原作ではラインハルトはまだ幼く、アンネローゼが後宮に納められるのを阻止できませんでした。
この世界では違いました。
アンネローゼが「発見」されるのが遅れた結果、ラインハルトはその計画を阻止。
なんと帝国の駆逐艦を乗っ取り、同盟に亡命したのです。
キルヒアイスと一緒に。
銀河帝国首都惑星オーディン。人間力の過剰信仰による無駄だらけのその星から、一隻の駆逐艦が飛び立っていた。
小型の駆逐艦はこの時代の宇宙戦争では最小戦力に過ぎず、銀河帝国で用いられている有人戦闘機ワルキューレを除くと、戦場での最前列に配置され、ミサイルや機雷などを用いて敵を数でたたく兵器に過ぎない。
銀河帝国の敵である同盟の艦艇に比べて図体はでかいが能力は互角かやや下。
見栄えだけはいいが。
ただそれだけの代物だ。
そんな駆逐艦が飛び立つ。
飛び立った際に軍用の暗号コードで、極秘任務を告げていたので、誰も不審には思わなかった。
だが。
一月ほど後。
その駆逐艦を通した管制官は、血相を変えた憲兵に取り囲まれる事態となっていた。
不幸な管制官は、威圧的な壁を作る憲兵に取り押さえられ、しかも連行された。
銀河帝国の腐敗した体制では、人道的な対応などあり得ない。
管制官はさっそく拷問を受け、ボロボロにされたあげく、その後で質問をされたのだった。
拷問というのは、基本的に相手に正しい情報をはかせるためではなく。
拷問をさせる側にとって、都合が良い情報をはかせるために行う行動だ。
だが、それでも、そもそも「まっとうな」答えなど出てこず。憲兵総監は困惑しながら報告書を提出していた。
帝国宇宙艦隊総司令官であるミュッケンベルガー元帥は、それを眉をひそめながら聞くしかなかった。
「するとこういうことか。 わずか十五歳の少年二人が、言葉巧みに駆逐艦に家族とともに乗り込んだあげく、艦長をあっさり制圧し、巧妙な話術で部下達を懐柔したあげく、暗号コードを聞き出し、逃走したと」
「は、シャトルで後から宇宙空間に貴族出身の士官達とともに放り出された艦長である大尉の発言からして、そうとしか考えられません」
「超光速通信でイゼルローン回廊に通信は送ったか」
「残念ながら、極秘任務と言うことでくだんの駆逐艦は通してしまっています。 既に自由惑星同盟を称する叛徒領に逃げ込まれたかと」
ミュッケンベルガー元帥は呻くと、皇帝であるフリードリヒ四世に報告に出向く。かなり気が重い話だ。
理由は簡単。
駆逐艦が子供二人に制圧されて、同盟と称する叛徒領に亡命された。
その程度のことはどうでもいい。
現在でも同盟に亡命する者は一定数おり、そのルートは様々だ。中立勢力であるフェザーン自治領を介すようなケースは比較的ましで、中には戦闘中にそのまま裏切るような輩もいる。
帝都オーディンから家族ごと軍艦を盗んで逃げ出すというのも、実のところ過去に例がないわけでもない。
そうやって権力闘争に敗れた貴族が同盟に亡命した例は、今までに何度かあるのだ。
問題は、その駆逐艦で逃走した中に。
皇帝フリードリヒ四世が目をつけた、寵姫候補。
アンネローゼ=フォン=ミューゼルがいたことである。
アンネローゼは一月ほど前に不意に行方知れずとなった。今回問題になっているミューゼル家の人間と、その隣の平民の一家もろともである。
元々帝国騎士と言われる最下級貴族と、たかが下級官吏の平民の一家なんてどうでもいいのだが。
問題は寵姫として召し上げようとした矢先の失踪。
その後で発生した駆逐艦の行方不明事件(腐敗している帝国では、軍需物資の横流しや貴族による私物化が後を絶たない。 このため、この程度のことは問題視もされていなかった。 ゆえに二つの事件を結びつけるのに時間がかかったのである。 勿論憲兵の無能もあった)。
これがつながっていると、なかなか誰も気づけなかったことだ。
