙を突かれて宿儺に受肉されたというわけだ。」
「……なぜ津美紀さんではなく真依さんに受肉しているのか、思い当たるキッカケは何かありますか?」
「──吾輩のせいなのだ。」
一樹さんが俯く。確実に心の傷になっている出来事だろう。それでも、聞かなきゃ何もわからない。
「詳しく教えてください。」
「……吾輩は、未来の記憶を持ちながら、多くを見殺しにせねばならなかった。そのことにストレスを覚え、吾輩でも誰かを救い、運命を捻じ曲げられるのだと証明したくなったのだ。」
「……それで、なにを?」
「羂索と、渋谷事変にて縛りを結んだ。津美紀嬢に埋め込まれた呪物を除去してもらう代わりに、渋谷事変での羂索の行いを見逃すと。」
「!?」
「実に、軽率な行いだった。そのせいで、悟殿も封印され、真依も受肉され、吾輩の額に縫い目が走った──ははっ、そうか……結局、津美紀嬢が狙われるのは変わらないのだから、無駄な行いではないか。吾輩の自己満足で、状況を悪くして……」
……なるほど、これは一樹さんに計画を練らせたら本当にまずいことになりそうだ。情報を聞けるだけ聞き出して、軌道修正しないと。
「一樹さん。過去を悔いるのは、全てが終わってからにしましょう。今は、未来のことを。」
「……すまない。」
「とりあえず、宿儺を伏黒くんに受肉させるにしても、津美紀さんの身の安全は確保した上で……可能な限り早急に無力化したいですね。」
「と、なると。人外魔境新宿決戦ではなく、出力も落ちている受肉直後を狙うしか……いや、それだと虎杖悠仁が魂の手記を読む時間が……むむ……。」
「その、出力が落ちているという受肉直後で仕留められなかった理由は?」
「純粋な戦力不足と、裏梅……宿儺の側近の影響であるな。彼奴の氷で妨害された。ソレがなければ全滅していた可能性もあるが故、一口に望まぬ展開とは言えぬが。」
伊地知さんが言ってた、渋谷事変で補助監督を殺して回っていた呪詛師か。厄介だな。
「……未来では、その裏梅って術師は誰が倒したんですか。宿儺を撃破したということは、何らかの対処がされたはずです。」
「秤殿が足止めに成功していた。そして、宿儺の敗北と共に自害という形になる。」
「秤先輩でも足止めが限界、か。」
「うむ、彼奴の氷は恐ろしすぎる。秤殿の術式でもなければ死は避けれぬし、攻撃の範囲も広い。強力な個が抑えるしかないであろう。」
となると、五条先生をぶつけるくらいしか安全策はないかな。あるいは、一樹さんの魔虚羅をぶつけるか。魔虚羅の適応ならば、その術師相手でも安定して勝利を──
……ん?
「……一樹さん。」
「お、乙骨殿?これまでになく真剣な顔をしておるがどうしたのだ?」
「死滅回游に参加してくれませんか。」
「すべてを、解決できるかもしれません。」
五条先生を下した時、魔虚羅の適応は無限を破った後も続き、最適化されていった。
万のコガネが告げるルール追加の声もどこか遠く聞こえるほど、僕と一樹さんはその希望の光に焼かれていた。
視点:禪院真希
『すまなかった。』
電話越しに聞こえるのは、一樹の声。羂索が成り代わっているものだと考えていたため、何かしらの罠かもしれないと思いつつ覚悟を決めて出たと言うのに、第一声は謝罪だった。
「なにがだ、羂索。」
『吾輩は一樹である。証拠はまだない。』
「これ以上一樹の声で──」
『乙骨殿……どうすれば良いだろうか……』
『変にユーモアを挟まず、もっとしっかり真希さんに誠心誠意説明してください。』
電話越しに憂太の声も聞こえる。が、そこには緊張感がない。そこに羂索がいるというのに。
「オイ憂太、どういうことだ。説明しろ。」
『真希さん実は──』
どうやら、一樹は一樹らしい。なんでだよ、なんでそうなった。クソ、私の涙を返せ。
「じゃあなんでさっき会わなかったんだよ!」
『……落ち着いて聞いてくれ。』
「ああ!?」
安心しきっていた。一樹が無事で、諸悪の根源である羂索も無力化されたという状況に、気が緩んでいた。
『真依が、平安の術師に受肉された。』
「──あ゛?」
「うわ、こっわ。女がしたらアカン顔しとるで。」
まさに寝耳に水。絶望的な情報だった。
「っ!なんで、私に教えなかった!」
『彼奴が真依の姿で、声で真希を騙し、吾輩らを全員皆殺しにする可能性があったためだ。』
「私が、一樹を殺すって?」
『現に先ほどまで吾輩を羂索だと思っておったろう。そこをつけ込まれれば、十分あり得た。』
事実、一樹を殺せるかと言われれば難しいが、羂索に乗っ取られているなら介錯してやれただろう。これでも、一樹のことは大切に思っていた。そんな恩人が加茂憲倫のように名誉も尊厳も奪われる前に、救ってやりたいとも考えていた。
「……真依を救う方法は。」
『乙骨殿のプランに乗ろうと思う。真希には、天元様たちへの協力の根回しをしてもらいたい。』
「詳しく説明しろ。」
一樹がそのプランについて一通り説明を終えると、直哉が不機嫌そうに口を開いた。
「俺は反対やね。」
「あ?」
『なんでであるか?』
『なんでですか!』
作戦の内容に対して、心底不服で協力したくないという表情のまま喋り続ける。
「俺の尊厳がなくなるやろ、ソレ。」
『……あ。』
『どういうことですか、一樹さん。』
『いや、その……えっとぉ……。』
「なんだ?」
一樹は口籠った。どうやら、私に対して話したくない内容であるようだった。
『真希、一旦離れておいてくれぬか。ここからの会話はしばらく女人禁制としたい。』
「オマエも女だろうが。」
「当主サマは男やで。」
「クソ、面倒くせーなホモ野郎。」
今の一樹からは悪意が感じられないし、側には憂太もいる。その隠し事が私や一樹にとっていつか不利益になるなら、後から憂太がこっそり教えてくれるだろう。だから私は指示通り離れた。ついでに、天元様への根回しもしておこう。
視点:禪院直哉
ざけんなや。
……ざけんなや!
「俺のおちん●んなくなるやろ!その作戦やと!」
『直哉殿!声が大きいのである!真希にそんな汚い言葉を聴かせるつもりか!!術式反転するぞ!』
「どっちでも同じことやろ!」
『どういうことですか……。』
その作戦の鍵は魔虚羅やった。それはつまり、ソレ以外の式神の解除を意味する。俺の相棒も、その対象や。
「俺のおちん●んはな!当主サマの式神やねん!魔虚羅召喚時の解除対象なんや!!」
『は、はぁ?!!』
『うむ、吾輩が描いた。蘭太殿のモノを作画資料として──』
『やめてください!聞きたくないです!!』
『もがっ!?もごごっ!』
通話越しに、一樹くんの口を乙骨くんが抑えとる音が聞こえる。そんなことより俺のおち●ちんや。まだコレになってから使っとらんし、まだ失いたくもないねん。
「他の方法があるんなら、ソレでいけばええやろ。」
『その場合、まずは九十九由基の研究日誌を借り受けた上で、魂に造詣の深い術師を集めて式神を新たに作らねばならないのだが……。』
「それでええやんけ!」
『この方法では、宿儺と裏梅も正攻法で倒すことになる。こうして作った式神はおそらく脆いのでな。攻撃には転用できぬのだ。』
「なら俺がソイツら殺したる!」
『無理である。悟殿でさえ死ぬ戦いであるぞ。』
『そうですよ直哉さん。無茶です。』
俺もアッチ側の縁のギリギリくらいには立っとんねんで?万とかいうアマも殺さずに捕えることにも成功したんやし。
『……全てが終わったらもう一度生やしてやるから、どうかここは受け入れてくれぬか?』
「……。」
俺のおち●ちん、そんな着脱式みたいにぽんぽん無くしたり生やしたりされても困るんやけど。生殺与奪の権握られてるようなもんやで、こっちは。不公平や。
「俺だけに犠牲を強いるのはよくないやろ。当主サマもなんか差し出しや。」
『……吾輩に差し出せるモノなら、なんでも差し出そう。ただし、他者は差し出さぬ。あくまでも、吾輩から差し出せるモノだけだ。』
「せやなぁ、ほな……」
一樹くんにも、俺と同じ屈辱感を味わってもらいたい。地獄に落ちるのは俺だけやない、オマエもや。といっても、もげるもんもないし……。
よし、アレにしよ。
視点:乙骨憂太
「──わ…かった……。条件を飲むのだ。」
「一樹さん!?」
直哉さんが差し出した条件を、一樹さんは飲んだ。
「これでもな、吾輩は直哉殿を大切に思っておるのだ。故に、一方的に犠牲を強いるのは間違っておると言われれば、否定できぬのだ。」
「だからって……」
「……ちょっぴり恥ずかしい格好をするだけで良いのだから、たいしたことではない。」
しかしその声は震えている。本当に心の底から嫌なんだろうな。
「それに元はと言えば、直哉殿のチ●ポがもげたのは吾輩のせいでもあるのd──いや、言うほど吾輩のせいか?」
「えぇ……?」
そこは言い切らないんですか、じゃあなんで受けたんです??