皇帝フリードリヒ四世は無気力な老人で、バラを愛でるばかりである。
昔は子供をたくさん作ったのだが、二人を除いて早世してしまい。
今ではわざと若い娘を寵姫にして、敢えて孕まないように気を遣っている節すらあると聞いている。
バラの世話以外に何一つ興味を示さない灰色の老人。
しかし、ミュッケンベルガーは、皇帝がその評判通りの人間だとはどうしても思えなかった。
本来はもっと違うことを考えていて。
それでいながら、敢えて無能となっているような。
そのように思えてしまう。
玉座の前にてミュッケンベルガーは跪く。
説明を全て終えると、皇帝はそうか、とだけ言った。
お咎めは無し。
逃がした寵姫にも、もはや興味はないようだった。
このとき、逃がした二人の子供のことで、帝国が大後悔するのはもう少し後の話になる。
自由惑星同盟。
銀河帝国から逃げ出した亡命者達が建国した国であり、既に150年近くも抗戦している。
人口は現在帝国の半分程度だが、兵の士気は高く、軍艦などの兵器も実用性を重視していることもある。指揮官に関しても、帝国よりもだいぶ質が高い。
それでも地上専用の戦車などで帝国に後れをとる技術もあるのだが。
全体的に互角に戦っている星間国家である。
其処に駆逐艦ごと、二つの家族が亡命してきた。
軍は驚いた。
駆逐艦を動かしていた平民の兵士達は、すっかり二人の子供の片方。鋭い青い目を持つ金髪の子供。
ラインハルト=フォン=ミューゼルというらしいのだが。
子供を脱しつつある年齢に過ぎないのに、圧倒的な威厳を持つその者に信服してしまっていた。
更にその家族。
父親は無気力極まりなく、真っ青な顔で酒をずっとあおっていた。
もう一人の子供の両親も、どうしたら良いのかわからない様子で、真っ青になっておろおろするばかりだった。
問題は、そのラインハルトの姉。
アンネローゼという娘が、アイドルも裸足で逃げ出す絶世の美貌の持ち主であったことである。
ラインハルトの方も、とんでもない美貌の持ち主であったこともある。
同盟では、勇敢極まりない二人の子供を、「新時代を求めて同盟に来た若き英雄」としてプロパガンダに利用した。
そして、何を求めるかとラインハルトは聞かれ。
即座にこう答えたのである。
「士官学校への入学を求める。 俺とキルヒアイス、二人ともだ。 駆逐艦は引き渡す。 その金で、姉上とキルヒアイスの家族を養ってやってほしい」
ラインハルトを完全に舐めて掛かっていた政務官は、その言葉に強烈な意思を感じて、ぞっとしたと後に供述している。
いずれにしても駆逐艦を売り払えば、家族二つを養う金なんてなんぼでもでる。
このとき、ラインハルトが父親に一切言及しなかったことを、誰かが不審に思うべきだったのかもしれないが。
いずれにしても、同盟はこの意見を受け入れ。二人を士官学校に入学させた。
その結果、二人は瞬く間に主席を独占した。
ラインハルトは歴代最高の成績をたたき出し、言葉の違いなど問題にもしなかった。キルヒアイスはラインハルトには及ばなかったものの、常にその次の二位を独占し続けていた。
プロパガンダに利用しようとした同盟は、この成績は冗談か何かではないのかと士官学校の教師に確認もしたが。
教師達は一切不正をしていなかったことが後の調査でも判明した。
アンネローゼはその美貌で最初は注目を集めたが。
本人が静かに暮らしたいと言うことを望んだこともあって。
それでやがてプロパガンダの熱は冷めていった。
そして、ラインハルトは士官学校を当然のように主席でそのまま卒業すると。後方任務に就けたがった軍の上層部の提案を一蹴。
キルヒアイスとともに、最前線への配置を望んだのである。
そのときにヤン=ウェンリーという穀潰しで知られていた青年と二人が出会っているのだが。
それはそれである。