「……では分担を決めようか。」
『ほな俺は関西のあたりを担当させてもらうわ。』
「乙骨殿はどうする?北か、南か。」
「なら僕は北へ向かいます。流れに従うべきかと。」
「で、あるか。ならば吾輩は南へ向かおう。」
僕はこれから仙台コロニーへ向かう。一樹さんは桜島コロニーへ、そして直哉さんは大阪コロニーへ。
「優先する追加ルールは?」
「コガネを通したプレイヤー間の通話機能追加である。吾輩、乙骨殿、直哉殿の三人でリアルタイムに状況を把握するのだ。」
『で、次点で50ポイント以上所持している"受肉体と呪霊を除く泳者"のコロニー内外への移動やな。このルールならほぼ俺らだけが自由に移動できる状態を作れる。宿儺の器……悠仁くんも閉じ込められるしな。』
「そして最後に、死滅回游の終了条件を定義する。」
死滅回游の平定と、真依さんの救出、そして宿儺と裏梅の撃破。これが僕たちの勝利条件だ。
「さて、真希が戻ってきたら報告を済ませ、作戦を開始するとして……乙骨殿。貴殿に渡したいものがある。」
「なんですか?」
「ついてきたまえ。」
忌庫を出て廊下を進み、一樹さんの部屋まで戻ると、彼女は部屋に飾られていた剣を手に取り、僕へと差し出した。
「乙骨殿なら使いこなせるであろう。」
「これは……?」
「特級呪具【贋作・草薙剣】だ。一度振るってみたのだが、どうやら使い手に降り掛かったあらゆる攻撃的な呪力や術式を乱す……いや、霧散させる術式が刻まれておる。」
「それは……便利ですね。でもいいんですか?」
「うむ。貴殿が持った方が似合いそうであるしな。」
その剣を手に持つと剣からふわりとどこか神々しい呪力が漂い、やがて僕の呪力と馴染んでいった。
「剣も貴殿を新たな主人として認めたようであるな。」
「……贋作とはいえ、まさか神器を握ることになるとは思いませんでしたよ。」
見れば、一樹さんは【穢筆】を手に取り、部屋の中にある呪符の中から数枚……魔虚羅の召喚に必要なモノを集めて握りしめた。
『お、真希ちゃん戻ってきたで。』
「そうか、では今後の方針について話そう。」
虎杖君たちには秘密の作戦が、動き出した。
視点:天元
「万。」
「……ふっ、見た目が変わりすぎてて誰かと思った。」
禪院の子らの要請に従い、万を薨星宮へと移動し拘束までした私は彼女を見下ろす。
「──羂索が死んだよ。」
「でしょうね、あの女はなんなの?」
「私でも計り知れぬことが、この世にはまだ残っていたみたいだね。」
禪院一樹、魂のない肉体。禪院家の現当主にして、理の外側の縁に腰を下ろしている存在。彼女に対して何か特別な感情はない。羂索を始末したことについても、褒めることはあれど何かそこに加えて個人的な感情を述べるつもりもない。
だがそれはあくまでも彼女、禪院一樹に対してのこと。あの子、羂索について私が何も言及しないなんてことはできなかった。自我がもはや希薄な私であるが、それでも込み上げてくるものはある。そして、奇遇なことにあの子を知る者が私の前にはいた。
「さて少し思い出話をしようか。道は違えたけれども、あの子は私の友だったから。」
「……。」
「悼むくらいは、しても良いだろう。」
羂索。頑張り屋で常に新しいモノを求め続け、自身の虚空を満たそうとしたあの子。この世界では心の底から笑うことができなくなっていたあの子。あの子がもう一度笑えたら、それはどんなに素敵なことだっただろうか、あるいは、その笑顔は人類にとっての終末の喇叭であり、笑うことがない方がよかったのだろうか。
それはわからない。それでも、あの子が笑った顔を想像せざるにはいられない。
視点:桜島結界の覚醒型プレイヤー(モブ)
[5点が追加されました。]
石になった頭を振り下ろすのをやめ、術式を解く。
「また人を殺した。また、生き残った……。」
俺は、人を殺すような人間じゃなかった。頑固者で、生真面目で、学校でも校則を破った生徒にはキツく叱り、遅刻は1分1秒でさえ許さない、そんなルールを破ることを病的なまでに嫌う男だった。自転車ですらしっかりと手信号をし、何があっても歩道では走行しないし、信号もすべて守る。この世の規則をすべて守るべきだと盲信する石頭。
「そんな俺が、今や殺人という犯罪を繰り返している。」