それから二人の活躍は凄まじく、初陣から戦果を立て続けに上げた。
ラインハルトとともに亡命してきた兵士達は、ラインハルトの下に配属してほしいと懇願し。
彼らを直下に据えたラインハルトは、周囲のプロパガンダで持ち上げられているだろうという偏見を実力で一蹴。
見る間に地位を上げていった。
同盟もさすがに長年の戦争で腐敗しており、余程強力なコネを軍部中枢にでも持っていない限り、若年での出世は難しいのだが。
ラインハルトとキルヒアイスのコンビによる戦果は凄まじく。
戦闘に出るたびに二人は出世していき。
やがて、ヤン=ウェンリーとともに、長年同盟の悲願であったイゼルローン要塞の制圧を無血で成功させると。
ついに同盟軍の大将に昇進したのだった。
このときわずか24歳。
同盟史上最年少の大将である。
そして、参謀長にはヤン=ウェンリー。副官にはキルヒアイスを添えたこの布陣は。
後に同盟史上最強と言われることになるのだった。
このとき。
歴史が既に動いていたことを。
知る者はあまりいなかった。
大将に昇進したラインハルトは、同盟の首都星ハイネセンへ凱旋する。其処でラインハルトは舌打ちしていた。ラインハルトは絶世の美貌の持ち主であるが、キルヒアイスの前では特に結構辛辣で毒舌である。
そんなラインハルトが不快感を示したのは。
極めて不愉快なものが目に入ったからである。
全長五十mのハイネセンの像だ。
アーレ=ハイネセン。自由惑星同盟を建国した不屈の男。ドライアイスの船で、長征一万光年とも言われる旅を経て、同盟を築いた英雄。
ハイネセンについては、ラインハルトは敬意を払っている。
自分も似たような帝国からの逃避行をした身だし、あのときが人生で一番危なかったことも理解している。
だが、ハイネセンの神格化は許しがたい。
ハイネセンに対する敬意があるからこそ、こんなアホしか喜ばないような仕打ちをされている有様を見て、ラインハルトは怒りを覚えるのだ。
凱旋パレードには、大量の人が集まっている。道路の左右には多数の女性が黄色い声を上げてラインハルトを迎えている。振っているのはペンライトとかサイリウムとかいうらしい。
今やどんな男性アイドルよりも女性人気が爆発的であり、ラインハルトの麾下で働きたいというだけで軍に志願する女性兵士までいるらしいとラインハルトは聞いて、苦々しく笑っている。
それにしても迷惑な話だ。
ラインハルトは医者がびっくりするほど性欲が薄く、特に興味がない女はどうでもいいと考えている。
士官学校を出る前から、ラインハルトに言い寄る女はたくさんいたが、一人も相手にされなかったことは語り草になっているらしい。
キルヒアイスと仲がよすぎるので、そういうことではないかという噂まで流れたようだが。
その手の噂をしている者が、ラインハルトに制裁されなかった例がない。
ここしばらくの戦いで、同盟については理解した。
帝国よりはましだが、それでも腐りきっている。
いずれにしても、焼け付くようなラインハルトの野心は体の中でくすぶり続けており、大将程度で終わる器ではないとも訴えている。
ヤン=ウェンリーという男を見いだしたのは行幸だった。
キルヒアイスとヤンが配下にいる限り、何が相手でも負ける気はしないのだが。
それはそれとして、敵が弱すぎてつまらないのである。
しかも帝国では、今年初めにフリードリヒ四世がくたばった。
ラインハルトが母以上に慕っているアンネローゼを奪い去り、陵辱しようとした腐れ外道である。
ラインハルトがもう少し早く出世していたら、それこそ考え得る限り最大の苦痛を与えて責め苛んで殺す予定だったのだが。
勝手に老衰死した。
しかも帝国は、無能な門閥貴族が跡目争いを始めている。
ブラウンシュバイク公とリッテンハイム侯、それにリヒテンラーデ公の三人が争っている状態だが。
何度か交戦した限り、現在ラインハルトとまともにやり合える一線級の将帥は相手にはいない。
一応メルカッツという歴戦の将がいるが、メルカッツは一司令官としては極めて優秀であっても、大軍を率いてラインハルトとやりあうような大軍略家ではない。
だったら膨大な軍事力差を如何に切り崩すか、だが。
その前に、まずはあのような不愉快な代物。
ハイネセンの像をぶち壊すことについて、ラインハルトは考えていた。
パレードを終えて、オフィスに入ると。
ラインハルトは嘆息する。
少将(正直こちらも異例レベルの出世である)になっているキルヒアイスは、ラインハルトには態度がいつも穏やかだった。
「流石にお疲れのようですね」
「くだらんことばかりをしているなと思ってな。 特にあのハイネセンの像は許しがたい」
「確かに町中に配置されていたルドルフ大帝の像を想起されますな」
「ああ」
独裁者あるあるで。
自己顕示欲の塊だったルドルフは、首都星オーディンの至る所にルドルフ像を造らせ、しかもその目には監視カメラを仕込んでいた。
これに敬礼しないと即座に秘密警察がすっ飛んでくる。
古くさい名前をはやらせたり、自分の身長や体重を新しい基準にしようとしたり。何より自分が健全でないと思ったものを本当に皆殺しにしたりと。
救いようがない輩だ。
だが、同盟もそれと同じ思想に足下を掬われている。
ハイネセンの馬鹿でかい像なんて、ハイネセンが望むだろうか。ラインハルトには、あんなものは破壊する存在以外に思えなかった。
「キルヒアイス、俺は近いうちに政治家に転身しようと思っている」
「政治家にですか」
「この国でもくだらん権力闘争をやっているがな。 幸い俺は優秀な部下をたくさん得ることができた」
「合法的に権力を握るおつもりなのですね」
ラインハルトは頷く。
この国の政治制度は、表向きは誰でも最高権力者になれる。ただし、それにはいくつも嘘がある。
同盟に来てから、ラインハルトは軍事ばかりやっていたのではない。
プロパガンダに利用しようとする政治家とは必ず会って、むしろその知能の程度は常に見てきた。
はっきりいって、民主共和制は、言っているとおりの民のための政治ではない。貴族制ほどではないが、愚か者を容易に政治家にし、それらに民の運命を握らせてしまう欠点がある。
参謀にして重宝しているヤンは、民主共和制の軍人であることを誇りとしていて。それで時々ラインハルトと対立する。
ただ、ヤンの言うこともわかるのだ。
ヤンは博識で、民主制の欠点をしっかり理解している。その上で、専制主義が如何にまずいかもはっきり理解している。
それらの話を聞くと、なるほどと何度もラインハルトは頷かされる。
ヤンと話す機会が多くなった。
これは同盟に来て、とてもよかったことだとラインハルトは考えている。
「俺は大将になった。 ある程度作戦の起案に関与できる立場だ。 フェザーンが勝ちすぎている同盟を負けさせようとそろそろ画策してくるだろうが、そうは行くか。 次はかなり不利な条件で戦わされるだろうが、それを一蹴して、まずは元帥となる」
「今一番危ないのは足下でしょうね。 周辺警護は万全にいたします」
「ああ。 あのカスはどうでもいいが、姉上とキルヒアイスの両親はしっかり守るように頼むぞ」
カスとは当然ラインハルトの父親のことだ。
あの意志薄弱なゴミカスは、ラインハルトの姉であるアンネローゼを、何の抵抗もせず老醜の皇帝に売り渡そうとした。
救いようがないゴミ野郎だ。
アンネローゼがお願いと頼むから、一緒に連れてきた。
今では病院で治療を受けているが、医療資源の無駄だからさっさと死ねば良いのにと本気でラインハルトは思っている。
「政治家に転身するのは、元帥になってからだ。 この国の頂点……議長をとってから、帝国もフェザーンも滅ぼす。 俺は宇宙を手に入れるぞ、キルヒアイス」