正当防衛なんて言うつもりはない。殺しは殺しだ。俺の所持する20ポイントが、その事実を突きつけてくる。
「……これが、この死滅回游の規則だとして。今の俺は正しい道の中にいるのか?」
ふと空を見上げる。太陽はいつも同じ規則通り動き、昇り、沈んでいく。今や俺は太陽だけが心救いとなっていた。
「ん……?」
そんな太陽に何かが重なった。
「新規プレイヤーか?」
影が増えた。犬や蛙の姿が遠くからでも薄ぼんやりと見える。その中心にいるのは──
「布瑠部由良由良」
腕を奇妙な形に構えた……
「【贋作・八握剣異戒神将魔虚羅】」
太陽が消えた。否、コロニー内が暗転したのだ。全ての光は今の一瞬奪われ、闇に落ちた。
「……裁きの時が、来たのか。」
俺は天から降りてくる魔法少女とその背後の存在に向かって跪き、両手を合わせた。
特級呪具【贋作・草薙剣】
振り抜くことで使用者に降りかかる攻撃的な呪力、術式を霧散させる術式を持つ。使用回数には制限があり、使い切ると塵になる。一樹は使用回数の制限のことを知らない。だが乙骨憂太のダダ漏れの莫大な呪力に浸されて使用回数が回復していくため、彼が生きている間は使用回数の上限はやってこない。
魔法少女コス
「直哉殿……」(軽蔑の眼差し)
「えっと、その……可愛いですよ!似合ってます!」
「おち●ちん奪われる俺よりマシやろ。」
「解せぬなぁ……。」
「ところで……あの、一つ聞いていいですか?」
「なんや、乙骨くん。」
「なんで直哉さんの部屋にこのコスチュームがあるんですか?」
「……術式の研究の一貫や。」
「変態であるな。」
現在の陣営
東京組
・虎杖悠仁(第一)
・伏黒恵(第一)
・釘崎野薔薇(第一コロニー外)
・星綺羅羅(第二コロニー外)
・秤金次(第二)
・パンダ(第二)
・天使(伏黒恵!!!伏黒恵!!!どこ!!!!)
ドタバタ禪院組
・禪院一樹(桜島)
・乙骨憂太(仙台)
・禪院直哉(大阪)
・禪院真希(薨星宮)
・天元(薨星宮)
・九十九由基(薨星宮)
・脹相(薨星宮)
その他高専メンバーの特筆すべき動向
・伊地知(津美紀の護衛)
・伏黒津美紀(高専)
・加茂憲紀(ゴタゴタの中、なし崩しに加茂家当主に就任)
・日下部篤也(乙骨からの要請で津美紀の護衛へ)
宿儺陣営
・裏梅(禪院家へ向かっている)
・万(薨星宮で拘束)
オマケ「前世の記憶なし一樹くん」
・扱える式神は「兎」と「蛙」を中心とした鳥獣戯画に出てくる動物だけ。本気で戦う時は「青龍」とかその辺の鳥獣戯画の丙巻に出てくる幻獣を召喚するが、普段は呪力効率の悪さから召喚しない。
・当社比的に弱いので、直哉から気に入られることはない。
・禪院仕草インストール(非術師は劣等、女は弱者、五条家は敵)。
・それでも、なんとなくで双子を気に掛ける。"庇護すべき弱者"として。真希が術師になるのは猛反対する。
→真希からは不信感を持たれる。
・羂索から狙われない、取るに足らない術師。
・炳になれていないが、甚壱は「あと7,8年鍛錬し続ければ炳になれるかもしれないな」と認められている。
・お酒はあまり飲まない。
・【穢筆】主体の式神戦。強さは二級術師相当。交流会時点の伏黒と戦ったら負けるぐらい。呪力の雑さと発想力の低さで宝の持ち腐れ。
・「全部壊して」の後、地方で任務中に真希と遭遇。哀しい顔をしながら無抵抗に討たれた。
女は、地面に倒れ伏して血溜まりを広げ続ける男を見下ろす。
「……どうして抵抗しなかった?」
「慰めだ……。これが、中身が伴わなかった吾輩の……最期にできる、自分勝手な償いであるから。」
「……。」
男の目は、もはやその女を写してはいない。曇り、いまにも息絶えようとしていた。弱々しい呼吸を続けていた。
「すまな…かったな……真希、真依…………。」
血反吐混じりに男は虚空に向かって謝り続ける。その姿に、人の心を捨てた女は何も感じない。何も感じなかったはずだ。
「……禪院家は、全部壊さなきゃいけない。オマエや私だけが例外ってワケにはいかねぇ。」
だから一思いに首を刎ね、苦しむ時間を減らしたなどという解釈は、あまりにも好意的な妄想なのだろう。
それが事実として、彼に対する介錯となっていたとしても。彼が最期に微笑んだのだとしても。