「ラインハルト様、私はどこまでもついて行きます」
「ああ。 お前がいれば。 そうだな、ヤンもいれば大変に心強い。 いずれにしても、何が出てきても勝てるだろう」
そういえば。
キルヒアイスとアンネローゼが互いに思い合っていることを、ラインハルトは当然知っている。
誰よりもアンネローゼを愛しているからこそ。
その伴侶には、キルヒアイスしかいないともラインハルトは思っていた。
ラインハルトが政界に転身した後は、軍事の最高位をキルヒアイスに任せるつもりだ。そしてヤンにはその参謀を頼むことになるだろう。
「キルヒアイス。 俺は例えばだが……俺の子孫などが宇宙を支配し続けることに興味はない。 俺自身が宇宙を支配することだけを望んでいる。 帝国にあのままいたら、皇帝となる道を選んでいただろう。 だが、同盟に来た以上、最高評議会議長となって、人間が住む宇宙全てを手に入れられれば十分だ。 勿論同盟の改革は行う。 俺も貧民の出だ。 この国の民が、決して楽をしていないことは見ればわかる。 改革を行い、現状を打開し、俺の統治を確固たるものとする。 だが、その後は、また選挙とやらで別の者が指導者になればいい」
「ラインハルト様による独裁を望む者が現れたらどういたしますか」
「俺には興味がないと告げるだけだ」
ふっと、ラインハルトは笑った。
キルヒアイスは能力的にも分身に等しく、理解してくれる最高の友。何よりも、間違った時には止めてもくれる。
諫言を受け止められず、甘言に流されるようでは終わりだ。
あの帝国の、腐った貴族どもと同じになる。
反吐が出る。
アンネローゼが目をつけられたのは、管区にいた貴族による報告が原因らしいと、ラインハルトは知っている。
その時点で。
奴らには存在する意義がない。
この宇宙から消し去るだけだ。
「帝国の人口は同盟の倍。 さらには土地の広さもある。 まずは俺が改革を進めて、同盟の経済状態を回復させ、その上で征服をしなければなるまい。 その過程で、帝国の軍を叩きに叩いて消耗させる。 フェザーンも滅ぼしてその富を獲得すれば話は早いだろうが、まあ簡単にはいくまい」
「仰る通りです。 一つずつ進めなければならないでしょう」
「ああ。 その助けは頼むぞキルヒアイス。 俺も民や軍の者達を苦しめることは本意ではないのだ」
盗聴器の可能性がある。
だから、しゃべるときには戦艦などにも搭載されている遮音フィールドを展開している。
技術者は何名か囲っている。いずれもラインハルトに忠義を誓ってくれている得難い者達だ。
連絡が来た。
どうやら、帝国領への侵攻作戦が始まるらしい。
ふっとラインハルトは笑った。
フェザーンが同盟と帝国とフェザーンでバランスをとり続けようと活動していることは読めている。
今回は邪魔なラインハルトを始末し、帝国側に国力を傾けるつもりだろう。
今最高評議会の議長をしているヨブ=トリューニヒトはフェザーンとつながっている節すらある。
全ては排除する。
苛烈すぎるラインハルトの思考は、常に野心とともにあった。
※ラインハルトの年齢について
気づいているかもしれませんが、原作ではとっくに死んでいる年齢です。
この世界線ではラインハルトが帝国の将帥として戦場に出ることもなかったため、同盟が受けたダメージも小さく、結果としてラインハルトに倒された将兵が生きています。ワイドボーンとかラップとか。その代わり、ラインハルトの出世も同盟であるが故に遅く、ヤンと組んだラインハルトがイゼルローンを落としたのがこの年になりました。
そしてキルヒアイスが無事であることからも(ついでにアンネローゼもラインハルトといつでも会ってくれることもあり)、ラインハルトにかかっていた激甚なストレスも減り。
この年までラインハルトは壮健なのです。